【廃盤保存版】nanazero WOODSKIN ザ・フィッシュ 5’4″ 31.8L 徹底レビュー|レトロフィッシュの王道を20年サーファーが解説

7 min
nanazero ザ・フィッシュ

本記事は日本発EPSサーフボードブランド『nanazero WOODSKIN ザ・フィッシュ 5’4″ 31.8L』の詳細レビューをまとめています。

重要なお知らせ:このモデルは2024年に廃盤となり、現在は購入できません。後継モデルの『フィッシュ II パフォーマンス』が販売されています。廃盤モデルの参考資料として記事を保存しています。

ナナゼロのサーフボード全シリーズのテストライダーとして、このザ・フィッシュを実際に半年間使用した経験を基に、サーフィン歴20年の視点から詳細にレビューします。リズ・フィッシュをベースとした王道レトロフィッシュの魅力と特徴を、動画と写真を交えて徹底解説します。

nanazero ザ・フィッシュ YouTube 動画レビュー

【YouTube動画】nanazero The Fish 5’4″ 乗ってみた感想 >

nanazero ザ・フィッシュ 5’4″ 31.8L 総合評価
総合評価
4.5
パドリング
4.0
テイクオフ
4.0
ターン性能
4.5
加速性能
5.0
乗りやすさ
4.0
メイ

メイ

ナナゼロのザ・フィッシュって、どんな特徴があるボードなの?他のフィッシュボードとは何が違うのかな?

ザ・フィッシュは伝説的シェイパー、スティーブ・リズのフィッシュデザインをベースにした王道レトロフィッシュです。ウッドスキン構造とEPSコアで軽量化されており、フィッシュ本来のフロー感とドライブ性能を現代的にアップデートしたモデルでした。加速性能は特に印象的で、小波でも驚くほどスピードが出ましたね。

ヒガ

ヒガ

nanazero WOODSKIN ザ・フィッシュ 基本スペックと特徴

nanazero WOODSKIN ザ・フィッシュ(廃盤モデル)
項目詳細
モデル名nanazero WOODSKIN ザ・フィッシュ
サイズ5’4″ x 21″ x 2 7/16″(31.8L)
価格¥89,800(税込・送料込)※廃盤
対象レベル中級者〜上級者
適正波質膝〜肩サイズ、面の良いコンディション
フィンシステムツインフィン(Futures対応)
構造EPSコア + ウッドスキン + ファイバーグラス
後継モデルフィッシュ II パフォーマンス
ザ・フィッシュの主な特徴
  • スティーブ・リズのクラシックフィッシュデザインをベース
  • EPSコアとウッドスキンによる軽量かつ耐久性の高い構造
  • 弱いロッカーと幅広のスワローテールによる優れた波キャッチ性能
  • ツインフィンセットアップによるフロー感とドライブ性能
  • 環境に配慮したサステナブル設計(売上の1%が環境保護団体に寄付)

詳細スペックと構造解説

  • ロッカー:フラットに近い弱いロッカー設計
  • レール形状:厚めのダウンレール(レールtoレールが容易)
  • テール形状:幅広のスワローテール(フィッシュテール)
  • ボトム形状:シングルコンケーブ〜Vee(センターライン後方)
  • コア構造:高密度EPSフォーム + バンブーストリンガー1本
  • デッキ構造:4ozファイバーグラス + ウッドスキン + 6ozファイバーグラス
  • ボトム構造:4ozファイバーグラス + ウッドスキン + 4ozファイバーグラス

このボードは、伝説的なシェイパー、スティーブ・リズが1970年代に開発した「リズ・フィッシュ」の特徴を忠実に再現しています。弱いロッカーと幅広なボリュームゾーンにより、小波でも驚くほど速い波キャッチを実現。EPSコアの軽量性とウッドスキンの耐久性を組み合わせることで、現代的にアップデートされたレトロフィッシュとなっています。

実際に使用したレビュー:中級者目線の詳細評価

nanazero ザ・フィッシュ
実際の使用シーン:沖縄のリーフブレイクにて

テストライダーのプロフィール

  • 年齢・体格:30代後半、163cm、54kg
  • サーフィン歴:20年(NSA3級レベル)
  • 普段の使用ボード:ショートボード、レトロツイン、ミッドレングス
  • テスト環境:沖縄のリーフブレイク、面の良いコンディション中心
  • 使用期間:約6ヶ月間の継続使用

波質別パフォーマンス評価

優れたパフォーマンスを発揮する条件
  • 膝〜腰サイズの小波:波キャッチが非常に速く、他のボードでは乗れない波でも楽しめる
  • 面の良いコンディション:フィッシュ本来のフロー感とスピードを存分に楽しめる
  • 厚めでフェイスの広い波:ロングライドとカービングターンが心地よい
  • 胸〜肩サイズの中波:加速性能とターン性能のバランスが最高に発揮される
苦手とする条件
  • 風の強いコンディション:軽量なため風に煽られやすく、安定性が低下
  • 頭以上の大波:ボードの特性上、パワーのある大きな波には不向き
  • ダンパー気味の波:フェイスが短い波ではフィッシュの特性を活かしきれない
nanazero ザ・フィッシュ
パワーゾーンでの加速シーン
メイ

メイ

フィッシュボードって初心者でも乗れるイメージがあったけど、このボードは中級者向けなの?どうして難しいの?

