nanazero SH02完全レビュー|3ヶ月テストした正直な評価

8 min
nanazero SH02

【3行でわかるnanazero SH02】

  • 特徴:フローとレスポンスを融合したクアッド推奨の小波パフォーマンスモデル
  • 価格:¥79,800(税込)でコスパ良し
  • おすすめ:膝〜胸波を楽しみたいNSA4〜2級レベルの中級者

週末の小波でも諦めたくないあなたへ

平日は仕事で海に行けず、週末だけサーフィン。

そんな限られた時間で小波の日に当たると、せっかくの休日が台無しです。

nanazero SH02は、そんな悩みを解決する膝〜胸波専用ボード。

サーフィン歴20年以上、テストライダーとして3ヶ月10セッション以上テストした正直な評価をお伝えします。

結論:クアッドフィンで真価を発揮する中級者向けショートボードです。

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nanazero SH02とは?小波に特化したパフォーマンスボード

nanazero SH02は、2025年11月発売のスモールウェーブパフォーマンスショートボードです。

Standard EPS素材で¥79,800という高コスパを実現し、膝〜胸波を楽しみたい中級者向けモデル。

5プラグ設定ですが、クアッドフィンで真価を発揮する設計が特徴です。

サーフィン歴20年以上、テストライダーとして開発段階から関わった私が本音で評価します。

nanazero SH02の詳細スペックと価格

商品名nanazero SH02 スモールウェーブパフォーマンス
価格¥79,800(税込)
素材Standard EPS
サイズ展開5’8″(29.9L) / 5’10″(33.0L) / 6’0″(36.0L)
フィン5プラグ(トライ/クアッド両対応・Futures対応)
推奨レベル中級者以上(NSA4級〜)
推奨波サイズ膝〜胸(小波で真価発揮)
フィン付属なし(別売り)

構造の特徴

  • デッキ: 4oz+6oz ファイバーグラス
  • ボトム: 6oz ファイバーグラス
  • コア: リサイクルEPSフォーム
  • ストリンガー: バンブー合板
  • ボトム形状: シングル〜ダブルコンケーブ+テールVEE
  • レール形状: ミディアム〜ロー

なぜ¥79,800でこの性能が実現できるのか?

nanazero SH02 が ¥79,800 という価格を実現できるのは、ユニクロのようにメーカーから消費者が直接買うことのできるD2Cのビジネスモデルだからです。

日本で買えるサーフボードの9割以上は、輸入代理店・販売代理店・ショップなど中間業者を経由します。

それぞれに手数料が発生するため、サーフボードの値段が高くなります。

リサイクルEPSフォームとバンブーストリンガーの組み合わせにより、環境に配慮しながらもコストを抑えています。

一般的なPU素材のカスタムボードであれば15万円以上するスペックを、EPS素材の効率的な生産方法で半額近くに抑えています。

さらに、nanazeroは中間マージンを削減した直販モデルのため、この価格帯でのハイパフォーマンスボードを実現できています。

体重別推奨サイズ

体重推奨サイズ理由
50-65kg5’8″(29.9L)体重×0.5倍のオーバーフローで波キャッチとコントロール性を両立
60-75kg5’10″(33.0L)体重×0.45倍で最も汎用性が高く、膝〜肩サイズに最適
70-85kg6’0″(36.0L)体重×0.48倍で安定性を確保、小波でもパドル性能を維持

SH02の設計思想──フローとレスポンスの融合

nanazero SH02の設計思想は「フロー」と「レスポンス」の融合です。

ワイドなアウトラインがパドルとテイクオフを容易にし、やや強めのロッカーがクイックなターンを実現します。

サーフボードの設計は基本的に、波キャッチ性能を高くするとターン性能が落ち、ターン性能を高くすると波キャッチ性能が落ちます。

SH02は、通常のショートボードよりも若干波キャッチ性能を高くしつつ、ターン性能は多少落としつつも、サーファーのスキル次第ではコントロールがしやすいという絶妙なバランスを実現しています。

メイ

メイ

小波用なのにロッカーが強いの?

