この記事でわかること
- サーフボードの車内積み・屋根積み、それぞれの正しいやり方
- ボードサイズ別×車種タイプ別の最適な積載方法
- 家族サーファーがチャイルドシートとボードを両立する方法
- 車内キャリア・ルーフキャリアの選び方と費用の目安
サーフボードの積み方は、ボードサイズと車種の組み合わせで最適解が決まります。
サーフィン歴20年、自分の車・友人の車・レンタカーを合わせて17車種以上でボードを積んできました。ミライースにショートボードを無理やり押し込んでいた頃は、毎回フィンが引っかかって時間がかかっていました。車内キャリアを使い始めてから、積み下ろしのストレスが一気になくなりました。
この記事では、車内積みと屋根積みの2つの方法を比較し、ボードサイズ別×車種タイプ別の最適な積載方法をまとめました。家族のいるサーファーがチャイルドシートとボードを両立するコツも紹介します。
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目次
サーフボードの積み方は2種類|車内積みと屋根積みの違い


サーフボードの車載方法は大きく分けて「車内積み(中積み)」と「屋根積み(ルーフキャリア)」の2種類です。
結論から言うと、8ft未満のボードなら車内積みがおすすめです。8ft以上のロングボードになると車内に入らない場合が多く、ルーフキャリアが必要になります。
| 比較項目 | 車内積み(中積み) | 屋根積み(ルーフキャリア) |
|---|---|---|
| 対応ボードサイズ | 〜8ft程度(車種による) | 制限なし |
| 初期コスト | 0〜15,000円(キャリアバー等) | 30,000〜70,000円 |
| 盗難リスク | 低い(外から見えない) | 高い(丸見え) |
| ボードへのダメージ | 少ない | 紫外線・飛び石リスクあり |
| 積み下ろしの手間 | やや手間がかかる | 慣れれば楽 |
| 車内スペース | 圧迫される | 車内自由に使える |
| 同乗者 | 制限あり(座席を倒す場合) | 制限なし |
私は20年間ほぼ車内積みで通してきました。8ft未満のボードがメインだったこともありますが、車から離れたときの盗難リスクを考えると、やはり車内に入れておくのが安心です。
ただし家族4人で出かけるときは話が変わります。チャイルドシート2台+荷物+ボードとなると、車内積みだけでは限界があります。この問題の解決策は後半で詳しく説明します。
車内積み(中積み)の正しいやり方と注意点
車内積みは、最もコストがかからず安全な積載方法です。正しいやり方を覚えれば、ボードへのダメージも最小限に抑えられます。
基本の手順(助手席 or 後部座席を倒す方法)
- 座席を倒す: 助手席または後部座席を前倒しにしてフラットスペースを作る
- フィンを外すか保護する: フィンが座席やドアに当たると傷がつく。外せるフィンは外す。固定フィンはタオルやデッキカバーで保護する
- デッキ面を上にして載せる: ワックス面を上にすると車内が汚れにくい。デッキカバーを使うとさらに安心
- テール側から入れる: ノーズ(先端)が細いため、奥まで押し込みやすい
- 固定する: 急ブレーキでボードが飛び出さないよう、シートベルトや荷締めベルトで固定する
車内キャリア(インテリアバー)を使う方法
天井近くにバーを渡してボードを上部に固定する方法です。車内のフロアスペースを圧迫しないため、荷物や同乗者との共存がしやすくなります。
私はフリードスパイクで車内キャリアを使っています。導入前は、子供を後部座席に座らせるとボードの置き場がなくなり、毎回「今日はボード持っていくのやめようかな」と悩んでいました。車内キャリアを取り付けた日、ボードを天井に載せたまま後部座席に子供を座らせられたときは「これで解決した」と本当にホッとしました。車内積みの弱点だった「同乗者との共存問題」が一気に解消されました。
車内キャリアの相場は3,000円〜15,000円程度。ルーフキャリアの1/5以下のコストで導入できます。
車内積みの注意点
- ワックスの溶け: 夏場の車内温度は60度を超えることがあり、ワックスが溶けて車内を汚す。デッキカバーかボードケースは必須
- ボードの反り: 直射日光が当たる場所に長時間放置するとEPSボードが変形する可能性がある。サンシェードで対策を
- 海水・砂: サーフィン後のボードは濡れている。車内への海水ダメージを防ぐためにウェットバッグやタオルを敷く
ボードケースやデッキカバーは車内積みの必需品です。私はnanazeroのデイリーユースバッグとBeach Accessのデッキカバーを使い分けています。長距離移動にはボードバッグ、近場のポイントにはデッキカバーで十分です。
ルーフキャリア(屋根積み)の基本と選び方
