はじめに:サーフボード選びの重要性

サーフィンを始める際や次のレベルに進む時、最も重要な決断の一つがサーフボード選びです。適切なサーフボードは上達を加速させる一方、不適切なボードは挫折の原因になりかねません。サーフィン歴20年、Beach AccessとNanazeroのテストライダー経験を持つ筆者が、あなたの体格・レベル・サーフスタイルに合った最適なサーフボード選びをサポートします。
このガイドでは初心者の方にもわかりやすく、サーフボードの種類から選び方のポイント、リッター計算、素材の違いまで、サーフボード選びに必要な全知識を網羅しています。「自分に合ったサーフボードがわからない」「次はどんなボードを選べばいいのか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。

メイ
初めてサーフボードを買おうと思うんだけど、種類が多すぎて何を選べばいいか全然分からないよ。プロが使ってるような薄いボードがカッコいいけど、初心者でも乗れるのかな?
初心者がプロ用の薄いショートボードから始めるのは、自転車に乗ったことがない人がいきなり競技用自転車で練習するようなものです。まずは安定性のあるボードから始めて、徐々にステップアップしていくのが近道です。このガイドでは、あなたのレベルや体格に合った最適なボードの選び方を詳しく解説していきますね。

ヒガ
サーフボードの種類と特徴






サーフボードは大きく7つのタイプに分類できます。それぞれに特徴があり、波のコンディションやサーファーのスキルレベルによって適したボードが異なります。まずは各タイプの基本的な特徴を理解しましょう。
タイプ | 長さの目安 | 特徴 | 向いているレベル |
---|---|---|---|
ショートボード | 5’0″〜6’4″ | 操作性、機動性に優れる | 中級〜上級 |
ミッドレングス | 6’6″〜7’10” | 安定性とパフォーマンスのバランス | 初中級〜上級 |
ロングボード | 8’0″〜9’6″以上 | 安定性、波のキャッチ力が高い | 初心者〜上級 |
ファンボード | 7’0″〜8’0″ | 初心者に優しい安定性 | 初心者〜中級 |
フィッシュボード | 5’4″〜6’4″ | 幅広で浮力があり、小波に強い | 初中級〜上級 |
ソフトボード | 様々なサイズ | 柔らかく安全性が高い | 初心者〜中級 |
1. ショートボード
ショートボードは最もポピュラーなサーフボードタイプで、プロサーファーが競技で使用するスタイルです。細身で先端が尖ったデザインが特徴で、高い操作性と機動性を持ちます。
- 長さ:5’0″〜6’4″(約152cm〜193cm)
- 特徴:軽量、反応が早い、ターンやエアなどのマニューバに適している
- 推奨波質:腰〜頭サイズの質のいい波
- 向いているレベル:中級〜上級者
- メリット:高いパフォーマンス性能、素早い動きが可能
- デメリット:波のキャッチが難しい、安定性に欠ける、小波での浮力不足
【徹底レビュー】nanazero SH04 ハイパフォーマンスショートボード|30代・40代サーファー向け軽量EPSボードで詳しく解説しています。
2. ミッドレングス
ミッドレングスはショートボードとロングボードの中間的な特性を持つボードで、安定性とパフォーマンス性のバランスが特徴です。近年人気が高まっているボードタイプです。
- 長さ:6’6″〜7’10″(約198cm〜239cm)
- 特徴:ショートボードより安定性があり、ロングボードより操作性が高い
- 推奨波質:膝〜胸サイズの波に特に強い
- 向いているレベル:初中級〜上級者
- メリット:波のキャッチがしやすく、小波でも楽しめる、ターンも比較的容易
- デメリット:ショートボードほどの鋭い動きはできない
nanazero ミッドレングス MID05 フィッシュ 【レビュー】実際に試乗した感想と世界一詳しい解説で詳しく解説しています。
3. ロングボード
ロングボードはサーフィンの原点とも言えるクラシックなスタイルのボードです。長さと幅があり、安定性に優れているのが特徴です。
- 長さ:8’0″〜9’6″以上(約244cm〜290cm以上)
- 特徴:安定性が高く、波のキャッチが容易
- 推奨波質:小波〜中波(特に小波に強い)
- 向いているレベル:初心者〜上級者
- メリット:小さな波でも楽しめる、パドルが楽、ノーズライディングなどの独自の楽しみ方がある
- デメリット:取り回しが難しい、急なターンが難しい、持ち運びと保管に場所をとる
nanazero LOG01 レビュー!初心者にオススメのEPSロングボードを徹底解説で詳しく解説しています。
4. ファンボード
ファンボードはミニマルとも呼ばれ、初心者に最適なボードタイプです。ロングボードの安定性とショートボードの操作性のバランスを取った設計になっています。
- 長さ:7’0″〜8’0″(約213cm〜244cm)
- 特徴:幅広でボリュームがあり、安定性が高い
- 推奨波質:小〜中波
- 向いているレベル:初心者〜中級者
- メリット:テイクオフが容易、安定性が高い、パドルが楽
- デメリット:上級者向けの鋭い動きには向かない
nanazero Mini Mal 7’6″ 54L ファンボード【レビュー】で詳しく解説しています。
5. フィッシュボード
フィッシュボードは魚のような幅広のテール(尾)を持つショートボードの一種です。浮力が高く、小波での滑走性能に優れています。
- 長さ:5’4″〜6’4″(約163cm〜193cm)
- 特徴:幅広で厚み、浮力があり、特徴的なフィッシュテール
- 推奨波質:小波〜中波(特に小波に強い)
- 向いているレベル:初中級〜上級者
- メリット:小波でもスピードが出せる、波のキャッチが比較的容易
- デメリット:大きな波では操作しづらい面がある
【レビュー】nanazero EPS フィッシュ II パフォーマンス徹底解説で詳しく解説しています。
6. ソフトボード
ソフトボードは表面が柔らかい素材でできたボードで、安全性と初心者への優しさが特徴です。様々な長さのものがあり、近年は性能も向上しています。
- 長さ:様々(ショートボードからロングボードまで)
- 特徴:柔らかい素材、衝突時の安全性が高い
- 推奨波質:小〜中波
- 向いているレベル:初心者〜中級者(近年は上級者もソフトボードの高性能モデルを使用)
- メリット:安全性が高い、丈夫で壊れにくい、メンテナンスが容易
- デメリット:従来モデルは操作性に限界がある(最新モデルは改善)
サーフィン ソフトボード おすすめ4選 買った後に後悔しない選び方で詳しく解説しています。

