この記事はビーチアクセス ソフトボード 完全ガイドの一部として、Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボード ワックスフリーについてテストライダーの視点から徹底解説します。
「ロングボードに挑戦してみたいけど、初心者にも扱いやすいモデルはどれ?」「マニューバーも楽しめるロングボードが欲しい」というサーファーの方も多いのではないでしょうか?
私はテストライダーとして20年以上のサーフィン経験を持ち、Beach Accessの製品開発にも携わってきました。今回はStandard 9’0″ ピンテール ロングボードを実際に使用した感想と、他のロングボードモデルとの違いをわかりやすく解説します。

メイ
ロングボードって難しそうで敷居が高いイメージがあるんだけど、初心者でも乗りこなせるかな? ショートボードと比べて何が違うの?
ロングボードは浮力が大きく、波をキャッチするのが比較的簡単なんですよ。特にこのピンテールモデルは、初心者でも扱いやすいオールラウンドな特性を持っています。コントロール性能も高く、ソフトボードならではの安全性も兼ね備えているので、ロングボード入門にもおすすめです。

ヒガ
目次
Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボードの基本情報

モデル名 | Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボード ワックスフリー |
サイズ | 9’0″ x 22 1/2″ x 2 15/16″ |
ボリューム | 70L |
重量 | 約7.9kg |
テール形状 | ピンテール |
ボトム形状 | ノーズコンケーブ |
フィン構成 | シングルフィン |
ストリンガー | 2本 |
カラー | Beige |
価格 | ¥71,800(税込) |
Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボードの主な特徴

Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボードは、ソフトボードでありながらハードボードのような乗り心地と操作性を実現した一台です。主な特徴を見ていきましょう。
1. オールラウンドなパフォーマンス性能
このモデルの最大の特徴はオールラウンドなパフォーマンス性能です。ピンテール形状により、ターン時の安定性とコントロール性が高く、マニューバーも楽しめるデザインになっています。初心者からステップアップしたい中級者サーファーまで、幅広いレベルに対応できる設計です。
2. バランスの取れたボリュームとシェイプ
70Lのボリュームは、9フィートのロングボードとしては比較的抑えめで、全体的にアウトラインがスッキリとしています。この特徴により、十分な浮力を確保しながらも扱いやすさとコントロール性を両立しています。ノーズからテールにかけて徐々に幅が細くなるデザインで、波の中でのスムーズな動きを可能にします。
3. 安定したシングルフィンセットアップ
シングルフィンのセットアップは、ロングボードならではの安定した滑走感とスムーズな波乗りを実現します。これにより、初心者でも安定したライディングが可能で、ロングボードの魅力を手軽に体験できます。
4. 高品質なワックスフリーデッキ
デッキ面は高品質なワックスフリー素材を採用しており、ワックスを塗る手間がなく、メンテナンスが簡単です。また、環境にも優しく、車内や保管場所を汚す心配もありません。滑り止め効果も十分で、安定したスタンスをサポートします。
5. 耐久性と安全性の両立
EPSボードを柔らかいフォーム素材で包んだ構造により、耐久性と安全性を両立しています。2本のストリンガーが入っているため、ソフトボードながらもしっかりとした強度を持ち、長期間の使用に耐えます。約7.9kgという重量は、ソフトボードとしてはやや重めですが、これによりソフトボードとは思えないスピード感と安定感を実現しています。
実際に乗ってみた使用感
私はテストライダーとして実際にこのボードに乗り、さまざまな波のコンディションでそのパフォーマンスを検証しました。その結果をお伝えします。
パドリングと波のキャッチ
9フィートの長さと70Lのボリュームにより、パドリングは非常にスムーズで、波のキャッチも比較的容易です。テール部分がピンテール形状になっているため、ノーズライダーモデルと比較すると波のキャッチ力は若干劣りますが、それでも十分な浮力があり、小〜中波でも問題なく波に乗ることができます。
重量が約7.9kgあるため、ソフトボードの中では比較的重めですが、この重量がパドリング時の安定感をもたらし、スムーズに前進する助けになっています。
ライディングフィール
テイクオフ後のライディングでは、滑らかな乗り心地と安定感を強く感じました。特にピンテール形状の効果で、ボトムターンやカットバックなどのマニューバーを行う際のコントロール性が高く、ソフトボードでありながらハードボードのような操作感が楽しめます。
シングルフィンセットアップにより、直進安定性も高く、ロングライドを楽しみたい初心者〜中級者にとって扱いやすい特性を持っています。

