このページはサーフスケート完全ガイドの一部です。20年以上のサーフィン経験とサーフスケート開発に携わった経験から、初心者から上級者まで、誰もが自分に最適なサーフスケートを見つけるための徹底ガイドをお届けします。
「波がない日に効率よくサーフィンの練習がしたい」「どのサーフスケートが自分に合っているのか分からない」「結局Carver?YOW?それともnanazero?」
サーフスケートは選び方一つで、サーフィン上達の最強ツールにも、ただの高価なおもちゃにもなります。しかし、Carver、YOW、Smoothstar、nanazero、WOODY PRESSなど、多種多様なブランドとモデルが溢れる中で、自分に最適な一台を見つけるのは簡単ではありません。
この記事では、自信を持ってあなたにぴったりのサーフスケートを選び出せるよう、以下のポイントを詳しく解説します:
- ブランド比較:各ブランドの特徴、メリット・デメリット
- トラックシステムの詳細解説:乗り味を決める最重要部品
- サイズ選びのコツ:体格・目的別の最適なデッキ長
- レベル別おすすめモデル:初心者から上級者まで
- 価格帯別の推奨ボード:予算に合わせた選び方
サーフィン歴20年以上、さまざまなサーフスケートに乗り、さらにはnanazero サーフスケートの開発にも携わった経験を活かし、客観的な視点でのレビューと比較を提供します。この記事を読めば、あなたのサーフィンスタイル、体格、技術レベル、予算に最適なサーフスケートを自信を持って選ぶことができるでしょう。
サーフスケートの本質は「サーフィンの陸上トレーニング」です。私自身も10年以上間違ったサーフスケートを使っていて、全く上達しなかった経験があります。

ヒガ

メイ
サーフスケートって色々あるけど、値段が高いものが高性能ってことですよね?YouTubeで見たプロはみんなYOWとか乗ってますよね?
それは大きな誤解です。YOWのトラックは高性能ですが、上級者向けで、初心者が乗りこなすのは極めて困難です。価格ではなく、自分のレベルとサーフィンスタイルに合ったボードを選ぶことが重要です。

ヒガ
目次
なぜサーフィン上達にサーフスケートが必須なのか?
スポーツ上達の基本は「知識」と「反復練習」です。サーフィンは知識は得やすいものの、この「反復練習」が極めて難しいスポーツであることをご存知でしょうか?
サーフィンには3つの大きな壁があります:
- 一つとして同じ波がない:毎回コンディションが変わり、同じ状況で練習できません
- ライディング時間が圧倒的に短い:1本の波に乗っている時間はわずか数秒〜10秒程度
- 海に行ける頻度の制限:多くの方は週末など限られた時間しか海に行けません
例えば、週に一度海に行き、運良く毎回10本の良い波に乗れたとしても、1年間で実際にボードの上に立っている時間はわずか1時間半程度です。これでは「体で覚える」レベルまで反復することは非常に困難です。
ここに、サーフスケートが必要な理由があります。サーフスケートを使えば、場所を選ばず、時間を気にせず、サーフィンのライディング感覚を集中的に反復練習できます。
毎日たった10分でもサーフスケートに乗る習慣をつければ、年に数回海に行くだけでは何年もかかる「ボードに乗る時間」を圧倒的に短期間で積み重ねることが可能です。
「量質転化の法則」や「1万時間の法則」といった上達の原則はサーフィンにも当てはまります。反復練習が難しいサーフィンだからこそ、陸上でその感覚を再現できるサーフスケートでの練習が、上達への最も効率的で確実な近道となるのです。
サーフスケートの失敗しない選び方【あなたに最適な一台を見つける5つのポイント】

数あるサーフスケートの中から自分にぴったりの一台を見つけるために、考慮すべき重要なポイントは以下の5つです。
サーフスケートの科学的選び方:5つの重要基準
サーフスケートには多種多様なモデルがあり、「どれが自分に合っているのか」と悩むことも多いでしょう。最適なサーフスケートを選ぶには、以下の5つの科学的基準を総合的に考慮することが重要です。