8ft以上のロングボードを積む場合や、車内スペースを確保したい場合はルーフキャリアが必要です。
ルーフキャリアの仕組み
ルーフキャリアは「ベースキャリア」と「サーフボードアタッチメント」の2つで構成されます。
- ベースキャリア: 車の屋根に取り付ける土台。車種ごとに適合する取り付け方式(ルーフレール・雨どき・ダイレクトルーフ等)が異なる
- サーフボードアタッチメント: ベースキャリアの上に取り付けるサーフボード専用のパッド+固定ベルト
ハードキャリアとソフトキャリアの違い
| 比較項目 | ハードキャリア(ベース+アタッチメント) | ソフトキャリア(パッド+ストラップ) |
|---|---|---|
| 価格 | 30,000〜70,000円 | 3,000〜15,000円 |
| 安定性 | 高い(高速道路もOK) | やや不安(一般道向き) |
| 取り付け | 一度設置すれば常設 | 毎回脱着が必要 |
| 積載枚数 | 2〜4枚 | 1〜2枚 |
| 車への影響 | 風切り音・燃費低下あり | 使用時のみ影響 |
| 向いている人 | 週1以上サーフィンに行く人 | 月数回・予算を抑えたい人 |
ハードキャリア3ブランド比較
日本で入手しやすいルーフキャリアの主要3ブランドを比較します。
| ブランド | 国 | ベース価格帯 | アタッチメント | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| INNO(カーメイト) | 日本 | 20,000〜40,000円 | 10,000〜20,000円 | 日本車への適合情報が充実。取り付けガイドが分かりやすい |
| Thule(スーリー) | スウェーデン | 30,000〜50,000円 | 10,000〜20,000円 | エアロバー採用で風切り音が少ない。デザイン性が高い |
| TERZO(PIAA) | 日本 | 20,000〜35,000円 | 10,000〜15,000円 | コスパ重視。機能はINNOと同等で価格がやや安い |
初めてルーフキャリアを導入するなら、INNOかTERZOが良いです。日本メーカーなので車種別の適合情報が詳しく、取り付け動画やマニュアルも日本語で揃っています。見た目やデザインにこだわるならThuleが人気です。
屋根積みの正しい手順
- デッキ面を下にする: フィンを上に向けて載せる(走行風でボードが浮き上がるのを防ぐ)
- ノーズを後ろ向きにする: 風圧で先端が持ち上がるのを防ぐ基本の向き
- ストラップをクロスに巻く: ボードの前後2箇所でストラップを締める。緩みがないか走行前に必ず確認
- 走行中のチェック: 最初の信号で一度停車し、ストラップの緩みを確認する習慣をつける
ボードサイズ別×車種タイプ別の最適な積載方法
17車種以上でボードを積んできた経験をもとに、ボードサイズと車種タイプの組み合わせ別に最適な積載方法をまとめました。
| ボードサイズ | 軽自動車(ミライース・ジムニー等) | コンパクト(ヤリス・プリウス等) | ミニバン(フリード・ステップワゴン等) | SUV(デリカD5・RVR等) | ピックアップ(ハイラックス等) |
|---|---|---|---|---|---|
| 5’6″〜6’2″(ショート) | 車内◎ 助手席倒し | 車内◎ 助手席倒し | 車内◎ 余裕あり | 車内◎ 余裕あり | 荷台◎ or 車内 |
| 6’4″〜7’0″(ミッド) | 車内○ やや窮屈 | 車内○ 後部座席倒し | 車内◎ 余裕あり | 車内◎ | 荷台◎ |
| 7’2″〜7’6″(ミッド〜ミニロング) | 車内△ ギリギリ | 車内△ 対角線で入るか確認 | 車内◎ | 車内○ | 荷台◎ |
| 8’0″(ミニロング) | 屋根積み必須 | 屋根積み必須 | 車内○ 車種による | 車内△〜屋根 | 荷台◎ |
| 9’0″以上(ロング) | 屋根積み必須 | 屋根積み必須 | 屋根積み推奨 | 屋根積み推奨 | 荷台○ はみ出し注意 |
◎=余裕を持って積める ○=積めるが工夫が必要 △=ギリギリ or 車種による
軽自動車でも7’6″までは積める
ミライースでサーフィンに通っていた時期がありました。助手席を倒して斜めに差し込めば、7’6″のミッドレングスまでは車内に積めました。ただし一人で行くときしか使えない方法です。同乗者がいる場合は別の車を出すか、ルーフキャリアが必要になります。
ジムニーは車高が高い分、助手席を倒したときの奥行きに余裕があります。ただし車幅が狭いため、ボードを2枚以上積むのは厳しいです。
ミニバンが最も汎用性が高い
フリードスパイク、フリード、ステップワゴン、デリカD5と4車種のミニバンでボードを積んできましたが、ミニバンが最もストレスなく積めます。