メイ
ソフトボードって初心者向けなのは分かるけど、上達したらすぐに物足りなくなるんじゃない?それとも長く使えるものなの?
最近のソフトボードは格段に進化していて、Beach AccessのHSシリーズのように上級者が使っても満足できる高性能モデルも増えています。初めはサイズの大きいソフトボードで基本を学び、慣れてきたら同じソフトボードでもサイズダウンした中級者向けモデルに移行するという選択肢もあります。安全性と性能のバランスが取れたソフトボードは、特に混雑したポイントでは長く使える実用的な選択肢ですよ。

ヒガ
サーフィンレベル別の最適なサーフボード選び
サーフボード選びで最も重要なのは、自分のスキルレベルに合ったボードを選ぶことです。レベルに合わないボードを選ぶと、上達が遅れるだけでなく、サーフィン自体が楽しめなくなる可能性があります。ここでは、レベル別の最適なサーフボード選びを解説します。
初心者(サーフィン歴0〜1年)におすすめのボード
初心者の最初のステップは、波に乗れるようになることです。安定性と浮力が十分にあるボードを選びましょう。
- 最適なボードタイプ:
- ソフトボード(8’0″〜9’0″)
- ファンボード(7’6″〜8’0″)
- ロングボード(8’0″〜9’0″)
- 推奨ボリューム:体重(kg)×1.2〜1.5リットル
- 選ぶポイント:
- 幅が広く、厚みのあるボード
- ノーズ(先端)が広いデザイン
- 安定性を重視
- パドルが楽なこと
- おすすめブランド・モデル:
- Beach Access m-soft 8’0″
- Beach Access Standard 8’0″ ミニロング
- nanazero Mini Mal 7’6″
サーフィン初心者おすすめサーフボード5選!経験者32000人にアンケートした結果で詳しいモデル紹介をしています。
中級者(テイクオフが安定し、ボトムターンができる)
中級者になると、波に乗るだけでなく操作してターンができるようになることが目標になります。安定性と操作性のバランスが取れたボードが最適です。
- 最適なボードタイプ:
- ミッドレングス(6’8″〜7’6″)
- ハイパフォーマンスソフトボード(6’6″〜7’0″)
- フィッシュボード(6’0″〜6’6″)
- ファンボード(7’0″〜7’6″)
- 推奨ボリューム:体重(kg)×0.9〜1.2リットル
- 選ぶポイント:
- 初心者用ボードより薄く、幅が狭いデザイン
- ターンのしやすさと安定性のバランス
- 幅広いコンディションに対応できるもの
- おすすめブランド・モデル:
- nanazero MID02
- Beach Access HS 6’10” クアッドフィッシュ
- nanazero ハイブリッド HB02
- Beach Access 7’0″ ミッドレングス
nanazero ミッドレングス MID02 に乗ってみた感想と特徴を徹底解説で詳しく解説しています。
上級者(さまざまなマニューバができる)
上級者になると、様々なマニューバを波のセクションに合わせて行えるようになります。より反応が良く、パフォーマンス性能の高いボードが求められます。
- 最適なボードタイプ:
- ショートボード(5’8″〜6’4″)
- ハイパフォーマンスフィッシュ(5’6″〜6’0″)
- パフォーマンスミッドレングス(6’6″〜7’0″)
- 推奨ボリューム:体重(kg)×0.6〜0.9リットル
- 選ぶポイント:
- レスポンスが良く、切れのあるターンができるデザイン
- コンディションに合わせた複数のボードを持つ
- テールやロッカー(反り)のデザインを考慮
- おすすめブランド・モデル:
- nanazero SH04 ハイパフォーマンス
- nanazero EPS フィッシュ II
- Channel Islands Neck Beard 3
- Beach Access HS 5’10” フィッシュ
【徹底レビュー】nanazero SH04 ハイパフォーマンスショートボード|30代・40代サーファー向け軽量EPSボードで詳しく解説しています。

メイ
レベルが上がってきたら、いきなりショートボードに挑戦するべき?それとも徐々にサイズダウンしていくのが良いの?
急激なサイズダウンは挫折の原因になります。特にショートボードへの移行は大きなハードルなので、段階的なステップを踏むことをお勧めします。例えば、8’0″のソフトボードから始めたなら、次は7’0″のミッドレングス、その次は6’6″のミッドレングスやハイブリッドへ。そして十分にターン技術が身についてから6’0″前後のショートボードという流れが理想的です。毎回1〜2フィート(約30〜60cm)のサイズダウンが目安です。

