ドローンを海で3台沈めた話|DJIを4世代使ったサーファーの失敗ギャラリー

7 min

この記事でわかること

  • 初代 Mavic Mini・Mavic Air 2・DJI Air 2S を海で沈めた3回の共通点
  • 回収できても「全損」になる、非防水ドローンの構造的な限界
  • 海の上で使うドローンを「水に強さ」で選ぶときの基準
  • 水没した直後にやること(バッテリーの扱いを含む)

ドローンを海で沈めるとは、たいてい「操作ミスで落とす」ことだと思われがちです。でも私の3回は、どれも操作ミスではありませんでした。晴れて風の弱い日に、飛行中に突然、機体がゆっくり高度を落として海面に降りていったのです。

私はDJIのドローンを初代 Mavic Mini から4世代使い続けてきました。そのうち3台を、別々の海で沈めています。今日は自慢できない話を、これから海でドローンを飛ばす人のために正直に書きます。

2026年7月更新/沖縄・うるま市在住、サーフィン歴20年以上のサーファーとして、実機で撮影・実際に水没させた一次体験をもとに書いています。

晴れの日に、3台とも同じ壊れ方をした

まず結論から書きます。

3台の沈み方は、機種が違ってもまったく同じでした。突然の不具合で高度が下がり、そのまま海に落ちる。この一点だけが共通していました。

3回とも、天気は晴れ。

風も弱い日でした。

そして毎回、自分のサーフィンを空から撮ろうとしていた最中でした。荒れた日でも、無理な操作をしたわけでもない。むしろ「今日は条件がいいな」と思って飛ばした日ばかりだったのです。

沈めた3台を、時系列で並べておきます。

機体特徴沈めた状況
DJI Mavic Mini(初代)軽量エントリー機サーフ撮影中・晴れ・微風
DJI Mavic Air 2(2020)1/2型センサー・4K60fps別の海・同じ状況
DJI Air 2S(2021)1型センサー・5.4Kまた別の海・同じ状況

Mavic Air 2 と Air 2S は名前が似ていますが、別の機体です。Air 2S は1インチ(1型)の大きなセンサーを積んだ上位機で、写真も動画も明らかに格上でした。その一番いい機体まで、同じ落ち方で海に消えました。

ここで誤解してほしくないことがあります。私は今もDJIを使い続けている愛用者で、現行の Mini 4 Pro は一度も落としていません。

だからこれは「DJIが悪い」という話ではありません。海の上で非防水のドローンを飛ばすということ自体が、そういうリスクを抱えている、という話です。

なぜ回収できても「全損」だったのか

3台とも、機体自体は回収できました。海の底に消えたわけではありません。

それでも、3台とも二度と飛びませんでした。海水が内部に入り込み、基板やモーターがやられてしまうからです。回収できるかどうかと、直るかどうかは、まったく別の問題でした。

ここが、海で使う機材の一番大事なところだと思います。陸なら、落ちても拾って部品を替えれば戻ってくることがあります。海は、一度沈めたら基本的に終わりです。「落ちた=全損」になる場所なのです。

しかも不具合は、こちらの操作と関係なく突然やってきます。晴れて風のない日を選んでも防げなかったのですから、「気をつければ大丈夫」という次元の話ではありませんでした。海の上では、防水であること以外に、確実な保険がなかったのです。

3台目の「あっ、これ落ちるわ」

正直に書きます。

3台目の Air 2S が高度を落とし始めたとき、私が思ったのは「あっ、これ落ちるわ」でした。

驚きもパニックもありませんでした。1台目と2台目で同じ光景を見ていたので、もう分かってしまったのです。海面に近づいていく機体を、ただ見ているしかありませんでした。

そのとき気づいたのは、自分がいつの間にか「撮ること」より「落とさないこと」に神経を使っていた、ということでした。

いい波が来ても、ドローンが心配で集中できない。撮りたくて飛ばしているのに、飛ばしているあいだじゅう緊張している。これはおかしいな、と思いました。

だから私は、次に選ぶ基準を「性能」から「水に強いかどうか」に変えました。海の上で神経をすり減らさずに撮れること。それが自分にとって一番の性能だと、3台失ってようやく分かりました。

では、海で使うドローンは「水に強さ」でどう選ぶか

3台沈めたあと、私が機材を選ぶときに見る順番が変わりました。海の上で使うなら、次の3点を上から順に確認しています。

見る順番基準理由
1着水しても壊れない設計か(防水・浮く)海では「落ちた=全損」。ここが最優先
2回収しやすいか(浮力・目立つ色)沈む前に拾えるかで結果が変わる
3撮りたい絵が撮れる画質・追尾水に強い前提を満たしてから考える

昔の私は、この順番が完全に逆でした。まず画質やセンサーの大きさを見て、水のことは最後まで考えていなかった。その結果が3台の全損です。

いま私が注目しているのは、着水を前提に作られた防水タイプのドローンです。海面に降りても壊れず、そのまま浮いて回収できる——3台沈めた身からすると、この発想は理にかなっています。

防水タイプを見るときは、カタログの画質より先に「防水等級(IP等級。水にどれだけ耐えるかの目安)」と「着水しても浮くか」を確認します。ここが海では画質より効いてきます。実際に手元で長く使ったら、このサイト上で正直にレビューする予定です(※現時点では実機での長期使用前のため、ここでは「注目している選択肢」としてだけ書いておきます)。

ドローンに限らず、海で使う撮影機材は「水にどれだけ強いか」で選ぶと失敗が減ります。私の場合、アクションカメラは早い段階から防水性を基準に選んできました。同じ考え方で選んだ機材の話は、DJI Osmo Action 5 Proを実際に使ったレビューGoPro HERO10をサーファー目線で見たレビューにまとめています。

こんな人には、防水にこだわらなくていい

念のため、逆のことも書いておきます。

飛ばす場所が陸や公園が中心で、海の真上にはあまり出さない人なら、防水にこだわる必要はありません。画質や飛行性能で選んで問題ないと思います。私が痛い目を見たのは、あくまで「サーフィン中の自分を、海の上から撮ろうとした」からです。

逆に、海面すれすれを飛ばしたい人、波の上を追いかけたい人には、水に強い機体を強くおすすめします。私と同じ3台分の授業料を払う必要はありません。

よくある質問

ドローンが水没したら、まず何をすればいいですか?

電源を入れ直さないことです。回収したらすぐ電源を切ったまま、真水で塩分を軽く洗い流し、しっかり乾燥させます。通電した状態で海水が残っていると、ショートで内部が傷みます。私の3台は乾燥させても復活しませんでしたが、被害を最小限にするには「通電させない・塩を抜く・乾かす」の順です。

水没したドローンのバッテリーはどう扱えばいいですか?

海水に浸かったリチウムバッテリーは、そのまま使わないでください。膨張・発熱・発火のおそれがあります。機体から外し、直射日光や高温を避けて保管し、自治体のルールに従って処分します。もったいなくても、水没したバッテリーの再利用はおすすめしません。

海に落ちたドローンは、回収できれば直りますか?

回収できることと、直ることは別です。私は3台とも機体を回収できましたが、海水が内部に入っていて、どれも二度と飛びませんでした。淡水より海水のほうが金属を傷めるため、海での水没は復活が難しいと考えておくほうが現実的です。

操作ミスをしなければ、海でも落ちませんか?

操作ミスがなくても落ちることがあります。私の3回は、晴れて風の弱い日に、突然の不具合で高度が下がって落ちました。だから海の真上で飛ばすなら、「気をつける」だけでなく、落ちても壊れない防水タイプを選ぶのが確実な備えになります。

100%防水のドローンはありますか?

着水を前提に作られた防水タイプのドローンは存在します。海面に降りても壊れず、浮いて回収できる設計です。私自身が長期で使い込んだ実機レビューは、実際に試してからこのサイトに正直に書く予定です。現時点では「注目している選択肢」という位置づけで見ています。

海でドローンを飛ばすのに許可は要りますか?

飛ばす場所や機体の重さによって、確認すべきルールが変わります。海岸には管理者がいる場所もあり、航空法とは別に確認が必要なことがあります。ここは安全と法律の話なので、公式の情報で確認してから飛ばしてください。

まとめ:3台分の授業料で分かったこと

DJIを4世代使い続けてきた私でも、海には勝てませんでした。晴れて風のない日でも、非防水のドローンは突然の不具合で落ちることがあり、海では「落ちた=全損」になります。これはメーカーの良し悪しではなく、海の上で非防水機を飛ばすことの構造的な限界だと思っています。

だからこれから海の真上でドローンを飛ばす人には、性能より先に「水に強いかどうか」を見てほしいです。まずは、いま持っている機体を海のどこで飛ばすのかを一度整理してみてください。海面すれすれを狙うなら、防水タイプを候補に入れる。それだけで、私が払った3台分の授業料は払わずに済みます。

撮影の道具も含めて、週末サーファーが無理なく長く海を楽しむための工夫は、40代フルリモサーファーが週末サーフィンを10年続けられる理由にまとめています。あわせてどうぞ。

関連記事

ヒガシーサー

ヒガシーサー

ブロガー/クリエイター/サーフボード開発/テストライダー

サーフィン歴20年、Beach Access・nanazeroのテストライダー、サーフボード・サーフスケート開発チーム。19年間も上達できなかったが、オーストラリアの科学的メソッドで上達。その経験を軸にブログ・SNSで一般サーファーのためのサーフィン上達方法、楽しみ方を共有している。SNS総フォロワー6.5万人。

カテゴリー:
タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です