このページはサーフスケート完全ガイドの一部です。サーフスケートの性能を最大限に引き出し、サーフィン練習に活かすためには、適切なシューズ選びが重要です。
サーフスケートは通常のスケートボードと違い、深いカービングやポンピングといった特殊な動きが特徴。そのため、シューズにも独自の要件があります。

メイ
サーフスケート用に特別なシューズが必要なの?普通のスニーカーじゃダメ?
適切なシューズを選ぶことで、サーフスケートのパフォーマンスは格段に向上します。ランニングシューズやファッションスニーカーは厚すぎたり柔らかすぎたりして、ボードコントロールが難しくなります。サーフィンの波のような感覚を陸上で再現するには、グリップ力とボードフィールを重視したシューズが理想的です。

ヒガ
この記事では、20年以上のサーフィン経験と多数のサーフスケートテスト経験に基づき、サーフスケートのパフォーマンスを高める最適なシューズを厳選してご紹介します。
特に週末サーファーの方にとって、効率的なサーフィン練習と上達のための最適なシューズ選びをサポートします。
目次
サーフスケート用シューズの基本特徴とは?

サーフスケート用のシューズには、通常のスケートボードシューズとも共通する特徴がありますが、サーフスケート特有の動きに対応するための要素も重要です。
- フラットなソール:ボードとの接地面積を最大化し、グリップ力とボードフィールを向上
- 耐久性のある素材:スエードやキャンバスなど、グリップテープとの摩擦に耐える素材
- 適度なクッション性:過度な衝撃吸収はボードフィールを損なうため、バランスが重要
- ローカットデザイン:足首の可動域を確保し、サーフスケートでの体重移動を容易に
- 正確なサイズ感:少しタイトめのフィット感で操作性を高める
ソール構造の違いを理解しよう
スケートシューズには大きく分けて2種類のソール構造があります:
ソール構造 | 特徴 | サーフスケートとの相性 |
---|---|---|
バルカナイズドソール | 薄く柔軟性が高い 優れたボードフィール 高いグリップ力 衝撃吸収性は低め | ◎ 非常に適している (ボードフィールとグリップ力重視) |
カップソール | 厚みがあり頑丈 優れた衝撃吸収性 高い耐久性 ボードフィールは劣る | △ あまり適さない (ボードの感覚が伝わりにくい) |
サーフスケートでは、サーフィンのような感覚を再現するためにボードフィールを重視したバルカナイズドソールが最適です。カービングやポンピングの細かな動作を正確に行うためには、デッキの感覚をしっかり足に伝える必要があります。

メイ
バルカナイズドソールが良いのは分かったけど、ランニングシューズとかエアマックスみたいなクッション性の高いシューズはダメなの?
ランニングシューズなどのクッション性の高いシューズは、確かに歩く際の快適さはありますが、サーフスケートには不向きです。厚いソールやエアクッションは、ボードの感覚を足に伝えにくくし、正確なカービングやポンピングの妨げになります。サーフィンで波の感覚をしっかり捉えるのと同じように、サーフスケートでもデッキの反応を直接感じられるシューズが理想的です。

