本記事は日本発の EPS サーフボードブランド nanazero の「WOOD SKIN MID02」のレビューをまとめています。
WOODSKIN MID02 をレビューするにあたり、nanazeroで販売している全種類のEPSサーフボードに試乗してきました。
またMID02は6’8”、7’0”の2サイズを試乗させて頂きました。
MID02 は前6種類の中でもクルーズ感を味わえるミッドレングスらしい乗り味が魅力的です。
サーフィン歴20年の中級者視点になりますが、水中フォトグラファーに撮影してもらった画像と動画を使って、購入検討中のサーファーさんの参考になるように記事にまとめています。
モデル | MID02 |
---|---|
MID02 6’8″ | 98,610円(クーポン利用、税、送料込) |
MID02 7’0” | 102,410円(クーポン利用、税、送料込) |
MID02 7’4” | 102,410円(クーポン利用、税、送料込) |
対応レベル | 初心者〜上級者 |
対応する波 | ヒザ〜カタ |
特徴 | EPSサーフボード、ウッドスキン、シングル+サイドフィン |
1% For Planet Member | 売上の1%が環境保護団体に寄付されます |
ブランド名 | nanazero |
5%OFFクーポンコード | higashisa |
目次
YouTube動画 nanazero WOODSKIN MID02 6’8” 41L
YouTube動画 nanazero WOODSKIN MID02 7’0” 46L
コスパ、見た目、ミッドレングスの楽しさをトータルで考えると「最強」でした。
【特徴】nanazero WOOD SKIN MID02 7’0” 46L ミッドレングス EPSサーフボード
- 非常に軽いEPS素材
- ウッドスキンで耐久性UP
- ウッディーな見た目が◎
- シングルフィン+サイドフィン(Futureボックス)
- ピンテールが波の力を分散してくれるから安定する
- 多くの波をキャッチできる
- 102,410円(クーポン利用、税込、送料込み)
【スペック】nanazero WOODSKIN MID02 ミッドレングス
- ロッカー:弱い
- レール:ミディアムレール
- テール形状:ピン
- フィン設定:シングル+サイドバイト
- ボトム形状:シングルコンケーブ〜ダブルコンケーブ〜vee
- コア構造:高密度EPSフォーム、1本の木製ストリンガー
- トップ構造:4ozファイバーグラス、ウッドスキン、6ozファイバーグラス
- ボトム構造: 4ozファイバー グラス、ウッドスキン、4ozファイバー グラス
nanazero MID02 はミッドレングスらしい乗り味を楽しめるサーフボードです。
【結論】nanazero MID02 を一言でまとめると?
コスパに優れたミッドレングスボード
nanazero MID02 は性能や素材のこだわりを考えると、コスパが信じられないほど良いです。まだ無名ブランドではありますが、性能はすごく良いです。
【対象レベル】nanazero MID02 がおすすめのサーファー
nanazero MID02 は波キャッチがとても速いので、テイクオフの練習がしたい初心者〜初級者さんも楽しめます。経験者のセカンドボードとしても優秀です。
nanazero MID01 や MID03 と比較されることが多いですが、最もオールラウンドに乗れるボードは MID02 になります。
沖縄のリーフブレイクで様々なコンディションで乗ってきましたが、ヒザ〜カタの波で楽しめました。
普段、ショートボードに乗っているけど、流行りのミッドレングスを試してみたい!という方にもオススメできるモデルです。
【コスパ】nanazero MID02 と CI MID の価格を比較
モデル | 価格 |
---|---|
WOOD SKIN MID02 6’8” | 98,610円(クーポン利用、税、送料込) |
WOOD SKIN MID02 7’0” | 102,410円(クーポン利用、税、送料込) |
WOOD SKIN MID02 7’0” | 102,410円(クーポン利用、税、送料込) |
CI MID(PU製) | 17〜25万円(送料別) |
CI MID は人気のミッドレングスですが、価格はショップ毎に大きく違います。一般的な価格帯は17万円〜25万円で送料がプラスされます。
nanazero WOODSKIN MID02 はEPS製ですが 6’8″ はクーポン利用で10万円を切る価格です。
なぜ海外ブランドのサーフボードを日本で買うと高いのか?
