【3行でわかるnanazero SH02】
- 特徴:フローとレスポンスを融合したクアッド推奨の小波パフォーマンスモデル
- 価格:¥79,800(税込)でコスパ良し
- おすすめ:膝〜胸波を楽しみたいNSA4〜2級レベルの中級者
目次
週末の小波でも諦めたくないあなたへ
平日は仕事で海に行けず、週末だけサーフィン。
そんな限られた時間で小波の日に当たると、せっかくの休日が台無しです。
nanazero SH02は、そんな悩みを解決する膝〜胸波専用ボード。
サーフィン歴20年以上、テストライダーとして3ヶ月10セッション以上テストした正直な評価をお伝えします。
結論:クアッドフィンで真価を発揮する中級者向けショートボードです。
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nanazero SH02とは?小波に特化したパフォーマンスボード
nanazero SH02は、2025年11月発売のスモールウェーブパフォーマンスショートボードです。
Standard EPS素材で¥79,800という高コスパを実現し、膝〜胸波を楽しみたい中級者向けモデル。
5プラグ設定ですが、クアッドフィンで真価を発揮する設計が特徴です。
サーフィン歴20年以上、テストライダーとして開発段階から関わった私が本音で評価します。
nanazero SH02の詳細スペックと価格
| 商品名 | nanazero SH02 スモールウェーブパフォーマンス |
| 価格 | ¥79,800(税込) |
| 素材 | Standard EPS |
| サイズ展開 | 5’8″(29.9L) / 5’10″(33.0L) / 6’0″(36.0L) |
| フィン | 5プラグ(トライ/クアッド両対応・Futures対応) |
| 推奨レベル | 中級者以上(NSA4級〜) |
| 推奨波サイズ | 膝〜胸(小波で真価発揮) |
| フィン付属 | なし(別売り) |
構造の特徴
- デッキ: 4oz+6oz ファイバーグラス
- ボトム: 6oz ファイバーグラス
- コア: リサイクルEPSフォーム
- ストリンガー: バンブー合板
- ボトム形状: シングル〜ダブルコンケーブ+テールVEE
- レール形状: ミディアム〜ロー
なぜ¥79,800でこの性能が実現できるのか?
nanazero SH02 が ¥79,800 という価格を実現できるのは、ユニクロのようにメーカーから消費者が直接買うことのできるD2Cのビジネスモデルだからです。
日本で買えるサーフボードの9割以上は、輸入代理店・販売代理店・ショップなど中間業者を経由します。
それぞれに手数料が発生するため、サーフボードの値段が高くなります。
リサイクルEPSフォームとバンブーストリンガーの組み合わせにより、環境に配慮しながらもコストを抑えています。
一般的なPU素材のカスタムボードであれば15万円以上するスペックを、EPS素材の効率的な生産方法で半額近くに抑えています。
さらに、nanazeroは中間マージンを削減した直販モデルのため、この価格帯でのハイパフォーマンスボードを実現できています。
体重別推奨サイズ
| 体重 | 推奨サイズ | 理由 |
| 50-65kg | 5’8″(29.9L) | 体重×0.5倍のオーバーフローで波キャッチとコントロール性を両立 |
| 60-75kg | 5’10″(33.0L) | 体重×0.45倍で最も汎用性が高く、膝〜肩サイズに最適 |
| 70-85kg | 6’0″(36.0L) | 体重×0.48倍で安定性を確保、小波でもパドル性能を維持 |
SH02の設計思想──フローとレスポンスの融合
nanazero SH02の設計思想は「フロー」と「レスポンス」の融合です。
ワイドなアウトラインがパドルとテイクオフを容易にし、やや強めのロッカーがクイックなターンを実現します。
サーフボードの設計は基本的に、波キャッチ性能を高くするとターン性能が落ち、ターン性能を高くすると波キャッチ性能が落ちます。
SH02は、通常のショートボードよりも若干波キャッチ性能を高くしつつ、ターン性能は多少落としつつも、サーファーのスキル次第ではコントロールがしやすいという絶妙なバランスを実現しています。

メイ
小波用なのにロッカーが強いの?
