この記事でわかること
- ソフテックのファンボードがどんな人に向いているか
- 3年以上使ってわかった守備範囲の広さと正直な弱点
- 7ftと6.6ftのサイズの選び方
- 初心者の最初の1本に選ぶときの注意点
ソフテックサーフボードとは、ソフトデッキを採用したオーストラリア発のソフトボードブランドで、初心者の入門用から経験者の小波遊び用まで幅広く使われているボードです。私は7ftのファンボードを3年以上使ってきました。子どもと一緒に乗るために買ったのですが、小さい波の日は自分でも乗っていて、気づけば想像以上に長く付き合っています。
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正直に言うと、買う前は「子ども用の1本」くらいの位置づけでした。でも実際に乗ってみると、小さい波でも簡単に波をキャッチでき、波が大きくなっても普通に乗れる。守備範囲が思ったより広かったのです。この記事では、3年使ってわかったことを、いいところも弱いところも含めて書いていきます。
目次
ソフテックのファンボードは「どんなボード」なのか?
ひとことで言うと、懐の深いボードです。
ソフトボードは、デッキ(足を乗せる面)が柔らかい素材でできたサーフボードのことです。ぶつかっても痛くなりにくく、価格も抑えやすい。そのうえ最近のソフトボードは性能が上がっていて、昔のような「練習専用の道具」というイメージとはずいぶん変わりました。
ソフトボードメーカーは、これからも参入が増えていくと思います。大量生産しやすく、通常のサーフボードより安全性が高く、価格も安い。サーフィンスクールや初心者にとっては、これ以上ないくらい入りやすいボードだからです。
サーフボードは本来、自分のレベルと波のコンディションに合わせて選ぶものです。ソフトボードはその「最初の一歩」を軽くしてくれる存在だと考えています。
サーフボード全体の中でソフトボードがどの位置にあるのかを知りたい方は、サーフボードの種類と特徴をまとめた記事もあわせて読むと、選び方の地図が見えてきます。
サイズは7ftと6.6ft、どちらを選ぶか?
まだテイクオフが安定しないなら7ftです。
テイクオフ(波に乗り始める動作)がうまくできない段階の方には、浮力が大きい7ftモデルをおすすめします。すでにテイクオフができる初心者の方なら、少し小回りの利く6.6ftでも楽しめます。
上達のコツは、とにかく数をこなすことです。いい波やいいボードを待つより、一本でも多く波を掴むほうが結果的に早く慣れます。だからこそ、波をキャッチしやすい浮力大きめのボードを選ぶ意味があります。
| サイズ | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 7ft | テイクオフがまだ安定しない人 | 浮力が大きく波を掴みやすい |
| 6.6ft | テイクオフはできる初級者 | 少し取り回しが軽い |
サイズと長さの考え方をもっと体系的に知りたい方は、体重・レベル・波質別のサーフボード選び方ガイドを参照してください。ソフトボードに限らず、自分に合う1本を選ぶ基準がわかります。
3年使ってわかった、ソフテック7ftの正直な評価
結論から言うと、想像より長く付き合えるボードでした。
買ったきっかけは、子どもたちと一緒に海で遊ぶためでした。
ところが小さい波の日は、自分でも乗るようになりました。
スネくらいの小さい波でも、軽くパドリングするだけで簡単に滑り出す。逆に波が肩くらいまで上がっても、普通にテイクオフして走れる。この守備範囲の広さは、正直、買う前は期待していませんでした。
私のホームは沖縄のリーフブレイク(サンゴ礁の地形でブレイクする波)です。スネサイズから肩サイズまで、いろいろなコンディションでこの1本を持ち出してきましたが、どの日もそれなりに楽しめました。「今日はこれで十分だな」と思える日が、想像よりずっと多かったのです。
メリット:キャリーハンドルと安心感
地味ですが、キャリーハンドルが効きます。
ファンボードは幅が広く、片手で抱えて運ぶのが意外と大変です。ソフテックのファンボードには、最初から持ち運び用のハンドルが付いています。これのおかげで、ボードの正しい持ち方が自然と身につきますし、力の弱い人でも運びやすい。
ストリンガー(ボードの芯になる補強材)構造など、技術的な工夫もいろいろ詰まっていますが、細かいスペックは覚えなくても大丈夫です。「乗りやすくて壊れにくいボードだ」と思っておけば十分使えます。
デメリット:見た目とワックスの扱い
弱点は、性能より見た目とワックスです。
いかにも入門用というデザインなので、人によっては「初心者っぽい」と感じるかもしれません。私はそこをまったく気にしないタイプなので問題になりませんでしたが、見た目を重視する方には引っかかる点だと思います。
もうひとつは、ワックスです。ソフトデッキにワックスを塗ると、あとから落としにくく、汚れが残りやすい。私はワックスシート(ソフトボード用の滑り止めシート)を貼って、この問題を解決しました。基本的には、ソフトデッキにはワックスを塗らない使い方が無難です。
