【2025年最新】ビーチアクセス HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングル 徹底レビュー|初級者から上級者まで対応の高性能ワックスフリーモデル

10 min
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こんにちは、20年以上のサーフィン経験を持つヒガシーサーです。Beach AccessとNanazeroのテストライダー・開発チーム参加者として、今回は「HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングル ワックスフリー」を徹底レビューします。このボードを実際に使用した体験と開発視点から、その性能と特徴を詳しく解説します。

ビーチアクセス HSソフトボード 9'4" ロングボード シングル ワックスフリー
HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングル – HSシリーズ最大サイズのモデル(画像提供:BeachAccess公式)

このレビューでは以下の疑問にお答えします:

  • HSシリーズのロングボードはどんなサーファーに適しているのか
  • ワックスフリー加工の実際の使用感とメリット・デメリット
  • 一般的なソフトボードのロングとの性能差
  • ハードボードのロングボードとの比較
  • 初級者から上級者まで楽しめる理由
HSソフトボード 9’4″ ロングボードの基本情報
シリーズHSシリーズ(ビーチアクセス高性能ライン)
サイズ9’4″ x 23 1/4″ x 3″
ボリューム76L
重量約7.1kg
テール形状ラウンドピンテール
ボトム形状ノーズコンケーブ〜フラット〜ダブルコンケーブ〜vee
フィンシングルフィン(Futures)
価格¥84,800
カラーSage Green、Turquoise

メリットとデメリット

HSソフトボード 9’4″ ロングボードの実際の使用体験から感じた、メリットとデメリットを率直に共有します。

HSソフトボード 9’4″ ロングボードのメリット
  • 抜群の波キャッチ力と安定した滑走性能
  • シングルフィンによる流麗なターンとトリム
  • ノーズライディングも楽しめる十分な長さ
  • 軽量化されたHSシリーズの特性で通常のロングソフトボードより操作性が高い
  • 体重100kgまでのサーファーに対応する浮力
  • ワックスフリー加工で準備の手間が大幅に削減
HSソフトボード 9’4″ ロングボードのデメリット
  • サイズが大きく持ち運びや収納に場所を取る
  • 急激なターンやバーティカルな動きには向かない
  • ワックスフリーは「滑らない」ではなく「滑りにくい」だけなので注意が必要
  • 小回りが必要な混雑したラインナップでは扱いにくい
  • ハードボードのロングと比較すると若干反応性が劣る

ビーチアクセス HSソフトボード 9’4″ ロングボードの特徴

ビーチアクセス HSシリーズの他のモデルと同様に、9’4″ ロングボードも高品質な素材と精密な設計で作られています。ビーチアクセスの他のシリーズとの最大の違いは、ハードボードに近い性能を持ちながらも、ソフトボードの安全性と手軽さを兼ね備えている点です。それでは、このモデル特有の特徴を詳しく見ていきましょう。

1. HSシリーズ最大サイズのロングボード

HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングルは、HSシリーズで最も長いモデルです。9フィート4インチ(約285cm)の長さと76リットルの豊富なボリュームにより、優れた波のキャッチ力と安定性を提供します。

このサイズは、特に小〜中波のコンディションで威力を発揮します。スネからムネカタサイズの波でも、余裕を持って波をキャッチし、安定したライディングが可能です。また、体重の重いサーファー(100kgまで)でも十分な浮力があるため、幅広いユーザーに対応しています。

2. 高性能を実現する洗練された形状

このモデルは、単なる大きなソフトボードではありません。クラシックなロングボードの要素を取り入れた精密な設計により、高いパフォーマンスを実現しています:

  • ノーズ形状:やや幅広で丸みを帯びたノーズはノーズライディングに適しており、波のパワーが弱い状況でもしっかりと浮力を発揮
  • ボトム形状:ノーズコンケーブからフラット、そしてテール部分でダブルコンケーブからVeeへと変化する複雑なボトム形状により、安定性と操作性を両立
  • ラウンドピンテール:クラシックなラウンドピンテールによりホールド力を確保し、シングルフィンとの相性も抜群
  • 薄めのレール:通常のソフトボードよりも薄めに設計されたレールは、ハードボードに近い切れのあるターンを可能に
アキ

アキ

ロングボードってめっちゃ大きいっすよね。初心者の僕でも乗れるんすか?それとも中上級者向けっすか?

