この記事でわかること
- nanazero MID07が「どんな人に向いているか・向いていないか」の判断基準
- スペック(6’4″ 34L / Futuresfin対応)と価格¥91,800の根拠
- 砂辺・天願のリーフで約40本乗って感じた本音の評価
- MID02・MID03との違いと選び分け方
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。nanazeroのテストライダーとして開発に関わっている立場から、欠点も正直に書きます。
MID07は、ゆったり乗るミッドレングスに物足りなさを感じてきた人のための、ターン性能に特化したパフォーマンスツインです。MIDシリーズ最安の¥91,800で、ツインフィン特有のスピード感と抜けの良さを出しています。nanazeroテストライダーとして沖縄・砂辺と天願のリーフで約40本乗り込み、「誰に合うか・誰には合わないか」を正直に書きます。
目次
MID07はこんな人のためのボード
買うべき人
- MID02・MID03に慣れてきて、もう少しターンにキレが欲しい
- ツインフィンのルース感を経験したことがあり、それをミッドレングスで出したい
- 腰〜胸の波でもボトムターンからのドライブ感を楽しみたい
- Futuresfin対応でフィンのカスタマイズ幅を持たせたい
向いていない人
- ミッドレングスが初めて、または入門期(イージーさを優先するならMID01・MID02)
- ツインフィンの操作感に慣れていない(ツインはトライより重心コントロールが必要)
- 波キャッチの成功率を最大化したい(フラットロッカーなのでパドルは速い方だが、ボリューム34Lは少なめ)
nanazero MID02 WOODSKINのレビューと適性ガイドと読み比べると、どちらが自分のステージに合うかを判断しやすいです。
スペックと価格(確定情報)
| 項目 | 6’4″ | 6’6″ |
|---|---|---|
| ボリューム | 34L | 37L |
| 最大幅 | 20″ | 20.25″ |
| 厚み | 2 9/16″ | 2 5/8″ |
| 価格 | ¥91,800 | ¥96,800 |
| フィンシステム | Futuresfin対応ツイン | 同左 |
| フィン付属 | なし(別売り) | 同左 |
| コア素材 | リサイクルEPS | 同左 |
| ストリンガー | バンブー1本 | 同左 |
| ボトム形状 | Veeボトム〜テールにダブルコンケーブ | 同左 |
| テール | スワローテール | 同左 |
フィンが付属しない点は購入前に必ず確認してください。nanazero純正のミッドレングスツインフィン(5.3″)との相性が良く、nanazero ミッドレングスツインフィン 5.3″(FuturesfinTF対応)を一緒に購入するのが現実的です。
実際に乗ってわかった3つのこと
1. ボトムターン出口のスピードが想定外だった
砂辺の北うねりが入った日(腰〜胸、コンディションは並)に初めて乗ったとき、ボトムターンから出てきた瞬間の速さに驚きました。ツインフィンはサイドフィンだけで推進するため、フィンが水を切る面積が小さく抵抗が少ない。その分、ターン出口でのドライブ感が他のモデルより明確に感じられます。
この現象には物理的な根拠がある。サーフィンコーチング理論では、ボトムターンから出口にかけて「半円を描く軌道」を保つことでスピードの維持率が最大化されるとされている。S字や直線を混ぜたターンより、一定の曲率の円弧を保つことで水の抵抗が均等に分散されるためだ。MID07のツインフィン+スワローテールという設計は、まさにこの「半円の軌道」を体に感じさせやすい。ボードが意図する方向へ素直に弧を描き、出口でスピードが乗る——この感触が「想定外だった」理由の一端にあると今は理解している。
ただし、このスピードはフィンの硬さに大きく依存します。MID07は柔らかいフィンよりハードフィンの方が動きのキレが出た。フィンが付属しないことを「デメリット」とも取れますが、自分のスタイルに合わせてチューニングできる点では自由度があります。
2. 天願の台風波でもコントロールが崩れなかった
天願は台風の周期うねりが入るとショルダーが急に張ってくる波になります。肩〜頭サイズのセットが来たとき、ミッドレングスで乗っていると「板が波に負ける」場面が出やすい。MID07のフラットロッカーはパドルで波の斜面に早く乗れる一方、うねりが強い波ではテールが引っ張られるように感じる場面がありました。
この感触から学んだのは、「MID07は波のパワーが腰〜胸の範囲で最も面白い」という結論です。頭以上の波でも乗れますが、そのコンディションではHB01(ハイブリッドトライ)の方がコントロール性が上です。
3. MID03からの乗り換えで感じた違い
それまで使っていたMID03(ツインフィン・エッグシェイプ)と乗り比べると、MID07はテールがスワローになっている分、水の抜けがより速いと感じました。MID03は波に対してゆっくり丁寧に乗る感覚で、MID07はその「丁寧さ」を保ちながらもう一段スピードが出るイメージです。
「MID03で物足りなくなってきた」というタイミングは、MID07に乗り換えるサインだと思っています。逆に、まだMID03でサーフィンが楽しい段階ならMID07は早い。nanazero MID03の詳細レビューと読み比べて判断してください。
MIDシリーズ内での位置づけ
nanazeroのMIDシリーズはモデルごとに設計思想が異なります。MID07を選ぶ前に、シリーズの全体像を把握しておくことをすすめます。
| モデル | フィン | 設計思想 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| MID01 | シングル | クラシックな重心ライド | ロングボード経験者・スタイリッシュ系 |
