サーフスケート ウィールの選び方|nanazero/Carver/YOW付属スペックと交換タイミング解説【2026年版】

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カーバーサーフスケート ウィール

この記事でわかること

  • ウィールの直径・硬度・幅が走りにどう影響するか
  • nanazero Bamboo全5モデル、Carver、YOWの付属ウィールスペック一覧
  • 体重・路面別の選び方の目安
  • 「交換すべき」状態を見分ける3つのサイン

「サーフスケートのウィールは最初のまま使い続けていいですか?それとも交換したほうがいいですか?」という疑問は、買ってしばらく経ってから浮かびやすいものです。最初は乗り方を覚えるのに必死で、ウィールのスペックまで気が回らないのは当然だと思います。

nanazeroのサーフスケート全5モデルをテストしてきた中で、ウィールのサイズと硬度が走りに与える影響を何度も実感してきました。特に気づいたのは、30インチモデル(65mm)と34インチ以上のモデル(70mm)では、同じポンピングでも推進力の出方がはっきり違うということ。5mmの差だから気のせいだろうと思っていましたが、同じルートで乗り比べると脚の疲労感と進む距離がはっきり違いました。ウィール径がこれほど走りを変えることは、実際に乗って初めて体で納得しました。

サーフィントレーニング目的の公道ポンピングなら、結論から言うと70mm/78A前後が最適解です。主要3ブランドの標準スペックがこの範囲に収まっている理由も、この記事で確認できます。

この記事では、nanazero・Carver・YOWそれぞれの付属ウィールスペックを一覧で整理しています。日本語でこの情報をまとめた記事がほぼ存在しないため、自分のサーフスケートのウィールがどんなスペックなのかを確認する際にも使っていただけます。

サーフスケート全般の選び方についてはサーフギア完全ガイドも参考にしてください。

ウィールの3つの数値の読み方

サーフスケートのウィールを選ぶとき、スペック表に出てくる数値は3つです。「直径(mm)」「硬度(A)」「幅(mm)」。この3つが走りのほぼすべてを決めます。

直径:65mmと70mmで何が変わるか

直径が大きいほど、一度加速したときの速度の持続性(慣性)が増します。70mmと65mmを比べると、ポンピングで生み出した推進力が長く続くのが70mmです。一方、65mmは素早い加速に向いていて、取り回しも軽くなります。

直径加速感慣性(速度持続)向いている使い方
65mm素早いやや短め短めのデッキ・取り回し重視・パーク
70mmやや重め長いアスファルトのポンピング・長距離クルージング
72mm以上重め最も長い体重が重め・長距離・荒れた路面

硬度:78Aと80A以上の実際の違い

硬度はウレタンの硬さを示す数値で、数字が小さいほど柔らかくなります。78Aはソフトウィールと呼ばれる部類で、グリップ力が高く路面の振動を吸収します。80A以上になると徐々にスライドしやすくなり、滑らかな路面でのスピードが出やすくなります。

沖縄のアスファルトは荒めの路面が多く、サーフスケートで走ると路面の凹凸がそのまま伝わってくる場所もあります。nanazero Bambooシリーズが全モデル78Aで統一されているのを実際に走って確かめると、荒れた路面でも振動が抑えられてポンピングに集中できました。パーク用の硬いウィールとは明らかに違う乗り心地で、公道でのサーフトレーニングには78A前後が向いているとあらためて感じました。

硬度グリップ衝撃吸収スライド性向いている路面
75〜78A高い優れている難しいアスファルト・荒れた路面
79〜83A標準良好ある程度可一般的な路面・オールラウンド
84A以上低め限定的容易パーク・滑らかなコンクリート

幅:接地面(コンタクトパッチ)が走りに与える影響

主要なサーフスケートブランドのウィール幅(コンタクトパッチ)は44〜52mmの範囲に分布しています。一般的なストリートスケートボードのウィール幅(28〜34mm)と比べて広く、これによってカービング時のグリップと安定性を確保しています。ブランドや用途によって幅は異なり、グリップ重視なら幅広め、スライドやスナップ重視なら幅狭めという傾向があります。