一般的な小波用ボードはフラットロッカーが多いですが、SH02はあえて強めに設定しています。
これにより、掘れる波やチューブでも安定します。実際に沖縄のシャローリーフでチューブライドができました。

ヒガ
5プラグ設定の真の意味
トライでもクアッドでも乗れる5プラグ設定ですが、3ヶ月使用した結論は明確です。
このボードは、クアッドフィンで真価を発揮します。
ワイドなテールとクアッドフィンの相性が抜群で、4枚のフィンが荷重を分散することで、ドライブ感を保ちながらルースに動けます。
トライフィンでも乗れますが、センターフィンのポジションが高めで引っ掛かりを感じました。
ワイドテールの利点を最大限活かすなら、クアッドフィンセッティング一択です。
3ヶ月10セッション──波質別パフォーマンスの実際
3ヶ月で10セッション以上、様々なコンディションで試した結果をお伝えします。
韓国Wave Park M3-M4(腹〜胸のクリーンな波)──★★★★★

nanazero SH02クアッドフィンを使って、人生初のフルレールのトップターンができました。
クアッドフィンのセッティングで、レールの入れ方が丁寧であればスムーズに乗れます。
逆に踏み込んだり、蹴り込んだりするサーフィンをする場合は向いていません。
ロブ・マチャドのような、踏み込まず、蹴り込まない脱力したサーフィンが好きな方には最適です。
カットバックも引っ掛かりなくスムーズで、中級者の技術練習に最適なボードです。
実際にSH02を韓国ウェーブパークに持参してコーチングを受けた体験については、コレクトサーフ韓国ウェーブパーク合宿4泊5日の正直な感想で詳しくレポートしています。
沖縄シャローリーフのチューブ波(腹〜胸)──★★★★☆

波キャッチが速く、ロッカーのバランスも良いため、安定したテイクオフからチューブも果敢に攻めることができました。
いつもなら躊躇する浅い掘れる波でも、安定してテイクオフできるのが大きなメリットです。
これはやや強めのロッカー設定が功を奏しています。
一般的な小波用ボードのフラットロッカーでは、このようなシチュエーションでノーズから刺さるリスクがありますが、SH02は掘れる波でも対応できます。
台風ウネリの頭サイズ(厚みのある波)──★★☆☆☆
私のスキルレベルでは、頭サイズのパワーのある波では難しかったです。
レールが薄く反応が速すぎて、中級レベルの私ではコントロールが難しい印象でした。
パワーのある大きな波よりも、膝〜肩サイズの波が最も乗りやすいです。
上級者であれば頭サイズでも楽しめると思いますが、中級者には少し厳しいと感じました。
膝〜腰の小波(チョッピーコンディション)──★★★☆☆
波キャッチは速いものの、EPSの軽さがチョッピーな風波では弱点になります。
ボードが軽いため、風の影響を受けやすく、安定性に欠けました。
私は腰以上、面が良いコンディションで乗る方が良いと感じました。
結論:このボードが最も輝くのは、膝〜胸の面が良いコンディションです。
nanazero SH02 vs 競合モデル徹底比較
SH02 vs SH03(最も比較される)
nanazero SH03は、同じ小波用パフォーマンスモデルですが、トライフィン専用設計です。
| 項目 | SH02 | SH03 |
| 価格 | ¥79,800 | ¥79,800 |
| フィン設定 | 5プラグ(トライ/クアッド) | トライフィンのみ |
| アウトライン | よりワイド | 標準的 |
| テール形状 | スクエアテール | ラウンドテール |
| 目的 | クアッドで小波をルースに | トライで小波をコントロール |
| 推奨レベル | 中級者以上 | 中級者〜上級者 |
| 波キャッチ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| ターン性能 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
決定的な違い:SH02は波キャッチ重視でクアッド推奨、SH03はターン重視でトライ専用
SH03の詳細はnanazero SH03スモールウェーブパフォーマンスの詳細レビューをご覧ください。
SH02 vs Fish II
nanazero Fish IIも小波用のツインフィンモデルですが、設計思想が異なります。
| 項目 | SH02 | Fish II |
| 価格 | ¥79,800 | ¥79,800 |
| テール形状 | スクエアテール | フィッシュテール |
| 推奨フィン | クアッドフィン | ツインフィン |
