この記事でわかること
- m-soft・Standard・HSシリーズの違いと使い分け
- 初心者・中級者・上級者それぞれに合うシリーズの目安
- ビーチアクセスのメリット・デメリット(テストライダーの視点から)
- 波質別のおすすめモデル
ビーチアクセス(Beach Access)は、ソフトボードを中心にウェットスーツ・フィン・リーシュなどのアクセサリーも展開するブランドです。m-soft・Standard・HSの3シリーズ展開で、入門モデルから中上級者向けのパフォーマンスモデルまでラインナップしています。
「ビーチアクセスってよく見かけるけど、どんなボードがあるの?」という疑問を持った方向けに、3シリーズの違いと選び方を整理して紹介します。
私はビーチアクセスの製品開発・テストライダーとして関与している立場です。この関係性を明示した上で、向かない人についても含めて正直に書きます。
目次
まず知っておきたい:3シリーズの基本的な違い



ビーチアクセスのソフトボードは現在、m-soft・Standard・HSという3つのシリーズに整理されています。それぞれ設計の方向性が違うため、同じ「Beach Accessのソフトボード」でも、乗り手のレベルや目的によって最適な選択は変わります。
| シリーズ | 価格帯 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| m-soft | ¥39,800〜¥54,172 | セカンドボード・手軽に楽しみたい人 | 最も軽量・高浮力・扱いやすい |
| Standard | ¥58,800〜¥87,800 | 初心者〜中級者(最もおすすめ) | シェイプの幅が広い・波キャッチ性能が高い |
| HS | ¥66,800〜¥88,106 | 中〜上級者・個性的なボードを探している人 | パフォーマンス重視・癖あり・万人向けではない |
価格が安いからm-softが劣っているわけではありません。m-softは3シリーズの中で最も軽量なシリーズで、扱いやすさという点では優れています。ただし、サーフィン初心者の「最初の1本」としては、Standardシリーズの方が波キャッチの面で有利です(詳しくは後ほど解説します)。
それぞれのシリーズの詳細を順に解説します。
m-soft:軽くて扱いやすい、手軽なシリーズ
m-softはビーチアクセスの中で最も軽量なシリーズです。デッキはIXPEフォームで柔らかく、ボトムはHDPEフォームで、ワックスなしで乗れます。価格帯も最も手頃で、ソフトボードを気軽に使いたい人に向いています。
私がm-softで最初に感じたのは、持ち運びの楽さです。3シリーズの中で最も軽量なため、波打ち際まで運ぶのが苦になりません。セカンドボードとして1本置いておくにも使いやすいシリーズです。
代表的なサイズと仕様:
| サイズ | ボリューム | 価格 |
|---|---|---|
| 6’0″ | 52L | ¥39,800〜¥46,792 |
| 7’0″ | 68L | ¥43,800〜¥50,887 |
| 8’0″ | 85L | ¥46,800〜¥54,172 |
m-softのラインナップを一覧で見るには、以下のリンクから確認できます。
Standard:初心者から中級者まで、最も完成度が高いシリーズ
Standardシリーズはビーチアクセスの中で最も完成度が高く、乗りやすいモデルが揃っています。特に波をキャッチする性能が高く、「波に乗れる回数が増える」という体験につながりやすいシリーズです。
シェイプのバリエーションも最も豊富で、7’0″スカッシュテール・7’0″ピンテール・7’6″クアッド・8’0″・9’0″ロングボードなど、10種類以上のシェイプが用意されています。
初心者に特におすすめなのは、Standard 8’0″と、Standard 6’4″です。
- Standard 8’0″:浮力が最も高く、波をとらえやすい。初めてのソフトボードとして安心して使える1本
- Standard 6’4″:十分な浮力を持ちながら、フィンセッティングがシンプルで扱いやすい。練習用としても向いている
Standardシリーズの大きな特徴は、「コアフォームの体積」がボリューム表記であることです。外側のソフトフォーム分が実際の浮力に上乗せされるため、表示数値より実際の浮力感は大きくなります。
Beach Access Standardシリーズの全ラインナップを見る
HS:個性的なシリーズ。合う人には面白いが、万人向けではない
HSシリーズは中〜上級者向けの高性能モデルです。ワックスフリーのデッキにハードボトムという構造で、フィッシュ・エッグ・ミッドレングスシングル・ロングボードなど個性的なシェイプを揃えています。
ただし、HSシリーズは癖があるモデルが多く、誰にでもおすすめできるシリーズではありません。「変わったボードに乗ってみたい」「パワーウェーブでソフトボードを試したい」という明確な目的がある人には面白い選択肢です。
| モデル | サイズ | フィン設定 | 適した波 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| HSソフトボード フィッシュ | 5’10″〜6’2″ | ツイン | 小〜腰腹の波 | ¥66,800〜¥69,726 |
| HSソフトボード エッグ | 6’2″〜6’4″ | シングルスタビライザー or スラスター | パワーウェーブ | ¥66,800〜¥76,726 |
レベル別 — どのシリーズが合いますか?