主要ブランドの付属ウィールスペック一覧

自分のサーフスケートのウィールがどんなスペックか知らないまま使っている方は意外と多いです。ここでは、nanazero・Carver・YOWそれぞれの付属ウィール情報をまとめました。

nanazero Bamboo サーフスケート(全5モデル)

nanazero Bambooシリーズは全モデルで硬度78Aと幅51mmが統一されています。直径のみ、30インチモデルが65mmで、それ以外の4モデルは70mmとなっています。ベアリングはAbec-9(オイル式)が標準装備です。

モデルデッキ長ウィール径硬度ベアリング
Bamboo 30″ コルクデッキ30インチ65mm78A51mmAbec-9(オイル)
Bamboo 31″ Fish グリップテープ31インチ70mm78A51mmAbec-9(オイル)
Bamboo 31 1/4″ ラウンドスカッシュ31.25インチ70mm78A51mmAbec-9(オイル)
Bamboo 34″ ラウンドスカッシュテール34インチ70mm78A51mmAbec-9(オイル)
Bamboo 36 1/2″ スカッシュ36.5インチ70mm78A51mmAbec-9(オイル)

30インチモデルは取り回しの軽さを重視した小径設計です。全体的に70mm/78Aという組み合わせは、日本のアスファルト路面でのサーフィントレーニングに適したバランスになっています。

nanazero Bamboo サーフスケートのウィールスペックを公式サイトで確認する

Carver(カーバー)

Carverのコンプリートモデルに標準装備されるウィールは「Roundhouse」シリーズです。最も特徴的なのはコンケーブ形状(中央がわずかに凹んだ設計)で、体重をかけた瞬間に接地面積が増え、グリップ力が上がります。Carver C7トラックとの組み合わせで深いカービングが安定する設計になっています。

モデル直径硬度コンタクトパッチ幅特徴
Roundhouse Concave 69mm69mm78A52mmコンプリート標準・最高グリップ
MAG 70mm70mm78A47mmバランス型
ECOMAG 65mm65mm81A44mm環境配慮素材・スピード寄り

YOW(ヤウ)

YOWの標準ウィールは「URA」シリーズです。Carverやnanazeroよりもやや小径(66mm)・やや硬め(80A)という設定で、素早い動きとオールラウンドな路面対応を重視した設計になっています。

モデル直径硬度特徴
URA 66mm66mm80A51mmバランス型・多路面対応
60mm60mm83A小径・アグレッシブ寄り

3ブランド比較まとめ

ブランド標準直径硬度設計思想
nanazero Bamboo65〜70mm78A公道アスファルト対応・グリップ重視
Carver65〜70mm78〜81Aモデルにより幅・スペックが大きく異なる(Concave=52mm/Mag=47mm/EcoMag=44mm)
YOW60〜66mm78〜80A小径でレスポンス重視・オールラウンド

3ブランドに共通しているのは、65〜70mm・78A前後という設定に収束しているという点です。サーフスケートでのサーフィントレーニングを想定した場合の、路面グリップとポンピング効率の最適解がこの範囲にあることがわかります。ブランド間のトラック構造の違いについてはサーフスケートのトラック構造と選び方で詳しく解説しています。

体重・路面別の選び方

標準装備のウィールが自分に合っているかどうかを確認するには、体重と主な使用路面の2軸で考えるのが早いです。

体重別の目安

体重推奨直径推奨硬度理由
45kg未満65〜68mm78〜80A小径でも十分な推進力。大径では加速に労力がかかりやすい
45〜65kg68〜70mm78A主要3ブランドの標準スペックがこの範囲に集中している
65〜80kg70〜72mm78〜80A慣性を活かしやすい大径が向く
80kg以上72mm以上78A体重をウィールに伝えやすい大径で安定感を確保

路面別の選び方

使う場所によって最適な硬度が変わります。アスファルト(公道)中心なら78A前後、パークや滑らかなコンクリートなら80A以上が快適です。両方で使うなら78A〜80Aの中間が無難で、主要ブランドの標準スペックもこの範囲に収まっています。

