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【2025年最新】Beach Access HS 6’10” クアッドフィッシュ 徹底レビュー:サーフィン歴20年が解説
こんにちは、ヒガシーサーです。Beach AccessとNanazeroのテストライダー・開発チーム参加者として、今回は「HS 6’10” クアッドフィッシュ」を徹底レビューします。このモデルを1年以上使用した実体験と開発視点から、その性能と特徴を詳しく解説します。

このレビューでは以下の疑問にお答えします:
- このボードはどんなサーファーに適しているのか
- 小波から中波までのパフォーマンスはどうか
- 他のHSシリーズモデルと比較した際の違い
- 実際の使用における注意点
- 体重や波質に合わせた最適な使い方
シリーズ | HSシリーズ(高性能モデル) |
サイズ | 6’10” x 21 1/2″ x 2 11/16″ |
ボリューム | 45L |
重量 | 約5.2kg |
テール形状 | フィッシュテール |
ボトム形状 | シングルコンケーブ〜ダブルコンケーブ |
フィン | クアッドフィン(Futures) |
価格 | ¥69,800 |
カラー | AquaGray |
構造 | 2本木製ストリンガー、EPSコア |
HS 6’10” クアッドフィッシュは、ビーチアクセスのHSシリーズの中でも特徴的なモデルです。フィッシュデザインとクアッドフィン構成を採用しながらも、6’10″というミッドレングスに近いサイズを持つハイブリッドモデルとなっています。これにより、小波でのスピードと加速性を保ちながら、安定感とコントロール性能も兼ね備えています。

AI先生
このモデルの最大の特徴は「バランス」だ。通常のフィッシュの小回りの良さとミッドレングスの安定性を組み合わせ、幅広いサーファーに対応できる設計になっている。特に日本の小波環境で重宝する一台だ。
メリットとデメリット
1年以上にわたって様々な波質で使用してきた経験に基づき、このモデルの長所と短所を率直に評価します。
- 小波でもスピードが出やすく波をキャッチしやすい – フィッシュテールと幅広のアウトラインにより、パワーの弱い波でも十分な加速が得られる
- クアッドフィンによる高いドライブ感とスピード – 4枚のフィンが水流を効率的にコントロールし、スピードとホールド感を両立
- ミッドレングスの安定感とフィッシュの機動性のバランス – 6’10″という長さと45Lのボリュームが安定感をもたらしつつ、フィッシュテールの機動性も確保
- 体重70kg以上のサーファーにも十分な浮力 – 45Lの豊富なボリュームにより、体格の大きいサーファーでも安定したライディングが可能
- トリミングからターンまで幅広いライディングスタイルに対応 – 波を長く乗りたい時も、ターンを楽しみたい時も対応できる多様性
- サイズと重量が大きめで取り回しに慣れが必要 – 長さ6’10″と約5.2kgの重量は持ち運びや収納に考慮が必要
- 5’10″フィッシュのような俊敏性はない – より小さなフィッシュボードと比較すると、急激な方向転換や小回りの面では劣る
- 大きな波ではコントロールに技術が必要 – オーバーヘッドサイズの波ではスピードコントロールに技術が求められる
このモデルの強みは、小〜中波での性能と幅広いサーファーレベルに対応できる汎用性にあります。特に日本の多くのサーフポイントで頻繁に見られるモモ〜ムネサイズの波で真価を発揮します。一方で、大きなサイズゆえの取り回しやすさには若干の慣れが必要です。
性能評価:実際の乗り心地と特徴
1年以上にわたり、沖縄の様々なブレイクで、スネサイズからオーバーヘッドまでの波質でHS 6’10” クアッドフィッシュを使用してきました。その経験に基づいた実際のパフォーマンス評価をお伝えします。
パドリングと波のキャッチ
45Lという豊富なボリュームと6’10″の長さにより、パドリング性能は非常に優れています。小波や力の弱い波でも、少ないパドルストロークで波をキャッチできる点が最大の魅力です。特にHS 5’10” フィッシュでは浮力不足を感じる体重70kg以上のサーファーにとって、このモデルのパドリングの軽さは大きなメリットとなります。

テイクオフのしやすさも特筆すべき点です。幅広のアウトラインとボリュームのあるノーズ形状により、波の立ち上がりが緩やかな日本の小波でも、スムーズにテイクオフすることができます。これは特に中級者にとって大きなメリットとなり、より多くの波に乗るチャンスを得られます。