ヒガ
サーフスケート選びは「YouTubeを見てなんとなく良さそう」で選ぶのではなく、科学的根拠に基づいた基準で選ぶのがオススメ。次の5つの基準を軸に選ぶと失敗が少なくなります。
1. デッキサイズ(身長との関係)
デッキサイズは、あなたの身長に基づいた自然なサーフィンスタンスを可能にする重要な要素です。サーフスケートでのスタンスは、実際のサーフィンでのニュートラルポジションと同じように取れることが理想的です。
- 身長〜160cmの方: デッキ長 〜30インチ以下
- 身長160cm〜170cmの方: デッキ長 30〜32インチ前後
- 身長170cm〜180cm以上の方: デッキ長 31〜34インチ前後
注:日本人男性35歳の平均身長171cmに最も適したデッキサイズは一般的に31〜34インチです。これは肩幅よりやや広めのニュートラルスタンスで自然に構えられるサイズとなります。

メイ
私は過去にペニーのような短いスケボーに乗っていたんですけど、全然乗れなくて…
そうですよね。サーフィンの練習として考えるなら、肩幅より少し広いぐらいのスタンスが取れるサーフスケートがおすすめですよ。

ヒガ
2. ウィール(体重と路面に合わせた選択)
ウィールは、サーフスケートの走行性能に直結する重要な要素です。体重と乗る路面の状況に応じて、適切なサイズ、幅、硬度を選ぶことが重要です。サーフィンのフィンと同様に、体重が大きくなるほどウィールサイズも大きくするのが基本です。
スケートパーク/コンクリート路面向け:
- 体重25kg〜45kg: 直径60mm、幅40mm、硬度83a
- 体重55kg〜80kg: 直径62mm、幅48mm、硬度83a
駐車場のような一般的なアスファルト平面向け(初心者〜初級者向け):
- 体重55kg〜80kg: 直径70mm、幅51mm、硬度78a
ウィールの特性と選び方のポイント:
- 直径: 大きいほど最高速度が上がり、小さな障害物を乗り越えやすい。一般的に60mm〜70mmが多い。
- 幅: 広いほどグリップ力が増すが、若干の抵抗も生じる。幅広ウィールはでこぼこ路面で安定性が増す。
- 硬度: 数値が低いほど柔らかく、グリップ力と振動吸収性が高い。高いほど反発力とスピードが出るが、グリップは減少。
3. ウィールベース(回転半径とスタンス幅の関係)
ウィールベース(WB)とは、前後のトラック間の距離のことで、ターンの回転半径やパンプのリズムに直接影響します。これはサーフスケートの「乗り味」を決定づける重要な要素です。
- 短いWB(〜17インチ/43cm): 回転半径が小さく、クイックでタイトなターンが可能。ショートボード系マニューバーの練習に適する。
- 標準WB(17〜18インチ/43〜46cm): バランスの取れた操作性と安定性。多くのモデルの標準値でオールラウンドに使いやすい。
- 長いWB(18インチ/46cm〜): 大きなターン半径とより高い直進安定性。ミッドレングスやロングボード系のカービング練習に適する。
理想的なウィールベース: 肩幅よりも少し広いスタンスで乗れるサイズが最適です。これにより、ニュートラルポジションを取りながら効果的な重心移動が可能になります。
サーフィンスタイル別の推奨ウィールベース:
- ショートボード系のクイックな動き: WB 〜17インチ(〜43cm)
- ミッドレングス/ファンボード系のフロー感: WB 17〜19インチ(43〜48cm)
- ロングボード系のクルージング: WB 19インチ〜(48cm〜)
※ Carverの31.25インチでウィールベースが約17インチ(43cm)のモデルは、多くのサーフスケートブランドの標準的なサイズであり、比較の基準として参考になります。
4. トラックシステム(サーフィンスタイルと練習目的)
トラックはサーフスケートの心臓部であり、そのボードの「乗り味」を決定づける最も重要な要素です。各ブランドは独自のトラックシステムを開発しており、これがターンの感覚、パンプのしやすさ、安定性、サーフィンとの関連性に直結します。
トラックシステム | 主な特徴 | 適したサーフィンスタイル | 推奨レベル |
---|---|---|---|
Carver C7 | スムーズで流れるようなターン、独特の粘り、楽なポンピング | ロングボード、ミッドレングス、フローサーフィン | 初心者〜上級者 |
Carver CX | 安定性とレスポンスのバランス、キレのあるターン | ショートボード基礎、レールワーク、汎用性高い | 中級者〜上級者 |
