サーファーはモテると考えてるヒトって多いですよね。
結論から言うとサーファーがモテることはありません。その原因はサーフィンの上手い下手ではなく、社会人の基本的なマナーが守れていないヒトが多いからです。
このサイトは日本の大人たちが考えてる「サーファー=不良がやるもの」というイメージを少しずつでも良いから「サーファー=ライフスタイルがかっこいい」というイメージに変えていきたくて運営しています。
筆者の理想とするイメージは「ジェリー・ロペス」です。以前、沖縄のレジェンドサーファー「サトルさん」がジェリー・ロペスに削ってもらった板を中古で購入し、それを乗っていたほどジェリー・ロペスに憧れています。
ジェリー・ロペスはハワイ出身の伝説的なサーファーで、自然に対するリスペクト心が高く、パイプラインで割れる大きくて凶暴な波をどこまでもリラックスしたスタイルで乗りこなします。ヨガマスターとしての側面もあり、その精神性は世界中のサーファーに影響力があり、現在はパタゴニアのオーシャンアンバサダーを努めながら、海と山で暮らすライフスタイルを追求しているレジェンドサーファーです。
そんなジェリー・ロペスの生き方や在り方を模範とすれば、誰でも簡単に「サーフィンの基本マナーとモラル」が身につきます。
ということで、本記事はサーフィンの神様「ジェリー・ロペス」の生き方から学んだサーファーが守るべきマナーとモラル(生き方)をまとめていきますね。
サーフィンの基本マナー
ジェリー・ロペスに学んだサーフィンの基本マナー
- 初心者、女性、子どもと波をシェアする
- 基本的に一人で海に入る
- 笑顔でサーフィンする
- 他人を威圧しない
- 精神を鍛える
- リラックスしてサーフィンを楽しむ
- 静かに穏やかに過ごす
- 環境を考える
- アルコールを摂取しない
- 自分に厳しく
- 海の神様に挨拶する
- 家族に敬意を払う
- サーファーの地位向上を考えて行動する
以上がジェリー・ロペスの生き方に学んだサーフィンの基本マナーです。
サーフィンのインテリジェンスを高めることが大切なので、もし以下の2冊の本を読んだことがなければぜひ読んでみてください。
サーフィン基本マナー アロハな心で波をシェアする
サーフィンは基本的に自然を相手に楽しむものです。そのため人間が作ったルールを守る必要はありません。とりわけ上級者サーファーやローカルだけが得するようなルールも多いため、サーファーのモラルは基本的に低いです。
しかし、その一方で海外のサーフカルチャー、ビーチカルチャーが根付いている国では「波はみんなでシェアするもの」という価値観が基本にあります。
ハワイには”アロハ”という言葉がありますが、この言葉の意味は定義ができません。心でもあるし、言葉でもあるから、それぞれの場面で使われています。
サーフィンの”アロハ”は相手のことを尊敬しながら接するという場面で使われます。
例えばアロハなサーフィンってよく聞きますけど、沖縄では一度もアロハな気持ちでサーフィンできたことはありません。そこには「間違ったローカリズム」が日本のサーフィン文化に根付いているからだと思います。
ハワイはポイントによっては厳格なルールがありますが、ワイキキは基本的に「ウェルカム」です。
沢山のヒトたちを歓迎するし、他人であっても笑顔での挨拶やリスペクトの心が内側から溢れ出ています。日本では「ザ・デイ」とか言われるような波ですら、みんな笑い合って波を譲り合って楽しむ雰囲気がそこにはあります。
だからハワイでは女性や子どもがサーフィンを楽しんでいるし、みんなで楽しく譲り合って波をシェアできるんですね。
ジェリーの穏やかなサーフィンは間違いなくハワイのアロハが関係しています。
僕もなるべくは初心者さんや子ども、男性が多くて入りづらく感じてる女性に波を譲ってあげられるアロハなサーファーでありたいなと思います。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]誰でも歓迎して、誰にでもリスペクトを忘れないこと。アロハなサーファーを目指すこと。[/st-cmemo]
サーフィン基本マナー 1人で海に入る
1人で海に入るの意味は「集団で海に入らない」という意味です。
危険な波に一人で立ち向かう系のアレではありません。初心者のうちは必ず先輩やガイドの方と一緒に入るようにしましょう。
サーフィンが上達してくると海のルールや危険なことが分かってくるので、たった1人で海に入るようなことは少なくなりますよね。波が良いポイントには必ず誰かが入っているものです。
サーフィンのルール編でも書きましたが、サーフィンは集団で一つのポイントに入るのはマナー的にも良い印象は与えないのでNGとされています。
海に入るときは3人以上でも、波のコンディションを見てバラバラに分かれていくサーファーを見ると「あ、マナーできてるな!」と感じます。