ヒガ
サーフスケート用シューズの選び方:5つの重要ポイント
効果的なサーフィン練習に繋がるサーフスケート用シューズを選ぶための重要なポイントを解説します。
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ボードフィールを重視したソール選び
サーフスケートではデッキからの感覚を直接足に伝えることが重要です。バルカナイズドソールのシューズを選び、ソールが厚すぎないものを選びましょう。厚みは5-8mm程度が理想的です。
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グリップ力のあるアウトソールパターン
サーフスケート特有のカービングやポンピング動作には、滑りにくいアウトソールが必要です。ワッフルパターンなど、細かく刻まれたソールデザインが効果的です。
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耐久性のあるアッパー素材
スエードやヌバックなどの耐摩耗性に優れた素材を選びましょう。特につま先(親指側)は摩耗しやすいため、補強されているモデルがおすすめです。
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足首の動きを妨げないデザイン
ローカットモデルを選び、足首の自由な動きを確保しましょう。サーフスケートでは体重移動が重要なため、高すぎるハイカットは動きを制限してしまいます。
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正確なサイズ感とフィット感
少しタイトめのフィット感が理想的です。ゆるすぎると操作性が低下します。ブランドによってサイズ感が異なるため、可能であれば試着をおすすめします。
これらのポイントを押さえることで、サーフスケートの操作性が格段に向上し、サーフィンのトレーニング効果も高まります。
サーフスケートにおすすめのシューズ10選
実際にサーフスケートで使用して効果的だったシューズを、価格帯別に厳選してご紹介します。
1. VANS Old Skool
- 完璧なバルカナイズドソールでボードフィールが最高
- サイドのシュータンが足への収まりを良くする
- つま先部分の補強でサーフスケートでの摩耗に強い
- 価格が手頃で入手しやすい
- 衝撃吸収性はやや低め
- 幅広の足の人には少し窮屈に感じる場合も
VANSの代表モデルであるOld Skoolは、サーフスケート用シューズとして最も定評のあるモデルの一つ。クラシックなスタイルでありながら、サイドストライプの部分が足をホールドし、安定したライディングを実現します。シェープも薄すぎず厚すぎずで、初心者から上級者まで幅広く対応。
特にカービングの際のグリップ力が高く、サーフィンのターン練習に最適です。サーフスケートでのボトムターン練習にも効果的で、足の動きをしっかり伝えられます。
2. NIKE SB Zoom Blazer Low Pro GT
- 薄いバルカナイズドソールで優れたボードフィール
- Zoomエアユニット搭載で長時間の練習でも疲れにくい
- 耐久性に優れたスエードアッパー
- つま先部分に二重補強で摩耗に強い
- 価格がやや高め
- 履き始めは少し硬く感じる場合も
NIKE SBのZoom Blazer Low Pro GTは、プロスケーターのGrant Taylorシグネチャーモデルをベースにしており、サーフスケートにも非常に適しています。特に長時間の練習でも足への負担が少なく、サーフスケートでのアップス&ダウン練習でもクッション性と操作性のバランスが取れています。
つま先とサイドの二重補強により、サーフスケート特有の摩擦にも強く、長持ちするのが特徴です。
3. CONVERSE CONS One Star Pro
- バルカナイズドソールで優れたボードフィール
- CX Foamインソールで衝撃吸収性も確保
- 幅広の足にもフィットしやすいデザイン
- クラシックな見た目で普段使いもしやすい
- つま先部分の補強がやや弱め
- カラーバリエーションが限られる
CONVERSEのスケートライン「CONS」の中でも人気の高いOne Star Proは、クラシックなデザインでありながら、現代的なスケートパフォーマンスを兼ね備えています。比較的幅広のつくりで、日本人の足型にもフィットしやすいのが特徴。
特にCX Foamインソールが特徴的で、バルカナイズド特有の薄さによる衝撃を緩和しつつも、ボードフィールは損なわないバランスの取れたモデルです。サーフスケートの種類を問わず相性が良く、汎用性の高さが魅力です。
4. VANS Authentic
- シンプルな構造で純粋なボードフィールを重視
- 軽量でサーフスケートの動きを妨げない
- ワッフルソールで優れたグリップ力
- 価格が手頃で初心者にも挑戦しやすい
- クッション性は低め
- 長時間の練習だと足が疲れやすい
- サイドの補強がないため耐久性はやや低め
VANSのAuthenticは、シンプルながらも信頼性の高いデザインで、特にシューズ選びに迷った初心者におすすめのモデルです。軽量でミニマルな構造のため、純粋なボードフィールを重視する方に最適。