メイ
ターンのしやすさはどうですか?ロングボードってターンが難しいイメージがあるんですが、このモデルは初心者でも扱えるの?
このピンテールモデルは、ターンのしやすさが特徴の一つなんです。ピンテール形状がレールの効きを高めるので、体重移動だけで自然にターンの軌道に乗ってくれます。また、重量があるので慣性の力を利用したターンがしやすく、初心者でも徐々にマニューバーを習得していける設計になっていますよ。

ヒガ
適した波質と条件
このモデルは小波〜中波の幅広いコンディションで活躍します。特に胸〜肩くらいのクリーンな波では、長い波面を生かしたスムーズなライディングが楽しめます。
波のサイズが小さいときでも、十分な浮力と長さにより、早い段階で波をキャッチできるため、少ないエネルギーの波でも滑走可能です。一方、大きめの波でも、ピンテールとシングルフィンの組み合わせにより安定感があり、初心者が無理なく楽しめるポテンシャルを持っています。
Standard 9’0″ ピンテール ロングボードと他のモデルとの比較

Beach Accessには9フィートクラスのロングボードが複数ラインナップされています。ここでは、Standard 9’0″ ピンテール ロングボードと他のモデルを詳しく比較し、それぞれの特徴と違いを解説します。
モデル | サイズ・ボリューム | テール形状 | 特徴 | おすすめ波質・レベル |
---|---|---|---|---|
Standard 9’0″ ピンテール ロングボード | 9’0″ x 22 1/2″ x 2 15/16″ 70L | ピンテール | ターン性能とコントロール性が高く、オールラウンド | 小~中波 初心者~中級者 |
Standard 9’0″ ノーズライダー ロングボード | 9’0″ x 23″ x 3″ 74L | スクエアテール | ノーズライディングに特化、波キャッチ力が高い | 小~中波 初心者~中級者 |
HSO School 9’0″ ロングボード | 9’0″ x 24 1/4″ x 3 3/4″ 116L | スカッシュテール | 超高浮力で安定性抜群、サーフスクール向け | 小~中波 完全初心者 |
HS 9’4″ ロングボード シングル | 9’4″ x 23″ x 3″ 80L | ラウンドピンテール | 高性能HSシリーズ、反応性とスピードに優れる | 小~大波 中級者~上級者 |
Standard 9’0″ ピンテール vs. Standard 9’0″ ノーズライダー
最も比較されることが多いのがStandard 9’0″ ノーズライダーです。両モデルは同じ9フィートの長さを持ちますが、いくつかの重要な違いがあります:
- テール形状:ピンテールモデルはテールが細く絞られていますが、ノーズライダーはスクエアテールを採用しています。
- ノーズ幅:ピンテールモデルはノーズ幅がやや狭く設計されていますが、ノーズライダーはノーズが広くデザインされています。
- ボリューム:ピンテールモデルは70L、ノーズライダーは74Lと、ノーズライダーの方がやや浮力が高いです。
- 用途:ピンテールモデルはターンやマニューバーに優れるオールラウンドタイプ、ノーズライダーはノーズライディングに特化したモデルです。
テストライダーとして両方に乗った印象としては、ピンテールモデルはターンのしやすさとコントロール性に優れており、波の中でのマニューバーを楽しみたいサーファーに向いています。一方、ノーズライダーは波のキャッチ力が若干高く、クラシカルなノーズライディングを楽しみたい方により適しています。
Standard 9’0″ ピンテール vs. HSO School 9’0″ ロングボード
HSO School 9’0″ ロングボードはサーフスクール向けに設計された特殊モデルで、以下のような違いがあります:
- ボリューム:ピンテールモデルの70Lに対し、HSO Schoolモデルは116Lと非常に浮力が高いです。
- 幅:HSO Schoolモデルは幅が24 1/4″と広く、安定性重視の設計です。
- 用途:ピンテールモデルがオールラウンドな性能を持つのに対し、HSO Schoolモデルは完全な初心者やサーフスクールでの使用に特化しています。
HSO Schoolモデルは超高浮力で大柄な初心者でも安定して波に乗れるよう設計されていますが、その分マニューバビリティは制限されます。一方、ピンテールモデルは適度な浮力と操作性のバランスが取れており、上達意欲のある初心者から中級者まで長く使用できる汎用性があります。
Standard 9’0″ ピンテール vs. HS 9’4″ ロングボード シングル
HS 9’4″ ロングボード シングルは高性能HSシリーズのロングボードで、以下のような違いがあります:
- 長さとボリューム:HS 9’4″は全長が長く、ボリュームも80Lと大きいです。
- 性能:HSシリーズは反応性とスピード性能に優れた高性能モデルで、中級者以上向けです。
- 価格:HSシリーズはStandardシリーズより高価格帯に位置しています。
HS 9’4″はより経験のあるサーファー向けの高性能モデルであり、スピード感と反応性を重視しています。一方、Standard 9’0″ ピンテールは扱いやすさとコントロール性のバランスに優れ、初心者から中級者がステップアップしながら長く使えるモデルです。
Standard 9’0″ ピンテール ロングボードのメリットとデメリット