例えば海外ブランドのサーフボードの価格のカラクリを見てみましょう。従来通りのサーフボードの売り方は以下のような流れで販売しています。
- 海外ブランドがサーフボードを作る
- 正規輸入代理店がブランドを売る権利を買う
- 代理店がサーフショップに卸す
- 我々がサーフボードを買う
このような手順を踏んで、サーフボードは売られています。別に問題があるわけではありませんが、まず海外ブランドがサーフボードを作って、代理店に売る時に利益を得ますよね。代理店はショップに卸す時に利益を得ます。サーフショップはサーファーに売る時に利益を得ます。
たった一つのサーフボードを売るために、少なくてもブランド、代理店、ショップが利益を得ています。ではその利益は誰が支払っているかというと、私たち消費者なのです。
日本でサーフボードを買うと高いと言われていますが、それは構造的に仕方がないことなんです。
nanazero はD2Cブランドだから適正価格
nanazeroのミッドレングスは10万円以下で購入できるものもあります。では安かろう悪かろうで、性能が悪いサーフボードなのかというとそうではありません。
ブランドがサーファーに直接販売できるから「適正価格」でサーフボードを販売しているだけなんですね。
これを現代ではD2Cブランドと言います。D2Cとは Direct to Consumer の略で、製造者がユーザーと直接取引するという意味です。
今まではブランドがあり、代理店を通してショップに卸し、ショップから買うというシステムが一般的でしたが、現代はインターネットのおかげで、製造者が直接ユーザーに販売できるようになりました。
例えて言うなら、レタスを作っている生産者が、JAやスーパーに卸さず、直接ユーザーに販売するようなものです。
利益を得るのは生産者だけなので、無駄な利潤やコストをユーザーが支払う必要がなく「適正価格」でレタスを販売し、適正価格でレタスを購入できる。
このD2Cの販売形態をサーフボードで行なっているのが nanazero になります。
nanazero ブランドの特徴
- EPSサーフボード
- サステナブルにこだわり
- オンライン限定販売
- 全国送料無料
- 売上の1%を環境保護団体に寄付
もしもサーファーが1%を環境保護団体に寄付していたら?
nanazero は売上の1%を環境保護団体に寄付する「1% For The Planet Member」です。
例えば、107,800円のMID02が1本売れたら、1,078円が環境保護団体に寄付されるという仕組みですね。
2021年のレジャー白書によると、日本のサーフィン人口は40万人いるそうです。仮にその40万人がnanazeroボードを購入していたら・・・
約4億3120万円が環境保護団体に寄付されている計算になります。
2022年に4300億円を寄付したpatagonia創業者のイヴォン・シュイナードは、常々「消費者の選択が大事」だと語っています。
もし私たちサーファーが「1% For The Planet に加盟していない企業から商品を買わない」と選択すれば、サーフィン業界の企業は1% For The Planet に加盟するようになります。
なぜなら、そうしないと商品が売れなくなるから。
でもそうなっていないのは、私たちが加盟していない企業からも商品を買うからです。
もちろん全部が全部はむずかしいと思う。
でも理想論として、もしもサーフィン関連企業の全てが 1% For The Planet に参加していたら・・・
サーファーの地位も高くなり、サーフィン業界の価値も高くなると思う。
その一歩が「1% For The Planet Member 加盟企業の商品を買う」ことなんですよね。
私が知ってる限り、サーフボードを購入して、地球環境保護団体に寄付する仕組みを採用しているのは「nanazero」と「Beach Access」のみです。
なぜオンライン限定販売なの?
nanazeroはなぜオンライン限定販売にしたんですか?