使用環境推奨硬度推奨直径
荒れたアスファルト(公道)75〜78A68〜70mm
一般的なアスファルト(公道)78〜80A68〜72mm
パーク・コンクリート80〜85A65〜70mm
オールラウンド78〜80A68〜70mm

純正ウィールはほぼ全モデルがアスファルト中心の使用を想定した設計になっています。パーク専用で使いたい場合は交換を検討する価値がありますが、サーフィントレーニング目的の屋外ポンピング中心なら純正のまま乗り続けて問題ありません。

ウィールサイズとライディングスタイルの関係

ウィールサイズは体重や路面だけでなく、やりたい動きによっても変わります。SmoothStarの設計思想によると、大きいウィールほどグリップが強くなりカービングの安定感(hold感)が増し、小さいウィールほどスライドしやすくスナップの効いた動きに向きます。

ウィールサイズ特性向くライディング
大きめ(70mm以上)hold感・安定したグリップカービング・ロングターン重視
小さめ(65mm以下)スライド感・クイックなレスポンススラッシュ・リップ動作・スナップ

前後でサイズを変えるセッティングも存在します(フロント小・リア大)。ただしサーフィントレーニング目的でポンピング中心なら、まずブランド標準の70mm前後で動きを覚えてからサイズ変更を検討するので十分です。

ウィール交換の3つのサイン

「まだ使えそうだけど、そろそろ変えた方がいいかな」という感覚は、多くのサーフスケーターが持つものです。SNSで1,000人以上のサーフィン・サーフスケートの悩みに答えてきた中で気づいたのは、ウィールの消耗は見落とされがちな話題だということ。路面でのガタつきを「板の問題」だと思っていて、ウィールのフラットスポットを一度も確認したことがないという方が意外と多いです。

以下の3つのサインが出たら交換を検討してください。

サイン1:フラットスポット(平らな削れ)

ウィールを手に取って転がしてみたとき、一部だけ平らに削れている箇所がある状態をフラットスポットといいます。これがあると、走行中に「ゴトゴト」という振動が発生します。一度できると走るたびに摩耗が進むため、早めの交換をおすすめします。

サイン2:走行中の振動やノイズが増えた

買いたての頃と比べて、同じ路面なのに振動が増えたと感じたら、ウィールの消耗かベアリングの劣化のどちらかを確認するタイミングです。ウィールを外して指で回してみて、引っかかりや異音があればベアリングが先に寿命を迎えている可能性があります。nanazero BambooのベアリングはAbec-9(オイル式)のため、定期的なオイル補充で走りを長持ちさせることができます。

サイン3:直径が目に見えて小さくなった

使い続けるとウィールは少しずつ削れて小さくなります。70mmで始まったものが大きく削れると、ウィールバイト(ウィールがデッキに当たる現象)のリスクが出てきます。定期的に直径を確認するか、新品と並べて比べると消耗具合がわかりやすいです。

メンテナンスの手順についてはサーフスケートのメンテナンス完全ガイドで詳しく解説しています。

ベアリングの選び方と実際のメンテナンス

ABEC規格とオイル/グリス式の違い

ベアリングの精度表示はABEC規格で表されます。数字が大きいほど精度が高く、ABEC-7・ABEC-9・ABEC-11の順でよく使われます。nanazero BambooはAbec-9(オイル式)を標準採用しています。

オイル式は回転がなめらかで速度が出やすい反面、砂や雨水の影響を受けやすく定期的なオイル補充が必要です。グリス式はメンテナンス頻度が低く密閉性が高いのが特徴です。公道でのポンピング中心ならオイル式で問題ありませんが、砂地近くや海沿いで乗る機会が多い場合はグリス式が向きます。

実際に使ったベアリング3製品

nanazero Bamboo 30インチで実際に使ってきたベアリングの使用歴です。

製品規格タイプ使用感
nanazero付属品Abec-9オイル標準的な走り。砂が入ると音が出やすい
Bones Super REDS独自規格(ABEC非表示)グリスなめらかで耐久性が高い。交換後に走りが安定した
WalnutSkate ABEC11 BLACK(低粘度)ABEC-11オイル現在使用中。低粘度オイルで初速が出やすく、ポンピングのリズムが取りやすい