アキ
僕みたいな初中級者でも波をキャッチしやすいっすか?小さいボードだと波に乗るまでが大変で、なかなか上達しないんすよね。

AI先生
初中級者こそこのモデルの恩恵を最も受けられる。45Lのボリュームと6’10″の長さが波のキャッチを格段に容易にする。パドルが楽になれば、体力を温存して多くの波に乗れる。多くの波に乗るということは練習量が増えるということだ。上達のスピードが変わる。科学的に考えれば当然の結論だ。
ドライブ感とスピード
クアッドフィンセットアップとフィッシュテールの組み合わせにより、このモデルは小波でも驚くべきスピードとドライブ感を発揮します。特に波のフェイスが緩やかな小波コンディションでも、スピードを維持しながらセクションをつなぐことができます。
ミッドレングスサイズでありながら、クアッドフィン特有のレールからレールへの移行のスムーズさを持ち合わせており、フローのあるサーフィンが楽しめます。フィッシュテールからの水流の抜けの良さが、加速感とドライブ感をもたらし、小波でも十分な楽しさを得られるのが魅力です。
また、HSシリーズの特徴である軽量化設計は、このサイズのボードとしては驚くほど軽い操作感をもたらします。同サイズの一般的なソフトボードと比較して約1kg軽量化されており、この軽さがドライブターンやカットバックの際のレスポンスの良さにつながっています。
安定性とコントロール
6’10″というサイズと45Lのボリュームが、優れた安定性をもたらします。波のフェイスでのトリミングは非常に安定しており、特に初中級者にとって、ボードをコントロールしやすい特性があります。
サイズがあるため、ターンの際の遠心力に対する安定性も高く、ターン中にボードがスリップアウトする可能性が低いのも特徴です。これは特に技術向上の過程にあるサーファーにとって、より安心してマニューバーに挑戦できる環境を提供します。
また、クアッドフィンの特性として、トレイル(最後尾)のフィンがセンターフィンの役割を部分的に担うため、直進安定性とホールド感を確保しながらも、フィッシュテールならではの解放感のあるライディングが可能です。

波質別の性能評価
様々な波質での使用感を5段階評価でまとめました:
波質 | 評価 | コメント |
---|---|---|
小波(スネ〜ヒザ) | ★★★★★ | 幅広のアウトラインとフィッシュテールにより、パワーの弱い波でも十分な加速が得られる。このサイズの波で最高のパフォーマンスを発揮 |
中波(モモ〜ムネ) | ★★★★☆ | 安定したライディングが可能で、カットバックやボトムターンも楽しめる。もう少し切れ味が欲しい上級者は物足りなさを感じる場合も |
大波(カタ〜オーバーヘッド) | ★★★☆☆ | 安定性はあるが、波のパワーが増すとスピードコントロールに技術が必要。セットが大きい日は他のモデルも検討すべき |
ビーチブレイク | ★★★★☆ | 幅広い波質に対応でき、特に日本の一般的なビーチブレイクで汎用性を発揮 |
ポイントブレイク | ★★★★★ | 長く続く波での安定したトリミングとターンが可能。ポイントブレイクの特性を最大限に活かせる |
総合的に見て、このモデルはスネ〜ムネサイズの波で最高の性能を発揮します。特に日本の多くのサーフポイントで見られる、パワーの弱い波でもスピードを維持できる点が大きな魅力です。
HSシリーズの他モデルとの比較
ビーチアクセスのHSシリーズには、様々なサイズと形状のモデルがあります。ここでは、HS 6’10” クアッドフィッシュと他のHSシリーズモデルを比較し、その位置づけを明確にします。
モデル | 比較ポイント | おすすめの使い分け |
---|---|---|
HS 5’10” フィッシュ | ・より短く軽量 ・俊敏性が高い ・ボリューム34L | ・より機動的なターンを求める場合 ・体重65kg未満のサーファー ・上級者向け |
HS 6’0″ ツイン | ・ウィングテール ・ツインフィン ・よりバーティカルな動き | ・よりラディカルなサーフスタイル ・中〜大波向け ・中上級者向け |
HS 6’2″ エッグ シングルスタビ | ・2+1フィン構成 ・エッグシェイプ ・オールラウンド性能 | ・より流麗なターン ・様々な波質に対応 ・中級者向け |
HS 6’10” クアッドフィッシュ (本レビューモデル) | ・最も浮力が高い ・クアッドフィン ・ミッドレングスサイズ | ・小波での加速性重視 ・体重70kg以上 ・初中級者向け |
HS 7’6″ ミッドレングス シングル | ・より長い ・シングルフィン ・トリム重視 | ・ロングボード的なスタイル ・波を長く乗る ・中級者向け |
HS 6’10” クアッドフィッシュは、HSシリーズの中でも特にバランスの取れたモデルで、様々なレベルのサーファーが楽しめる汎用性の高さが特徴です。HSシリーズの他モデルと比較しても、小波での加速性と安定感のバランスは最も優れています。

アキ
HSシリーズでこれとHS 6’2″ エッグで迷ってるんですが、どう違うんすか?どっちがいいっすかね?