店舗運営にかかるコストを削減して、ユーザーさんにメリットのある形で販売したいと考えているからです。
価格が安いので、安い素材を使っているのかな?と思ってしまいました。
nanazeroは製造工程から配送までの仕組みを企業努力でコストを下げています。サーフボードの品質はユーザーさんが判断することですが、弊社としては比較的コストの高いエコ素材を積極的に使用しこだわりを持って製造しています。
実際に乗ってみて設計の良さや素材のこだわりは十分に感じました。送料無料も嬉しいポイントです。
ありがとうございます。
送料については一部離島を除いて送料無料です。沖縄本島は送料無料ですが沖縄の離島へは送料がかかってしまうことをご了承ください。
沖縄本島に住んでる私としては非常にありがたいですが、
なぜ送料無料にしたんですか?
ヒガシーサーさんのように沖縄本島でサーフィンされてる場合、サーフボードを購入しても送料が高額だったり、送ってもらえないことがあるとお聞きました。
弊社としても、どれだけ環境に配慮したボードを作っても普及しなければ意味がありません。
たくさんの方々に nanazero のサーフボードを使って欲しいという想いから送料無料にこだわり、コストパフォーマンスの高さにこだわっています。
ユーザーとして送料無料はもちろん、価格がお安いのも嬉しいです。
サーフィンをライフスタイルとして楽しんでいるサーファーさんにnanazeroのサーフボードを楽しんでもらえると嬉しいです。
【外観・見た目】nanazero WOODSKIN MID02 7’0” 48L ミッドレングス サーフボード
MID02 ウッドスキン・デッキ
MID02 ピンテール
MID02 シングルフィン+サイドフィン
MID02 サイズ感
【類似モデル】MID01 と MID02 はどっちがオススメ?
MID01 | MID02 |
---|---|
6’4″ x 20 3/4 x 2 11/18″ | 6’8″ x 20 7/8″ x 2 3/4″ |
ボリューム:40L | ボリューム:42L |
テール:ラウンドピン | テール:ピンテール |
¥99,800 | ¥103,800 |
nanazero WOODSKIN ミッドレングス MID01 にも試乗しました。【MID01レビュー記事】
MID01 は MID02 よりもショートボーダー向けでアクションを楽しむ方におすすめのモデルです。
MID02 はよりミッドレングスらしい楽しさを味わえるボードです。あとは外観の見た目が結構違うので、そこが選ぶポイントになりますね。
【メリット・デメリット】nanazero WOOD SKIN MID02
nanazero WOOD SKIN MID02 を選ぶメリットと、デメリットについてまとめていきます。
5つのメリット
- レールカラーがブラウンでカッコいい
- EPSで軽量な作り
- ウッドスキンの見た目が良い
- ミッドレングスらしい乗り味
- たくさんの波をキャッチできる
nanazero MID02 は nanazero ボードの中で唯一ボトムまでカラーを入れてあるモデルです。
個人的に最もカッコいいカラーリングだなと思っています。
乗り味はミッドレングスそのもので、シングルフィンでも楽しめるし、スタビライザーをつけてターンを楽しむのも最高です。
ボリュームも大きいので、多くの波をキャッチできるので初級者の練習ボードとしてもオススメです。
デメリットもある
- リペア費用は高くなる
- 元ショートボーダーにとってはレールが厚いと感じる
MID02 はEPSサーフボードなので、通常のPUよりもリペア代は高くなりがちです。そこがデメリットと言えばデメリットですね。
【口コミ】nanazero WOOD SKIN MID02 7’0” 48L
【レビュー】nanazero WOOD SKIN MID02 7’0” 48L 乗ってみた感想
試乗したヒガシーサーのレベル
- 30代後半
- 163cm、53kg
- 沖縄のリーフブレイク
- サーフィン歴20年
- サーフィン中級者(NSA3級レベル)
- ショートボード、レトロツイン、ミッドレングス乗り