| ロッカー | やや強め | 控えめ |
| サイズ展開 | 5’8″-6’0″ | 5’8″-5’10” |
| スピード性能 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| コントロール性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
結論:SH02はFish IIをスクエアテールにしてクアッド化し、よりコントロールしやすくしたモデル
Fish IIの詳細はnanazero Fish IIパフォーマンスフィッシュの完全ガイドをご覧ください。
SH02 vs SH04
nanazero SH04は、ハイパフォーマンスショートボードで、より大きな波に対応します。
| 項目 | SH02 | SH04 |
| 価格 | ¥79,800 | ¥79,800 |
| ストリンガー | バンブー | カーボンテープ |
| 推奨波サイズ | 膝〜胸 | 腰〜頭 |
| フィン設定 | 5プラグ(トライ/クアッド) | トライフィンのみ |
| 目的 | 小波パフォーマンス | ハイパフォーマンス |
| 推奨レベル | 中級者以上 | 上級者 |
| 小波性能 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 大波性能 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
決定的な違い:SH02は小波専用、SH04は大きな波でのパフォーマンス重視
SH04の詳細はnanazero SH04ハイパフォーマンスショートボードの完全ガイドをご覧ください。
購入前に知っておくべきメリット・デメリット
- クアッドフィンで真価を発揮:ワイドなテールとの相性が抜群で、ドライブ感とルースさを両立
- 波キャッチの速さ:通常のショートボードより明らかにテイクオフ本数が増加
- ショート感覚で乗れる反応の良さ:クイックに動き、ターンも楽しめる
- 幅広い波質対応:膝〜胸の面が良い波で安定したパフォーマンス、掘れる波でも対応可能
- 環境配慮型の素材:リサイクルEPSフォームとバンブーストリンガー使用
- トライフィンだと中途半端:センターフィンのポジションが高めで引っ掛かりを感じる。クアッド推奨。
- レールが薄くシビア:少し傾けただけでレールが入るため、繊細なコントロールが必要
- 頭以上の波には不向き:パワーのある大きな波では中級者にはコントロールが難しい
- チョッピーコンディションに弱い:EPSの軽さが風波では不利に働く
- フィン別売り:クアッドフィンセットを別途購入する必要がある(¥11,680程度)
テストライダーとして改善してほしいポイント
テストライダーとして開発段階から関わった経験から言えば、もしさらに改善するなら以下の2点です。
- センターフィンポジションの調整:トライフィンでも楽しめるよう、ハーフインチ分下げた方が良い
- レールとテールの厚み調整:もう少し厚くして小波に特化するか、現状のままハイパフォーマンス路線を明確にするか
現状はパフォーマンスと小波用の両方を狙って、やや中途半端な印象があります。
しかし、クアッドフィンで膝〜胸の面が良い波に乗るという条件さえ満たせば、このボードは素晴らしいパフォーマンスを発揮します。
nanazero SH02が向いているユーザーの特徴
こんな人におすすめ
- NSA4〜2級レベルの中級者〜上級者:基本的なターンができ、レールワークの練習をしたい方
- 普段の波質が膝〜胸のコンディション:小波メインのポイントで週末サーフィンを楽しむ方
- ショートボード経験があり、繊細なレールワークができる人:レールが薄いためシビアなコントロールが求められます
- クアッドフィンで乗る前提で考えられる人:トライフィンではなくクアッドセッティングで楽しめる方
- 週末の限られた時間で効率的に楽しみたい人:波キャッチが速いため、テイクオフ本数を増やせます
こんな人には合わない
- 初心者〜初級者(NSA5級以下):レールが薄くシビアなため、基本的なターンができない方には難しい
- ハイパフォーマンス志向の上級者:SH04のようなパフォーマンスボードの方が適している
- 頭以上の大きな波が好きな人:パワーのある波では中級者にはコントロールが難しい
- トライフィンにこだわる人:センターフィンポジションが高めで引っ掛かりを感じる可能性あり
- チョッピーなコンディションがメインのポイント:EPSの軽さが風波では不利

メイ
nanazeroの他のモデルとはどう違うの?
