「ミッドレングスが気になるけど、どのモデルを選べばいい?フィンは?自分のレベルで乗れる?」——ショートとロングの間で迷っている人ほど、ミッドレングス選びで手が止まります。nanazero MID02は、その”ちょうどいい1本”として長く支持されている万能ミッドレングスです。
結論から言うと、MID02はパドリングが非常に楽で、波キャッチがとても速い、脱力・リラックス系のスタイルに非常によく合う板です。私(163cm・54kg)は2022年10月のテストボードから、WOOD SKIN・EPS・ツインフィンまで全バリエーションを乗ってきました。膝〜胸の厚めの波が一番調子よく、頭サイズまで乗れています。nanazeroのベストセラーなのも納得の完成度ですが、アウトライン・テール形状から、まったくの初心者向けというより初級者以上に薦めたい板です。
私はこのチャンネルで、nanazeroのボード開発にも携わっています。だからこそPRや誇張ではなく、フィン別・波質別の乗り味と弱点まで正直に書きます。「マジックボードは存在しない」という立場で、あなたのスタイルに合うかどうかの判断材料にしてください。
目次
この記事で分かること
- nanazero MID02の詳細スペックと「波キャッチが速い」理由
- 3年乗って分かった波質別のパフォーマンス(膝〜胸が一番)
- フィン別(EPSツイン/シングル+スタビ/WOOD SKIN)の乗り味の違い
- 正直な弱点と、初級者以上に薦める理由
- MID01・MID03との違い、サイズ・素材の選び方
- ミッドレングス選びのよくある疑問(適正サイズ・長さ・フィン)
執筆者プロフィール
@higashisacom / サーフィン歴20年以上、nanazeroテストライダー。Beach Accessとnanazeroのサーフボード開発に携わり、週末サーファー向けの効率的な上達法を発信しています。MID02は2022年から全バリエーションを実走。道具のクセと乗り手のスタイル適合を正直に伝えることを大事にしています。
nanazero MID02とは|ミッドレングスらしさを楽しむ万能ボード
MID02は、ミッドレングスの気持ちよさをそのまま楽しめる万能ボードです。パドリングが楽で波キャッチが速く、ターンもできる。ただしターンは速くも遅くもなく、キレを競う板ではありません。「ショートのように攻める」でも「ロングのように流す」でもない、ミッドレングスらしいクルージング感が身上です。
基本スペックは以下のとおり。素材はStandard EPSとWOOD SKINの2種類、サイズは3つです。
| サイズ | 6’8″ | 7’0″ | 7’4″ |
|---|---|---|---|
| ボリューム | 41L | 46L | 51L |
| 素材 | Standard EPS / WOOD SKIN の2種 | ||
| 価格 | EPS ¥96,800〜 / WOOD SKIN ¥103,800〜 | ||
| フィン | シングル+スタビ/ツイン等に対応(別売) | ||
構成別の総合評価(テストライダー採点・★5段階)
| 構成 | 評価 | ひとこと |
|---|---|---|
| EPS シングル+スタビ | ★4.5 | クルーズ万能。MID02の基本にして一番のおすすめ設定 |
| WOOD SKIN | ★4.0 | しっとりした乗り味と耐久・環境配慮。クルーズ派に |
| ツイン | ★4.0 | 走り重視。純ツイン仕様はMID02ツインも |
ラインナップ全体での位置づけはnanazeroサーフボード全ラインナップ比較で確認できます。純粋なツインフィン仕様が欲しい人は、別モデルのMID02 ツインも選択肢です。
なぜパドルが楽で、波キャッチが速いのか
MID02の一番の武器は、パドリングの楽さと波キャッチの速さです。これは長さと浮力(6’8″で41L、7’4″で51L)が効いています。板が長く浮力があるほど、パドルの一かきで進む距離が伸び、波が持ち上がる前の早い段階で滑り出しに入れます。だからまだ割れる前のウネリの段階でテイクオフできる——これがミッドレングスの最大の快感です。
さらにMID02は、波を捕まえたあとの走りの伸びがあります。スピードに乗ってからのライン取りに余裕が生まれるので、無理に急がなくても波をつないでいける。ショートだと届かない・間に合わないセクションでも、MID02なら1テンポ早く到達できる感覚です。

フィンで変わる乗り味|走りもクルーズも1本で
MID02の面白さは、フィンセッティングで性格がはっきり変わるところです。私自身の使い分けはこうです。
- 走りを楽しみたいなら:Standard EPS の短めサイズ+ツインフィン。軽さと反発で、ミッドながらよく走らせられます。
- クルーズを楽しみたいなら:長めサイズ+シングル+スタビライザー。ゆったり流して波を長く楽しむ乗り方に合います。
- クルーズ用途なら素材はWOOD SKINも好み(EPSでも良い)。WOOD SKINは環境配慮と耐久性が魅力で、しっとりした乗り味です。