実際に乗ってみた感想から、このモデルのメリットとデメリットを整理します。
- オールラウンドな性能:ターン性能とコントロール性に優れ、様々な波質やサーフスタイルに対応できる汎用性
- バランスの取れたボリューム:70Lの適度な浮力で初心者でも波をキャッチしやすく、操作性も確保
- ピンテールによるコントロール性:ピンテール形状が波の中での安定性とターン時の制御性を向上
- ワックスフリーデッキの利便性:メンテナンスが簡単で、環境や車内も汚れない
- 耐久性の高い構造:2本のストリンガーとEPS構造による長期使用に耐える堅牢さ
- 初心者から中級者まで対応:スキルレベルに合わせて長く使用できる成長性
- 波のキャッチ力:ノーズライダーモデルと比べると波のキャッチ力がやや劣る場合がある
- ノーズライディング性能:ノーズ幅が比較的狭いため、クラシカルなノーズライディングには不向き
- 重量:約7.9kgとソフトボードとしては比較的重く、持ち運びや取り回しに体力が必要
- 初心者への難易度:HSO Schoolモデルと比べると浮力が低く、完全な初心者には少し難しさを感じる場合も
どんな人におすすめ?適したサーファープロファイル
Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボードはどのようなサーファーに向いているのでしょうか?実際の使用経験から、以下のサーファープロファイルにおすすめします。
最適なサーファー像
- 初心者〜中級者:テイクオフができるようになった初心者から、ターンやマニューバーを練習したい中級者まで
- ショートボードからロングボードに挑戦したいサーファー:普段ショートボードに乗っているサーファーが、ロングボードの魅力を体験したい場合に最適
- オールラウンドな性能を求めるサーファー:ノーズライディングだけでなく、ターンやカットバックなど様々なマニューバーを楽しみたい方
- スタイリッシュなライディングを目指すサーファー:リラックスした気分でありながらもスタイリッシュなサーフィンを楽しみたい方
- サーフィン用途と日常の取り回しのバランスを重視する方:パフォーマンスと持ち運びのしやすさのバランスがよい