SH04がハイパフォーマンス、SH03が小波用パフォーマンスだとしたら、SH02はSH03よりもっと小波に適したモデルです。
各ボードの詳しい内容はnanazero SH03スモールウェーブパフォーマンスの詳細レビューとnanazero SH04ハイパフォーマンスショートボードの完全ガイドでまとめています。
SH02はFish IIをスクエアテールにしてクアッド化した感じとも言えますね。

ヒガ
よくある質問(FAQ)
Q
SH03との違いは何ですか?
A
SH03はトライフィン専用の小波パフォーマンスモデルです。SH02は5プラグでクアッド推奨、よりワイドで波キャッチが速いです。
Q
初心者でも使えますか?
A
おすすめしません。レールが薄くシビアで、NSA4級以上が対象です。初心者はnanazeroの他のモデルをご検討ください。
Q
トライフィンでも使えますか?
A
使えますが中途半端な性能になります。センターフィンポジションが高めで引っ掛かりを感じました。クアッドフィンセッティングを強く推奨します。
Q
体重70kgだとどのサイズがおすすめですか?
A
5’10″(33.0L)または6’0″(36.0L)がおすすめです。小波重視なら6’0″、オールラウンド性なら5’10″を選ぶと良いでしょう。
Q
フィンは付属していますか?
A
付属していません。5プラグ(Futures)対応なので別途購入が必要です。nanazeroのHoneycombクアッドフィンセット(¥11,680)がおすすめです。
まとめ:nanazero SH02を選ぶべき人、避けるべき人
nanazero SH02を選ぶべき人
- 膝〜胸波で楽しみたい中級者(NSA4〜2級レベル)
- 週末サーファーで効率的に波数を増やしたい方
- クアッドフィンで脱力系サーフィンを楽しみたい方
- レールワークの練習をしたい中級者
- 小波メインのポイントで面の良い日を狙える方
nanazero SH02は、膝〜胸の面が良い波で真価を発揮するボードです。
波キャッチの速さ、クアッドフィンでのコントロール性、環境に配慮した素材という3つの特徴を持ちます。
週末の限られた時間で、小波でも楽しみたい中級者にぴったりのボードだと思います。
nanazero SH02を避けるべき人
- 初心者〜初級者(NSA5級以下)
- 頭以上の大きな波をメインに楽しむ方
- トライフィンにこだわる方
- ハイパフォーマンス志向の上級者
- チョッピーな風波がメインのポイント
サーフィン歴20年以上、テストライダーとして開発段階から関わった私が断言します。
このボードは、波キャッチの速さを保ちながら、クアッドフィンでターンを楽しみたい中級者のための小波専用ボードです。
ただし、万人向けではありません。
NSA4級以上の方で、クアッドフィンとレールワークの基本を理解している方に最適です。
初心者から上達を重ねて中級者になり、小波でもパフォーマンスサーフィンを楽しみたくなった時──それがSH02を選ぶベストタイミングです。
nanazero公式ストア限定 5%OFF クーポンコード
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