サーフィン向けの日焼け止め選びで最優先すべきはSPF50+/PA++++と、塗り直し前提の製品選びです。あわせて、海から上がったあとの「落とし方」と「保湿」まで含めてワンセットで考えると、日焼けだけでなくシミ・乾燥まで対策できます。
この記事でわかること
- サーフィン向け日焼け止めの選び方5原則(SPF・PA・タイプ別)
- 塗り直しの正しいタイミングと方法(海の中での現実)
- 顔・体・頭で変えるべき戦略と、環境への配慮(オーシャンフレンドリー)
- 海上がりのケアで40代から意識するようになったこと(シミ・乾燥対策)
- 環境に配慮した「オーシャンフレンドリー」な選び方
サーフィンを20年続けてきて、日焼け止めで失敗した回数は数え切れません。
目に入って目が開けられなくなったり、海から上がったら首だけ真っ赤になっていたり、塗り直しを忘れて3時間後に皮が剥けたり。正直、最初の頃は「日焼け止めを塗っていれば大丈夫」という感覚で使っていたので、毎回どこかで焼けていました。「正しい選び方と使い方」を理解するまでに、かなりの遠回りをしてきました。
この記事では、そういった失敗経験をもとに「サーフィン向けの日焼け止めを選ぶときに本当に必要な知識」と、40代になってから見直した海上がりのケアまで整理します。選ぶ基準を先に理解したい方はこのまま読み進めてください。具体的な商品名から見たい方は、記事末尾の「おすすめ3選」記事へどうぞ。
目次
サーフィンの日焼け止めは「落ちる前提」で選ぶ
サーフィン向けの日焼け止め選びで、まず理解しておくべき前提があります。
どんな高級な日焼け止めも、サーフィン中は必ず落ちます。
波を何本も乗って、何度も海水に浸かれば、表示通りの効果は持続しません。陸用の日焼け止めをそのまま使うのは、ほぼ無意味に近いです。
「ウォータープルーフ」と書いてあっても、それは「水に触れる程度」を想定したものがほとんどです。本格的なサーフィン中の条件(波をくらう・首や背中に常に海水が当たる)では話が変わります。
だから私は、外出前に塗る普段用(非耐水性)と、入水直前に重ねる耐水性の高いものの2段階で使い分けています。家を出る時点から耐水性の強い製品だけに頼ると、日常使いには重すぎて続かないためです。サーフィンの日焼け止め選びは「最初から塗り直す前提」で考えることが出発点です。
SPFとPAの数値は上限で選ぶ
SPFとPAの数値については、サーフィンでは上限値を選んでおくのが正解です。
- SPF: UVBを防ぐ指標。数値が高いほどUVBを防ぐ割合が高くなります。サーフィンではSPF50+一択
- PA: UVAを防ぐ指標。「+」が多いほど効果が高いです。PA++++が最高値
「SPF30でも十分」という話を見かけますが、サーフィンのように長時間・反射光ありの環境では話が変わります。海面と砂浜からの紫外線反射を考えると、同じ時間でも陸より紫外線量が多いです。
SPF50+ / PA++++を基準として、その中から「落ちにくさ」と「肌への優しさ」で絞る、という順番で選ぶのがわかりやすいです。
ケミカルとノンケミカルの違い
日焼け止めには大きく2タイプがあります。
| タイプ | 仕組み | サーフィンでの特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ケミカル(紫外線吸収剤) | UV光を吸収して熱に変換して排出 | 白浮きしない・伸びが良い・肌に負担 | 見た目を気にする・皮膚が強い |
| ノンケミカル(紫外線散乱剤) | UV光を反射・散乱させる | 白浮きしやすい・肌に優しい・乳幼児OK | 肌が弱い・敏感肌・目が気になる |
ケミカルタイプは伸びが良く白浮きしないため、使い勝手は良いです。ただし、成分が肌に浸透するため刺激を感じやすい人もいます。サーフィン中に目に入ると非常に痛いです。