特にフリードスパイクのようなスライドドア+ハッチバック型は最強の組み合わせです。スライドドアなら狭い駐車場でもドアを開けやすく、ハッチバックから長尺のボードを出し入れできます。
ピックアップトラックの荷台積み
ハイラックスの荷台にボードを積む方法は、積み下ろしが圧倒的に楽です。ただし荷台にむき出しのままだと紫外線や飛び石でボードが傷つくリスクがあります。荷台用のソフトパッドやボードケースで保護してください。
車種選びとボードサイズの相性についてはサーファーの車おすすめランキングでも車種ごとの積載性を評価しています。ボードのサイズ選びに迷ったら、サーフボード完全ガイド|体重・レベル・波質別の選び方を参考にしてください。
サーフボードの固定方法と走行時の注意点
車内固定のコツ
- シートベルト活用: 助手席のシートベルトでボードを巻くだけでも、急ブレーキ時の飛び出し防止になる
- 車内キャリアバー: 天井近くにバーを渡してボードを上部に固定。フロアを広く使える
- すべり止めマット: ボードの下に敷くと走行中のズレ防止になる
屋根積みの走行注意
- 速度: 80km/h以上では風圧でストラップが緩む可能性がある。高速道路は100km/h以下を目安に
- 高さ制限: 立体駐車場やガード下の高さ制限に注意。ボード+キャリアで10〜20cm高くなる
- 強風時: 横風が強い日は屋根積みのボードが煽られる。台風接近時は絶対に屋根に積まない
沖縄に住んでいると、台風シーズン(7月〜10月)の強風を何度も経験しています。以前、友人がルーフキャリアにボードを積んだまま台風を迎えてしまい、ストラップが風で切れてボードが飛ばされたことがありました。ボードは大破、周囲にも被害が出る寸前でした。それ以来、台風が近づいたらボードは必ず車内か室内に移動する、というルールを徹底しています。
サーフィン後の車を狙った盗難も少なくありません。屋根積みはボードが外から丸見えになるため、盗難対策も重要です。サーフィン 車の盗難防止グッズと対策まとめで対策を紹介しています。
家族サーファーの車載両立術
子供がいるサーファーにとって「チャイルドシート+サーフボード+家族の荷物」をどう積むかは切実な問題です。
子供が小さかった頃、チャイルドシートを2台設置した状態でボードも積まなければならず、毎回パズルのように荷物を詰め込んでいました。後部座席を倒せないので、ボードの置き場がなくて本当に困りました。
解決策: 車内キャリア+スライドドア車
この問題を解決してくれたのが車内キャリア(インテリアバー)です。天井近くにボードを固定できるので、後部座席にチャイルドシートを置いたまま、ボードも積めるようになりました。
車種選びでは、スライドドア+ハッチバック型のミニバンが最適解です。
- スライドドア: 狭い駐車場でも子供を乗せやすい。ヒンジドアだと隣の車にぶつけるリスクがある
- ハッチバック: 後方からボードを出し入れできる。テールゲートの開口部が大きいほど楽
- 低床フロア: フリードスパイクのように床が低い車種は、重いボードの持ち上げが楽
家族の荷物との優先順位
家族サーフィンの日に積む荷物は想像以上に多いです。
- サーフボード(1〜2枚)
- ウェットスーツ
- 子供の海遊び道具
- 着替え・タオル
- 飲み物・食事
- 日除けテント・ビーチチェア
ボードを車内キャリアで天井に上げると、ラゲッジスペースがすべて荷物に使えます。この方法に切り替えてから、家族でのサーフトリップのストレスが大幅に減りました。
サーファーの車選びについてはサーファーの車おすすめランキングで詳しくまとめています。
車載時にあると便利なアクセサリー
サーフボードの車載に役立つアクセサリーを用途別に紹介します。
ボードの保護
- デッキカバー: ワックスの車内付着を防ぐ。近場のポイントに行くときの最軽量ソリューション。Beach Accessのデッキカバーは¥3,080〜¥3,480で3サイズ展開
- ボードバッグ: 長距離移動や保管時の全面保護。nanazeroのデイリーユースバッグは¥7,480〜¥11,800でサイズが豊富
車内の保護
- ウェットバッグ: 濡れたウェットスーツやタオルを入れる防水バッグ。車内への海水ダメージを防ぐ
- サーフポンチョ: 駐車場での着替えに。車のシートに海水がつくのも防げる
Beach Accessのウェットバッグ(¥4,480・50L)は大容量で、ウェットスーツだけでなくタオルやサンダルも入ります。バケツとして足を洗うのにも使えるので、車に1つ常備しておくと重宝します。
Beach Access ポータブル ウェットバッグ 50Lを見る
その他の便利グッズはサーフィン便利グッズまとめで紹介しています。
よくある質問
サーフボードは車内と屋根、どちらに積むのがいいですか?