一般的な小波用ボードはフラットロッカーが多いですが、SH02はあえて強めに設定しています。

これにより、掘れる波やチューブでも安定します。実際に沖縄のシャローリーフでチューブライドができました。

ヒガ

ヒガ

5プラグ設定の真の意味

トライでもクアッドでも乗れる5プラグ設定ですが、3ヶ月使用した結論は明確です。

このボードは、クアッドフィンで真価を発揮します。

ワイドなテールとクアッドフィンの相性が抜群で、4枚のフィンが荷重を分散することで、ドライブ感を保ちながらルースに動けます。

トライフィンでも乗れますが、センターフィンのポジションが高めで引っ掛かりを感じました。

ワイドテールの利点を最大限活かすなら、クアッドフィンセッティング一択です。

3ヶ月10セッション──波質別パフォーマンスの実際

3ヶ月で10セッション以上、様々なコンディションで試した結果をお伝えします。

韓国Wave Park M3-M4(腹〜胸のクリーンな波)──★★★★★

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韓国ウェーブパークでのSH02テスト

nanazero SH02クアッドフィンを使って、人生初のフルレールのトップターンができました。

クアッドフィンのセッティングで、レールの入れ方が丁寧であればスムーズに乗れます。

逆に踏み込んだり、蹴り込んだりするサーフィンをする場合は向いていません。

ロブ・マチャドのような、踏み込まず、蹴り込まない脱力したサーフィンが好きな方には最適です。

カットバックも引っ掛かりなくスムーズで、中級者の技術練習に最適なボードです。

実際にSH02を韓国ウェーブパークに持参してコーチングを受けた体験については、コレクトサーフ韓国ウェーブパーク合宿4泊5日の正直な感想で詳しくレポートしています。

沖縄シャローリーフのチューブ波(腹〜胸)──★★★★☆

nanazero SH02
沖縄シャローリーフでのチューブセッション

波キャッチが速く、ロッカーのバランスも良いため、安定したテイクオフからチューブも果敢に攻めることができました。

いつもなら躊躇する浅い掘れる波でも、安定してテイクオフできるのが大きなメリットです。

これはやや強めのロッカー設定が功を奏しています。

一般的な小波用ボードのフラットロッカーでは、このようなシチュエーションでノーズから刺さるリスクがありますが、SH02は掘れる波でも対応できます。

台風ウネリの頭サイズ(厚みのある波)──★★☆☆☆

私のスキルレベルでは、頭サイズのパワーのある波では難しかったです。

レールが薄く反応が速すぎて、中級レベルの私ではコントロールが難しい印象でした。

パワーのある大きな波よりも、膝〜肩サイズの波が最も乗りやすいです。

上級者であれば頭サイズでも楽しめると思いますが、中級者には少し厳しいと感じました。

膝〜腰の小波(チョッピーコンディション)──★★★☆☆

波キャッチは速いものの、EPSの軽さがチョッピーな風波では弱点になります。

ボードが軽いため、風の影響を受けやすく、安定性に欠けました。

私は腰以上、面が良いコンディションで乗る方が良いと感じました。

結論:このボードが最も輝くのは、膝〜胸の面が良いコンディションです。

nanazero SH02 vs 競合モデル徹底比較

SH02 vs SH03(最も比較される)

nanazero SH03は、同じ小波用パフォーマンスモデルですが、トライフィン専用設計です。

項目SH02SH03
価格¥79,800¥79,800
フィン設定5プラグ(トライ/クアッド)トライフィンのみ
アウトラインよりワイド標準的
テール形状スクエアテールラウンドテール
目的クアッドで小波をルースにトライで小波をコントロール
推奨レベル中級者以上中級者〜上級者
波キャッチ★★★★★★★★★☆
ターン性能★★★★☆★★★★★