AI先生

AI先生

このHSソフトボード 9’4″ロングボードは初心者から上級者まで対応できる優れたモデルだ。初心者にとっては豊富な浮力と長さによる安定性が波のキャッチを容易にし、中上級者には洗練された形状によるパフォーマンスと操作性を提供する。通常のロングボードよりも軽量で反応性が高いため、コントロールも比較的容易だ。ただし、9フィート以上のボードの持ち運びには慣れが必要だという点は認識しておくべきだ。

3. 高品質な素材と構造

HSソフトボード 9’4″ ロングボードの優れたパフォーマンスは、その高品質な素材と構造から生まれています:

  • コア素材:高密度防水EPSフォームをコアに使用し、軽量性と耐久性を両立
  • 強化構造:2本の木製ストリンガーにより、強度と剛性を確保
  • 外層:エポキシレジンコーティングと6oz + 6oz ファイバーグラスによる強化層で耐久性を向上
  • デッキ素材:4mm IXPE/EVAソフトトップで安全性と快適性を確保
  • ボトム素材:高光沢HDPEボトムにより、水の抵抗を減らし滑走性能を向上

これらの素材と構造により、通常のソフトボードでは得られない反応性と操作性を実現しています。特に注目すべきは、HSシリーズの特徴である軽量設計で、同サイズの一般的なソフトボードと比較して約1kg軽量化されています。

ビーチアクセス HSソフトボード 9’4″ ロングボードの実際の使用感

テストライダーとして、このHSソフトボード 9’4″ ロングボードを様々な波質で試乗しました。その実際の性能と使用感について詳しく解説します。

1. パドリングと波のキャッチ

9’4″という長さと76Lという豊富なボリュームにより、パドリングの効率と波のキャッチ力は抜群です。特に小さな波でも、軽いパドリングで簡単に加速し、波をキャッチすることができます。

ハードボードのロングボードと比較しても、パドリング効率はほぼ同等で、むしろ若干の浮力の高さから、初心者や体重の重いサーファーにとっては有利に感じるほどです。また、HSシリーズの7’6″ ミッドレングスと比べると、明らかに波のキャッチの早さと簡単さが向上しています。

2. ライディングの安定性とコントロール

テイクオフ後のライディングでは、その安定性の高さに驚かされます。長さとボリュームによる安定したプラットフォームは、特に初心者にとって心強い味方になります。

ラウンドピンテールとボトム形状の組み合わせにより、直進安定性が高く、トリミングが非常に気持ち良いです。波のフェイスを滑るような感覚でのライディングは、まさにクラシックなロングボーディングの醍醐味を味わうことができます。

一方で、通常のソフトロングと比較して、レールの薄さとボトム形状の複雑さから生まれる操作性の高さがHSソフトボード 9’4″ ロングボードの大きな特徴です。ターンやカットバックなど、より積極的なマニューバーも、他のソフトロングボードよりも容易に行うことができます。

3. ノーズライディングとマニューバー

ロングボードの楽しみの一つであるノーズライディングも、このボードでは十分に楽しむことができます。やや幅広に設計されたノーズと、ノーズコンケーブのボトム形状により、ノーズに乗った際の安定感は良好です。

また、シングルフィンセットアップは、クラシックなロングボードの特性を活かし、流麗なターンとスムーズなフットワークを可能にします。もちろん、ハードボードのロングボードには及ばない部分もありますが、ソフトボードとしては非常に高いパフォーマンスを発揮します。

バーティカルな動きや急激なターンには向いていませんが、それはロングボードの特性上、仕方のない部分です。むしろ、流れるようなターンやクロスステップなど、クラシックなロングボードスタイルを楽しむために設計されていることが伝わってきます。

4. ワックスフリー加工の実際の使用感

HSソフトボード 9’4″ ロングボードのデッキには、ワックスフリーの凸凹加工が施されています。これにより、通常のロングボードで面倒なワックス塗りの手間が大幅に軽減されます。