ザ・フィッシュは短いツインフィンで、ダウンレール設計のため、レールtoレールのコントロールが重要になります。また、EPSの軽量性により、慣れないと不安定に感じることがあります。ショートボードでボトムターンとカットバックができるレベルがあると、このボードの真価を楽しめますよ。

ヒガ

ヒガ

メリット・デメリット総合評価

ザ・フィッシュのメリット
  • 圧倒的な加速性能:EPSコアと弱いロッカーにより、小波でも驚くほどのスピードを実現
  • レトロフィッシュの王道的な乗り味:スティーブ・リズのオリジナルデザインを忠実に再現
  • 美しいウッドスキン仕上げ:機能性と美観を両立した高級感のある外観
  • 軽量で取り回しが容易:EPSコアにより従来のPUボードより格段に軽い
  • 環境への配慮:サステナブル素材使用、売上の1%が環境保護団体に寄付
  • 優れた耐久性:ウッドスキン構造により傷に強く長期使用可能
ザ・フィッシュのデメリット
  • 現在購入不可:2024年に廃盤となり、新品での購入は不可能
  • 中級者以上向けの操作性:初心者には扱いが難しく、ある程度のスキルが必要
  • コンディション依存:面の荒れた状況や風のある日は性能が大幅に低下
  • EPSリペアの高コスト:修理が必要になった場合、PUボードより費用が高額
  • 軽量による不安定感:慣れるまではコントロールが難しく感じることがある

他の人気フィッシュボードとの比較

モデル価格特徴
nanazero ザ・フィッシュ¥89,800(廃盤)クラシックレトロ、ウッドスキン
nanazero フィッシュ II¥79,800パフォーマンス重視、現行モデル
DHD MINITWIN 2¥119,900モダンツイン、PU構造
CI FISH¥119,900前後カリフォルニアクラシック

廃盤となったザ・フィッシュの代替として、後継モデルのフィッシュ II パフォーマンスがおすすめです。よりパフォーマンス志向にアップデートされ、価格も抑えられています。

推奨ライディングスタイルと上達のコツ

nanazero ザ・フィッシュ
フィッシュボードの正しいライディングフォーム
  1. 膝を曲げた低い姿勢を保つ:膝を伸ばすと引っかかりやすくなるため、常に屈伸できる姿勢で
  2. テイクオフで慌てない:波キャッチが速いため、落ち着いてスタンドアップする
  3. ボトムまで降り切る:フィッシュの加速性能を活かすため、ボトムターンを意識
  4. レールtoレールを意識:ダウンレールの特性を活かした滑らかなターンを心がける
  5. 大きめのフィンを使用:安定性とドライブ感を高めるため、やや大きめのフィンがおすすめ
メイ

メイ

フィッシュボードで上達するコツってある?普通のショートボードとは乗り方が違うの?

フィッシュボードは「フロー」を重視します。力を入れすぎず、波のエネルギーを利用した滑らかなライディングを心がけてください。ターンでは急激な動きよりも、レールを傾けてボードと波の流れに身を任せる感覚が大切です。この乗り方をマスターすると、ショートボードの上達にも必ず繋がりますよ。

ヒガ

ヒガ

よくある質問(FAQ)

Q

ナナゼロ ザ・フィッシュは現在購入できますか?

A

残念ながら、ザ・フィッシュは2024年に廃盤となり、現在は購入できません。後継モデルとして「フィッシュ II パフォーマンス」が販売されており、同様の乗り味を楽しめます。

Q

初心者でもザ・フィッシュに乗れますか?

A

ザ・フィッシュは中級者以上向けのボードです。ショートボードでボトムターンやカットバックができるレベルのスキルが推奨されます。初心者の方には、より安定性の高いミッドレングスやファンボードから始めることをお勧めします。

Q

ザ・フィッシュに最適な波質は?

A

面の良い膝〜肩サイズの波で最高のパフォーマンスを発揮します。特に厚めでフェイスの広い波質では、フィッシュ本来のフロー感とスピードを楽しめます。風の強い日や面の荒れた条件では性能が低下します。

まとめ:ザ・フィッシュから学ぶレトロフィッシュの魅力

nanazero the fish
レトロフィッシュの王道:nanazero ザ・フィッシュ

nanazero WOODSKIN ザ・フィッシュは、スティーブ・リズの伝説的なデザインを現代的にアップデートした、王道レトロフィッシュでした。廃盤となった今も、そのクラシカルな乗り味と美しいウッドスキン仕上げは多くのサーファーの記憶に残る名機です。

中級者以上のスキルが必要ですが、一度その魅力を体感すれば、サーフィンの新たな楽しみ方を発見できるボードでした。現在は後継モデルのフィッシュ II パフォーマンスが販売されており、よりパフォーマンス重視の設計で同様の楽しさを味わえます。

フィッシュボードに興味がある方は、現在販売中のナナゼロ各モデルをナナゼロ サーフボード全種類まとめで比較検討してみてください。また、サーフボード選び方完全ガイドでは、あなたに最適なボード選びのポイントを詳しく解説しています。

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ヒガシーサー

ヒガシーサー

ブロガー/クリエイター/サーフボード開発

サーフィン歴20年の経験を持つ週末サーファー。Beach Accessとnanazeroのテストライダーおよびサーフボード・サーフスケート・フィン開発チームに参加。19年間上達できなかった経験から、科学的アプローチで効率的に上達する方法を研究。この経験を基に、初心者から中級者の週末サーファーが安全で楽しいサーフィンライフを送るための実践的な情報を発信しています。
Instagram:@higashisacom(3.5万人フォロワー)
YouTube:@higashisa(1.8万人登録者)
著書:「ブログで簡単!アフィリエイト 稼ぐ力をつけるための教科書」他3冊

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