決定的な違い:SH02は波キャッチ重視でクアッド推奨、SH03はターン重視でトライ専用

SH03の詳細はnanazero SH03スモールウェーブパフォーマンスの詳細レビューをご覧ください。

SH02 vs Fish II

nanazero Fish IIも小波用のツインフィンモデルですが、設計思想が異なります。

項目SH02Fish II
価格¥79,800¥79,800
テール形状スクエアテールフィッシュテール
推奨フィンクアッドフィンツインフィン
ロッカーやや強め控えめ
サイズ展開5’8″-6’0″5’8″-5’10”
スピード性能★★★★☆★★★★★
コントロール性★★★★★★★★☆☆

結論:SH02はFish IIをスクエアテールにしてクアッド化し、よりコントロールしやすくしたモデル

Fish IIの詳細はnanazero Fish IIパフォーマンスフィッシュの完全ガイドをご覧ください。

SH02 vs SH04

nanazero SH04は、ハイパフォーマンスショートボードで、より大きな波に対応します。

項目SH02SH04
価格¥79,800¥79,800
ストリンガーバンブーカーボンテープ
推奨波サイズ膝〜胸腰〜頭
フィン設定5プラグ(トライ/クアッド)トライフィンのみ
目的小波パフォーマンスハイパフォーマンス
推奨レベル中級者以上上級者
小波性能★★★★★★★★☆☆
大波性能★★☆☆☆★★★★★

決定的な違い:SH02は小波専用、SH04は大きな波でのパフォーマンス重視

SH04の詳細はnanazero SH04ハイパフォーマンスショートボードの完全ガイドをご覧ください。

購入前に知っておくべきメリット・デメリット

nanazero SH02のメリット
  • クアッドフィンで真価を発揮:ワイドなテールとの相性が抜群で、ドライブ感とルースさを両立
  • 波キャッチの速さ:通常のショートボードより明らかにテイクオフ本数が増加
  • ショート感覚で乗れる反応の良さ:クイックに動き、ターンも楽しめる
  • 幅広い波質対応:膝〜胸の面が良い波で安定したパフォーマンス、掘れる波でも対応可能
  • 環境配慮型の素材:リサイクルEPSフォームとバンブーストリンガー使用
nanazero SH02のデメリット
  • トライフィンだと中途半端:センターフィンのポジションが高めで引っ掛かりを感じる。クアッド推奨。
  • レールが薄くシビア:少し傾けただけでレールが入るため、繊細なコントロールが必要
  • 頭以上の波には不向き:パワーのある大きな波では中級者にはコントロールが難しい
  • チョッピーコンディションに弱い:EPSの軽さが風波では不利に働く
  • フィン別売り:クアッドフィンセットを別途購入する必要がある(¥11,680程度)

テストライダーとして改善してほしいポイント

テストライダーとして開発段階から関わった経験から言えば、もしさらに改善するなら以下の2点です。

  • センターフィンポジションの調整:トライフィンでも楽しめるよう、ハーフインチ分下げた方が良い
  • レールとテールの厚み調整:もう少し厚くして小波に特化するか、現状のままハイパフォーマンス路線を明確にするか

現状はパフォーマンスと小波用の両方を狙って、やや中途半端な印象があります。

しかし、クアッドフィンで膝〜胸の面が良い波に乗るという条件さえ満たせば、このボードは素晴らしいパフォーマンスを発揮します。

nanazero SH02が向いているユーザーの特徴

こんな人におすすめ

  • NSA4〜2級レベルの中級者〜上級者:基本的なターンができ、レールワークの練習をしたい方
  • 普段の波質が膝〜胸のコンディション:小波メインのポイントで週末サーフィンを楽しむ方
  • ショートボード経験があり、繊細なレールワークができる人:レールが薄いためシビアなコントロールが求められます
  • クアッドフィンで乗る前提で考えられる人:トライフィンではなくクアッドセッティングで楽しめる方
  • 週末の限られた時間で効率的に楽しみたい人:波キャッチが速いため、テイクオフ本数を増やせます

こんな人には合わない

  • 初心者〜初級者(NSA5級以下):レールが薄くシビアなため、基本的なターンができない方には難しい
  • ハイパフォーマンス志向の上級者:SH04のようなパフォーマンスボードの方が適している
  • 頭以上の大きな波が好きな人:パワーのある波では中級者にはコントロールが難しい
  • トライフィンにこだわる人:センターフィンポジションが高めで引っ掛かりを感じる可能性あり
  • チョッピーなコンディションがメインのポイント:EPSの軽さが風波では不利
メイ

メイ

nanazeroの他のモデルとはどう違うの?