AI先生
その2つは異なる特性を持っている。6’2″エッグはオールラウンドに使えるが、6’10″クアッドフィッシュはより小波を得意とする。また、体重が70kg以上ならクアッドフィッシュの方が浮力が十分で波のキャッチが容易だ。フィンセットアップも異なり、エッグはシングル+サイドフィンでより流麗なターン、クアッドフィッシュはよりスピードとドライブ感を重視している。どちらを選ぶかは、体重、波質、好みのサーフスタイルで決めるべきだ。
また、ビーチアクセスのStandardシリーズにも類似のモデルとしてStandard 6’8″ クアッドフィッシュがありますが、HSシリーズはより軽量で反応性が高い点が大きな違いです。Standardシリーズは価格を抑えつつ十分な性能を発揮しますが、HSシリーズはよりハードボードに近い感覚を求めるユーザーに適しています。
適した使用者プロファイル
HS 6’10” クアッドフィッシュは、様々なサーファーに適していますが、特に以下のプロファイルに最適です。
体重・体格別の適性
このモデルは45Lのボリュームを持ち、様々な体重のサーファーに対応可能ですが、特に適しているのは以下の範囲です:
- 65〜85kg:最適な浮力バランスで、安定感と機動性のバランスが取れた乗り心地
- 85〜95kg:十分な浮力があり安定したライディングが可能、ただし極端な小波ではやや浮力不足を感じる場合も
- 55〜65kg:浮力は十分だが、体格によってはサイズが大きく感じる可能性がある
体重65kg以下のサーファーでこのモデルを検討する場合は、HS 5’10” フィッシュやHS 6’2″ エッグなど、よりコンパクトなモデルも検討する価値があります。95kg以上の方は、HS 7’6″ ミッドレングスか、さらに浮力のあるStandard 8’0″クラスを検討すると良いでしょう。
サーファーレベル別の適性
様々なレベルのサーファーが楽しめるモデルですが、特に以下のレベルに適しています:
- 初級者(テイクオフが安定しない段階):★★★☆☆
波のキャッチは容易だが、サイズがあるため、テイクオフ後のコントロールに慣れが必要。完全な初心者にはStandard 7’2″ ミッドレングスなどがより適している。 - 初中級者(テイクオフは安定、ボトムターンを練習中):★★★★★
波のキャッチのしやすさとターンの練習に最適なバランス。最も適したレベル。 - 中級者(ボトムターン、カットバックができる):★★★★☆
小波でのパフォーマンスサーフィンに最適。より小回りが欲しければHS 6’2″ エッグも検討。 - 上級者(多彩なマニューバーが可能):★★★☆☆
小波の多い環境では重宝するが、より高度なマニューバーを求める上級者にはHS 5’10” フィッシュやHS 6’0″ ツインがより適している。
サーフスタイル別の適性
このモデルは様々なサーフスタイルに対応できますが、特に以下のスタイルを楽しむサーファーに最適です:
- フロー重視のライディング:クアッドフィンとフィッシュテールの組み合わせにより、スムーズなレールからレールへの移行が可能
- 小波マニア:パワーの弱い波でもスピードを維持できる特性は、小波が多い日本の環境に最適
- スピード重視のサーファー:加速性とスピード維持能力が高く、フェイスでのスピードラインを楽しむライダーに適している
- オールラウンドなサーフィン:トリミングからターンまで様々な楽しみ方ができる多様性は、1本でなんでもこなしたいサーファーに最適
一方、バーティカルな動きやラディカルなマニューバーを中心としたサーフスタイルには、より小さなモデルが適しています。
フィンセットアップの特徴と調整法
HS 6’10” クアッドフィッシュはFuturesフィンボックスを採用しており、フィンの交換やセッティングの調整が可能です。クアッドフィンセットアップの特徴と最適な調整法について解説します。
クアッドフィンの特性
クアッドフィンセットアップには以下のような特性があります:
- 高いドライブ感とスピード:センターフィンがないため、水の抵抗が少なく、直線的なスピードが出やすい
- フィッシュテールとの相性:フィッシュテールとクアッドフィンの組み合わせは、ドライブ感を最大化する最適な組み合わせ
- ホールド感とスリップのバランス:トレイルフィンがセンターフィンの役割を部分的に担いつつも、ターン時の適度なスリップ感を提供
- 小波での効率性:小さな波でもスピードを生み出し、維持する能力が高い
フィンの選択とセッティング
標準装備のフィンでも十分なパフォーマンスを発揮しますが、さらに性能を高めるためのフィン選択とセッティングのポイントを紹介します:
- フィンの硬さ:初中級者は柔らかめのフレックスを持つフィンが扱いやすく、中上級者はより硬めのフィンで直接的なレスポンスを得られる
- フィンサイズ:体重やスタイルに合わせて選択。体重の重いサーファーや、より安定感を求める場合は大きめのフィンが適している
- フロントフィン:直立度(アップライト)の高いフィンは切れ味が良く、寝かせたフィンはドライブ感が増す
- リアフィン:サイズを小さくするとルースな感覚が増し、大きくすると安定感が増す
- トゥイン角度:内側に向けると切れ味が増し、外側に向けるとドライブ感が増す
このモデルにおすすめのフィン構成としては、小波メインなら上げ底のあるフロントフィンと小さめのリアフィン、中波以上なら標準的なサイズバランスのセットがバランス良く機能します。詳しいフィン選びについてはフィンの選び方ガイドを参考にしてください。