ヒガ
サイズ選びの科学:リッター計算と体格に合わせた選択
サーフボード選びで見落とされがちなのが「リッター(ボリューム)」です。リッターはサーフボードの浮力を表す単位で、適切なリッターのボードを選ぶことが上達の鍵になります。
基本的なリッター計算式
リッターの基本的な計算方法は、あなたの体重(kg) × 係数です。係数はスキルレベルによって変わります。
- 初心者:体重 × 1〜1.5
- 中級者:体重 × 0.5〜1.0
- 上級者:体重 × 0.4〜0.7
例えば、体重70kgの初心者の場合:70 × 1.0〜1.5 = 70〜105リットルのボードが適しています。
サーフボードのリッター数を簡単計算!自分に合った適正サイズを見つけようで詳しく解説しています。
体重別の適正ボリューム目安
体重別の適正ボリューム目安を表にまとめました。これはあくまで目安であり、波のコンディションや個人の好みによって調整が必要です。
体重 | 初心者 | 中級者 | 上級者 |
---|---|---|---|
50kg | 50-75L | 25-50L | 20-35L |
60kg | 60-90L | 30-60L | 24-42L |
70kg | 70-105L | 35-70L | 28-49L |
80kg | 80-120L | 40-80L | 32-56L |
90kg | 90-135L | 45-90L | 36-63L |
100kg | 100-150L | 50-100L | 40-70L |
身長とスキルレベルによる調整
リッター計算だけでなく、身長も考慮する必要があります。身長が高い場合は、ボードの長さをやや長めに選ぶことで安定性が増します。
- 身長165cm以下:標準的な長さか、やや短めのボードでも扱いやすい
- 身長165-175cm:標準的な長さのボードが適している
- 身長175-185cm:やや長めのボードが安定性を増す
- 身長185cm以上:長めのボードを選び、幅も十分あるものが良い
また、スキルレベルによって同じ体重・身長でもボードの「幅」や「厚み」を調整することも重要です。初心者ほど幅広で厚みのあるボード、上級者になるほど幅が狭く薄いボードが適しています。
最適なサーフボードサイズを見つけよう!選び方完全ガイドで詳しく解説しています。

メイ
私は身長160cm、体重50kgなんだけど、大きめのボードだと持ち運びが大変そう。リッター計算だと60-75Lくらいが適正みたいだけど、もう少し小さいサイズでも大丈夫?
メイさんのような小柄な方は、標準的なリッター計算よりも少し小さめのボードでも扱いやすいことが多いですね。例えば初心者でも55-65Lくらいのボードから始めても良いでしょう。具体的には7’0″〜7’6″のファンボードやミッドレングスがおすすめです。ただし、浮力が少なすぎるとパドルやテイクオフが難しくなるので、あまり小さすぎるボードは避けた方が良いでしょう。Beach Accessのm-soft 7’0″(68L)などが持ち運びのしやすさと初心者の安定性のバランスが良いモデルです。

ヒガ
ブランド別サーフボードの特徴と選び方
サーフボードブランドは世界中に数多く存在し、それぞれに特徴や強みがあります。ここでは、特に日本の波質に合わせて開発されている国内ブランドと、世界的に人気の高い海外ブランドを紹介します。
ナナゼロ(nanazero)
ナナゼロは日本の波質に特化して開発された国産サーフボードブランドです。EPSフォームと環境に配慮したウッドスキン構造が特徴で、特に30代・40代のサーファーに人気があります。
- 特徴:
- 軽量なEPS構造で初心者からベテランまで扱いやすい
- 環境に配慮したウッドスキン(竹)構造モデル
- 日本人の体格と日本の波質に最適化された設計
- ショートボードからロングボードまで幅広いラインナップ
- 主なシリーズ:
- SHシリーズ(ショートボード)
- HBシリーズ(ハイブリッド)
- MIDシリーズ(ミッドレングス)
- LOGシリーズ(ロングボード)
- 価格帯:7〜13万円
- おすすめポイント:
- 日本の小〜中波に適した性能
- 豊富なモデル展開でレベルに合わせて選べる
- 耐久性と軽量性のバランスが良い
【完全保存版】ナナゼロ サーフボード全17種類まとめ|実際に乗って分かった本音でオススメできるモデル紹介で詳しく解説しています。
ビーチアクセス(Beach Access)
ビーチアクセスは高品質なソフトボードを提供する日本のブランドです。安全性と性能のバランスが取れており、特に初心者から中級者に人気があります。
- 特徴:
- 高品質なソフトボード専門ブランド
- ワックスフリー(滑り止め加工)モデルが豊富
- 初心者向けから上級者向けまで幅広いラインナップ
- 安全性と性能のバランスを重視した設計
- 主なシリーズ:
- HSシリーズ(高性能モデル)
- Standardシリーズ(汎用モデル)
- m-softシリーズ(エントリーモデル)
- 価格帯:4〜8万円
- おすすめポイント:
- 初心者に安全で乗りやすい
- 高性能モデルは経験者も満足できる性能
- 丈夫で長持ちする耐久性
- メンテナンスが容易
ビーチアクセス 全種類ソフトボードまとめ|実際に全ボードに乗って試した本音の感想で詳しく解説しています。
その他主要ブランド
世界的に有名なサーフボードブランドも多数あります。それぞれ特徴的なモデルやデザインを持っています。
ブランド | 特徴 | 得意なボードタイプ | 価格帯 |
---|---|---|---|
Channel Islands | プロサーファー多数使用の高性能モデル | ショートボード | 10〜15万円 |
Firewire | 環境に配慮した素材と革新的な構造 | オルタナティブデザイン | 10〜15万円 |
Lost | 革新的なデザインと高いパフォーマンス | ショートボード、ハイブリッド | 10〜15万円 |
Catch Surf | 高性能ソフトボードの先駆け | ソフトボード全般 | 5〜8万円 |
Softtech | 品質の高いソフトボード | ソフトボード全般 | 4〜7万円 |
DHD | オーストラリア発の高性能ブランド | ショートボード | 10〜15万円 |
各ブランドの詳細レビューは以下の記事で紹介しています:
- アルメリック ネックベアードの使用感まとめ!安くお得に買えるお店も紹介するよ
- 【2024年完全ガイド】FIREWIRE OMNI レビュー:1年間使用した中級者が性能と特徴を徹底解説
- DHD ミニツイン2 中級者の本音レビューを8項目をまとめました
- SOFTECK BOMBER レビュー!南台湾、沖縄で乗ってみた感想まとめ

