ジョン・ジョン・フローレンスとは?経歴・使用ボード(Pyzel)とスタイル解説

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JOHN JOHN FLORENCE アイキャッチ

この記事でわかること

  • ジョン・ジョン・フローレンスの経歴と3度の世界タイトル
  • パワーとエアを兼ねたスタイルと、波を読む力
  • 使用ボード(Pyzel)とフィン(Futures)

ジョン・ジョン・フローレンスは、ハワイ・オアフ島ノースショア出身の現役プロサーファーです。パワーとエア(空中技)を高い次元で兼ね備え、もっとも万能なサーファーの一人と評されています。3度の世界王者でありながら、美しい映像作品でも知られる、いまのサーフィンを代表する存在です。ノースショアを実際に訪れたことのある立場から、人物と道具の両面で整理しました。

ジョン・ジョン・フローレンスとは?経歴と3度の世界タイトル

ジョン・ジョン・フローレンス(本名ジョン・アレクサンダー・フローレンス)は、1992年生まれのアメリカ人。ハワイ・オアフ島のノースショア、あのパイプラインのすぐ近くで育ちました。母アレクサンドラの影響で幼い頃から波に乗り、早くから「天才」と呼ばれた選手です。

WSLの世界チャンピオンには3度輝いています。2016年・2017年で連覇し、2024年にも王座に返り咲きました。オリンピックにも東京2020・パリ2024と2大会に出場しています。引退はしておらず、現役のトップサーファーです。

幼い頃から注目され、10代のうちに世界のトップツアーへと駆け上がった、早熟の天才でした。世界最高峰の波が集まるノースショアを毎日の遊び場として腕を磨き、大波でも小波でも通用する総合力を早くから身につけていきました。2016年の初戴冠は、その積み重ねが実を結んだ形です。

わたしがサーフィンを始めた2000年代のヒーローは、ケリー・スレーターやミック・ファニングでした。そこから、ジョン・ジョンのような空中技を当たり前に織り込む世代へと、サーフィンは大きく進化しました。年表の中で見ると、彼は「現代サーフィンの到達点」を体現している一人だと感じます。

パワーとエアを兼ねたスタイルと、波を読む力

ジョン・ジョンのサーフィンは、力強いターンと、高く飛ぶエアリアルの両方を、無理なくつなげてしまうところに凄みがあります。どちらか一方が得意な選手は多いですが、両方を高い次元でこなすため、もっとも万能なサーファーの一人と評されてきました。

もうひとつ見逃せないのが、波を読む力です。ノースショアの大きく速い波で育ったこともあり、波のどこにパワーがあるかを見抜く感覚が図抜けていると言われます。技の派手さに目が行きがちですが、その土台には「波を正しく読む」力があります。ここは週末サーファーにとっても本質的なテーマで、波質の判断と海況の読み方で詳しく掘り下げています。

加えて、小さな波から巨大なパイプラインまで、どんなコンディションでも力を発揮できる対応力も評価されています。小波でのエアも、大波での深いチューブライディングも、どちらも高いレベルでこなす。この「波を選ばない強さ」こそ、彼が万能と呼ばれる理由です。

憧れの選手を並べてみると、その違いも面白く見えてきます。ロブ・マチャドが「脱力と流れ」、ミック・ファニングが「速さと力」だとすれば、ジョン・ジョンはそこに「空中」という次元を足した世代です。どのスタイルに惹かれるかは人それぞれで、そこに正解はありません。自分が「こうなりたい」と思う方向を知ることが、練習の指針になります。

使用ボードは?シェイパーPyzelとFuturesフィン

ジョン・ジョンのボードを手がけているのは、ハワイの名門シェイパー、Pyzel Surfboards(パイゼル/ジョン・パイゼル)です。日本でも「ジョンジョンフローレンス サーフボード」で検索されることが多く、ブランドの代名詞になっています。

代表モデルには、大きな波向けのステップアップボード「Ghost(ゴースト)」と、日常のコンディションで使える「Phantom(ファントム)」があります。パワフルな波でも走る一本と、普段使いの一本という組み合わせは、上達を目指すサーファーの参考にもなります。

ステップアップとは、普段のボードより少し長さやボリュームを足した、大きめの波用の一本のことです。トッププロが「普段用」と「大波用」を分けているという事実は、週末サーファーにとってもヒントになります。1本ですべてをこなそうとせず、波に合わせて道具を替えるという発想です。もちろん最初から複数本そろえる必要はありませんが、上達の方向として頭に入れておくと役立ちます。

フィンはFuturesを使用し、シグネチャーモデルもあります。ここは間違えやすいポイントで、彼のフィンはFCSではなくFutures系です。ボードとフィンは「大きな波で押さえが効く」方向でまとめられていて、スタイルと道具の狙いがきれいに一致しています。ただし、これはあくまでトップ選手のセッティングです。同じモデルに乗れば同じように乗れるわけではない、という点は忘れないでおきたいところです。憧れのボードは、自分のレベルと波に合うかどうかで選ぶ。どんな一本が自分に合うかは、サーフボード完全ガイドで体重・レベル・波質別に整理しています。