こういうマナーができるヒトって若い子たちなんですよね。
だからヒトとしてのマナーは圧倒的に子どもや若い子たちのほうができてることが多いです。まぁ僕は友達が少ないので3人以上で海に入るなんてことはしたくてもできませんけど。
関連記事:サーフィンの基本ルール9か条と追加してほしい新ルール
サーフィン基本マナー 笑顔でサーフィンする
サーファーってなんで怖い系のおじさん、お兄さんが多いんでしょうね。あっそれは日本だけなので安心してください。
ジェリー・ロペスの本や動画を見ていると、いつもリラックスして波に乗っています。また彼も、彼の周りにいる人達もみんなおだやかな笑顔でサーフィンしていることが分かります。
自分から笑顔でサーフィンをしていると、周りから笑顔で話しかけられることも多くなります。
逆に怖い顔をしていたり、威圧的な態度のヒトの周りには殺伐とした空気のサーフィンにしかなりません。
人間のエネルギーは自分で作り出すこともできますが、他人に吸い取られることも多いので、意識しないと自分まで怖いサーファーになってしまうから注意が必要です。
だからサーフィンを楽しむときは、どんなコンディションでも笑顔で楽しむようにしよう。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]笑顔でサーフィンすると気持ちよくなるよ[/st-cmemo]
サーフィン基本ルール 他人を威圧しない
僕は身長も小さいし、顔も童顔なので基本的には舐められることが多いです。だからではないですが、僕は他人を威圧したり下に見たりするヒトは苦手です。
また海の上では明らかに他人を威圧するために「大げさなパドリング」や「大げさなライディング」をするヒトたちもいます。恥ずかしくて目も当てられないですが、これ事実なんですね。特に20代〜40代の中級者サーファーに多い印象です。
ジェリー・ロペスは海外のサーファーの中でも小柄で、それでいて童顔なので、彼もいまの知名度になる前まではきっと沢山のヒトに舐められた経験を持っていると思います。
そういう経験をしているからこそ、あの優しい雰囲気が出ると思うので、僕もなるべく他人を威圧しないように穏やかにパドルして、穏やかにサーフィンすることを心がけています。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]いかにもなパドリングとか、俺が乗るぞー的な大げさなアクションはカッコ悪いのでやめましょう。[/st-cmemo]
[st-kaiwa-1528]君は穏やかすぎて、しょっちゅう波譲ってるよね。それもどうかと思うけどw[/st-kaiwa-1528]
[st-kaiwa-1152]同じ波にパドルするヒトがいたら90%譲ってます。バトルしても良いこと一つもないです。[/st-kaiwa-1152]
サーフィン基本マナー 気持ちを整えて海に入る
波は自分次第で実はどんな時でも目の前にあるものなんだ。海にあるとは限らず、山にあるかもしれないし自分の心やスピリットには必ず常に存在している。
ジェリー・ロペス
例え目の前に良い波が割れていたとしても、サーフィンは時とタイミングを周到に準備しておかないといけません。例えば筆者の場合は家族のスケジュールを整えて、波のコンディションなどを予測してから海に入る日を決めます。
ジェリーの言うように”海にあるとは限らず”という言葉は私もハワイに2ヶ月住んだときに気づくことができました。
サーファーは良い波を逃したり、良い波がきていたりすると、仕事も家庭もうまくいきません。心がソワソワするからです。
ジェリーの言うように波は自分の心の中にあるし、波を逃したとしても「必ず良い波がまた来る」という気持ちを持つようにしています。
そうすると気持ちが整うので、イライラしたりする必要がなくなるのでオススメです。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]大丈夫。波を逃してもまた良い波は来るよ。[/st-cmemo]
サーフィン基本マナー 静かに穏やかにリラックスしてサーフィンを楽しもう
あちこちでサーフィンをしてきたけど、サーフィンが盛んな場所はどこも混み合っていて、サーファー同士の態度も決していいとは言えない。すごくサーファー同士の摩擦を感じるんだ。本来サーフィンは楽しいものなのに、彼らは全く楽しんでいるように見えない。ジェリー・ロペス
海の上で大きな声でしゃべるヒトって「ここは俺のシマだし、俺の友達もいっぱいいるぜ」アピールしてきますよね。
ジェリー・ロペスは静かでリラックスしながら波に乗ります。もしジェリーが隣にいて静かに海のリズムに合わせてサーフィンを楽しんでいたらどうする?