メイ
サーフショップに行くと外国のブランドもたくさんあるけど、日本のブランドと外国のブランドってどう違うの?どっちを選んだほうがいいのかな?
大きな違いは波質への最適化です。海外ブランドは主にハワイやオーストラリアなどのパワーのある波を想定して設計されているため、日本の小〜中波では性能を発揮しづらいことがあります。一方、ナナゼロやビーチアクセスなどの国産ブランドは、日本の波質や日本人の体格に合わせて設計されているので、初心者〜中級者には特に使いやすいと感じる方が多いです。海外ブランドは高性能で知名度が高いものが多いですが、価格も比較的高め。どちらが良いというより、自分の乗るポイントの波質や体格、予算に合わせて選ぶのが理想的です。

ヒガ
サーフボードの素材と構造の違い
サーフボードの性能や耐久性、価格を左右する重要な要素が素材と構造です。主な素材の特徴と違いを理解して、自分に合ったボードを選びましょう。
PUボード(ポリウレタン)
PUボードは最も伝統的なサーフボード構造で、ポリウレタンフォームにグラスファイバーとレジンでラミネートされています。
- 特徴:
- 密度が高く、水を吸収しにくい
- 独特のフレックス(しなり)感がある
- シェイパーの微妙な調整が可能
- 修理が比較的容易
- メリット:
- 波の感触が良く伝わる
- 安定した性能
- 価格が比較的リーズナブル
- デメリット:
- EPSボードに比べて重い
- 経年劣化しやすい
- 衝撃に弱く、凹みやすい
- 向いている人:
- 中級者〜上級者
- フレックス感を重視する人
- 波のフィーリングを重視する人
EPSボード(発泡スチロール)
EPSボードは発泡スチロールフォームを使用した現代的な構造で、軽量さが特徴です。
- 特徴:
- 軽量でパドルがしやすい
- 浮力が高い
- エポキシレジンでラミネートされることが多い
- 高い反発性
- メリット:
- パドルが楽で波のキャッチがしやすい
- 小波での浮力とスピードが優れている
- 耐久性が比較的高い
- デメリット:
- PUボードよりも硬いフィーリング
- 修理が若干難しい
- 直射日光に弱い場合がある
- 向いている人:
- 初心者〜中級者
- 軽量ボードを求める人
- 小〜中波で乗ることが多い人
- パドルのしやすさを重視する人
nanazeroのEPSモデルは【実際のところ】ナナゼロ サーフボードの評判と口コミまとめ|3年使用したライダーが語るメリット・デメリットで詳しく解説しています。
ソフトボード
ソフトボードは表面が柔らかい素材でコーティングされたボードで、安全性が高いのが特徴です。
- 特徴:
- 柔らかい外装素材
- 内部はEPSフォームが一般的
- プラスチック製のフィンが多い
- 丈夫で壊れにくい構造
- メリット:
- 安全性が高く、初心者に最適
- 衝突時の怪我リスクが低い
- メンテナンスが容易
- 耐久性が高い
- 多くのモデルでワックス不要
- デメリット:
- 従来モデルは性能に限界がある
- 重量が重いものが多い
- 高温環境での保管に注意が必要
- 向いている人:
- 初心者
- 安全性を重視する人
- 子供や家族と共有する人
- 混雑したポイントで乗る人
ビーチアクセスのソフトボードはビーチアクセス 全種類ソフトボードまとめ|実際に全ボードに乗って試した本音の感想で詳しく解説しています。
カーボンボード
カーボンボードはカーボンファイバーを使用した高性能なボードで、軽量さと強度が特徴です。
- 特徴:
- カーボンファイバーを使用
- 非常に軽量で強度が高い
- 高い反発性
- 最先端の製造技術
- メリット:
- 超軽量で操作性が高い
- 耐久性に優れている
- 高いパフォーマンス性能
- デメリット:
- 価格が非常に高い
- 硬すぎる乗り心地を感じる場合がある
- 修理が困難
- 向いている人:
- 上級者
- 最高のパフォーマンスを求める人
- 軽量さを最優先する人
- 予算に余裕がある人
カーボンサーフボードってどうなの?メリット・デメリットを解説【実際に乗ってみた感想】で詳しく解説しています。
ウッドスキン構造
ウッドスキン構造は、EPSフォームの表面に木材(主に竹)のシートを貼り付けた環境に優しい構造です。主にnanazeroで採用されている特徴的な構造です。
- 特徴:
- EPSフォームをウッド(竹)シートで覆う
- 環境に優しい素材
- 美しい木目の見た目
- 独特のフレックス特性
- メリット:
- 環境への配慮
- 耐久性が高い
- 独特の乗り心地
- 美しいデザイン性
- デメリット:
- 一般的なEPSより若干重い
- 価格が比較的高い
- 向いている人:
- 環境への配慮を重視する人
- 耐久性を求める人
- デザイン性を重視する人
- 中級者〜上級者
nanazeroのウッドスキンモデルは【レビュー】nanazero WOODSKIN サーフボード HB01 ツインエッグ 試乗ライダーの口コミと、特徴を徹底解説で詳しく解説しています。
- PUボード:波の感触が良く伝わる、安定した性能、リーズナブルな価格
- EPSボード:軽量でパドルが楽、小波での浮力とスピードが優れる、耐久性が高い
- ソフトボード:安全性が高い、初心者に最適、メンテナンスが容易、耐久性が高い
- カーボンボード:超軽量、高い耐久性、最高のパフォーマンス性能
- ウッドスキン:環境への配慮、高い耐久性、美しいデザイン、独特の乗り心地
- PUボード:重い、経年劣化しやすい、衝撃に弱い
- EPSボード:硬いフィーリング、修理が難しい、直射日光に弱い場合がある
- ソフトボード:従来モデルは性能に限界がある、重いものが多い、高温環境での保管に注意
- カーボンボード:価格が非常に高い、硬すぎる乗り心地、修理が困難
- ウッドスキン:一般的なEPSより若干重い、価格が比較的高い