| MID02 WOODSKIN | トライ/クアッド | 万能・入門から上達期 | ミッドレングス初心者〜中級者 |
| MID02 ツインピン | ツインピン | スムーズなターン弧 | ツインフィン入門・やわらかいライン重視 |
| MID03 | ツイン | イージーツイン・エッグ形状 | ツインフィン入門・楽しさ優先 |
| MID07 | ツイン(Futures) | パフォーマンスツイン | MID03に慣れた中〜上級者 |
MID07はMIDシリーズの中で最も「動かせる人向け」に設計されています。nanazero MID01・MID02の長期使用レポートもあわせて読むと、シリーズの流れをより深く理解できます。
サイズ・ボリューム選び
| 体重 | 推奨サイズ | ボリューム | 理由 |
|---|---|---|---|
| 〜55kg | 6’4″ | 34L | 適正ボリューム。パドルのしやすさと機動性のバランスが良い |
| 55〜65kg | 6’4″〜6’6″ | 34〜37L | 週2回以上入れる人は6’4″で機動性重視、入水頻度が低い人は6’6″で余裕を持たせる |
| 65kg〜 | 6’6″ | 37L | 34Lでは推進力が出にくい。波キャッチのストレスが増える |
163cm/55kgの私は6’4″ 34Lを選んでいます。このボリューム設定は「パドルで余裕がある」より「少し頑張らないと取れない」くらいの感覚を意図したものです。ツインフィンの機動性を引き出すには、ボリュームに対してある程度の負荷をかけた方がスムーズに動く。余裕を持たせすぎるとイージーな動きになり、MID07らしさが薄れます。
ボリュームの選び方について詳しくは、nanazero全ラインナップ比較——テストライダーが選ぶおすすめモデルを参照してください。
正直なデメリット
- フィンが付属しない:別途¥5,000〜¥15,000のフィン代が必要。合計コストを想定してから購入を
- 初心者には扱いにくい:ツインフィンは推進力の軸がサイドフィン2本のみ。フィンの中心(センターフィン)がないため、操作に慣れるまでの学習コストがかかる
- 頭以上の波では他モデルの方が安定する:パワーのある波ではトライ/クアッド構成のHB01の方がコントロール性が高い
これらは「欠点」というよりも「設計上の特性」です。MID07はパフォーマンス系ツインとして明確なコンセプトを持っているため、それ以外の用途には向かない。目的が合う人には高い満足度が出ますが、目的が合わない人は購入後に後悔しやすいボードです。
よくある質問
MID07のフィンは別売りですか?どのフィンがおすすめですか?
はい、フィンは別売りです。Futuresfin対応のツインフィンを自分で用意する必要があります。おすすめはnanazero純正のミッドレングスツインフィン 5.3″です。MID07の設計と組み合わせてテストされているため、初めてのフィンとして選びやすいです。Honeycomb素材のツインフィンも試しましたが、パフォーマンス重視ならノーマルの5.3″の方が扱いやすかったです。
MID02とMID07はどちらが入門向きですか?
入門には明確にMID02です。MID02はトライ/クアッドの汎用フィン設計で安定性が高く、波キャッチの成功率も高い。MID07はツインフィン専用設計のため、ある程度ターンの感覚がついてからの方が楽しめます。「ミッドレングスが初めて」という場合はMID02から入って、慣れてきたらMID07に切り替えるのが学習コストが低いルートです。
MID07は初心者でも乗れますか?
テイクオフするだけなら乗れます。ただし、MID07が想定しているターンの楽しさ(ツインフィンのスピード感・テールのルース感)を引き出せるのは中級者以上です。初心者がMID07を選ぶのは「持て余す」状態になりやすく、¥91,800の投資に見合う満足度が得られない可能性が高いです。
6’4″と6’6″どちらを選ぶべきですか?
体重55kg以下なら6’4″(34L)、60kg以上なら6’6″(37L)が基準です。55〜60kgの場合は週あたりの入水頻度で判断してください。週2回以上入れる人は6’4″で機動性を重視、週1回以下の人は6’6″で余裕を持たせた方がパドルのストレスが少ないです。
MID03とMID07、どちらを先に乗るべきですか?
MID03が先です。MID03はエッグシェイプで波を幅広くキャッチでき、ツインフィン入門として扱いやすい。MID07はそこからパフォーマンス性を引き上げた設計なので、MID03をある程度乗りこなしてからMID07に移行するのが自然なステップアップです。nanazero MID03の詳細レビューも参考にしてください。
まとめ:MID07を買って後悔しないために
MID07はnanazeroのMIDシリーズの中で最もターン性能に特化したパフォーマンスツインです。「イージーなミッドレングスに飽きてきた」「ツインフィンのスピード感を出したい」という明確な目的がある人には強くすすめます。
- MID03に慣れた中〜上級者向け。初心者にはMID02を先にすすめる
- フィンは別売り(¥5,000〜)。合計コストで判断を
- 腰〜胸の波で最もパフォーマンスが出る設計
- 6’4″/6’6″の選択は体重と入水頻度で決める
nanazeroの全ラインナップと選び方の比較はnanazero全ラインナップ比較——テストライダーが選ぶおすすめモデル、おすすめの判断軸はnanazero サーフボード おすすめ——レベル・波質別の選び方で確認できます。
nanazero MID07 パフォーマンスツインを公式サイトで見る
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