沖縄の水温とウェットスーツ【月別早見表】在住サーファーが本音で解説

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沖縄の水温

この記事でわかること

  • 沖縄の月別水温とウェットスーツの早見表(在住サーファー実際値)
  • なぜ夏でもウェットスーツを着るのか(チンクイ・日焼け・リーフ怪我の3理由)
  • 「沖縄はトランクスでOK」が間違いだとわかる理由
  • 冬・夏それぞれの具体的なウェットスーツの選び方

「沖縄の冬はトランクスでサーフィンできる」という情報をよく見かけます。

正直に言うと、これは本州のサーファーが書いた情報か、旅行で1〜2回来た人の感想です。

うるま市出身・在住でサーフィン歴20年以上の私が実際に使っているウェットスーツの選び方は、本州のどのサイトにも書いていない内容です。本記事では私が実際に年間を通して使っている月別のウェットスーツ基準を正直に書きます。

沖縄サーフィンの全体像については「沖縄サーフィン完全ガイド|地元サーファーが教えるポイント・シーズン・安全情報」もあわせてご覧ください。

沖縄の月別水温とウェットスーツ【早見表】

以下は私が実際に使っている月別の基準です。「沖縄県出身者の体感」をベースにしているため、本州からの旅行者の感覚より寒がりな基準になっています。

水温(℃)気温(℃)Akihitoの実際のウェット理由
1月21〜2216〜202〜3mm フルスーツ体感温度10度以下になることも
2月21〜2216〜182〜3mm フルスーツ北風+風速10m以上の日は本格的に寒い
3月21〜2220〜222〜3mm フルスーツ水温変化が遅い。4月まで慎重に
4月22〜2321〜232mm フルスーツ暖かく感じるが水温はまだ低め
5月2425〜27ロングジョン+長袖タッパーチンクイ・日焼け対策が主目的
6月2528〜30ロングジョン+Tシャツ(or長袖タッパー)梅雨明けでクラゲ急増
7月27〜2928〜32ロングジョン+Tシャツ暑いが素肌でリーフに入らない
8月27〜2928〜32ロングジョン+Tシャツ同上
9月26〜2728〜30ロングジョン+Tシャツ台風後はチンクイが増える
10月25〜2724〜28ロングジョン+タッパー朝夕は肌寒くなってくる
11月23〜2522〜262mm フルスーツ(or セットアップ)北風が入り始めると一気に寒い
12月22〜2420〜232〜3mm フルスーツ本格的な冬モード突入

重要なポイントは、夏(5〜10月)でも素肌・トランクスだけでのサーフィンをしていないことです。この理由については次のセクションで詳しく説明します。

「沖縄はトランクスでOK」が間違いだった理由

私も昔は違いました。20年以上前、サーフィンを始めたばかりの頃は上半身裸とサーフトランクスだけで海に入っていたこともあります。

今は絶対にそうしません。理由は3つあります。

理由①:チンクイ(カツオノエボシ等)

沖縄ではカツオノエボシをはじめとする刺す生き物を総称して「チンクイ」と呼びます。梅雨明けの6月以降、海にはチンクイが急増します。

刺されると激痛で、跡が残ることもあります。薄いロングジョン1枚でほぼ完全に防げます。「チンクイに刺された」という経験のある方はわかると思いますが、一度刺されると考え方が変わります。

チンクイの症状・対処法については「チンクイに刺された!症状・跡の写真と治し方|サーファー実体験」を参考にしてください。

理由②:日焼け

沖縄の夏の紫外線は本州と比べ物になりません。海面反射も加わるため、2時間のセッションで想像以上に日焼けします。

20代の頃は気にしていませんでしたが、40代になってから肌の変化がはっきり出てきます。年中ウェットスーツを着て、帽子と日焼け止めを欠かさないようにしています。今の習慣があるのは、若い頃に焼きすぎた反省があるからです。

理由③:リーフブレイクでの怪我防止

沖縄の波のほとんどはリーフブレイク(サンゴ礁の上で割れる波)です。サンゴに当たると、たとえ浅い擦り傷でも炎症が起きやすく、傷の治りも悪い。

ロングジョンが膝や太ももをカバーするだけで、リーフによる怪我のリスクが大幅に下がります。砂辺で何度も怖い思いをしてきた経験から、今は「安全にサーフィンを続けること」が最優先になっています。

季節別ウェットスーツの選び方

冬(11月〜4月):2〜3mmフルスーツで十分

沖縄の冬で最も寒い2月は、気温が16度まで下がり、北風が吹くと体感温度は10度を下回ることもあります。水温は20度を下回ることはほぼありませんが、風が当たる上半身は確実に冷えます。

ジャージ素材の2〜3mmフルスーツがあれば、真冬の沖縄でサーフィンできます。セミドライは不要です。本州基準でセミドライを持ってきた旅行者が「暑すぎた」と言っているのを何度も見ました。

注意点として、沖縄在住者は「沖縄の冬」に慣れているので寒さに敏感です。本州から来た旅行者は体感が異なる場合があります。寒がりな方は2mm、そうでない方は1.5〜2mmのロングジョン+タッパーのセットアップでも対応できます。