メイ
ウッドスキン構造ってどんな感じなの?見た目がすごく素敵だけど、実際の性能はどうなんだろう?
ウッドスキン構造は、EPSフォームの表面に薄い竹のシートを貼り付けた構造で、見た目の美しさだけでなく性能面でも優れています。木材の特性により適度なフレックスがあり、通常のEPSボードよりも波の感触が良く伝わる乗り味です。また、竹のシートが外部の衝撃からボードを守るので耐久性も高くなっています。環境面でも、サーフボード製造で使われる化学物質を減らす効果があります。一般的なEPSボードより若干重くなりますが、その分安定感があり、特に中級者以上には非常に乗りやすいボードになっています。私も愛用していますが、長く使えるボードを探している方には特におすすめです。

ヒガ
サーフボードタイプ別詳細ガイド
ここでは、主要なサーフボードタイプごとに、選び方のポイントや特徴、おすすめモデルを詳しく解説します。あなたの目的やレベルに合わせて、最適なボードタイプを見つける参考にしてください。
ショートボード
ショートボードは操作性と機動性に優れたボードで、中級者から上級者向けのモデルが中心です。ターンやエアリアルなどのダイナミックなマニューバを可能にします。
- 選び方のポイント:
- 身長+5〜15cmが基本的な長さの目安
- 体重に応じたボリューム設定(体重×0.6〜0.9L)
- テールデザインの違いを理解する(スクエア、ラウンド、スワローなど)
- ロッカー(反り)とレールの形状に注目
- 向いている波とシチュエーション:
- 胸〜頭サイズの波
- クリーンでパワーのある波
- 素早いターンやマニューバを楽しみたい時
- おすすめモデル例:
- 初めてのショートボードなら:nanazero SH03(スモールウェーブ特化型)
- 30代・40代のショートボーダーなら:nanazero SH04(軽量ハイパフォーマンス)
- 輸入ブランドなら:Channel Islands Neck Beard 3、DHD Mini Twin 2
【徹底レビュー】nanazero SH04 ハイパフォーマンスショートボード|30代・40代サーファー向け軽量EPSボードでさらに詳しく解説しています。
ミッドレングス
ミッドレングスはショートボードとロングボードの中間的な特性を持ち、安定性とパフォーマンスのバランスが取れたボードです。幅広いレベルのサーファーに適しています。
- 選び方のポイント:
- 6’6″〜7’10″の長さが一般的
- 体重に応じたボリューム設定(体重×0.8〜1.2L)
- フィン構成(シングル、2+1、クアッド)による乗り味の違いを理解
- 乗りたいスタイルに合わせたシェイプを選ぶ
- 向いている波とシチュエーション:
- 膝〜胸サイズの波に特に強い
- 小波でも楽しめる
- リラックスしたクルージングからアグレッシブなターンまで幅広く対応
- おすすめモデル例:
- バランス型なら:nanazero MID02(万能性の高いミッドレングス)
- フィッシュタイプなら:nanazero MID05 フィッシュ(スピードと安定性)
- ソフトボードなら:Beach Access 7’0″ ミッドレングス(安全性と性能のバランス)
nanazero ってどうなの?ミッドレングス MID02 に乗ってみた感想と特徴を徹底解説でさらに詳しく解説しています。
ロングボード
ロングボードは長さと幅があり、安定性と波のキャッチのしやすさが特徴です。ノーズライディングなどのクラシックなスタイルを楽しむことができます。
- 選び方のポイント:
- 8’0″〜9’6″以上の長さが一般的
- 体重に応じたボリューム設定(体重×1.0〜1.5L)
- ノーズライディングを重視するなら、ノーズが広いデザインを
- ターン性能を重視するなら、テールがやや細いモデルを
- 向いている波とシチュエーション:
- 小波〜中波
- クリーンでなだらかな波
- リラックスした優雅なライディングを楽しみたい時
- おすすめモデル例:
- 初心者なら:nanazero LOG01(初心者に優しいEPSロングボード)
- 中級者以上なら:nanazero LOG02 ラウンドピンテール(バランスの良いパフォーマンス)
- ソフトボードなら:Beach Access 9’0″ ロングボード(安全性と性能のバランス)
nanazero LOG01 レビュー!初心者にオススメのEPSロングボードを徹底解説でさらに詳しく解説しています。
ソフトボード
ソフトボードは柔らかい素材でできたボードで、安全性と初心者への優しさが特徴です。近年は性能も向上し、経験者も楽しめるモデルが増えています。
- 選び方のポイント:
- 初心者なら8’0″以上の長さが推奨
- 中級者なら6’6″〜7’6″程度が扱いやすい
- フィンシステムの種類(固定式か交換可能か)
- 構造の頑丈さ(ボトム素材、芯材など)
- 向いている波とシチュエーション:
- 小〜中波
- 混雑したポイント
- 初心者の練習
- 家族や友人とのシェア
- おすすめモデル例:
- 初心者なら:Beach Access m-soft 8’0″(初心者に最適な安定性)
- 中級者なら:Beach Access HS 6’2″ エッグ(高性能ソフトボード)
- 上級者なら:Beach Access HS 5’10” フィッシュ(ハイパフォーマンスソフト)
サーフィン ソフトボード おすすめ4選 買った後に後悔しない選び方でさらに詳しく解説しています。

メイ
ミッドレングスが今人気みたいだけど、具体的にどんな特徴があってどんな人に向いているの?
ミッドレングスは「オールラウンダー」と呼ばれるほど多用途に使えるボードです。特に日本の小〜中波に非常に適しており、テイクオフの容易さとターン性能のバランスが取れています。具体的な魅力は3つあります。まず、小波でもしっかり波をキャッチできる浮力がある点。次に、ショートボードほど難しくなく初中級者でも操作しやすい点。そして、上達に合わせて長く使える点です。特に30〜40代の週末サーファーや、限られた時間で効率よく楽しみたい人に人気があります。また、ロングボードから少しサイズダウンしたい方や、ショートボードの前のステップアップ用としても最適です。