それでも大声で「ここはオレたちのシマだぜウェイ」をするのかな。カッコ悪いしウザいから大きな声で喋るのはやめておきましょう。
静かに穏やかにリラックスしてサーフィンを楽しむことができたら、サーフィンはもっと善いものになる。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]大声で話したりしてもダサいだけだよ。[/st-cmemo]
サーフィン基本マナー タバコとアルコールに近づかない
ジェリー・ロペスはお酒も飲まないしタバコも吸いません。昔、お酒を飲んでいて良い波を逃してしまってからはアルコールを1滴も飲まなくなったんだそうです。
まさにサーファーですね。
それにアルコール、ニコチンは人間を攻撃的に変化させることが科学的に証明されています。
参考:人がお酒を飲むと攻撃的になってしまう理由がMRIのスキャンで判明 – GIGAZINE
性犯罪の多くはアルコールがらみだし、タバコの煙が苦手なヒトも沢山います。
私自身も、娘も気管支が弱いので、隣で波チェックしていたサーファーがいきなりタバコを吸い始めて、そのまま病院に行ったこともありました。その時娘はまだ1歳にもならなかった時期でしたね。
タバコもアルコールも個人の自由です。自由にやっていいと思います。でも苦手なヒトや病気を抱えているヒトも少なからずいるというのを分かって行うとカッコいいんじゃないかなと思います。
サーフィン基本マナー ローカル意識を捨てる
正しいローカリズム(安全のためのルールなど)は必要ですが、ローカルを尊重する必要性ってどこにもないと思います。
みんながみんな他の場所ではビジターですし、ローカルだからと言って波の独占をしていいわけないですよね。
それだったら使用料としてビーチにお金を払ったらいいと思う。もしそれで海に気持ちよく入れるなら僕は本気で払いたいです。
慣れ親しんだ場所であってもビジターのように振る舞う。要は威張らなければいいんですよ。
ローカルであってもフレンドリーに接する。そうすれば波はシェアしやすくなるし、みんなで楽しくサーフィンできると思うよ。
サーフィン基本マナー 海や土地の神様に挨拶をする
コレは沖縄出身だからというのがあるかもしれません。
僕は必ず海に入るときに「お邪魔します」とか「いつも楽しませてくれてありがとうございます」と言いながら会釈をして海に入ります。
なにやってんの?
みたいな目で見られることもありますが、土地や海には神様がいるので(スピ系の話ではなく)挨拶をしないといけないじゃないですか。
普通のマナーなので、毎回そうやっています。
そうすると不思議なことに気持ちが和らぎ、サーフィンが楽しくなります。
非科学的で申し訳ないけども、自分の心のバランスを整えるために、海や山、自然には常にお礼を言うようにしている。
サーフィン基本マナー 家族に敬意を払う
「サーフィンばっかりしないで」と奥さんに怒られるサーファーの話よく聞きませんか?
週末サーファーだと、子育ての時間や家族デイを放棄してサーフィンするわけですから、そりゃ怒られると思います。
筆者も子供たちが小さいうち、保育園に入れなかった6年間は月に1回サーフィンに行ければ良い方でしたね。
だから時期というものがあると思います。
また、家族がサーフィンに対する不満を抱えていたら、家族孝行をすることで不満を解消することもできます。
我が家の解決策は「家族旅行に連れて行く」「サーフトリップは長期で家族みんな連れて行く」「子供にもサーフィンをさせる」の3つでした。
ディズニーランド、レゴランドへの旅行は年に2回以上。ハワイへ行くときは3週間〜2ヶ月。息子が6歳になってからは一緒にサーフィンも始めました。
家族に敬意を払うためのコストですね。(笑)家族に我慢してもらうより、家族といっしょにサーフィンを楽しむことを考えるようにしています。
理想はジェリーのように色んな場所へ移住することですが、沖縄も好きなので年に数ヶ月ハワイやオーストラリアに行けたら良いなと思っています。
サーフィンの基本マナー サーファーの地位向上を考えて行動する
サーフィンのライフスタイルは様々ですが、サーファーの地位を向上させるためには「お金持ちがお金を使う趣味」になる必要があると思います。
またマナーとして覚えておきたいのが、サーフポイント周辺のお店でお金を使うということです。
サーファーのローカルではなくて、地域住民という本物のローカルが潤うようにお金を落とすという考え方ですね。
それができるサーファーはカッコいいと思う。
ジェリーが登場する前も、サーファーは「ビーチバム(海の浮浪者)」と評価されていたそうですが、ジェリーが登場し、ビッグウェンズデーなどハリウッド映画の影響でサーファーそのもののライフスタイルがクールになりました。
日本では未だにビーチバムやヒッピー、不良、怖いおじさん達がはびこっていますが、僕たちはサーファーの地位向上をみんなで考えて行動しないといけないと思うんですね。
東京オリンピック以降もオリンピックの競技になるのは難しいでしょうけど、そこでサーフィンを始めたいと思う親御さんが増えなければ、サーフィン業界全体の潤いには繋がらないはず。
お金を使うこと。トリップ先でもガシガシお金を使う。これをするだけでサーファー全体の地位向上につながると思います。
サーフィン基本マナー まとめ
テニスやゴルフを子供たちにさせたいと考える親御さんは、スポーツにどんなことを求めているのか考えていきたい。
サーフィンは間違いなく「精神を高めてくれる」ものです。早起きにも繋がるし、体の健康にも繋がります。
競技ではないので幅広い世代と交流できる社交の場でもあります。
海の知識や自然環境へのリスペクトなど、本来であれば子どもたちの成長にとても役に立つスポーツになるはずなんです。
サーフィンはAIの進化、働き方の変化、生き方の追求という時代にマッチするライフスタイルになると思う。
だからこそ、お金をよく使い、大人としてのマナーを守り、サーファー全体の地位向上を考えて行動したいですね。