夏(5月〜10月):ロングジョン+Tシャツが最適

私の夏の定番スタイルは「ロングジョン+長袖ラッシュガード(またはUVカットTシャツ)」です。

ポイントは薄い素材のロングジョン1枚を持っておくことです。これがあればチンクイ・日焼け・リーフ怪我の3つを同時に防げます。暑い日はロングジョン単体で、風がある日や荒れたコンディションではタッパーを追加するという使い分けをしています。

旅行者の場合、レンタルウェットスーツを使うかラッシュガード+トランクスで入るケースが多いですが、ロングジョンを1枚持参するだけで快適さが大きく変わります。

荒れたコンディションのとき

季節を問わず、波が大きくて荒れている日はタッパーを追加します。水中で揉まれる回数が増えると体温が奪われやすく、疲労も早くなります。

私の判断基準は「波がオーバーヘッドに近い・風が強い・ローカルが厚着している」のいずれかに当てはまる日です。このときタッパーなしで入ると、1時間も経たないうちに体が冷えてパフォーマンスが落ちます。逆に着すぎてオーバーヒートするのも問題なので、脱ぎ着できるタッパーをバッグに1枚入れておくのがベストです。

「今日は少し荒れているな」と感じたら、念のためタッパーを持って海に向かうのが習慣になっています。

20年間で使ったウェットスーツブランドの遍歴

参考として、私が使ってきたウェットスーツブランドを時系列で書きます。これだけ替えてきたのは、沖縄の環境に合う素材・フィット感を探してきた結果です。

リップカール → ビラボン → クイックシルバー → エクセル → フェロー → 沖縄ウェットスーツ工房(オーダー) → Patagonia → リップカール → Beach Access(現在)

20代はコスパ重視でビラボン・クイックシルバー・エクセルを試し、30代では沖縄ウェットスーツ工房でオーダーを作りました。沖縄の海と自分の体型に合わせたオーダーは快適でしたが、価格面でのハードルがあります。

PatagoniaはNYLONシリーズを試しました。環境負荷が少ない素材への関心からですが、フィット感の面で合わなかった部分があり、現在はBeach Accessのウェットスーツを使っています。テストライダーとして開発にも関わっているため、素材・縫製の詳細まで把握した上で使っています。

Beach Accessウェットスーツのレビューは「Beach Access ウェットスーツ 本音レビュー」にまとめています。

沖縄ウェットスーツ工房(オキナワブレッシング)については「オキナワブレッシング|沖縄発のウェットスーツオーダーを4年間使ってみた感想」を参考にしてください。

よくある質問

Q. 沖縄の夏はトランクスだけでサーフィンできますか?

水温的には可能ですが、チンクイ・日焼け・リーフ怪我の観点からおすすめしません。私自身は20年前こそトランクスで入っていましたが、今はしません。薄いロングジョン1枚あれば3つのリスクを同時に防げます。

Q. 沖縄の冬にセミドライは必要ですか?

不要です。ジャージ素材の2〜3mmフルスーツで十分です。セミドライを持ってきた旅行者が「暑すぎた」という話を何度も聞いています。現地でレンタルする場合も、セミドライではなく3mmフルスーツを選んでください。

Q. チンクイはいつ頃から出ますか?

梅雨明けの6月頃から急増します。5月でも見かけることがあるため、私は5月からロングジョンを着用しています。台風後も海流が乱れてチンクイが増える傾向があります。

Q. ロングジョンとタッパーのセットアップはどこで買えますか?

リップカール・ビラボン・クイックシルバーなど主要ブランドはどれも対応しています。沖縄でサーフィンするならロングジョン(下半身まで覆うタイプ)と長袖タッパーがそれぞれ1枚ずつあれば1年を通して対応できます。選び方の詳細は「ウェットスーツ選び方完全ガイド」を参考にしてください。

Q. 旅行者と地元サーファーでウェットスーツの基準は違いますか?

違います。沖縄在住者は「沖縄の冬」に慣れているため、旅行者より寒がりです。本州から来た方は「こんなに暖かいのに」と感じることが多いです。ただし、チンクイ・日焼け・リーフ怪我のリスクは地元・旅行者に関わらず同じです。

Q. 沖縄サーフィンに最適なシーズンはいつですか?

台風シーズン(8〜10月)と北風シーズン(12〜3月)がベストです。梅雨(5〜6月)は波が小さくコンディションが安定しません。詳細は「沖縄サーフィン おすすめの時期」をご覧ください。

まとめ:沖縄のウェットスーツは「年中着る」が正解

沖縄に20年以上住んでサーフィンしてきた結論は、「年中何らかのウェットスーツを着る」です。

水温が高いからといって素肌で入ることのデメリット(チンクイ・日焼け・リーフ怪我)は、着用のデメリット(暑い)を大きく上回ります。

夏はロングジョン+Tシャツ、冬は2〜3mmフルスーツ。この2つがあれば1年間の沖縄サーフィンに対応できます。

沖縄サーフィンの全体像(ポイント・マナー・サーフスクール)については「沖縄サーフィン完全ガイド」をあわせてご覧ください。

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ヒガシーサー

ヒガシーサー

ブロガー/クリエイター/サーフボード開発/テストライダー

サーフィン歴20年、Beach Access・nanazeroのテストライダー、サーフボード・サーフスケート開発チーム。19年間も上達できなかったが、オーストラリアの科学的メソッドで上達。その経験を軸にブログ・SNSで一般サーファーのためのサーフィン上達方法、楽しみ方を共有している。SNS総フォロワー6.5万人。

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