はいさいヒガシーサーです。本記事は19年間違っていたパドリングと、コレクティブサーフィンフィットネスで学んだ「正しいパドリング」を紹介します。
サーフィン大国オーストラリアではサーフィン理論が日々アップデートされています。なぜならオーストラリアのサーフィンはビジネスでありスポーツだからです。
日本のサーフィンはまだ文化(サブカル)でしかなく、それこそ何十年も前の経験論や根性論でサーフィン上達方法がまかり通っています。
その結果、私は両肩に脱臼グセができたし、19年間も間違ったサーフィン理論を信じてきました。
この記事の中では「間違ってたパドリング」と「正しいパドリング」の2つを紹介しています。
正しいパドリングの元になっているのは「コレクティブサーフィンフィットネス」で学んでいるサーフィン理論です。
サーフィンのオンラインサロンに参加して、オーストラリア発の最新サーフィン理論を学びながら、コーチ陣にアドバイスを頂いて、カラダの仕組みからサーフィンを楽しむ方法も学んで実践しています。
ヒガシーサーは1985年生まれのおじさんですが、いまが一番サーフィンうまいです。
記事では動画とテキストを使って解説しますので、参考になったら「いいね」や「チャンネル登録」をしてもらえたら嬉しいです。
パドリングで両肩に脱臼癖ができてしまう前に、初心者さんや、中級者さんに見て実践してほしい内容です。
目次
19年間、間違っていたパドリング
これまで19年間も間違ってきたパドリングは次の通りでした。
- 海に入る前に静的ストレッチをする
- 海を観察しないで入る
- ゲッティングアウト中に静的ストレッチをする
- 親指からパドリングをしている
- 肩を回す、肘を回すことで関節を消耗
- テイクオフのとき、アゴをボードにくっつけている
などなど。
こうした間違ったパドリングのおかげで、両肩とも脱臼癖になってしまいました。これが結果です。
だからみんなはそうならないようにしてほしい。
コレクティブサーフィンフィットネスで学んでいるパドリング
コレクティブサーフィンフィットネスで学んでいるパドリングを実践することで、肩は脱臼しにくくなります。
それだけでなく、ぜんっぜん疲れなくなるので、ずーっとパドリングできるようになります。(コレほんと)
沖縄サーファーあるあるですけど、伊計島ポイントでも休みなしで往復できるようになります。(ギリギリだけどもw)
なぜかっていうと【骨から動かすパドリング】をしているので、筋力を使うパドリングとは根本的にカラダの使い方が違うんですよね。
はっ?
ってなりますよね。
骨から動かす?パドリングって筋力じゃないの?パドル筋とか言うじゃない。
分かります。分かりますよ。
僕も以前まではそう思ってたので、アウターマッスルを鍛えるトレーニングをしてきました。
そもそもカラダの仕組みを理解していないので「パドリングイズパワー」みたいな発想になっちゃうんですよね。
結論から言うとパドリングはパワーじゃないです。むしろなるべくパワーを使わないほうがいいです。
カラダの仕組みを利用して、インナーマッスルを使うことで「楽に簡単に」サーフィンのパドリング動作を行うから「疲れにくくて、しかも速い」というパドリングができるようになります。
正しいパドリングのやり方
それでは、パドリングについて考えていきましょう。まずパドリングは大きく分けて次の三つのカテゴリーに分けることができます。
- 海に入る前のパドリング
- 海に入ってからのパドリング
- 波に乗るときのパドリング
大きく分けると上記の3つのカテゴリーに分類されます。でも、それぞれやるべきことが違うので、一つずつ分解して考えていきましょう。
海に入る前のパドリング
まずは「海に入る前」のやるべきことを解説していきます。
海をよく観察する
当たり前すぎるんですが、まず海に着いたら、波の状況、波の割れ方、ヒトの数、カレント、今日はどんなライディングをして、どうやってゲッティングアウトするのか、どんな練習をするのか・・・シミュレーションをしましょう。これは脳科学的にも効果的なのでサーフィンを上達したいなら必ず取り入れたほうがいいです。
どの波に乗るか決める
海をよく観察したら、次は自分が乗る波をあらかじめ決めておきましょう。なんとなく「あの辺の波から乗る」ではなくて「セットの2本目でちょっとインサイド気味の位置から乗って、ファースセクションはボトムまで降り切ってカービングターンしてから戻る」みたいな感じですね。
具体的に自分が乗る波を設定しておきます。そうすると海に入ってサーフィンする時に間違った波に乗っちゃうとか、変な波を掴んでしまうみたいな無駄なことが減ります。沖縄はリーフブレイクなので分かりやすいから、ぜひ実践してみましょう。
タケル体操をする(ダイナミックストレッチ)
