surfstik サーフスティック サーフィン歴10年のおじさんが乗ってみた感想

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スケボー
ヒガシーサー

ヒガシーサー

ブロガー/クリエイター

サーフィン歴20年の中級者。間違った上達方法で苦しんだ経験から、科学的メソッドで効率的に上達する方法を発信。初心者から中級者までのサーファーが安全で楽しいサーフィンライフを送るための情報を提供。インスタフォロワー3.5万人、YouTube登録者1.7万人。サーフボードブランドの会社員。

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サーフィン練習用スケートボード「サーフスティック」についてのレビューをまとめます。

「サーフィンするよりサーフィンが上達する!」

というセールスコピーで売れに売れたサーフスティック!(今は全く売れてないみたいですけどw)

わたしはサーフィン歴10年以上と言っても未だに初級者扱いですが、サーフスケートを手に入れたのは2006年ごろだったかと思います。

サーフスティックは他のサーフスケート(カーバー系)や普通のスケートボードと比べて少し特殊です。

ということで実際にわたしが10年近く使用してきて感じたメリット・デメリットをまとめていきます。まずは下手で申し訳ないけど動画をご覧ください。

関連記事:サーフスケート おすすめ 5選 徹底比較!初心者から上級者まで、自分に合ったボードを見つける方法

サーフスティック5つの注意点

サーフスティックをサーフィンの練習用スケートボードとして使うときに、よく言われているのが以下の5項目でしょう。

  1. 足首で曲がれてしまうからダメ
  2. バネの反発が強すぎるからダメ
  3. スタンス幅が中途半端だからダメ
  4. スピードが出るとすぐにスベってしまう
  5. トップアクションができない

順番に解説していきますね。

足首で曲がれるデメリット

よくサーフィンが上手い人や昔からスケボーとサーフィンを続けてきた人からすると、かなり違和感を感じるそうです。

サーフィンはどんなに性能や進化しても、レールtoレールでサーフィンすることが基本です。

WSL現役選手とWQS選手を見比べるとやっぱりレールの使い方がぜんぜん違うと感じます。またWSLの中でも、やっぱりケリー、ミック、パーコは段違いだなーと思うこともあります。

話が逸れましたが、サーフィンの上手い下手というのは、トップアクションの派手さではなくレールtoレールがしっかり出来ているかで判断できます。

でもその感覚ってよく分からないですよね。

サーフスケートの場合は体重移動ではなく、足首をクイクイ動かすだけでも曲がれてしまうものも多いので、上級者さんたちが違和感を持つのも分かる気がします。

筆者はカーバー系のサーフスケートも愛用していますが、カーバーは意識しないとすぐに足首で曲がっちゃうクセがつくので注意が必要です。

SURF STIK(サーフスティック)は正直言うと「サーフィンの練習用スケボー」としてはオススメできません。

足首で曲がれてしまうし、すぐにスライドしちゃうし、何よりバネの反発がサーフィンとは違いすぎるからです。

上位性能のロングスティックやカーブボードはよりレールを入れる感覚に近いそうですが、わたしは経験がないので語れません。

STIKは足首で曲がれてしまいますし、スピードがつかないと曲がれないし、加速も難しいです。

どちらにしてもバネによる反発の感覚は海の感覚と全く違うので練習用としてはせいぜいスタンスの確認ぐらいにしか使えないと思います。

バネの反発が強すぎる

サーフスティックには大きなスプリングがついています。

スプリングのバネはサーフィンにない反発を生み出すので厄介です。

例えば、先ほどの動画でも踏み込むときにバネの反発を利用しちゃってます。

サーフィンではあり得ないバネの反発を利用するクセがついちゃうと、サーフィン時に失速する原因になるので絶対に意識しなければいけません。

サーフィンはバネの突き返しではなく、ボードの浮力と波からの反発、揚力など複雑な力がいろいろ働きます。

それにサーフィン中に起こる反発は一回踏み込むごとに一回だけです。

サーフスティックはバネが反発するので一回の踏み込みでも、踏み込んでいなくてもボヨンボヨンと反発してしまいます。

サーフスティックで得られるバネの反発は、サーフィンとは違うと覚えておきましょう。

スタンス幅

サーフスティックはサーフボードに比べて短いですね。通常のスケボーと比べると大きくスタンスが取れますがそれでも中途半端です。

サーフスティックを長らく使ってきたので、ちょっとスタンスが小さいクセがついてしまっています。

下手くそ感は今は無視しましょう。とりあえず足元のスタンス幅が小さくて、もう自分でも「なんだそれ」って思います。

サーフィンは臨機応変にスタンス幅を切り替える必要がありますが、スケボーで練習する場合は色んなスタンス幅を試すようにしたいですね。

スピードが出るとすぐにスベる

サーフスティックの一番の問題点はウィールの限界が低いことです。特殊なウィールの形と、柔らかい材質を利用しているため、スピードを出してターンするとすぐに滑ります。

サーフィンはレールtoレールが基本なので後ろ足加重でスライドさせちゃうような軽いサーフィンになるとよくないんですよね。

これサーフィンで言うと「抜けちゃってる」状況なので失速します。

サーフスティックは楽しいですが、へんなクセをつけないように、しっかりターンの練習のために使うことをオススメします。

トップアクションは無理

Surf Stik が他のスケボーと違う点はトップアクション(リッピング、エアー)ができない点です。

ボードとトラックが異常に重いので、切り返すことができないんですね。ランプを使えばできないこともないですが、ウィールを滑らすだけなのでそれもNGです。

全然上達しませんん。

トップアクションの練習をするならカーバー系か、通常のスケボーがオススメです。

サーフスティックのまとめ

なんとなく酷評をしてしまった感がありますが、遊びとしては楽しいスケボーです。

ただし、サーフィンの練習用にどうかと聞かれたらはっきりと「向かない」と答えます。

その代わり全くの初心者がスケボーで滑る感覚を養うのには良いと思います。ボードが重いのでノーズもテールも浮かないので、スケボー初心者さんでも転ばずに練習することができます。

うちの妻は、以前カーバースケートで滑って腰を強打しましたが、SURFSTIKでは一度も転んだことはありません。

子どもたちと一緒にクルーズするのも楽しいので、SURFSTIKは面白いです。

ただし…サーフィンの練習用には向きません。それが答えですね。

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