普段はショートボードやツインフィンに乗ることが多いのでミッドレングスは初心者です。沖縄のリーフブレイクで乗ってみました。
MID02 本音の感想
- 波キャッチがとても速い
- うねりからテイクオフ可能
- ピンテールなので掘れる波でもテイクオフが安定
- 見た目がすごくカッコいい
- ミッドレングスなのに軽いから持ち運びがラク
- 全体的にレールが厚め
【向いてる波質】nanazero WOOD SKIN MID02 7’0” 48L が向いているコンディション
沖縄のリーフブレイクで速い波、掘れる波、タルい波など色々なコンディションで試乗してきました。
MID02が真価を発揮するのは、ヒザ〜コシハラの面ツルの波。
ブレイクがゆっくりのタルい波でクルーズするのは最高に気持ちよかったですね。
サーフィン中級者以上であればムネサイズのリーフブレイクでも楽しめます。
EPSボードなので掘れるリーフブレイクでは、テイクオフに若干遅れることもありますが、ミッドレングスなので波キャッチが速い分、EPSのデメリットを相殺できています。
【乗り方】 nanazero WOOD SKIN MID02
- クルーズ感を楽しもう
- たくさん波をキャッチしよう
- ゆっくり丁寧にレールを切り替えよう
- 大きなラインで楽しむ
- ミッドレングスらしさを楽しもう
基本スタンスとして、後ろ足はシングルフィンの真上に置くようにします。
状況に合わせて前足も、後ろ足も前後に動かして、加重をコントロールしましょう。
サーフボードのボリュームもサイズも大きいので、ターン半径を大きくすると乗りやすくなります。
ショートボードのように踏み込んだり、半径の小さいターンをしようとすると失速しますね。
ミッドレングスはショートボードやレトロフィッシュと違って、ターン半径を大きくし、しっかり前足加重で乗るようにすると見た目もカッコいい乗り方になります。
以下はコレクトサーフのコーチにアドバイスをもらった動画です。
動画が入ります。
【注意点】nanazero WOOD SKIN MID02
- 6’8”、7’0”、7’4”がある
- 購入前に不安なポイントがあればメーカーに問い合わせよう
- クーポンコードを忘れずに
nanazero MID02 6’8”、7’0”、7’4”の3サイズがあります。
自分の選びたいモノに合わせて間違えないように注文してください。
nanazeroはオンラインショップ限定で、実際に触ったり見ることができないので、なるべく購入前に知りたいことはメーカーに問い合わせするのがオススメです。
また当ブログ限定で5%OFFクーポンコードが使えるので、そちらも忘れずにご利用ください。
nanazero クーポンコード
higashisa
【まとめ】nanazero WOOD SKIN MID02 ミッドレングス
- ミッドレングスの楽しさを十分に味わえる
- 103,800円〜107,800円(税込・送料込み)
- 5%OFFクーポンコード:higashisa
- WOOD SKIN がカッコいい
- 丈夫で軽量なEPS素材
- 売上の1%が環境保護団体に寄付される
nanazero WOOD SKIN MID02 はコスパに優れた EPS ミッドレングスサーフボードでした。
ウッド調のオシャレな見た目でありながら、このコスパと性能は素晴らしい。
EPSボードは軽量で丈夫なものが多いですが、nanazeroはさらにウッドスキンをグラスファイバーの間に入れているので耐久性が高いのが特徴的。
まだまだブランド認知度が低いけど、これから人気になりそうなブランドです。
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ショートボード歴10年 中上級者 30代
普段はパフォーマンスボードとミッドレングスに乗っています。WOOD SKIN MID02 はとにかく見た目がカッコいいです。普段はPUに乗ることが多く EPS は苦手意識があるんですが、MID02 7ft 48L であればEPS特有の軽さはなく、すごく自然に乗ることができました。本当にカッコいいボードで、海に入ると「どこのボード?」って必ず聞かれます。