ヒガ
フィン構成とその影響
フィン(フィンガー)はサーフボードの下部に取り付けられる舵のような部品で、ボードの操作性や安定性に大きな影響を与えます。フィンの数や配置によって乗り味が大きく変わるため、自分のスタイルに合ったフィン構成を選ぶことが重要です。
フィン構成 | 特徴 | 向いているスタイル | 向いているボードタイプ |
---|---|---|---|
シングルフィン | 直進安定性が高い、ゆったりとしたターン | クラシカルなロングボーディング | ロングボード、一部のミッドレングス |
ツインフィン | 解放感のある乗り味、スピードが出やすい | フリーなサーフィン、スライド感を楽しむ | フィッシュ、ツインフィンミッドレングス |
トライフィン(スラスター) | バランスの取れた性能、多様な波に対応 | オールラウンドなパフォーマンスサーフィン | ショートボード、多くのボードタイプ |
クアッドフィン | スピードと加速性、ドライブ感が強い | パワーのあるターン、スピードを活かしたサーフィン | ショートボード、フィッシュ、ミッドレングス |
2+1(センター+サイド) | シングルの安定性とトライの操作性のバランス | クラシカルながらもターン性能も重視 | ミッドレングス、小型ロングボード |
フィンシステムには、固定式と着脱可能なものがあります。着脱可能なシステムでは、主に以下のタイプがあります:
- Futures:高性能で信頼性の高いシステム、強固な固定
- FCS/FCS II:広く普及しているシステム、FCS IIは工具不要で装着可能
- ソフトボード用プラスチックフィン:安全性を重視したソフトボード専用
フィンを交換することで、同じボードでも乗り味を変えることができます。例えば、小波ではより大きめのフィンを使ってドライブ力を高めたり、大きな波ではコントロール性を高めるフィンを選ぶなど、波のコンディションに合わせた調整が可能です。
フィンの選び方 種類と特徴を世界一分かりやすく解説でさらに詳しく解説しています。
波質と環境に合わせたボード選び
サーフボード選びでは、自分が主に乗る波のサイズやタイプ、ポイントの特性を考慮することが重要です。同じレベルのサーファーでも、波質によって最適なボードは異なります。
- 小波(膝下〜腰)向きのボード特性:
- 浮力が十分にあるもの
- 幅広で厚みがあるデザイン
- フラットなロッカー(反りが少ない)
- フィッシュテールやワイドテール
- おすすめタイプ:フィッシュ、ミッドレングス、ファンボード、ロングボード
- 具体例:nanazero SH03(スモールウェーブ特化型)、nanazero MID05 フィッシュ
- 中波(胸〜肩)向きのボード特性:
- バランスの取れた浮力と操作性
- 中程度のロッカー
- 多様なテールデザインに対応
- おすすめタイプ:ショートボード、ミッドレングス、ハイブリッド
- 具体例:nanazero HB02 ハイブリッド、Beach Access HS 6’10” クアッドフィッシュ
- 大波(頭以上)向きのボード特性:
- コントロール性を重視
- ややナロー(細め)なデザイン
- ミディアムからハイロッカー
- ピンテールやラウンドテール
- おすすめタイプ:ショートボード、ガンボード
- 具体例:nanazero SH04 ハイパフォーマンス
また、サーフポイントの混雑度や環境によっても選ぶべきボードは変わります:
- 混雑したポイント:安全性を考慮したソフトボードや、操作性の高いミッドレングスが適している
- リーフブレイク:ボードの耐久性を考慮し、EPSボードやウッドスキン構造など頑丈なボードを選ぶ
- ビーチブレイク:多様な波に対応できるオールラウンドなボードが便利
- 遠征が多い場合:持ち運びを考慮した軽量なEPSボードが適している
波のコンディションは日によって大きく変わるため、理想的には複数のボードを持ち、その日の波に合わせて選択できるようにするとよいでしょう。特に上達してくると、小波用、中波用、大波用など、目的に応じたボードを揃えることで、より多くの日にサーフィンを楽しむことができます。
予算別おすすめサーフボード
サーフボードは価格帯によって品質や性能が異なります。ここでは、予算別におすすめのサーフボードを紹介します。
エントリー価格帯(5万円以下)
初めてのサーフボードや予算を抑えたい方向けのモデルです。
- Beach Access m-softシリーズ(3〜5万円)
- 初心者に最適な安全性と安定性
- 軽量で持ち運びやすい
- ワックスフリーで手入れが簡単
- 耐久性に優れている
- 中古サーフボード(2〜5万円)
- コストパフォーマンスに優れる
- 状態の良いものを選べば十分に使える
- 様々なタイプから選択可能
- 購入前の試乗代わりになる
ミドル価格帯(5〜10万円)
性能と価格のバランスが取れたモデルで、多くのサーファーに選ばれています。
- Beach Access StandardシリーズとHSシリーズ(6〜8万円)
- 高品質なソフトボード
- 初心者から中上級者まで対応
- 幅広いモデル展開
- 安全性と性能のバランスが良い
- nanazero EPSモデル(8〜10万円)
- 軽量で高性能なEPS構造
- 日本の波質に最適化された設計
- 幅広いモデル展開
- 中級者〜上級者向けの高性能モデル
ハイエンド価格帯(10万円以上)
最高の性能と品質を求める方向けのプレミアムモデルです。
- nanazero ウッドスキンモデル(10〜13万円)
- 環境に配慮した竹構造
- 美しいデザインと高い耐久性
- 独特の乗り心地
- 上級者向けの高性能モデル
- 海外ハイエンドブランド(10〜15万円)
- Channel Islands、Firewire、Lost、DHDなど
- プロサーファー使用モデルも多数
- 最高レベルのパフォーマンスを追求
- 革新的なデザインや素材
- カーボンボード(15万円以上)
- 超軽量で高強度
- 最高のパフォーマンス
- 耐久性に優れる
- 上級者向け
予算だけでなく、自分のレベルや目的に合ったボードを選ぶことが重要です。初心者の場合は、最初から高価なボードを購入するよりも、まずはエントリー〜ミドル価格帯のボードで基本を学び、上達に合わせてステップアップしていくことをおすすめします。