経験者の「小波遊び用」としても成立する
これは買ってから気づいたことです。
私は35歳まで、ショートボードしか乗りませんでした。ファンボードやソフトボードは初心者用だと思い込んでいたのです。実際に乗ってみると、小さい波でもイライラせずに楽しめるという、別の価値がありました。
幅のある大きめのボードは、レールワーク(ボードの縁を使って曲がる操作)の基本ができていないと、すっと曲がってくれません。逆に言えば、その練習にもなります。コンディションが物足りない日に1本あると、サーフィンの幅が広がります。
ファンボードという選択肢を本気で意識したのは、若い頃に2ヶ月ほど滞在したハワイでした。ワイキキではロングやファンボードでゆったり乗り、ダイヤモンドヘッドやノースショアではコンディションに合わせてボードを替える。むしろ波に合っていないボードを選ぶほうがかっこ悪い、という空気だったのです。あの体験で、ボードは「見た目」ではなく「その日一番楽しめるか」で選ぶものだと腑に落ちました。
こんな人には向いていない
万能ではないので、合わない人もいます。
- 掘れた波で鋭いターンを決めたい中上級者。ソフトボードは高性能ハードボードの代わりにはなりません
- 見た目やデザインを最優先したい人。入門用らしいルックスは好みが分かれます
- 頭以上の大きな波でガンガン攻めたい人。このボードの得意領域はあくまで小〜中サイズです
ソフテックのファンボードは、初心者の入口であり、経験者の小波遊び道具です。高性能ボードの置き換えではなく、もう一つの楽しみ方を増やす1本だと考えると、選びやすくなります。
ほかのソフトボードと迷ったら
ソフトボードは、いまや選択肢がたくさんあります。
同じソフトボードでも、デッキだけが柔らかいタイプ、芯まで含めて構造が違うタイプなど、作りはさまざまです。価格も3万円台から9万円近いものまで幅があり、その差には理由があります。価格帯ごとの違いを知っておくと、後悔しない選び方ができます。
価格と中身の関係を整理したソフトボードの価格差を解説した記事と、目的別に選ぶソフトボードのおすすめをまとめた記事を読むと、自分に合う1本が絞り込めます。
比較対象としてよく挙がるのが、ビーチアクセスのソフトボードです。私はビーチアクセスのテストにも関わっている立場なので、その点を最初にお伝えしておきます。そのうえで言うと、軽さとワックスフリーで気軽に楽しみたいなら、ビーチアクセスのm-softシリーズも候補になります。
レベルや波質ごとにどのシリーズが合うかは、ビーチアクセスのおすすめを選び方つきでまとめた記事で整理しています。
同じソフテックの中でも、別モデルの乗り味が気になる方は、ソフテック BOMBER を沖縄と台湾で乗った感想も参考になります。
よくある質問(FAQ)
ソフテックのファンボードは初心者の最初の1本に向いていますか?
向いています。浮力が大きく波をキャッチしやすいので、テイクオフの練習がしやすいです。テイクオフがまだ安定しないなら7ft、できるようになってきたら6.6ftが目安です。
中級者が買っても意味はありますか?
あります。私自身、小さい波の日の遊び用として3年以上使ってきました。コンディションが物足りない日でも楽しめるので、サーフィンに行ける日が増える感覚があります。
どのくらいのサイズの波まで乗れますか?
私は沖縄のリーフブレイクで、スネサイズから肩サイズまで乗ってきました。小さい波でも簡単にキャッチでき、肩くらいまでなら普通に走れます。頭以上の大きな波で攻めたい用途には向きません。
ワックスは塗ったほうがいいですか?
ソフトデッキは塗ると落としにくく汚れが残りやすいので、基本は塗らない使い方が無難です。滑りが気になる場合は、ソフトボード用のワックスシートを貼る方法があります。私はこれで解決しました。
価格はどのくらいですか?
私が購入した当時は本体3万円台後半(税抜)で、リーシュコードなどの関連グッズを合わせて総額5万円ほどで揃いました。価格は時期やモデルで変わるため、最新の金額は販売ページで確認してください。
ソフテックとビーチアクセスのソフトボード、どちらがいいですか?
どちらも入りやすいソフトボードで、優劣というより好みと目的の違いです。軽さとワックスフリーの手軽さを重視するならビーチアクセスのm-softも候補になります。比較する場合は、レベルや波質を軸に選ぶと判断しやすいです。
まとめ:迷っているなら、まず1本持っておく価値がある
ソフテックの7ftファンボードは、初心者の入口としても、経験者の小波遊び用としても成立する懐の深いボードです。
3年使ってきて感じるのは、守備範囲の広さです。スネサイズの小さい波でも簡単に滑り出し、肩サイズまでなら普通に走れる。子どもと一緒に乗れて、自分の遊び用にもなる。1本でこれだけ役割をこなせるボードは、思った以上に重宝します。
高性能ハードボードの代わりにはなりませんが、そこを期待しなければ、損のしにくい1本です。まずはサイズだけ、自分のテイクオフのレベルに合わせて選んでみてください。