ノンケミカルタイプは肌への刺激は少ないですが、白浮きしやすく、顔に使うと見た目が気になることがあります。ただ「目に入っても比較的ましな痛さ」というのは、サーフィン中に実際使ってみるとわかる地味なメリットです。
どちらを選ぶかは肌質と好みで決めて問題ありません。「どちらが絶対良い」という答えはないです。
塗り直しができないと意味がない
サーフィンの日焼け止めで最も重要なのは「塗り直しができるかどうか」です。
入水前にしっかり塗っても、2〜3時間後には効果が落ちてきます。特に顔と首の後ろは海水で流れやすいです。
問題は「どうやって塗り直すか」です。
海から上がって砂がついた状態でそのまま塗り直すと、砂が混ざった状態で肌を擦ることになります。これが肌荒れの原因になります。バケツに海水を汲んで軽く顔や腕を流してから塗り直すのが正解です。
私はサーフィンのバケツを必ず持って行きます。リンス目的だけでなく、この塗り直し前の「流し」のためでもあります。バケツなしで直接塗り直していた頃は、何度サーフィンしても肌荒れが続いて、原因が全くわからず悩んでいました。バケツで流してから塗り直すと改善することに気づいたのは、ずいぶん後になってからです。
バケツについては別記事でまとめています。
スティックタイプは塗り直しやすい
日焼け止めのタイプは液体(乳液・クリーム)とスティックがありますが、サーフィンの塗り直しにはスティックタイプが便利です。
ウェットスーツを着た状態でも、スティックタイプなら顔・首・腕だけをピンポイントで塗り直せます。チューブタイプは手が必要で、サーフィン中は手が濡れているので塗り直しのハードルが上がります。
体の広い面積を最初から塗るときは液体タイプ、塗り直しは耐水性の高いスティックタイプという使い分けが実際的です。私は入水前にこのスティックタイプを重ね塗りして「落ちる前提」の弱点を埋めています。
顔・体・頭で戦略を変える
顔:目への影響を最小限に
顔には「目に入りにくいタイプ」を選ぶのが優先事項です。ケミカルタイプで目に入ると、波をくらったときに目を開けられないほど痛い状態になることがあります。
ノンケミカルか、または「目のまわりに使えます」と明記された製品を選ぶと安心できます。
顔は海水で流れやすいため、2〜3時間おきの塗り直しが必要です。頬骨や鼻筋はシミができやすい部位でもあるので、私はここだけ意識して重ね塗りするようにしています。
体(腕・首・背中):量と密着を優先
体は面積が広いので、最初にしっかりとした量を塗ることが重要です。薄塗りは焼けます。
首の後ろは特に焼けやすいです。パドリング中、首の後ろは常に太陽に向いています。ラッシュガードを着れば首後ろのケアが楽になります。
ラッシュガードについては別記事で選び方をまとめています。
→ サーフィン ラッシュガード 選び方ガイド|UPF・チンクイ対策・ブランドを20年サーファーが正直に解説
頭:帽子が最強・スプレーは補助
頭皮の日焼け止めはスプレータイプが使えますが、正直なところ帽子(サーフハット)が最も効果的です。
私が帽子を使い始めたのは「2時間サーフィンして上がったら頭頂部が真っ赤になっていた」経験からです。炎症がひどくて翌日は触れないほど痛かったです。その経験から常にサーフハットをつけるようになりました。最初は面倒だと思っていましたが、今は帽子なしで入水する気になれません。
特に長時間のサーフィンで頭皮が焼けると、翌日以降に皮が剥けてフケのように見える状態になります。帽子1枚でこれを防げます。
環境への配慮:オーシャンフレンドリー
サーファーとして知っておきたいのが「オーシャンフレンドリー」な日焼け止めの考え方です。
一般的な日焼け止めに含まれるオキシベンゾンやオクチノキサートという成分は、珊瑚礁の白化を引き起こす可能性があると指摘されています。ハワイ州では2021年からこれらの成分を含む日焼け止めの販売が禁止されました。