レベルによって選び方の考え方が変わります。参考として整理しておきます。
サーフィン初心者(〜1年未満):Standard 8’0″か Standard 6’4″が基本
初心者の最初の1本としておすすめなのは、Standard 8’0″です。浮力が高くパドリングが安定するため、波をとらえやすく「乗れた!」という体験を積み重ねやすいサイズです。
体格や波のコンディション次第ではStandard 6’4″も選択肢です。十分な浮力を持ちながら、フィンの設定がシンプルなので、初めてフィンに触る人にも扱いやすい1本です。
体重と推奨サイズの目安:
| 体重 | 初心者向け推奨モデル | ポイント |
|---|---|---|
| 〜60kg | Standard 6’4″ または Standard 8’0″ | 6’4″でも十分な浮力がある |
| 61〜80kg | Standard 8’0″ | 浮力を確保して波に乗れる体験を増やす |
| 81kg〜 | Standard 8’0″ | 浮力重視で8ftがおすすめ |
m-softを初心者の最初の1本に選ぶ人もいますが、Standard 8’0″の方が波をとらえる性能が高いため、サーフィンの上達を考えると最初からStandardの方が向いています。m-softはむしろ「ある程度サーフィンできるようになってからのセカンドボード」として活躍するシリーズです。
セカンドボードを探している人:m-softが使いやすい選択
ある程度サーフィンに慣れてきて、「気軽に使えるセカンドボードが欲しい」という場合にはm-softが向いています。軽くて扱いやすく、サッと海に持ち出せる手軽さがあります。
私がm-softをセカンドボードとして気に入っているのは、持ち運びの楽さと「深く考えずに海に入れる」気軽さです。条件が悪い日の練習用として、保険的な1本としても使いやすいシリーズです。
中級者(1〜5年、ショートに移行前後):Standardが中心
サーフィンを始めて1年以上経ち、「小波でも楽しく動かせるボードに乗りたい」という段階ではStandardシリーズが選択肢の中心になります。
35歳でショートボード一辺倒だった私がミッドレングスに乗り始めたのは40代に入ってからです。最初は「ミッドレングス=初心者向け」だと思い込んでいたのですが、実際に乗ってみると小波でのライディングの選択肢がまったく違いました。特に日本の波(腰〜腹の小波が多い)では、7’0″前後のミッドレングスが週末サーファーには実用的な選択だと感じています。
Standardシリーズを選ぶときのポイントは「テール形状」です。
| テール形状 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| スカッシュテール | 安定感と反応性のバランスが良い | 中級者の最初の1本に |
| ピンテール | パワーのある波でドライブが出る | 波のサイズが大きめのポイント向け |
| クアッドフィッシュ | 小波でスピードが出る | 小波が多い・スピード重視 |
迷ったらスカッシュテールがオールラウンドで使いやすいです。
上級者(5年以上):HSで目的を絞る
上級者がHSシリーズを選ぶとしたら、「パワーウェーブでソフトボードを試したい」「膝の状態が心配な時期に乗りたい」「個性的なシェイプに興味がある」といった、明確な目的がある場合です。
HSフィッシュ(5’10″〜6’2″)は、小波の日にショートボードとは違う乗り味を楽しめます。ただしボリュームは少なめなので、パドリングが楽なシリーズではありません。それも含めて面白いと思える人向けです。
波質別 — どのボードで入るといい?