海を観察する、乗る波を決める。その次はカラダの準備をします。ただ、ここで僕は19年間も間違った準備をしてきました。それが静的ストレッチを行ってから海に入るという行為です。
静的ストレッチは筋肉をオフにするので、頭のイメージよりもカラダが動かなくなります。
そうすると怪我に繋がったり、思った通りのライディングができなくなったりします。
だから海に入る前は静的ストレッチではなくて、タケル体操(動的ストレッチ)を行います。
これが海に入る前に必要なことでした。
どうしてもすぐ海に入りたくなると思うんですが、気持ちをグッと抑えて、良い状態でサーフィンできるようにしっかり準備しましょう。
海に入ってからのパドリング
では次に海に入ってからのパドリングについて解説していきます。
正しいパドリング【腕の基本動作】
- 小指から落とす
- 筋肉ではなく骨を動かす
- 小指は肘に対して真っ直ぐ付いている骨
- 親指を下に向けると腕が張る
- 小指を落として肘を引けば手のひらが勝手に水を掴む
- 肘は体幹に繋がっているので、肘を引くと肩甲骨が動く
これがパドリングを行う【腕の基本動作】になります。
ぶっちゃけ全然イメージできないと思いますが、サーフィンライフハックTVの動画を見るよりも、サロンに参加してコーチに教わったほうが100倍速く理解できます。
とは言ってもとりあえず検索エンジン上では、私が長年悩んでいた「肩の故障」を助長するようなパドリング論が多いので、アナンダ的に書いてまとめていきます。(如是我聞)
正しいパドリング【カラダの仕組みを使う】
まずパドリングについては腕だけでなく、カラダ全体の仕組みを使って行うことが大事です。そんなこと誰も教えてくれなかったけどサロンではコーチのタケルさんががっつり教えてくれます。
では見ていきましょう。
まず胸を反るという動作がありますが、筋力で胸を反ろうとすると腰に負担がかかるし、いろいろなところに力が入ってパドリングが進まなくなります。
じゃあどうするかというと、こうします。
- 足を組む
- 尾てい骨が背骨を引っ張る
- 自然に上半身が反る(バレリーナ参考)
- 自然と上半身を起こしてパドルができる
- ノーズが浮いて、テールが沈んでテイクオフが速くなる
という流れです。完全に物理ですね。それすらも知らなかったとは・・・我ながら19年も無駄にしたなと思います。
海に入ってから行うパドリングは足を組んで、上半身を起こしてカラダの仕組みを使ってパドリングしていきましょう。
波に乗る時(テイクオフ)のパドリング
次は波に乗る時のパドリングです。
- 波を見続ける
- 慌てない
- アゴを上げる
- ノーズが上がる
- テールが下がる
- 波に押してもらう
- テイクオフ
はい、以上が波に乗る時のパドリングになります。
私の癖は「顎を下げてしまう」ことによってテイクオフが遅れたり、パドリングのときに肩が脱臼したりしていました。
でもこのパドリングを実践するようになってから、楽に波を取れるようになったし、肩が脱臼することもなくなりました。
ほんと、無知って怖いですね。でもこのブログをここまで読んでくれたあなたはもう無知ではありません。知識武装を完了しています。
この知識を使ってどんどんサーフィンに活かしていきましょう。
パドリング大全【2020年最新版】のまとめ
はい、ということでパドリング大全を見てもらいましたが、いかがでしたかね。今回は一つ一つのカテゴリーに分けて紹介しましたが、もう一回まとめてみましょう。
上記の【正しいパドリング】を理解して実践することで、パドリングは速く楽になります。
アタマの仕組みと、カラダの仕組みを利用しているので、上達速度も早いし、肩の脱臼もしにくくなります。筋力ではなく、骨から動かすインナーマッスルを使うので関節に負担が少ないんですね。
テイクオフの動作に入るときも、足を組めば自然に反れる。アゴを上げれば肩を脱臼しないということが理解できているので、とても良い状態で波を掴むことができます。
動きとしてはゆったりしていますが、結果的に波を掴むのも速いし、テイクオフも次の動作に入りやすくなり、ライディングが向上します。
以上、正しいパドリングを実践するとこんな効果がありますよという話でした。
注意点
今回のパドリング大全はサロンで学んだことを「素人のヒガシーサーが実践してみた」動画と記事です。
もっと体系的にしっかりと学びたい方はサーフィンのオンラインサロン「コレクティブサーフィンフィットネス」に参加してみるのもアリだと思います。
ということで、今回の動画は「パドリング大全」ということで、速く、楽になるパドリングの基本動作を紹介しました。
引き続きサーフィンのライフハックを紹介していくので、チャンネル登録してくれたら嬉しいです。
それではまた。