メイ
初心者だけど、長く使えるボードを買いたいから、少し予算をかけてもいいかなって思ってるんだけど、どのくらいの価格帯のボードがおすすめ?
初心者でも長く使いたいなら、6〜8万円程度のミドル価格帯がおすすめです。具体的には、Beach Access HSシリーズのソフトボードか、nanazeroのミッドレングスが良いでしょう。これらは初心者にも乗りやすく、上達しても楽しめる性能を備えています。特に、nanazero MID02や、Beach Access HS 6’10” クアッドフィッシュなどは、初心者から中級者までカバーできる汎用性の高いモデルです。エントリー価格帯のボードは安いですが、上達すると物足りなくなることもあります。一方で高価すぎるボードは、まだ扱いきれない可能性があるので、最初からハイエンドモデルを選ぶのはあまりおすすめしません。

ヒガ
各ブランドでは、公式サイトでの購入時に使えるクーポンコードも提供しています:
中古サーフボード購入ガイド
予算を抑えてサーフボードを購入したい場合や、様々なボードを試してみたい場合、中古サーフボードは良い選択肢です。ただし、中古品には注意点もあるため、適切な知識を持って購入することが重要です。
- コストパフォーマンス:新品の半額程度で購入できることも多い
- 試乗効果:様々なタイプのボードを低コストで試せる
- 環境への配慮:リサイクルによる環境負荷の軽減
- すぐに使用可能:ワックスアップ済みなど、すでに使用感のあるボードも多い
- リセールバリュー:状態が良ければ、使用後に近い価格で売却できる場合も
- 隠れた損傷:表面からは見えない内部ダメージがある可能性
- 保証がない:製造元の保証が適用されない
- メンテナンス状態:前所有者のケア状況によって異なる
- 日焼けや変色:長期間の紫外線暴露による素材劣化
- フィンボックスやリーシュプラグの損傷:使用に影響する部分の劣化
中古サーフボードをチェックする際のポイント
- デッキとボトムを注意深く確認
黄ばみ、ヒビ、凹み、修理跡、デラミネーション(層の剥がれ)などがないか確認。特に日光に当たる場所での確認が重要。 - 防水性をチェック
ボードを軽く叩いて、濁った音がする場所がないか確認。濁った音は内部に水が入っている可能性を示します。 - フィンボックスとリーシュプラグの状態
フィンボックスの破損やリーシュプラグの緩みがないか確認。これらの修理は専門的な技術が必要です。 - 重量感を確認
同サイズ・同素材の標準的なボードと比べて明らかに重い場合は、水を吸収している可能性があります。 - 使用状況を聞く
前所有者の使用頻度、保管状態、修理歴などを確認。これらの情報は耐久性の予測に役立ちます。
信頼できる中古サーフボードの購入先
- サーフショップの中古コーナー:ショップがチェックしているため安心感がある
- 専門の中古ボードサイト:取扱数が多く、条件で絞り込みやすい
- サーフィンコミュニティ:知人のサーファーから直接購入できることも
- フリマアプリ:低価格で見つかることもあるが、現物確認が難しい場合も
中古サーフボードを購入する際は、可能であれば実物を見て状態を確認することが理想的です。また、初心者が中古ボードを選ぶ場合は、経験者に同行してもらうか、信頼できるショップでアドバイスを受けることをおすすめします。
中古サーフボードを高く売る方法 スポーツ高く売れるドットコムでは、中古サーフボードの売却についても詳しく解説しています。

メイ
フリマアプリで安いサーフボードを見つけたんだけど、写真だけだと状態が分からなくて不安。どうやって見極めればいいのかな?
フリマアプリで中古サーフボードを購入する場合は特に注意が必要です。まず、複数の角度からの鮮明な写真を出品者に追加で依頼しましょう。特にデッキ全体、ボトム全体、ノーズ、テール、レール(側面)、フィンボックス周辺の拡大写真が重要です。また、「防水性は問題ないか」「修理歴はあるか」「何年使用したのか」「保管状態はどうだったか」など、具体的な質問をすることで状態を把握できます。あまりにも安すぎる価格設定は何らかの問題がある可能性があるので注意。可能であれば、対面での受け渡しを提案し、実物を確認してから購入するのが最も安心です。