オーシャンフレンドリーな日焼け止めを選ぶ基準:
- オキシベンゾン不使用: 「Oxybenzone free」「ノンケミカル」と表記があるもの
- ナノ粒子不使用: 「Non-nano」と表記のあるもの(珊瑚への影響が指摘されています)
- 生分解性: 海中で分解されやすい成分を使用しているもの
サーフィンをするということは海を使わせてもらっているということです。選べるなら環境負荷の低い製品を選ぶ、という考え方は持っておいていいと思います。
40代になって見直した、海上がりのケア
日焼け止め選びと同じくらい大事だと感じるようになったのが、海から上がったあとのケアです。40代に入ってから、以前はなかったニキビやできものが出るようになり、皮膚科を受診しました。
そこで言われたのが「化粧水と乳液を重ねて塗ると毛穴を塞ぐので、やめたほうがいい」ということでした。私はそれまで化粧水と乳液を重ね塗りしていたのですが、この指導をきっかけに見直すことにしました。
日焼け止めは擦らず落とす
海から上がったら、まず真水で塩分と砂を軽く流します。耐水性の高い日焼け止めを使った日は、ゴシゴシ擦って落とすのではなく、クレンジングで浮かせてから洗い流すようにしています。塗り直しのときと同じで、砂が残った状態で肌を擦ると肌荒れの原因になるためです。
化粧水・乳液の重ね塗りをやめ、オールインワンに一本化
皮膚科の指導を受けてから、夜のケアは洗顔後にオールインワンジェルを1品だけ塗る形に変えました。ステップを減らして肌に触れる回数・擦る回数を減らす、という考え方です。私の場合はこれに変えてから、以前より肌の調子が安定していると感じています。
乾燥が気になる部分だけワセリンを重ねる
目元や頬など、特に乾燥が気になる部分には、オールインワンジェルのあとに高純度のワセリン(サンホワイト)を米粒1〜2個分だけ薄く重ねています。全顔に厚塗りするのではなく、気になる部分だけに絞るのがポイントです。
この一連のケアはあくまで私個人の体験と、皮膚科で言われたことをもとにした実践です。肌質や体質には個人差があるので、気になる症状がある場合は自己判断せず皮膚科を受診することをおすすめします。
よくある質問
サーフィン中の日焼け止め、何時間おきに塗り直せばいいですか?
海水に入っている状況では2〜3時間を目安に塗り直すのが現実的です。ただし「波をくらった後」や「大量に汗をかいた後」は早めの塗り直しを意識した方がいいです。休憩のタイミングで塗り直すと忘れにくいです。
曇りの日もサーフィン中は日焼け止めが必要ですか?
必要です。UVAは雲を通り抜けるため、曇りでも紫外線は地表に届いています。「曇りだから大丈夫」という感覚で日焼け止めを省くと、数時間後に後悔することになります。
ウェットスーツを着ていれば日焼け止めは不要ですか?
ウェットスーツで覆われている部分は確かに日焼けしにくいですが、顔・首・手の甲は露出するため、それらの部位には日焼け止めが必要です。特に顔と首は焼けやすいため省略しない方がいいです。
まとめ:サーフィン日焼け止め選びの5原則
- 1. 「落ちる前提」で選ぶ — どんな製品も2〜3時間で効果が落ちます
- 2. SPF50+ / PA++++が基準 — 海面反射を考えるとこれ以下では物足りません
- 3. 塗り直しのしやすさを考える — バケツで流してからスティックで塗り直す
- 4. 目に入りにくいタイプを顔に — ケミカルが目に入ると痛いです
- 5. 海上がりは擦らず落として保湿 — 化粧水・乳液の重ね塗りより、摩擦を減らすことを優先する
日焼け止めの選び方に加えて、こちらの記事もあわせてどうぞ。
具体的な商品を先に見たい方は、こちらのおすすめ記事もあわせてどうぞ。
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