ボードはレベルだけでなく、入る波のコンディションに合わせることも大切です。
| 波のコンディション | おすすめシリーズ・モデル | 理由 |
|---|---|---|
| 膝〜腹の小波(ダラダラした波) | m-soft 7’0″〜8’0″ / Standard クアッドフィッシュ | 浮力を活かして波をつかみやすい |
| 腰〜肩(日本の平均的な波) | Standard スカッシュテール 7’0″〜7’6″ | オールラウンドで使いやすい |
| 頭〜オーバーヘッド(パワーウェーブ) | HS エッグ / HS ミッドレングスシングル | パワーに対応できる設計 |
| ロングライドを楽しみたい | Standard 9’0″ ロングボード / HS 9’2″〜9’4″ ロングボード | クロスステップ・ノーズライディングを楽しむ |
日本のビーチブレイク(湘南・千葉・沖縄の一般的なポイント)では腰〜肩サイズの波が多い時間帯が多く、そういう状況ではStandardシリーズの7’0″前後が活躍します。
波のサイズが大きい日は、使うボードのレベルに関係なく注意が必要です。特に初心者の方は、波が頭を超えるようなコンディションでは無理に入らず、様子を見ることをおすすめします。
サイズの選び方 — ボリューム(L)を基準にする
ビーチアクセスのソフトボードを選ぶとき、「長さ」で選んでしまう人が多いですが、正しい基準は「ボリューム(L:リットル)」です。同じ7’でも、幅と厚みによってボリュームは変わります。
ボリューム選びの目安
| レベル | 目安のボリューム(体重比) | 具体例(体重70kg) |
|---|---|---|
| 初心者(〜1年) | 体重の1.5〜2.0倍以上 | 105L以上が理想(Standard 8’0″が近い) |
| 初中級(1〜3年) | 体重の1.2〜1.5倍 | 84〜105L(Standard 7’6″クアッドが近い) |
| 中級(3〜5年) | 体重の0.8〜1.2倍 | 56〜84L(Standard 7’0″スカッシュ51L+α) |
| 上級(5年〜) | 体重の0.5〜0.8倍 | 35〜56L(HSエッグ40〜44L+α) |
StandardシリーズとHSシリーズのボリューム表記は「コアフォームの体積」です。外側のソフトフォームが実際の浮力に上乗せされるため、表示数値より実際の浮力感は大きくなります。
ボリュームの計算方法と体重別の早見表は、以下の記事で解説しています。
サーフボードのボリューム早見表|100本テストした適正リッター数の選び方
ボードの種類・素材・選び方の基礎からおさらいしたい方は、サーフボード完全ガイドもあわせてどうぞ。
サーフボード完全ガイド|体重・レベル・波質別の選び方【テストライダー監修】
ビーチアクセスの正直な評価

テストライダーとして関与してきた立場から、ポジティブな面とネガティブな面を両方書きます。
ビーチアクセスのメリット
1. m-softは3シリーズ中で最も軽量
m-softはビーチアクセスの中で最も軽量なシリーズです。波打ち際まで持ち運ぶときの楽さは、使ってみてはじめて実感できます。毎回の海入りをシンプルにしてくれる点で、気軽に使えるボードとして重宝します。
2. ワックスフリーのデッキ設計が便利
「ワックスフリー」は使い始めて数週間経つと本当に便利さがわかります。ワックスを塗る手間がなく、熱でべたつくこともなく、デッキが汚れにくい。海から上がった後の片付けが楽です。
3. 品質が安定している
ビーチアクセスのボードはロット間の品質ばらつきが少ない印象です。開封した段階での仕上がりが均一で、デッキのグリップ感も安定しています。
ビーチアクセスのデメリット
1. Standardシリーズの選択肢が多くて迷いやすい
Standardシリーズには10種類以上のシェイプがあります。商品ページを読んでも違いが掴みにくいと感じる人もいるかと思います。迷ったときは「テール形状だけに絞って考える」というシンプルなルールが役立ちます。スカッシュテールを軸に一度乗ってみると、次の選択がしやすくなります。
2. HSシリーズは価格に対して「ソフトボードらしいメリット」が薄い面がある
HSシリーズは¥66,800〜¥88,106と、同クラスのEPSハードボードと近い価格帯です。ターゲットは「安全性よりパフォーマンスを取りつつ、体への衝撃を和らげたい中上級者」に絞られているため、購入前に自分のニーズと合っているか確認することをおすすめします。