特にカービングを重視したサーフスケートスタイルと相性が良く、初心者向けのサーフスケートの乗り方を学ぶ段階でも足の動きが直感的に伝わりやすいのが魅力です。
5. PUMA Suede Classic XXI
- スエード素材で高い耐久性と良好なグリップ
- 薄めのソールでボードフィール良好
- 幅広の日本人の足にフィットしやすい
- デイリーユースとしても人気の高いデザイン
- サーフスケート専用モデルではない
- つま先の補強がやや弱め
PUMAのスエードは、もともとはスケート用に開発されたモデルではありませんが、そのフラットなソールとグリップ力の高いスエード素材が、サーフスケートとの相性も抜群です。特に日本人に多い幅広の足にもフィットしやすく、初心者でも扱いやすいモデルです。
スエード素材が適度なグリップ力を発揮し、デッキを踏む感覚がダイレクトに伝わってきます。デイリーユースとしても使いやすいデザインなので、サーフスケート初心者で専用のシューズを揃えるか迷っている方にもおすすめです。
6. Adidas Busenitz Vulc II
- ADITUFF素材で優れた耐摩耗性を実現
- バルカナイズドソールで優れたボードフィール
- クッション性と薄さのバランスが絶妙
- 足幅が広めで日本人の足型に合いやすい
- 履き始めは少し硬く感じる
- やや重めの作りで軽快さはやや劣る
プロスケーターのDennis Busenitzシグネチャーモデルの第2弾。サーフスケートでの利用にも非常に適しています。ADITUFF素材を採用したつま先部分は、サーフスケートの摩擦にも耐え、長期間使用できる耐久性が魅力です。
足幅が比較的広めで日本人の足型にもフィットしやすく、サーフスケートのサーフィントリック練習でも安定感があります。硬めの作りですが、馴染んでくると非常に快適で、長時間の練習にも向いています。
7. New Balance Numeric 306
- NDurance素材で優れた耐久性
- 軽量設計でサーフスケートの動きに負担が少ない
- バルカナイズドソールとREVliteクッショニングの絶妙なバランス
- 幅広さと長さを選べる多様なサイズ展開
- やや価格が高め
- 入手しにくいこともある
スケートシューズブランドとして比較的新しいNew Balance Numericは、ランニングシューズで培った技術をスケートシューズに応用しています。特にREVliteクッショニングは、衝撃吸収性を提供しながらも薄さとボードフィールを維持できる優れた素材です。
多様なワイズ(幅)のサイズ展開があるため、足の形状に合わせて選べるのも魅力の一つ。サーフスケートのテイクオフ練習などでの細かい動きにも対応できる正確な足の動きが得られます。
8. EMERICA Wino G6 Slip-On
- スリッポン設計で着脱が容易
- G6フォームインソールでクッション性が高い
- バルカナイズドソールでボードフィールも確保
- タンがないので足の甲への圧迫がない
- スリッポンなので足のホールド感はやや劣る
- 入手性がやや低い
スリッポンタイプでありながら、サーフスケートに十分な機能性を備えたモデル。特に素早く着脱できる特性は、ビーチサイドでサーフィンとサーフスケートを行き来する場合に便利です。
G6フォームインソールが優れたクッション性を提供しながら、バルカナイズドソールでボードフィールも確保。足の甲への圧迫感がないので、長時間の練習でも疲れにくいのが特徴です。サーフスケートのメンテナンスの際にも着脱しやすく便利です。
9. DC Shoes Manual
- 薄めのバルカナイズドソールで優れたボードフィール
- 耐久性の高いスエードアッパー
- トゥーボックスの二重補強で耐摩耗性向上
- コストパフォーマンスが良好
- クッション性はやや低め
- 幅がやや狭く感じることも
DCのManualは比較的手頃な価格でありながら、サーフスケートに必要な機能を十分に備えたモデルです。薄めのバルカナイズドソールが優れたボードフィールを提供し、スエードアッパーとトゥーボックスの二重補強で耐久性も確保。
特に価格帯の割に作りがしっかりしており、サーフスケート初心者でコスパを重視する方におすすめ。カーバーやYOWなどサーフスケートのブランドを問わず相性が良いモデルです。
10. Etnies Joslin Vulc
- バルカナイズドソールと特殊インソールの組み合わせ
- プロモデルならではの高い耐久性
- Pro Foam PU インソールでクッション性も確保
- つま先と踵の補強で摩擦に強い
- やや重量感がある
- 初期の硬さが気になることも
プロスケーターChris Joslinのシグネチャーモデルで、耐久性と機能性を重視した作りが特徴。バルカナイズドソールでボードフィールを確保しながら、Pro Foam PUインソールによるクッション性も兼ね備えています。
サーフスケートの激しい動きにも耐える頑丈さと、長時間の練習でも疲れにくい快適性のバランスが良く、中級者以上のサーフスケーターに特におすすめ。初期は少し硬く感じますが、馴染むと非常に使いやすくなります。
体型・スキルレベル別のシューズ選び
各サーファーの体型やスキルレベルに応じた最適なシューズ選びのポイントを解説します。