実際の使用感としては、「滑らない」というよりは「滑りにくい」という表現が適切です。つまり、完全にグリップが効くわけではなく、特に以下の状況では注意が必要です:

  • 冬場の低温時(ワックスフリー面のグリップ力が低下する)
  • レギンスなど合成繊維のウェアとの相性
  • 激しいマニューバーやノーズライディング時

これらの状況では、部分的にワックスを追加するか、デッキパッドの使用を検討すると良いでしょう。ただし、通常の小〜中波でのクルージングやトリミングでは、ワックスなしでも十分なグリップ力を発揮します。

特に9’4″という大きなロングボードの場合、ワックス塗りの手間と時間が大幅に削減されるメリットは非常に大きいです。サーフボードの手入れに費やす時間を考えると、ワックスフリー加工は大きな価値があります。

波質別パフォーマンス

HSソフトボード 9’4″ ロングボードの様々な波質でのパフォーマンスを評価してみました。

小波(スネ〜ヒザ)

小波でのパフォーマンスは非常に高く、このサイズとボリュームの強みが最も発揮されます。パドリングの効率と波のキャッチのしやすさは特筆すべきもので、他のサーファーが苦戦するような小さな波でも、余裕を持って波をキャッチし、長いライディングを楽しむことができます。

水の抵抗が少ない高光沢HDPEボトムとボリューム配分のバランスにより、一度加速すると少ないパワーでもスピードを維持できる点も魅力です。小波でのサーフィンを楽しみたい方には特におすすめです。

中波(腰〜胸)

中波ではより多くのマニューバーが可能になり、ロングボードの真価を発揮します。波のフェイスでのトリミングやカットバック、クロスステップなどのフットワークを楽しむのに最適な条件です。

シングルフィンのホールド力とラウンドピンテールの安定性により、波のパワーに負けることなく、コントロールされたターンが可能です。ノーズライディングも中波の方が波のフェイスに角度があるため、より安定して行うことができます。

大波(肩〜頭)

大波では、その長さとボリュームから操作性に限界が見えてきます。波のパワーが強い状況では、急激なターンや方向転換が難しくなるため、主にトリミングとゆったりとしたカットバックが中心となります。

ただし、波の立ち上がりの早いポイントでは、その波のキャッチ力を活かして、他のボードでは難しいテイクオフも可能です。大波でのロングボーディングを楽しむ上級者にとっては、HSシリーズの7’6″ ミッドレングスの方が操作性が高く、より適している場合もあります。

アキ

アキ

ロングボードってソフトでもハードでも色々ありますよね。このHSソフトボード 9’4″がハードボードのロングと比べてどうなのか気になります。あと価格も高いように感じるんですが、その価値はありますか?

AI先生

AI先生

良い質問だ。ハードボードのロングと比較すると、HSソフトボード 9’4″は若干反応性や感度では劣るが、安全性と耐久性で勝る。特に混雑したラインナップや岩場のあるポイントでは価値がある。価格については84,800円と高めだが、カスタムハードロングは15万円前後するため比較的リーズナブル。初心者から上級者まで幅広く使え、ワックスフリーの手軽さも考えると、長期的に見て価値のある投資だ。特に複数のボードを持つ余裕がない場合は、この1本で多くの波を楽しめる汎用性の高さが魅力的だ。

競合製品との比較

HSソフトボード 9’4″ ロングボードを他の選択肢と比較することで、その位置づけをより明確にしてみましょう。

ハードボードのロングボードとの比較

比較項目HSソフトボード 9’4″ ロングハードボードのロングボード
価格¥84,800¥120,000〜¥200,000程度
重量約7.1kg7〜9kg程度
パドリング効率8/109/10
波のキャッチ9/108/10
ターンの切れ味7/109/10
ノーズライド7/109/10
安全性9/105/10
メンテナンス8/10(ワックスフリー)6/10
耐久性8/106/10
初心者適性9/106/10

ハードボードのロングボードと比較すると、HSソフトボード 9’4″ ロングは価格面で大きなアドバンテージがあります。また、安全性、メンテナンスの容易さ、初心者適性の高さなどの点でも優れています。一方で、ハードボードならではの繊細な操作感や高度なマニューバー性能では劣ります。