ノースショアという原点

ジョン・ジョンを語るうえで、育った場所は外せません。オアフ島のノースショアは、パイプラインをはじめ世界最高峰の波が集まる、サーフィンの聖地です。

わたしも一度、このノースショアの海に入ったことがあります。乗ったのはやさしいコンディションでしたが、それでも波の力と速さがまるで違い、自分の技術のなさを突きつけられました。こんな海が毎日の遊び場だったのかと思うと、彼の強さの理由が少しだけ腑に落ちた気がしました。

環境が人を育てる、という言葉があります。ジョン・ジョンのサーフィンは、才能だけでなく、あの海と向き合い続けた時間の積み重ねなのだと、現地に立って感じました。

ノースショアには、パイプラインだけでなく、サンセットやワイメアといった世界的な波が集まっています。冬になると大きなうねりが届き、世界中のトッププロやビッグウェーバーが腕試しに訪れます。日本のサーファーにとっても、一度は行ってみたい憧れの地のひとつです。実際に足を運ぶと、映像で見ていた波のスケールが、まったく違って感じられます。

映像・ブランド・現在の活動

ジョン・ジョンは映像の世界でも知られています。2015年の作品「View from a Blue Moon」は、世界初の4Kサーフィン映画とされ、話題になりました。美しい映像とともに、彼の自由なサーフィンを世界に広めた一本です。

競技の結果だけでなく、こうした映像作品を通じて表現する姿勢も、彼の魅力のひとつです。点数を競うサーフィンと、ただ美しく波に乗るサーフィン。その両方を高い次元で見せてくれるからこそ、多くのサーファーが惹きつけられます。勝ち負けを超えたところにサーフィンの豊かさがある、ということを思い出させてくれる存在です。

2019年には膝の大きな怪我も経験しましたが、そこから復帰し、2024年の世界タイトルへとつなげました。近年は自身のアパレルブランド「Florence Marine X」も展開しています。競技・映像・ものづくりと、活動の幅を広げ続けているサーファーです。

大きな怪我からの復帰は、簡単なことではありません。膝を痛めれば、以前と同じ動きへの不安は必ず残ります。それでもトップに戻ってきたという事実は、彼のサーフィンが才能だけでなく、粘り強さの上に成り立っていることを示しています。派手なイメージの裏にある、この地道さも知っておきたいところです。

ジョン・ジョンから週末サーファーが学べること

エアリアルを真似しよう、という話ではありません。わたしたちが本当に学べるのは、その手前にあるものです。

ひとつは、繰り返しになりますが「波を読む力」です。どこで走り出し、どこで仕掛けるか。これは体力や年齢に関係なく、意識と経験で伸ばせる部分です。派手な技よりも、まずここに時間を使うほうが、遠回りに見えて上達は早いと感じています。

もうひとつは、環境との向き合い方です。彼が育ったノースショアのような特別な海がなくても、自分のホームの波を毎回よく観察し、通い続けることで、その海だけは誰よりも読めるようになります。憧れの選手のスケールに圧倒されるのではなく、自分のフィールドで同じ姿勢を持つ。そこにヒントがあると思います。

ジョン・ジョンを一言でいうと

パワーとエアを兼ね備え、波を読む力に支えられた「現代サーフィンの到達点」。ノースショアという最高の環境で育った、3度の世界王者です。使用ボードはPyzel、そしてフィンはFuturesと覚えておくと、実際に道具を選ぶときに迷いません。

よくある質問

ジョン・ジョン・フローレンスは世界チャンピオンに何回なりましたか?

3回です。2016年・2017年に連覇し、2024年にも世界タイトルを獲得しました。現役のトップサーファーとして活動を続けています。

ジョン・ジョンの使っているサーフボードは?

ハワイの名門シェイパー、Pyzel(パイゼル)のボードを使っています。大きな波向けのGhost(ゴースト)や、普段使いのPhantom(ファントム)が代表モデルです。

フィンはFCSですか、Futuresですか?

Futures(フューチャーズ)です。シグネチャーモデルもあります。FCSと混同されやすいので、道具をそろえるときは注意してください。

ジョン・ジョン・フローレンスの出身はどこですか?

ハワイ・オアフ島のノースショアです。パイプラインのすぐ近くで育ちました。世界最高峰の波が集まる場所で、彼の強さの原点になっています。

オリンピックには出ましたか?

出場しています。東京2020とパリ2024の2大会に出ました。メダルには届きませんでしたが、いずれもサーフィン界を代表する一人として臨みました。

まとめ

ジョン・ジョン・フローレンスは、パワーとエアを高い次元で両立し、波を読む力に支えられた現代サーフィンの到達点です。ノースショアという最高の環境で育った3度の世界王者であり、映像やものづくりでも存在感を放っています。

技の派手さの裏にある「波を読む力」は、週末サーファーにとっても学びの多いテーマです。エアを真似する必要はありません。自分のホームの波をよく観察し、通い続けること。その積み重ねが、遠回りに見えていちばん確かな上達の道になります。憧れの選手を入り口に、自分のサーフィンのどこを伸ばすかを考えてみてください。

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ヒガシーサー

ヒガシーサー

ブロガー/クリエイター/サーフボード開発/テストライダー

サーフィン歴20年、Beach Access・nanazeroのテストライダー、サーフボード・サーフスケート開発チーム。19年間も上達できなかったが、オーストラリアの科学的メソッドで上達。その経験を軸にブログ・SNSで一般サーファーのためのサーフィン上達方法、楽しみ方を共有している。SNS総フォロワー6.5万人。

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