メンテナンスと取り扱いのポイント
HSシリーズは高品質なソフトボードですが、その性能を長く維持するためには適切なケアが重要です。以下のポイントに注意して取り扱いましょう。
日常のケア
- 使用後の洗浄:使用後は必ず真水でしっかりと洗い流し、特にフィンボックスやデッキの接合部に海水が残らないようにする
- 乾燥:直射日光を避け、風通しの良い場所で乾燥させる
- ワックスフリー面のケア:ワックスフリーデッキは定期的に湿らせた布で汚れを拭き取り、グリップ力を維持する
- フィンの取り外し:長期保管時はフィンを取り外し、フィンボックスを清潔に保つ
保管方法
長期間使用しない場合や日々の保管方法として、以下のポイントを守りましょう:
- 保管場所:直射日光が当たらない涼しく乾燥した場所を選ぶ
- 保管姿勢:横置きまたは専用のボードラックを使用する
- ボードカバー:長期保管時はボードカバーを使用して、埃や傷から保護する
- 重ねない:他のボードと重ねて保管すると変形の原因になるため避ける
適切なケアと保管を行うことで、このモデルは3〜5年の長期間にわたり高いパフォーマンスを維持できます。詳しいメンテナンス方法はHSシリーズ解説ページの「メンテナンスと取り扱い」セクションをご参照ください。
よくある質問(FAQ)
HS 6’10” クアッドフィッシュに関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q
HS 6’10” クアッドフィッシュは初心者でも乗れますか?
A
テイクオフがある程度安定している初中級者には非常に適しています。波のキャッチがしやすく、安定感もあるため、上達意欲の高い初心者にも良いチョイスです。ただし、完全な初心者(サーフィン経験が浅い・テイクオフが不安定)には、Standard 7’2″ ミッドレングスやStandard 8’0″ ハンドル付きなどのより安定性の高いモデルからスタートすることをおすすめします。
Q
HS 6’10” クアッドフィッシュとHS 6’2″ エッグ シングルスタビはどう違いますか?
A
主な違いは以下の点です:
- サイズとボリューム:6’10″クアッドフィッシュはより長く(6’10” vs 6’2″)、ボリュームも多い(45L vs 40L)
- フィン構成:クアッドフィッシュはクアッドフィン、エッグはシングル+サイドフィン(2+1)
- テール形状:クアッドフィッシュはフィッシュテール、エッグはラウンドピンテール
- 性能特性:クアッドフィッシュはより小波でのスピードとドライブ感に優れ、エッグはよりオールラウンドな波質対応とスムーズなターンが特徴
どちらを選ぶかは、体重(体重70kg以上ならクアッドフィッシュが有利)、波質(小波が多い環境ならクアッドフィッシュ)、好みのサーフスタイル(スピード重視ならクアッドフィッシュ、流麗なターン重視ならエッグ)で決めると良いでしょう。
Q
ワックスフリー面は本当にワックスが不要ですか?滑りませんか?
A
基本的には、ワックスなしでも十分なグリップ力を発揮します。ただし、以下の場合は追加のデッキパッドや部分的なワックスの使用を検討するとよいでしょう:
- 冬場の低温時(ワックスフリー面のグリップ力が低下する場合がある)
- オーバーヘッドなどの大きな波(より強いグリップ力が必要)
- パフォーマンス重視のハードなライディング
- レギンスなど合成繊維との相性が良くない場合
個人の好みや状況に応じて調整すると良いでしょう。デッキパッドを使用する場合は、剥がす際にデッキ面を傷めないよう注意してください。
Q
フィンを交換することはできますか?おすすめのフィンはありますか?
A
はい、このモデルはFuturesフィンボックスを採用しているため、フィンの交換が可能です。クアッドフィンセットとしては、小波メインなら上げ底のあるフロントフィンと小さめのリアフィンの組み合わせがおすすめです。中波以上では標準的なサイズバランスのセットがバランスよく機能します。