ビーチアクセス Standardシリーズとの比較

Standardシリーズの9’0″ ロングボードと比較すると、HSシリーズは軽量性と操作性で優れています。特に中級者以上のサーファーにとって、よりパフォーマンス志向の乗り味が魅力です。

価格差は約10,000円ほどですが、その差額以上の価値があると言えるでしょう。ただし、完全な初心者にとっては、よりシンプルで扱いやすいStandardシリーズの方が適している場合もあります。

他ブランドのソフトロングボードとの比較

キャッチサーフやソフテックなどの他ブランドのソフトロングボードと比較すると、HSソフトボード 9’4″ ロングは日本の波質に特化した設計である点が大きな強みです。特に小波が多い日本のサーフポイントでのパフォーマンスは非常に高いです。

また、HSシリーズ独自の薄めのレールデザインと高品質な素材使用により、他のソフトボードにはない反応性と操作性を実現しています。価格帯は同等か若干高めですが、その性能差を考えると十分な価値があります。

HSソフトボード 9’4″ ロングボードは、以下のようなサーファーに特におすすめです:

  • ロングボード初心者:安定性と波のキャッチのしやすさから、ロングボードに初めて挑戦する方に最適
  • 中級者でクラシックなロングボードスタイルを楽しみたい方:トリミング、クロスステップ、ノーズライドなどのロングボードならではの楽しみ方を追求したい方
  • 小波を楽しみたいサーファー:小さな波でも十分に楽しめるパフォーマンスを求める方
  • 安全性を重視するサーファー:混雑したラインナップや岩場のポイントでも安心して使用したい方
  • 体重の重いサーファー:豊富なボリュームにより、体重85kg以上のサーファーにも適している
  • メンテナンスの手間を減らしたいサーファー:ワックスフリーの手軽さを求める方
  • 1本で様々な波に対応できるボードを求めるサーファー:複数のボードを持つ余裕がなく、汎用性の高いボードを求める方

まとめ:HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングル ワックスフリーの総評

HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングル ワックスフリーは、ビーチアクセスHSシリーズの中で最大サイズを誇るロングボードです。テストライダーとしての実際の使用体験から、このボードは以下のような評価となります:

  1. 総合評価:★★★★★(5/5)
  2. コストパフォーマンス:★★★★☆(4/5)
  3. 初心者適性:★★★★★(5/5)
  4. 中上級者適性:★★★★☆(4/5)
  5. 小波性能:★★★★★(5/5)
  6. 中波性能:★★★★☆(4/5)
  7. 大波性能:★★★☆☆(3/5)

このHSソフトボード 9’4″ ロングボードは、クラシックなロングボードスタイルを楽しみたいサーファーに最適なモデルです。その安定性と波のキャッチのしやすさから初心者にも扱いやすく、一方で反応性と操作性の高さから中上級者も満足できる性能を持っています。

特に小〜中波での性能は非常に高く、日本の波質にマッチした設計であることが伝わってきます。ワックスフリー加工による手軽さも大きな魅力で、サーフィンの準備時間を大幅に短縮できます。

価格は84,800円と決して安くはありませんが、その性能と耐久性、そして使用範囲の広さを考えると、十分な価値があると言えるでしょう。特に1本で様々な波に対応できるボードを求めるサーファーにとって、理想的な選択肢となります。

HSシリーズの他のモデルについても知りたい方は、ビーチアクセス HSシリーズ徹底解説をご覧ください。また、ビーチアクセス ソフトボード 完全ガイドでは、他のシリーズも含めた全モデルの比較情報をご覧いただけます。

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ヒガシーサー

ヒガシーサー

ブロガー/クリエイター/サーフボード開発

サーフィン歴20年の経験を持つ週末サーファー。Beach Accessとnanazeroのテストライダーおよびサーフボード・サーフスケート・フィン開発チームに参加。19年間上達できなかった経験から、科学的アプローチで効率的に上達する方法を研究。この経験を基に、初心者から中級者の週末サーファーが安全で楽しいサーフィンライフを送るための実践的な情報を発信しています。
Instagram:@higashisacom(3.5万人フォロワー)
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著書:「ブログで簡単!アフィリエイト 稼ぐ力をつけるための教科書」他3冊

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