8ft未満のボードなら車内積みがおすすめです。盗難リスクがなく、ボードへのダメージも少ないです。8ft以上のロングボードや、車内スペースに余裕がない場合はルーフキャリアでの屋根積みが必要になります。
ルーフキャリアなしでサーフボードを屋根に積めますか?
ソフトキャリア(パッド+ストラップ一体型)を使えば、ベースキャリアなしでも屋根に積めます。3,000〜8,000円程度で購入可能です。ただし走行速度は控えめにし、長距離移動には向きません。頻繁に使うならベースキャリア+アタッチメントの組み合わせが安全です。
サーフボードを屋根に積むとき、ノーズはどちら向きにすべきですか?
ノーズ(先端)を後ろ向きにするのが基本です。走行中の風圧でボードが浮き上がるのを防げます。デッキ面(ワックスを塗る面)を下にし、ストラップでしっかり固定してください。
ミニバンでロングボードを車内に積めますか?
フリードやステップワゴンなどのミニバンでも、9ft以上のロングボードを車内に積むのは難しいです。8ft前後のミニロングまでなら、後部座席を倒して斜めに入れることで積載可能です。9ft以上はルーフキャリアが必要です。
ルーフキャリアの取り付けにかかる費用はどのくらいですか?
ベースキャリア(20,000〜50,000円)+サーフボードアタッチメント(10,000〜20,000円)で合計30,000〜70,000円が目安です。コスパ重視ならTERZO(PIAA製)、日本車への適合情報重視ならINNO、デザイン重視ならThuleがおすすめです。
軽自動車でもサーフボードは積めますか?
積めます。ミライースやジムニーでも、助手席を倒せば7ft6インチ程度までのボードなら車内に積めます。ただし同乗者のスペースは犠牲になるため、一人でサーフィンに行くときに向いています。8ft以上のボードはルーフキャリアが必要です。
沖縄や海沿いでルーフキャリアを使う際の注意点は?
海沿いではルーフキャリアの金属部分が塩害で錆びやすくなります。使用後は真水で洗い流すことが大切です。沖縄では台風シーズンの強風時にキャリアごとボードが飛ぶリスクもあるため、台風接近時は必ずボードを降ろしてください。塩害対策の詳細は別記事で解説予定です。
まとめ
サーフボードの積み方は「ボードサイズ」と「車種」の組み合わせで最適解が決まります。
- ボードサイズを確認する: 8ft未満なら車内積みが基本。8ft以上ならルーフキャリアが必要
- 車種タイプで方法を選ぶ: 軽自動車でも7’6″まではいける。ミニバンなら8ftまで車内積み可能
- 家族構成を考慮する: チャイルドシートがある場合は車内キャリアで天井にボードを上げる
- 迷ったらスライドドア+ハッチバック型ミニバン: フリードスパイクのような車種が最も汎用性が高い
17車種以上でボードを積んできた中で感じたのは、車選びとボードサイズの相性が何より大事だということです。大きな車を買う前に、まずは今の車でどこまで積めるかを試してみてください。意外とコンパクトカーでも工夫次第でなんとかなります。
ボードのサイズ選びについてはサーフボード完全ガイドを、サーファー向けの車選びについてはサーファーの車おすすめランキングを参考にしてください。
