ワックスが黒ずんで滑るようになっても、剥がし方が分からず重ね塗りを続けている人は多い。ワックスは定期的に全部落として塗り直すことで、グリップ力が大きく回復する。
サーフボードのワックスとは、デッキ面(足が乗る面)に塗る滑り止め素材のことだ。裸足やブーツとデッキの摩擦を高め、テイクオフ・ライディング中の足のグリップを確保する役割がある。
私はサーフィン歴20年以上で、複数のボードを使い分けながら管理してきた。ワックスを放置すると砂・ゴミが混ざって汚れるだけでなく、ボードの重量が増え、剥がすときに取り残しが増える。この記事では、道具・手順・新しいワックスの塗り方まで完全に解説する。
目次
必要な道具
| 道具 | 役割 | 代用品 |
|---|---|---|
| ワックスコーム | ワックスを削り落とす | 古いクレジットカード(傷に注意) |
| ワックスリムーバー | 残ったワックスを溶かして拭き取る | ベビーオイル・ナチュラルオレンジオイル |
| タオル・ウエス | 溶けたワックスを拭き取る | — |
ワックスの剥がし方:4ステップ
Step1:ボードを温める
ワックスは温めると柔らかくなって剥がしやすくなる。日当たりの良い場所に10〜15分置くか、ドライヤーを遠ざけて当てる。注意点は「高温にしすぎない」こと。EPSボード(エポキシ)は特に熱に弱く、直射日光下に長時間放置すると内部のフォームが膨張してデッキが浮く(デラミネーション)リスクがある。触って「少し柔らかくなった」程度で十分だ。
Step2:ワックスコームで削る
コームのギザギザ側を使ってボードの前から後ろへ一方向に削る。力を入れすぎるとデッキに傷がつくため、ワックスの重さだけで削るイメージで行う。一度に全部落とそうとせず、固まった部分はもう一度温めながら進める。
Step3:リムーバーで仕上げ
コームで削り落とした後、薄く残ったワックス膜をリムーバーで拭き取る。リムーバーをタオルに含ませて円を描くように拭くと、デッキがきれいになる。拭き取った後はリムーバーが残らないよう、清水で軽く流すか乾いたタオルで拭き上げる。
Step4:完全に乾かす
新しいワックスを塗る前に、デッキが完全に乾いていることを確認する。水分が残っていると新しいワックスがデッキに乗らない。日陰で30分〜1時間、自然乾燥させる。
新しいワックスの正しい塗り方
| 種類 | 硬さ | 役割 |
|---|---|---|
| ベースコート | 硬い | トップコートを乗せる凹凸(バンプ)の土台を作る |
| トップコート | 水温に合わせた硬さ | 実際のグリップを生む。季節・水温で選ぶ |
- ベースコート:円を描くように全体に塗り、小さなバンプ(粒)が均一に立つまで重ねる
- トップコート:水温に合わせた硬さのものを選び、前後・左右・斜めのクロスハッチで塗る
- 範囲:後ろ足〜前足の範囲+少し余裕を持たせた範囲が基本。ノーズは不要
水温別トップコートの選び方
| 水温 | トップコートの種類 |
|---|---|
| 24℃以上(夏) | トロピカル(最も硬い) |
| 16〜24℃(春・秋) | ウォーム |
| 9〜18℃(秋・冬) | クール |
| 9℃以下(厳冬期) | コールド(最も柔らかい) |
よくある質問
まとめ
- ワックスは温めてから削ると効率よく落とせる
- EPSボードは熱に注意(直射日光への長時間放置NG)
- ベースコート→トップコートの順に塗る
- トップコートは水温に合わせた硬さを選ぶ
ボードを清潔に保つことで長く使える。ボードの保管環境も劣化に大きく影響する。サーフボード 保管方法|日焼け・熱による劣化を防ぐ5つのルールも合わせて確認してほしい。
