本記事では、カーバースケートボードのレビューを行い、サーフィンの陸上トレーニングやオフシーズンのトレーニングにおける有用性を検証します。
カーバースケートは、サーフボードのようなカービング操作が可能なスケートボードであり、サーフィンのテクニックを練習するためのツールとして注目されています。
本記事では「Carver Skate Green Room 33.75インチモデル C7トラック」を使用し、そのメリットやデメリットについて詳細にレビューしていきます。
このレビュー記事は、サーフィンの中級者がカーバースケートやサーフスケートを購入する際に参考となる情報を提供するものです。
トレーニング効果や使い勝手などについて詳しく解説し、読者の皆さまがより良い判断をする手助けになれば幸いです。
目次
カーバースケート オススメのモデル
- ホイールベースが16〜18インチのもの
- デッキサイズは31インチ〜34インチのもの
- トラックはCX4が扱いやすい(C7は少し重くて高価)
上記の条件を踏まえて、以下の Carver モデルをオススメします。
カーバースケートボードの特徴
カーバースケートボードは、サーフィンのテクニックを練習するためのツールとして注目されています。カーバースケートは、その名前の通り、カービング操作が可能なスケートボードです。サーフィンにおけるカービングは重要な技術であり、波のリズムに乗るための動作として重要な役割を果たします。カーバースケートボードは、サーフィンのカービング操作を再現することで、サーフィンの技術を練習することができます。
特に「グリーンルーム」34インチモデルは、その優れた特徴で注目されています。このモデルは、長さ34インチで長めですが、しっかりとした安定感を持っています。また、カーバースケートボードには様々なトラックがありますが、このモデルはC7トラックを使用しており、サーフィンの動きに近い感覚を味わうことができます。
サーフスケートを使うと変な癖が付いてしまう?
『サーフスケートを使うと足首で曲がれてしまうので、変な癖が付いてしまう』
そういう主張をされるサーフィン上級者の方も多いですが、情報がアップデートされていないので危険です。
サーフィン先進国であるオーストラリアのサーフィンスクールでも、カーバースケートなどのサーフスケートはごく当たり前に使用されています。
変な癖が付いてしまうのは、サーフスケートの学習方法を知らない人が、見様見真似で乗ろうとしていることが原因です。
正しい学習方法を知ることで、サーフスケートは正しい練習ができるようになります。
カーバースケートボードは普通のスケボーと何が違うのか?
サーフィン練習に一番向いてるものはサーフスケートです。
レールtoレールを覚えるための反復練習、基本的な姿勢、体重移動などサーフィンに必要な基礎を学ぶことができます。
サーフスケートが定着した背景は、陸上でもサーフィンの感覚に近い陸上トレーニングとして新しいスケボーが必要だったから。そして、そのサーフスケートの代表格が「Carver カーバー」と言われるスケートボードです。
カーバースケートボードはアメリカ発のサーフスケートで、多くのWCTサーファーを広告に起用し認知度は抜群。
元WCT選手のテイラーノックスが精力的に広告に活用されていましたね。世界屈指のパワーサーフィンでノックス隊長とも呼ばれていましたが、そのテイラーノックスがカーバースケートボードで優雅に滑る様子はとても衝撃でした。
他にもサーフスケートと言われるスケボーは「YOW」「セクターナイン」「スラスター」「カーブボード(SurfStikなど)」「リップサーフ」などがあります。
筆者もいろいろ試してみましたが、サーフィンの感覚に近いのはカーバースケートが最も近いです。
カーバースケートボードのC7とCX4の違いは?
カーバースケートボードで最も重要な部分であるトラック部分、この部分が普通のスケボーと大きく違う点です。
筆者が今回試乗した34インチのグリーンルームには「C7」と言われるトラックが採用されています。このトラックは日本人の体格・フィーリングを重視したと言われていますが、以前のC7から改良されて「New C7」とも言われています。
このトラックによってサーフィンのフィーリングに近いカーヴィングの感覚や、レールを入れ続けるようなサーフィンの陸トレができます。筆者も乗ってみて驚いたんですが、本当にサーフィンの感覚に近いです。
CX4はもう少しラディカルにショートボードを動かすようなイメージで使えるそうです。
このトラックについては体験したことがないので解説できませんが、スケボーパークのボウルやランプにも果敢に攻めることができるそうです。34インチよりも短いボードとの相性が良さそうですね。
以上2つのトラックの違いがあるので、購入する際にはどちらのライディングを重視するか考えてから選ぶようにしましょう。
C7を3年乗ってきましたが、CX4の軽さも魅力です。どっちもサーフィンの練習に使えます。
サーフィン練習に最適なカーバースケートの選び方は?