3. 競合他社の廉価ソフトボードより価格は高め
m-softで¥39,800〜です。競合他社には¥15,000〜20,000代の廉価ソフトボードも存在します。コストを最優先するならビーチアクセスより安い選択肢もあります。
こんな人にはビーチアクセスをおすすめしません
- 「とにかく安いソフトボードが欲しい」という人:コストを最優先するならビーチアクセス以外の廉価ブランドを探した方が良いです
- 「サーフィン体験スクールで1回だけ使う」という人:スクールのレンタルボードを使ってください。1回のためにボードを買う必要はありません
- 「ショートボードで本格的な競技志向」という人:競技を目指すなら最初からEPSまたはPUのショートボードを選ぶ方が良いです
一緒に揃えたいもの
ビーチアクセスのソフトボードと一緒に揃えると便利なアクセサリーを2点紹介します。
リーシュコードはボードの長さに合わせるのが基本です。m-soft 7’0″なら7ft、8’0″なら8ftが目安。Beach Accessのプレミアムライトリーシュコードは¥4,080〜¥4,780で、ソフトボードとの相性が良い素材感です。
ウェットスーツを脱いだ後の着替えには、サーフポンチョがあると便利です。駐車場でも目立たず着替えられます。Beach Accessのクイックドライ サーフポンチョは¥5,980で3色展開です。
よくある質問
Q. ビーチアクセスとnanazero、どちらが初心者に向いていますか?
初心者の最初の1本としては、ビーチアクセスのStandard 8’0″がおすすめです。nanazeroはEPSハードボードのラインナップが中心で、ソフトボードのStandardと比べると初心者が最初に使うには難しめです。サーフィンに慣れてきた段階でnanazeroのEPSボードへステップアップするパターンが多いです。
Q. m-softは何年使えますか?
適切なケアをすれば3〜5年は使えます。ソフトボードの劣化はデッキのへこみと紫外線による色あせが主な原因です。使用後は直射日光の当たる場所への放置を避け、デッキカバーを使うと寿命が延びます。
Q. Standard 7’0″とm-soft 7’0″、どちらを選ぶべきですか?
サーフィン初心者ならStandard 7’0″またはStandard 8’0″がおすすめです。m-soft 7’0″は扱いやすい軽量なシリーズですが、初心者の最初の1本としてはStandardの方が波キャッチ性能が高く上達しやすいです。m-softはある程度慣れてからのセカンドボードとして活躍します。
Q. ビーチアクセスのボードはどこで買えますか?
公式オンラインストアが最も確実です。サーフショップでも取り扱いがある場合がありますが、全モデルを在庫しているショップは少ないです。公式LINE登録で5%OFFクーポンを取得できます。購入後にレビューを投稿するとさらに7%OFFクーポンが届く仕組みです。
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Q. 子供(小学生)にはどのサイズが合いますか?
体重25〜35kgの小学生なら、m-soft 6’0″(52L)が最初の1本として使いやすいサイズです。身長が低い子供には6’0″の方が取り回しやすく、52Lの浮力は十分あります。
Q. ソフトボードからハードボードへの移行のタイミングは?
「毎回コンスタントに波に乗れるようになったとき」が目安です。10本中8本以上の波にテイクオフできていて、左右どちらにも意識してターンができているなら、ハードボードに移行してもいいタイミングです。最初は難しくなりますが、それを「上達のための負荷」として受け入れられる状態になってから移行するのが良いと思います。
まとめ
ビーチアクセスは3シリーズそれぞれに特徴があります。
- 初心者の最初の1本 → Standard 8’0″(波キャッチ性能が高く、浮力も十分)または Standard 6’4″(十分な浮力+シンプルなフィン設定)
- セカンドボード・手軽な1本 → m-soft(最も軽量・扱いやすい)
- 中級者の主戦場 → Standard(スカッシュテールから始めると使いやすい)
- 個性的なボードを試したい上級者 → HS(癖あり・万人向けではないが面白い)
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