SH04がハイパフォーマンス、SH03が小波用パフォーマンスだとしたら、SH02はSH03よりもっと小波に適したモデルです。

各ボードの詳しい内容はnanazero SH03スモールウェーブパフォーマンスの詳細レビューnanazero SH04ハイパフォーマンスショートボードの完全ガイドでまとめています。

SH02はFish IIをスクエアテールにしてクアッド化した感じとも言えますね。

ヒガ

ヒガ

よくある質問(FAQ)

Q

SH03との違いは何ですか?

A

SH03はトライフィン専用の小波パフォーマンスモデルです。SH02は5プラグでクアッド推奨、よりワイドで波キャッチが速いです。

Q

初心者でも使えますか?

A

おすすめしません。レールが薄くシビアで、NSA4級以上が対象です。初心者はnanazeroの他のモデルをご検討ください。

Q

トライフィンでも使えますか?

A

使えますが中途半端な性能になります。センターフィンポジションが高めで引っ掛かりを感じました。クアッドフィンセッティングを強く推奨します。

Q

体重70kgだとどのサイズがおすすめですか?

A

5’10″(33.0L)または6’0″(36.0L)がおすすめです。小波重視なら6’0″、オールラウンド性なら5’10″を選ぶと良いでしょう。

Q

フィンは付属していますか?

A

付属していません。5プラグ(Futures)対応なので別途購入が必要です。nanazeroのHoneycombクアッドフィンセット(¥11,680)がおすすめです。

まとめ:nanazero SH02を選ぶべき人、避けるべき人

nanazero SH02を選ぶべき人

  1. 膝〜胸波で楽しみたい中級者(NSA4〜2級レベル)
  2. 週末サーファーで効率的に波数を増やしたい方
  3. クアッドフィンで脱力系サーフィンを楽しみたい方
  4. レールワークの練習をしたい中級者
  5. 小波メインのポイントで面の良い日を狙える方

nanazero SH02は、膝〜胸の面が良い波で真価を発揮するボードです。

波キャッチの速さ、クアッドフィンでのコントロール性、環境に配慮した素材という3つの特徴を持ちます。

週末の限られた時間で、小波でも楽しみたい中級者にぴったりのボードだと思います。

nanazero SH02を避けるべき人

  1. 初心者〜初級者(NSA5級以下)
  2. 頭以上の大きな波をメインに楽しむ方
  3. トライフィンにこだわる方
  4. ハイパフォーマンス志向の上級者
  5. チョッピーな風波がメインのポイント

サーフィン歴20年以上、テストライダーとして開発段階から関わった私が断言します。

このボードは、波キャッチの速さを保ちながら、クアッドフィンでターンを楽しみたい中級者のための小波専用ボードです。

ただし、万人向けではありません。

NSA4級以上の方で、クアッドフィンとレールワークの基本を理解している方に最適です。

初心者から上達を重ねて中級者になり、小波でもパフォーマンスサーフィンを楽しみたくなった時──それがSH02を選ぶベストタイミングです。

nanazero クーポンコード

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ブロガー/クリエイター/サーフボード開発

サーフィン歴20年の経験を持つ週末サーファー。Beach Accessとnanazeroのテストライダーおよびサーフボード・サーフスケート・フィン開発チームに参加。19年間上達できなかった経験から、科学的アプローチで効率的に上達する方法を研究。この経験を基に、初心者から中級者の週末サーファーが安全で楽しいサーフィンライフを送るための実践的な情報を発信しています。
Instagram:@higashisacom(3.5万人フォロワー)
YouTube:@higashisa(1.8万人登録者)
著書:「ブログで簡単!アフィリエイト 稼ぐ力をつけるための教科書」他3冊

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