Bones Super REDSからWalnutSkate ABEC11に変えた理由は、低粘度オイルによる初速の違いです。特に短い距離でポンピングのリズムを作るときに、1ストローク目の軽さが体感できます。ベアリング単体の価格は1,500〜3,000円程度で、ウィール交換より手軽に走りを変えられる方法です。

セルフメンテのツール

ベアリングのオイル補充・交換には専用のベアリング取り外しツールがあると作業が楽です。Vanproのアルミ合金製ツールはウィールナット締め・ベアリング脱着を1本でこなせるため、自宅でのメンテに向いています。詳細な手順はサーフスケートのメンテナンス完全ガイドで解説しています。

よくある質問

Q. サーフスケートのウィールは最初から交換した方がいいですか?

A. サーフィントレーニング目的でアスファルト中心に使うなら、純正ウィールのまま乗り続けて問題ありません。主要ブランドの標準スペック(70mm/78A前後)は日本の一般的なアスファルト路面に適した設計です。交換を検討するのは、消耗サインが出たときか、パーク中心に切り替えた場合で十分です。

Q. 78Aと80A、どちらを選べばいいですか?

A. 公道(アスファルト)メインなら78A、パークや滑らかなコンクリートも使うなら80Aが向いています。どちらか一つを選ぶなら78Aが汎用性が高いです。主要ブランド(nanazero・Carver)が標準を78Aにしているのは、アスファルトでのグリップと振動吸収を優先しているためです。

Q. nanazero以外のウィールに交換できますか?

A. 交換自体は可能です。nanazero BambooのトラックはCX-4で標準的な規格を使っているため、サードパーティウィールへの交換もできます。ただし、ウィールバイトが起きないようライザーパッドの追加が必要になるケースもあります。

Q. ベアリングとウィール、どちらを先に交換すべきですか?

A. まずウィールを取り外して、ベアリングを指で回してみてください。引っかかりや異音があればベアリングが原因の可能性が高いです。走行中の「ゴトゴト」した振動はフラットスポット(ウィールの平らな削れ)が原因のことが多く、スムーズに回るのに振動があればウィールを確認するのが先です。

Q. ウィール交換の費用はどれくらいかかりますか?

A. サーフスケート専用ウィールの相場は、4個セットで3,000〜8,000円前後です(ブランド・モデルにより異なります)。工具はサーフスケートに付属のTツールがあれば交換できます。nanazeroでは単品のTツール(980円)も販売しています。

まとめ

サーフスケートのウィール選びで押さえるべきポイントをまとめます。

  • サーフィントレーニング目的なら70mm/78Aが最適解:アスファルトでのグリップと振動吸収が両立します
  • nanazero Bambooは全モデル78A/51mm統一:30インチのみ65mm、それ以外は70mmです
  • Carver(69mm/78A・コンケーブ)とYOW(66mm/80A)は設計思想が異なります:Carverはカービング時グリップ重視、YOWはレスポンス重視です
  • 交換サインはフラットスポット・振動増加・直径縮小の3つ
  • 純正ウィールで乗り続けることに問題はありません:消耗サインが出るまで換える必要はないです

ウィールのスペックを理解したら、次はどのサーフスケートが自分に合うかを確認してみてください。テストライダーとして全ブランドを乗り比べた結果はサーフスケートおすすめ5選にまとめています。

nanazero Bamboo サーフスケートのウィールスペックを公式サイトで確認する

ヒガシーサー

ヒガシーサー

ブロガー/クリエイター/サーフボード開発/テストライダー

サーフィン歴20年、Beach Access・nanazeroのテストライダー、サーフボード・サーフスケート開発チーム。19年間も上達できなかったが、オーストラリアの科学的メソッドで上達。その経験を軸にブログ・SNSで一般サーファーのためのサーフィン上達方法、楽しみ方を共有している。SNS総フォロワー6.5万人。

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