メイ
私はテイクオフはできるようになったけど、まだ波に乗った後どう動いていいか分からない初心者なんだけど、このボードは向いてるかな?
メイさんのようなレベルにはとても良いボードだと思います。テイクオフ後の操作性がピンテールで向上しているので、波に乗った後のコントロールを練習するのに最適です。また、十分な浮力があるので安定して波に乗れますし、少しずつターンやカットバックなどの技術も練習できますよ。上達に連れて長く使えるボードなので、初心者の次のステップにぴったりです。

ヒガ
推奨ユーザー体格・体重
ボリュームが70Lのため、以下のような体格・体重の方に適しています:
- 60〜85kgの体重範囲の方に最適
- 85kg以上の方は、HSO School 9’0″(116L)やHS 9’4″(80L)の方が浮力が十分
- 60kg未満の方でも扱えますが、やや重く感じる場合があります。その場合は8’0″クラスのボードも検討すると良いでしょう
よくある質問(FAQ)
Q
このボードは初心者でも乗れますか?
A
はい、テイクオフができるようになった初心者から中級者まで幅広く対応しています。70Lの十分な浮力と安定したデザインにより、初心者でも扱いやすい特性を持っています。ただし完全な初心者の方はHSO School 9’0″など、さらに浮力の高いモデルから始めることも一つの選択肢です。
Q
ノーズライダーモデルとの違いは何ですか?
A
Standard 9’0″ ピンテールはテールが細く絞られており、ターン性能とコントロール性に優れたオールラウンドなモデルです。一方、ノーズライダーモデルはノーズ幅が広くスクエアテールを採用しており、クラシカルなノーズライディングに特化しています。波のキャッチ力はノーズライダーの方がやや高いですが、ターンのしやすさではピンテールモデルが優れています。
Q
どんな波質に適していますか?
A
小波から中波まで幅広いコンディションで活躍します。特に胸〜肩くらいのクリーンな波でその性能を発揮します。ピンテール形状により、多少サイズのある波でも安定感があり、初心者から中級者まで安心して使用できます。
Q
ワックスフリーデッキの長所と短所は?
A
長所はワックスを塗る手間がなく、メンテナンスが簡単な点です。また環境にも優しく、車内や保管場所を汚す心配もありません。短所としては、極端な低温や高温下では滑り止め効果が変化する可能性があり、冬場の冷たい水中では追加のデッキパッドが必要になる場合もあります。
まとめ:Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボード
Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボードは、初心者から中級者まで幅広いサーファーが楽しめる、バランスの取れたオールラウンドなソフトロングボードです。ここで改めて、このボードの特徴をまとめましょう。
このボードの核心的な魅力は、「ソフトボードでありながら、ハードボードのような操作性と反応を楽しめる」点にあります。70Lのバランスの取れた浮力、ピンテール形状によるターン性能の向上、そして約7.9kgのしっかりとした重量がもたらすスピード感と安定性が、あらゆる波質で楽しめる汎用性の高さに繋がっています。
テイクオフができるようになった初心者から、ターンやマニューバーを練習したい中級者、そしてショートボードからロングボードへの挑戦を考えているサーファーにとって、Beach Access Standard 9’0″ ピンテール ロングボードは、長く付き合える理想的な選択肢となるでしょう。
波のキャッチからライディング、そしてターンまで、バランスよくこなせるこのモデルは、あなたのサーフィンライフを一段と豊かにしてくれるはずです。
こんな人におすすめ
- テイクオフができるようになった初心者〜中級者
- ターンなどのマニューバーを練習したいサーファー
- ショートボードからロングボードへの挑戦を考えているサーファー
- 1台で様々な波質や状況に対応できるオールラウンドなボードを求める方
- リラックスしながらもスタイリッシュなサーフィンを楽しみたい方
こんな人には他のモデルがおすすめ
- 全くの初心者には、HSO School 9’0″ ロングボード(116L)がより安定感があっておすすめ
- クラシカルなノーズライディングを重視するなら、Standard 9’0″ ノーズライダーがおすすめ
- 中級者以上で高性能なロングボードを求めるなら、HS 9’4″ ロングボード シングルがおすすめ
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