この動画で使用されいているカーバースケートはサーフィンに最適なカーバースケートだと思います。ホイールベース、デッキサイズ、そして価格も手頃に手に入ります。
品薄になっていますが Firefly か Reijin モデルを選んでおけば、サーフィンの練習に最適なカーバースケートになります。トラックはC7とCX4の二種類がありますが、どちらを選んでも大丈夫です。
私が愛用しているカーバースケートは33,75インチの「グリーンルーム」というモデルを愛用していますが、もう少し短いボードでも練習しようということで2020年6月にTRITON 28インチ CX4 トラックを購入しています。
カーバースケートの選び方としてはホイールベースが16〜17インチ程度(40cm〜43cm)のものを選ぶのがサーフィン練習に最適だそうです。
知識がないころはスケートーボードのデッキサイズで選んでいましたが、デッキサイズの長さは関係ないそうですね。
サーフィンのオンラインサロンでは、カーバースケートジャパンの方に取材された投稿もあって、担当者さんから「サーフィン練習には16〜17インチのホイールベースが最適」という情報を頂きました。
私が乗っているグリーンルームのホイールベース 18 7/8 インチとなるのでちょっと長めですね。こちらはハイブリッドショートボードや短めのミッドレングスに普段乗っている方におすすめのサイズです。
ショートボードの感覚に近くて練習に最適なモデルを選ぶならホイールベースが16インチ〜17インチ(40cm〜43cm)のものを選ぶといいでしょう。
カーバー系はトップアクションの練習ができないという口コミについて
ボードの長さやトラックの種類にもよりますが、カーバースケートボードでもランページを使ってトップアクションの練習もできます。
ただ、個人的にはあまりオススメしません。なぜなら怪我のリスクが高くなるから。
実際に私は36歳の頃にランプを使って怪我をしました。
カーバースケートは陸での動きは平面の動きになるので、側面の動きのサーフィンとは根本的な動き方が違います。
私もコーチに教えて頂きました。
カーバースケートでもスケートパークにあるバンク、ランページを使うことでサーフィンの側面の動きが練習できます。※練習方法には注意が必要。
正しい練習方法を知るとカーバースケートはサーフィンの練習に最適な陸トレに変化します。
次の動画は私が人生二度目のランページでカーバースケートを使ってみた動画と、オンラインサロンのコーチングを受けて成長している動画をご覧ください。
本人が下手という点を除いて見ていれば、サーフィンのような側面の動きができてきています。
ただ、正しい練習方法を知らずに自己流でやってたころは全然カーバースケートの有効活用ができていませんでした。
カーバースケートはランページでも楽しく使えるし、私の感覚でいうと完全にサーフィンの感覚で滑れています。
関連記事:サーフスケートおすすめ5選!サーフィンが上手になる練習用スケボーまとめ
SURF STIK との比較
筆者は長い間 SURF STIK というサーフスケートに乗っていました。その SURFSTIK と比べてカーバースケートボードの違う点をまとめていきます。
SURFSTIKはサーフィン練習には向いてない
結論から言うと、SURFSTIKはサーフィンの練習には向いていません。
ターンの後半でスピードが乗らないし、ウィールの限界が低いのでスピードを乗せすぎるとすぐにスライドしてしまいます。
バネの反発も海の感覚とは程遠く、加速もターンのタメもイメージできないのでサーフィン練習用には向いてません。ただし遊び用のスケボーとしては別にいいんじゃないかなって感じです。
サーフィンの練習には CARVER SKATE がおすすめ
サーフィンの練習には CARVER が断然オススメです。サーフィンのターンを再現できるし、サーフィンの基本動作の練習に向いています。
いろんなモデル、サイズがあるけどオススメは?
サーフィンのオンラインサロン「コレクトサーフ」では、オーストラリアのサーフレッスンに使用されている最適なカーバースケートのタイプを学びました。
また、ショートボードの練習用には16〜17インチ(40〜43cm)のホイールベースが最適。というカーバースケートボードジャパン担当者さんのコメントもありました。
ただ個人的にはサーフスケート初心者さんには、なるべくホイールベースは長めの方が安定していて乗りやすいと思うので、Green Room のような少し長めのカーバースケートをオススメします。
カーバースケートで反復練習する
ここまでカーバースケートについて真面目に解説してきましたが、『サーフィンの上達』はそんなに重視していません。
それよりも「サーフィンを長く楽しむ」ことに重きを置いています。
サーフィンは楽しんだもん勝ちですから、気楽にスケボーもサーフィンも続けていきたいという気持ちです。
楽しむためにサロンに入ったりしています。
プライベートでも「好きなときに好きな場所でサーフィンができる生活」を追求するために、自由な生き方を選んでいるので、サーフィンも怪我なく、無理なく、楽しんでいきたいんですよね。
その思いを叶えてくれるのが「カーバースケート」と「正しい練習方法」だと痛感しています。
カーバースケートボードまとめ
サーフスケートで反復練習はサーフィン上達に欠かせません。
でもそんなマッチョな考えでサーフスケートを使うんじゃなくて、単純に「楽しいから」使うのもアリです。
私はどちらかというと「感覚を衰えさせない」ために使っています。
休日は娘と息子も一緒に楽しんでいます。こうした楽しみ方ができるのがカーバースケートの良いところですね。
という感じでカーバースケートのレビューでした。オススメですよ。