ヒガ
よくある質問(FAQ)
Q
初心者の最初のサーフボードに最適なのはどれですか?
A
初心者には安定性と浮力のあるボードが最適です。具体的には、ソフトボード(8’0″以上)、ファンボード(7’6″〜8’0″)、またはロングボード(8’0″〜9’0″)がおすすめです。Beach Access m-soft 8’0″やStandard 8’0″ミニロング、nanazero Mini Mal 7’6″などが初心者に適したモデルです。ボリュームは体重×1.2〜1.5リットルが目安です。
Q
EPSボードとPUボードの違いは何ですか?
A
EPSボード(発泡スチロール)は軽量で浮力が高く、パドルが楽で小波での性能に優れています。一方、PUボード(ポリウレタン)は伝統的な構造で、波の感触が良く伝わり、フレックス(しなり)感があります。EPSは初心者〜中級者に適しており、PUは中級者〜上級者に好まれる傾向があります。また、EPSは修理が若干難しく、PUは経年劣化しやすいという違いもあります。
Q
サーフボードのリッター(ボリューム)はどのように計算すればいいですか?
A
サーフボードの適正ボリュームは、「体重(kg) × 係数」で計算できます。係数はスキルレベルによって変わります:初心者は1.2〜1.5、中級者は0.9〜1.2、上級者は0.6〜0.9です。例えば、体重70kgの初心者なら、70 × 1.2〜1.5 = 84〜105リットルが適正ボリュームの目安となります。また、身長や波質、乗りたいスタイルによっても調整が必要です。
Q
小波(膝〜腰サイズ)に最適なサーフボードはどれですか?
A
小波に最適なサーフボードは、浮力が十分にあり、フラットなロッカー(反りが少ない)、幅広で厚みのあるデザインが特徴です。具体的には、フィッシュボード、ミッドレングス、ファンボード、ロングボードが小波に強いタイプです。特におすすめのモデルは、nanazero SH03(スモールウェーブ特化型ショートボード)、nanazero MID05 フィッシュ(小波でもスピードが出るフィッシュタイプ)、Beach Access 7’0″ ミッドレングス(浮力と操作性のバランスが良い)などです。フィッシュテールやワイドテールのデザインも小波での性能を高めます。
Q
海外ブランドと日本のブランドのサーフボードはどう違いますか?
A
海外ブランド(Channel Islands、Firewire、Lost、DHDなど)は、主にハワイやオーストラリアなどのパワーのある波を想定して設計されており、高い知名度と革新的なデザインが特徴です。一方、日本のブランド(nanazero、Beach Accessなど)は、日本の小〜中波の波質や日本人の体格に合わせて設計されています。海外ブランドは高性能でプロサーファーも使用していますが、価格が比較的高めで、日本の波質では性能を発揮しづらいことがあります。日本のブランドは日本の波質に最適化されており、初心者〜中級者に使いやすい設計が多いという違いがあります。どちらが良いというより、自分の乗るポイントの波質や体格、予算に合わせて選ぶのが理想的です。
サーフボード購入前の最終チェックリスト
サーフボードを購入する前に、以下のチェックリストを参考にして、自分に最適なボードを選びましょう。
- 目的と使用環境
- 主に乗る波のサイズとタイプは?(小波、中波、大波)
- どのようなサーフポイントで乗ることが多いか?(ビーチブレイク、リーフブレイク、混雑度など)
- どのようなサーフスタイルを目指しているか?(ロングボードスタイル、パフォーマンスサーフィンなど)
- 自分のレベルと体格
- 現在のサーフィンレベルは?(初心者、中級者、上級者)
- 体重と身長は?(リッター計算の基準)
- 体力や筋力はどの程度か?(パドル力、持ち運びの容易さ)
- ボードの特性
- 長さ、幅、厚みは自分に適しているか?
- ボリューム(リッター)は適切か?
- 素材と構造は目的に合っているか?(PU、EPS、ソフトボード、ウッドスキンなど)
- フィン構成は好みのスタイルに合っているか?
- 実用面と予算
- 予算内で購入できるか?
- 保管スペースは確保できるか?
- 運搬方法は確保できるか?(車のキャリア、ケースなど)
- メンテナンスの手間と知識はあるか?
- 将来性
- 上達に合わせて長く使えるボードか?
- 次のステップアップを見据えた選択か?
- リセールバリューはどうか?
これらの質問に答えながら、自分に最適なサーフボードを絞り込んでいきましょう。可能であれば、購入前にデモボードやレンタルボードで試乗することも検討してください。また、信頼できるサーフショップでアドバイスを受けることも役立ちます。
購入後はボードを長く使うために、適切なケアと保管が重要です。直射日光を避け、適切な温度環境で保管し、使用後は真水で洗い流すなど、基本的なメンテナンスを心がけましょう。

メイ
ボードを買った後のケアって何に気をつければいいの?特に保管方法とか気をつけることある?
サーフボードの寿命を延ばすための基本的なケアは3つあります。まず「保管環境」です。直射日光は絶対に避け、風通しの良い室内で保管してください。特に車内や熱がこもるガレージなどは変形や黄ばみの原因になります。次に「使用後のケア」。海から上がったらすぐに真水で塩分を洗い流し、乾いたタオルで水分を拭き取りましょう。最後に「定期的なメンテナンス」。小さな傷や凹みは早めに修理し、ワックスも定期的に剥がして塗り直すことで、ボードを清潔に保てます。また、移動時は専用のボードケースを使うと、傷や衝撃から守れます。これらの基本的なケアを習慣づけることで、ボードは何年も長持ちしますよ。

ヒガ
まとめ:あなたに最適なサーフボードを見つけるために
サーフボード選びは、サーフィンの楽しさと上達に大きく影響する重要な決断です。この完全ガイドでは、サーフボードの種類や特徴、レベル別の選び方、リッター計算、素材の違い、波質に合わせた選択など、サーフボード選びに必要な知識を網羅的に解説しました。
最適なサーフボードは、あなたの体格、スキルレベル、乗りたい波のタイプ、目指すサーフスタイル、そして予算によって異なります。一人ひとりに「最高の一枚」は違うのです。
サーフボード選びの基本原則をまとめると:
- レベルに合わせた選択:初心者は安定性のあるボード、上達に応じて徐々に操作性の高いボードへ
- 体格に合わせたサイズとボリューム:体重に応じたリッター計算、身長に合わせた長さの選択
- 波質に合わせた特性:小波ならフィッシュやミッドレングス、質の良い波ならショートボードなど
- 素材と構造の特性を理解:PU、EPS、ソフトボード、ウッドスキンなど、それぞれの特徴を知る
- 予算と実用性のバランス:予算内で最も目的に合ったボードを選ぶ
このガイドが、あなたにとって最適なサーフボード選びの参考になれば幸いです。サーフィンは一生楽しめるスポーツです。適切なボード選びから始めて、波乗りの楽しさを最大限に味わいましょう。
さらに詳しい情報や各モデルの詳細レビューについては、以下の関連記事も参考にしてください: