この記事でわかること
- サーフィンにGoProはアリか(結論)
- サーフィン用にどのGoProを選ぶか(世代早見表)
- マウントの選び方(ベース・リーシュ・バイト)と失くさない工夫
- サーフィン撮影のおすすめ設定
GoProでサーフィンを撮るなら、結論はこの3つです。①機種は本体だけで防水になったHERO5世代(2016年〜)以降が扱いやすく、手ぶれ補正を重視するならHERO7以降。②設定は4K/60fpsか1080p/60fps。③一番大事なのは、失くさないためにリーシュ(本体をつなぐ紐)を必ず付けること。
わたしはGoPro HERO3・HERO3+ Blackから現在のHERO13まで、ほぼすべての世代を海で使ってきました。SessionやFusion、Max初代も使っています。そして正直に言うと、何台も海で失くしてきました。この記事は、その10年以上の失敗と工夫を、サーフィンで撮る目的にしぼってまとめたものです。今の常用はDJIに移りましたが、以下はGoProを長く海で使い倒したうえでの結論です。(2026年7月更新)
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目次
サーフィンにGoProはアリか
アリです。軽くて、広角で、水に強い。波の上の距離感や、自分が入っている波の中の視点を、そのまま記録できるカメラは多くありません。
わたしが初めてGoProを海で使ったのは、HERO3+ Blackでした。ハワイで買って、そのままハワイの海で使ったのが最初です。2013年ごろ。
当時はまだ手ぶれ補正が弱く、揺れる映像を見て「こんなものか」と思ったのを覚えています。それでも、水の上の視点が撮れること自体が新しくて、そこから10年以上使い続けることになりました。
サーフィン用にどのGoProを選ぶか
世代で「何が変わったか」を知ると、選びやすくなります。わたしは無印HERO3とHERO3+の両方から使い始めました。当時は本体だけでは水に入れられず、専用ケース(ハウジング)が必須でした。

転換点1:本体だけで防水になった世代(HERO5・2016年)
手ぶれ補正の進化もありがたかったのですが、それ以上に恩恵が大きかったのが、HERO5世代からハウジングなしで水に入れられるようになったこと(水深10m)です。それまではケースの操作のしにくさや、内側のくもりに悩まされていました。ケースなしで海に持ち込めるようになって、取り回しが一気に楽になりました。
転換点2:手ぶれ補正が別物になった世代(HERO7・2018年)
HERO7から搭載された手ぶれ補正(HyperSmooth)は、サーフィンで使っていて恩恵をはっきり感じました。波の上の揺れが落ち着き、見られる映像になりました。中古を含めて安く始めたいなら、このHERO7以降が狙い目です。
転換点3:前面に液晶がついた世代(HERO9・2020年〜)
HERO9以降は前面にもカラー液晶がつき、自分が画面に入っているかを確認しながら撮れるようになりました。下の写真は、わたしが使っていたHERO10 Blackです。

そして現行の最上位が、HERO13 Blackです。HERO3+のころと比べると、同じGoProでも別物のように進化しています。

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何世代か並べてみると、進化の幅がよくわかります。下はHERO8・HERO9・Maxを並べたところです。

世代ごとのサーフィン適性(早見表)
| 世代 | 発売 | 本体のみ防水 | 手ぶれ補正 | 前面液晶 | サーフでのひとこと |
|---|---|---|---|---|---|
| HERO3・3+/4 | 2013–14 | ×(要ハウジング) | なし | × | 揺れ大・ケース必須。今から選ぶ理由は薄い |
| HERO5 | 2016 | ○ 10m | 電子式(弱) | × | 本体防水の起点。取り回しが一変 |
| HERO6 | 2017 | ○ 10m | 電子式 | × | 5と同型・処理向上 |
| HERO7 | 2018 | ○ 10m | HyperSmooth初搭載 | × | 揺れが実用レベルに。中古の狙い目 |
| HERO8 | 2019 | ○ 10m | 強化+Boost | × | マウント内蔵で取り回し良い |
| HERO9 | 2020 | ○ 10m | 強化 | ○ | 前面液晶で自分の写りを確認できる |
| HERO10 | 2021 | ○ 10m | 強化(GP2) | ○ | 処理が速い(実機所有) |
| HERO11 | 2022 | ○ 10m | 強化 | ○ | センサー大型化・縦構図に強い |
| HERO12 | 2023 | ○ 10m | 強化 | ○ | バッテリー持ち改善 |
| HERO13 | 2024 | ○ 10m | 最新 | ○ | レンズ交換対応・現行最上位 |
小型のSessionや、360度で撮れるモデルも使ってきました。わたしが使ったのはSession、Fusion、Max初代です。Fusionは本体に液晶がなくスマホ必須、Maxは前面に液晶がついて単体でも扱いやすいのが違いです。360度は全方位で撮れる代わりに、編集の手間は増えます。下はSessionとFusionを並べたところです。

機種ごとの細かな比較は、実際に使ったモデルの記事にまとめています。GoPro HERO9 Blackのサーファー向け解説やGoPro HERO10 Blackのレビューもあわせてどうぞ。
サーフィンでのGoProの撮り方(3つ)
わたしがサーフィンで使う撮り方は、主に次の3つです。
- ①ボードにマウント(定点):ベースマウント(ボードに貼る土台)で固定し、自分のライディングを定点で撮る。画角は広めのSuperViewにします。標準のままだと頭や体が切れてしまうからです
- ②バイトマウント(口):口にくわえて撮るPOV。両手が空くので乗っている最中の視点が撮りやすい。ただしパワーのある波では転倒時に口へ衝撃が来ることがあるので、波に応じて使い分けます
- ③手持ち:手に持って撮る。パドルや波待ち、寄りの画に向く。画角は通常のWide(標準)で十分です
画角(FOV)は、ボード定点のように自分を画面に収めたいときはSuperView(超広角)、それ以外の通常時はWideを基本にしています。頭や体が切れると使えない映像になりやすいので、定点だけは広角にするのがコツです。
マウントと、失くさない工夫
ボードに貼るタイプの「サーフマウント」は、たいていボードに貼るベースと、本体をつなぐリーシュ(テザー。※サーフボードの足のリーシュとは別物)がセットになっています。海で実際に使い続けているのは、このベース+リーシュと、バイトマウント、そして手持ちの組み合わせです。

何台も失くして学んだ、リーシュの大切さ
失くしたのは、覚えているだけでHERO3系、HERO6(ハワイ・2017年)、HERO9。たぶん、もっとあります。そして失くし方は、全部同じでした。ベースマウントに付けていて、マウントごと外れて水没するパターンです。
助かったのは、リーシュを噛ませていたときでした。ベース側が外れても、リーシュがボードと本体をつないでいれば、そこは外れずに残ります。これで何度も命拾いしました。飾りだと思っていた紐が、実はよく考えて作られていた。そう気づいてからは、必ず付けるようになりました。

- リーシュ(テザー)を必ず噛ませる ← 実体験で一番効いた
- 本体に付けて浮かせるフローティも足す。外れても沈まず、見つけやすくなる
- ベースは入水前にネジの増し締めと、粘着・劣化のチェックをする
- こまめに録画を切って記録を残す(流されても素材だけは残る場面があります)
サーフィン撮影のおすすめ設定
いろいろ試してきましたが、わたしが落ち着いたのはシンプルな設定です。
- 4K / 60fps(画質を優先したいとき)
- 1080p / 60fps(データを軽くしたいとき)
凝った設定より、60fps(1秒あたり60コマ)で滑らかに撮れることのほうが、後で見返したときの満足度が高いというのが今の結論です。合う設定は人によって違うので、まずはこの2つから試してみてください。レンズをMaxレンズ(画角を広げる交換レンズ)に替えたりもしましたが、設定そのものはシンプルに戻ってきました。
サーフィンでのバッテリーの持ちと、熱対策
サーフタイムが3時間以内なら、基本的には十分に持ちます。ただし使い方しだいです。ずっと撮りっぱなしにすると、すぐになくなります。
設定でも変わります。4K/120fpsのような重い設定だと、1回のサーフタイム2時間ほどでなくなることが多いです。ここはケースバイケースだと考えてください。
もうひとつ、GoProには熱暴走(本体が熱を持って止まってしまうこと)の問題があります。わたしがたどり着いた一番効率のいい使い方は、ライディングのときだけRECを押して、終わったら止めることです。これでバッテリーも熱も節約できます。あわせて、サーフィン中は背面の液晶をオフにしています。こうした小さな工夫で、撮れる状態を長く保てます。
どのアクションカメラにもある「水滴問題」
海で使い続けると必ず出てくる課題があります。レンズに海水の水滴が付くことです。一度付くと、映像ににじみやボケが残ります。完全な解決策は正直まだなくて、こまめに拭く、撥水剤やくもり止めを使う、といった付き合い方になります。GoProに限らずどのアクションカメラでも起きるので、ここを承知しておくだけでも撮れ高は変わります。
こんな人には向いていない
- 三脚に固定して、望遠で遠くの自分をきれいに撮りたい人:この用途は一眼カメラのほうが向いています
- 作品性の高い水中映像を撮りたい人:専用の水中カメラやハウジングの検討をおすすめします
GoProは「自分が入っている波の中の視点」を、手軽に残すことに一番向いたカメラです。GoProの新しいシステム「MISSION 1」についてはGoPro MISSION 1 完全ガイドで、撮影も含めたサーフィンのある暮らし全般はサーフライフスタイルの完全ガイドにまとめています。
よくある質問
サーフィンにはどのGoProがおすすめですか?
本体だけで防水になったHERO5世代以降が扱いやすく、手ぶれ補正を重視するならHERO7以降が快適です。前面液晶で自分の写りを確認したいならHERO9以降を選びます。最新モデルの仕様は公式でご確認ください。
サーフィン撮影のおすすめ設定は?
4K/60fps、またはデータを軽くしたい場合は1080p/60fpsが扱いやすいです。合う設定は人によって違うので、この2つから試すのがおすすめです。
サーフィンでGoProのバッテリーはどれくらい持ちますか?
サーフタイム3時間以内なら十分に持ちます。ただし撮りっぱなしや4K/120fpsなどの重い設定では2時間ほどで切れることもあります。ライディング中だけRECを押し、背面液晶をオフにすると長持ちし、熱暴走も防げます。
GoProを海で失くさないコツは?
リーシュ(テザー)を必ず付けることです。ボードに貼ったベースマウントごと外れても、リーシュが本体をつないでいれば流されません。わたしは何度もこれで助かりました。
バイトマウント(口にくわえるマウント)は使いやすいですか?
両手が空くので乗っている最中の視点が撮りやすく、わたしが海で一番使うマウントの一つです。慣れるまでは口が疲れるので、短いセッションから試すのがおすすめです。
サーフィンでGoProと一緒に用意するものは?
リーシュ(テザー)、予備バッテリー、そして本体を浮かせるフロートです。特にリーシュは、マウントごと外れたときの最後の保険になります。
まとめ
GoProでサーフィンを撮るなら、まず「失くさない対策」から入るのが、遠回りに見えて一番の近道です。機種は本体防水になったHERO5世代以降、手ぶれ補正を重視するならHERO7以降。設定は4K/60fpsか1080p/60fpsで十分です。そしてリーシュだけは、最初の1回から必ず。わたしが何台も失くして学んだ、一番安い保険です。