つまりMID02は、フィンとサイズと素材の組み合わせで「攻めの1本」にも「癒しの1本」にもなる。1本で欲張りたい人に応えてくれる懐の深さがあります。

3年使った実際の使用感|波質別のパフォーマンス
私がMID02をテストしてきたのは2022年10月から現在まで、沖縄のリーフブレイクを中心に、WOOD SKIN・EPS・ツインの各仕様を乗り継いできました。体格は163cm・54kg、スタイルは脱力・リラックス系です。

| 波質 | MID02の評価 |
|---|---|
| 膝〜胸の厚めの波 | ◎ 一番調子がいい。パドル楽・波キャッチ速い・よく走る |
| 胸〜頭サイズ | ○ 頭サイズまで乗れた。長さがあり安定してコントロールできる |
| 掘れる・パワーの強い波 | △ ミッドらしさを楽しむ板。攻めきる板ではない |
一番調子がいいのは膝〜胸の厚めの波。パドルが楽で波キャッチが速く、走りの伸びも活きます。サイズが上がっても、長さがあるぶん頭サイズの波まで問題なく乗れました。ミッドレングスは「小さい波専用」と思われがちですが、MID02はレンジが広い板です。長期使用の詳しい記録はMID01・MID02 長期使用レポートにまとめています。
正直に言うと、最初は「1本で全部やろう」と欲張って、同じセッティングのままいろんな波に持ち込んでいました。でも3年乗り継ぐうちに、この板はフィンとサイズで用途を分けると化けると分かってきた。走りたい日はEPSの短めをツインに、のんびり長く乗りたい日は長めをシングル+スタビに——そう割り切ってから、MID02が一気に楽しくなりました。逆に、風が入って海面が荒れた日にスピードを上げたとき、EPSの硬さで面のコブを拾って「おっと」となったことも正直あります。ただ長さがあるぶん破綻はせず、慌てずに立て直せる。このクセを分かった上で選べるかどうかが、EPSミッドと長く付き合うコツだと思います。
正直な弱点|EPSのクセと、対象レベル
良い話が続きましたが、弱点もはっきり書いておきます。マジックボードは存在しません。
スピードが付くと、面(つら)のコブを拾いやすい。これはEPSの硬さ由来で、風が入って海面が荒れた日はやや気になります。ただしMID02は長さがあるため、コントロールを失うほどではありません。ここはショートのEPSより破綻しにくいところ。素材をWOOD SKINにすると、しっとりして印象がまた変わります。
もう一つは対象レベル。アウトラインとテール形状から、まったくの初心者向けではありません。スープで練習する段階よりは、テイクオフが安定してきた初級者以上が本領を発揮できる板です。これから始める人は、まずレベル・波質別のおすすめガイドで、より安定した1本から検討するのがおすすめです。
MID01・MID03との違い|どれを選ぶべきか
| モデル | キャラクター | 向いている人 |
|---|---|---|
| MID02 | 万能・ミッドらしさ。フィンで走り〜クルーズ | 脱力系・1本で欲張りたい初級者以上 |
| MID01 | もう少し短い | 短めの取り回しが好きな人 |
| MID03(ツイン) | 長さと浮力があり、MID02より鈍重 | ゆったり浮力重視で乗りたい人 |
私の体感では、MID01はもう少し短いのが好きな人向けですが、万能性で私が推すのはMID02です。MID03はツインフィンで長さと浮力があるぶん、MID02より鈍重に感じます。ゆったり浮力を活かしたいならMID03、走りとクルーズを1本で両立したいならMID02、という選び方が分かりやすいと思います。MID01の詳細もあわせてどうぞ。
サイズ・素材の選び方|EPSとWOOD SKIN
- 6’8″(41L):短めで取り回し重視。ツインで走らせたい人に。
- 7’0″(46L):万能の中心サイズ。迷ったらここが基準。
- 7’4″(51L):浮力・安定重視。クルーズやパドル楽さを最優先する人に。
素材は、軽さと反発・コスパのEPSか、しっとりした乗り味と耐久・環境配慮のWOOD SKINか。走って攻めたいならEPS、クルーズ中心ならどちらも良く、WOOD SKINの質感も気持ちいい、というのが私の実感です。体重・レベル別の考え方はサーフギア完全ガイドもあわせてご覧ください。
価格と、nanazeroという選択
コスパは正直、主観です。安いから良い板だとは思ってほしくありません。その上で事実だけ言うと、MID02はブランド直販でEPS ¥96,800〜、WOOD SKIN ¥103,800〜。そしてnanazeroは1% for the Planet加盟の日本ブランドで、売上の1%を環境保護に寄付しています。どう受け取って天秤にかけるかは、自分で決めていい。他ブランドとの比較も参考にしてください。
購入前には、公式LINEで受け取れるnanazeroクーポンを確認しておくとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
ミッドレングスの適正サイズは?MID02はどう選ぶ?
MID02は6’8″(41L)・7’0″(46L)・7’4″(51L)の3サイズ。迷ったら中心の7’0″が基準です。短めで取り回し・ツインで走らせたいなら6’8″、浮力とパドルの楽さ・クルーズ優先なら7’4″。体重と普段の板のボリューム、狙う波質から選びます。
ミッドレングスは何フィートですか?
一般にショート(6フィート前後)とロング(9フィート超)の中間、およそ6フィート後半〜8フィート台を指します。MID02は6’8″〜7’4″で、ミッドレングスの中では扱いやすいレンジです。
MID02に合うフィンは?
MID02はシングル+スタビやツインなど複数のセッティングに対応します(フィンは別売)。走りを楽しむならEPS短めにツイン、クルーズを楽しむなら長めにシングル+スタビが好相性。フィンボックスの規格に合うサイズを選び、狙う乗り味で組み替えるのがおすすめです。
MID02のデメリットは?
スピードが付くとEPSの硬さで海面のコブを拾いやすく、風が入って荒れた日はやや気になります。ただし長さがあるためコントロールを失うほどではありません。またアウトライン・テール形状から、まったくの初心者向けではなく初級者以上向けです。
MID02はどんな波に向いていますか?
膝〜胸の厚めの波が一番調子よく、パドルの楽さと波キャッチの速さが活きます。長さがあるため頭サイズの波まで乗れました。掘れてパワーの強い波を攻めきる板ではなく、ミッドレングスらしさを楽しむ板です。
ミッドレングスでドルフィンスルーはできますか?
浮力が大きいミッドレングスは、ショートのような完全なドルフィンスルーは難しくなります。MID02も浮力があるため、混雑や大きな波では沖に出るポジション取りとタイミングの工夫が必要です。ゲッティングアウトのしやすさを最優先するなら、波・ポイント選びも合わせて考えます。
EPSとWOOD SKINはどちらを選ぶべき?
軽さ・反発・コスパならEPS、しっとりした乗り味・耐久・環境配慮ならWOOD SKIN。走って攻めたいならEPS、クルーズ中心ならどちらも良く、WOOD SKINの質感も気持ちいいというのが実感です。価格はWOOD SKINがやや上です。
MID01・MID03とはどう違いますか?
MID01はもう少し短いモデルで、短めの取り回しが好きな人向け。MID03はツインフィンで長さと浮力があり、MID02より鈍重に感じます。走りとクルーズを1本で両立する万能性ならMID02がおすすめで、nanazeroのベストセラーです。
まとめ|脱力系に一番合う、万能ミッドレングス
- MID02はパドル楽・波キャッチ速い・走りの伸びがある万能ミッド
- 一番調子いいのは膝〜胸の厚め。頭サイズまで乗れる広いレンジ
- フィンでEPS短めの走りも、シングル+スタビ長めのクルーズも
- 弱点はEPSの面コブ拾い。長さで破綻はしない。初級者以上向け
- MID01は短め好き向け、MID03は浮力重視でやや鈍重
MID02は「ミッドレングスの気持ちよさを、1本で欲張りたい」という人に応えてくれる板です。派手なキレを競う板ではありませんが、パドルの楽さと波キャッチの速さ、そしてフィンで表情を変える懐の深さは、脱力・リラックス系のスタイルに本当によく合います。nanazeroのベストセラーなのも納得——それが3年乗ってきた私の結論です。
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