メイ
私は日本人女性でサーフスケート初心者なんだけど、足幅も広めで特におすすめのモデルってある?
日本人の足型に合うモデルとしては、PUMAのスエードやCONVERSE CONS One Starがおすすめです。特にOne Starは比較的幅広で、初心者でも扱いやすいボードフィールを持っています。サイズ選びでは、海外ブランドは日本のサイズより0.5〜1cm大きめを選ぶのが一般的ですが、足型によって異なるので可能であれば試着をおすすめします。

ヒガ
体型別おすすめシューズ
体型 | おすすめのシューズ特性 | 特におすすめのモデル |
---|---|---|
幅広の足 | 幅に余裕があるモデル 適度な余裕のあるつま先部分 | PUMA Suede CONVERSE CONS One Star Adidas Busenitz Vulc II |
甲高の足 | 伸縮性のある素材 調整可能な紐締め | NIKE SB Zoom Blazer DC Shoes Manual |
体重が重め (80kg以上) | クッション性が高いモデル 耐久性の高い素材 | NIKE SB Zoom Blazer Etnies Joslin Vulc New Balance Numeric 306 |
小柄・軽量 (60kg未満) | 軽量モデル 薄めのソール | VANS Authentic EMERICA Wino G6 Slip-On |
スキルレベル別おすすめシューズ
スキルレベル | おすすめの特性 | 特におすすめのモデル |
---|---|---|
完全初心者 | 安定性の高いモデル 足のホールド感が良いもの コスパの良いもの | VANS Authentic PUMA Suede DC Shoes Manual |
中級者 | ボードフィールと耐久性のバランス つま先補強があるもの | VANS Old Skool CONVERSE CONS One Star Adidas Busenitz Vulc II |
上級者 | 高いボードフィール タイトなフィット感 サーフスケート特化の性能 | NIKE SB Zoom Blazer Etnies Joslin Vulc New Balance Numeric 306 |
サーフスケート用シューズのメンテナンス方法
サーフスケートシューズを長持ちさせ、常に最適なパフォーマンスを維持するためのメンテナンス方法をご紹介します。
- 使用後の手入れ:使用後は軽くブラシで汚れを落とし、風通しの良い場所で自然乾燥させる
- 濡れた状態での保管を避ける:濡れたまま放置すると変形や劣化の原因に
- ローテーション使用:可能であれば2足以上を交互に使用し、シューズに休息を与える
- スエード素材のケア:専用のブラシやクリーナーで定期的にケア
- グリップテープの清掃:グリップテープも定期的に清掃し、過度の摩擦を避ける
特にスエード素材のシューズは湿気に弱いため、使用後はしっかり乾燥させることが重要です。また、サーフスケートでは特につま先部分が摩耗しやすいため、早めの段階でウィールやベアリングと合わせてチェックするようにしましょう。
まとめ:自分に合ったサーフスケート用シューズで上達を加速させよう

サーフスケートは正しいシューズ選びで、そのパフォーマンスと練習効果が大きく変わります。特にサーフィンのトレーニングとしてサーフスケートを活用する場合、ボードフィールとグリップ力のバランスが重要です。
この記事で紹介した10種類のシューズは、いずれもサーフスケートに適した特性を持っていますが、あなたの体型や練習スタイル、予算によって最適なモデルは異なります。特に初心者の方は、以下のポイントに注目してシューズを選ぶことをおすすめします:
- バルカナイズドソールを選ぶ
- 足型に合ったサイズ・形状のモデルを選ぶ
- 適度なグリップ力のあるアウトソールパターン
- 耐久性のあるアッパー素材(特にスエード)
- 足首の動きを妨げないローカットデザイン
最後に、どんなに良いシューズでも、適切なメンテナンスが重要です。定期的なケアと適切な保管で、シューズの寿命を延ばし、常に最適なパフォーマンスを発揮できるようにしましょう。
適切なシューズ選びで、サーフスケートのパフォーマンスを向上させ、サーフィンの上達につなげていきましょう!
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