具体的なおすすめとしては、初中級者にはFutures F4 QUADのような扱いやすいフレックスのセット、中上級者にはFutures RTM HEXのようなより反応性の高いセットが適しています。詳しくはフィンの選び方ガイドをご参照ください。
Q
耐久性はどれくらいですか?メンテナンスでの注意点は?
A
適切なケアと保管を行うことを前提に、HSシリーズは一般的に3〜5年程度の長期使用が可能です。特に以下のポイントに注意してください:
- 使用後の真水での洗浄
- 直射日光と高温を避けた保管
- 車内など高温環境での放置は絶対に避ける
- 横置きまたは専用ラックでの保管
- 他のボードと重ねて保管しない
特にEPSコアの特性上、直射日光による変形には弱いため、保管には細心の注意が必要です。
まとめ:HS 6’10” クアッドフィッシュの評価と購入アドバイス
1年以上の使用経験に基づき、Beach Access HS 6’10” クアッドフィッシュを総合的に評価します。このモデルはHSシリーズの中でも特にバランスの取れたモデルで、小波環境の多い日本のサーフィン事情に最適化されています。
小波性能 | ★★★★★ | フィッシュテールとクアッドフィンの組み合わせで、小波でもスピードを維持 |
安定性 | ★★★★☆ | 45Lのボリュームと6’10″の長さで高い安定性を実現 |
操作性 | ★★★★☆ | HSシリーズの軽量設計により、サイズの割に操作しやすい |
波のキャッチ | ★★★★★ | パドリングとテイクオフが容易で、波数を稼げる |
汎用性 | ★★★★☆ | 小〜中波で高いパフォーマンス、大波では若干の制限あり |
初中級者適性 | ★★★★★ | 波のキャッチしやすさと安定感が上達をサポート |
耐久性 | ★★★★☆ | 適切なケアを前提に3〜5年の長期使用が可能 |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 69,800円という価格に対して十分な性能と耐久性 |
このモデルの最大の魅力は、小波でのパフォーマンスと幅広いサーファーレベルに対応できる汎用性にあります。特に以下のようなサーファーに強くおすすめします:
- 体重65〜85kgのサーファー:このモデルの浮力バランスが最も活きる体重帯
- 小波が多いエリアで主にサーフィンする方:日本の一般的な波質で真価を発揮
- テイクオフは安定してきたが、さらなる上達を目指す初中級者:波数を増やしながら技術向上を目指せる
- フロー重視、スピード重視のサーフスタイルを好む方:このモデルの特性を最大限に活かせる
逆に、以下のような方には他のモデルも検討いただくと良いでしょう:
- 完全な初心者:まずはStandard 8’0″クラスからスタートすることをおすすめ
- 体重55kg未満の軽量サーファー:HS 5’10” フィッシュやHS 6’2″ エッグがより扱いやすい
- 大波メインのエリアでサーフィンする上級者:より安定性の高いモデルや、パフォーマンスハードボードがおすすめ
HS 6’10” クアッドフィッシュは、特に日本の波質に最適化された、バランスの取れたハイパフォーマンスソフトボードです。波のキャッチのしやすさとフローのあるライディングを求めるサーファーにとって、非常に価値のある一本になるでしょう。
ビーチアクセスの全モデルの詳細や比較については、ビーチアクセス ソフトボード 完全ガイドをご覧ください。また、HSシリーズの詳細についてはビーチアクセス HSシリーズ解説で紹介しています。
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