YOW Meraki | 極めてルーズでクイック、足首主導、タイトターン | ハイパフォーマンスショート、アグレッシブな動き | 中〜上級者 |
nanazero | 安定感が高く、バランスを取りやすい、CXよりマイルド | オールラウンド、基本動作練習、日常的な練習 | 初心者〜中級者 |
SLIDE | 安定感が高く、コントロールしやすい | オールラウンド、クルージング | 初心者〜中級者 |
WOODY PRESS | 安定性重視、コスト効率が高い | 基本動作入門、カービング練習 | 初心者 |
Smoothstar | 極めてルーズ、流れるような動き、全身動作必須 | プロレベルのサーフトレーニング特化 | 中〜上級者 |
サーフィン目的別のトラック選び:
- 基本的なカービングとサーフィンの基礎練習: Carver CX、nanazero、SLIDE
- ロングボード/ミッドレングス系のゆったりとしたフロー: Carver C7
- ハイパフォーマンス/クイックなマニューバー: YOW、Smoothstar
- 入門・基礎練習・コスト重視: WOODY PRESS、nanazero、SLIDE
トラックの特性は個人の好みや目的によって最適な選択が異なります。特に初心者は安定性のあるモデルから始め、徐々に反応性の高いモデルにステップアップしていくことをおすすめします。
5. デッキコンケーブ(サーフィン動作との関連性)
デッキコンケーブ(デッキの凹み具合)は、足とボードの接点となる重要な要素で、コントロール性能やターンのフィーリングに影響します。サーフボードのデッキ形状と同様に、練習したいサーフィンスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
- フラット〜浅いコンケーブ: 直進性が高く、ダウン・ザ・ラインでのスピードに適しています。足の位置調整がしやすく、クルージングや基本的なカービングに向いています。ロングボードのような乗り方に近いフィーリングを提供します。
- 中程度のコンケーブ: バランスの取れたコントロール性能とレール感覚を提供します。多くの市販モデルで採用されている汎用性の高い形状です。多様なサーフィンスタイルに対応可能です。
- 深いコンケーブ: ライダーの足をしっかりとグリップし、より積極的なレールからレールへのターンをサポートします。ハイパフォーマンスなショートボードのようなダイナミックな動きの練習に適しています。精密なフットワークが求められます。
デッキコンケーブと練習スタイルの関係:
- 基本的なクルージング・初心者練習: フラット〜浅いコンケーブ
- オールラウンドな練習・中級者: 中程度のコンケーブ
- 急激なターン・高度なテクニック練習: 深いコンケーブ
デッキコンケーブは他の要素に比べて個人の好みの影響も大きく、実際に立ってみたときの感覚も重要な判断材料です。可能であれば実際に足を置いてみることをおすすめします。
総合的な選び方と追加要素
以上の5つの基準に加えて、以下の要素も選択の際の参考にすると良いでしょう。
- ベアリングの品質: 転がりの良さとパフォーマンスに影響します。ABEC-7以上が推奨されます。
- トラックの材質と強度: アルミニウム合金の品質が耐久性に影響します。
- デッキ素材: メープルが一般的ですが、バンブーは軽量で反発があり、強化ファイバーは耐久性が高まります。
- 運用しやすさ: 日常的に練習するために、持ち運びや保管が容易なサイズを考慮することも重要です。
最適なサーフスケートは単一の要素だけでなく、これらの基準を総合的に考慮し、あなたの体格・スキルレベル・練習目的に合わせて選ぶことが重要です。どの要素も一長一短があり、完璧な「最高のボード」よりも、あなた自身に「最適なボード」を見つけることが何よりも大切です。

メイ
でも結局のところ、初心者はどんなサーフスケートから始めればいいんですか?基準は分かったけど、種類が多すぎて選ぶのが難しいです。
初心者なら「安定性」と「運用しやすさ」を最優先にしましょう。身長に合ったサイズ(例:170cmなら31-32インチ)で、安定したトラック(nanazero、Carver CX)を選ぶのがおすすめ。

ヒガ
これらの科学的基準を理解して選んだサーフスケートで、効率的な陸上トレーニングを重ねれば、サーフィンの上達を大きく加速させることができるでしょう。どのモデルを選ぶにしても、最も重要なのは「反復練習」です。日常的に乗る習慣をつけ、基本を丁寧に繰り返し練習することが、サーフィン上達への近道です。
【2025年最新】サーフスケート おすすめ人気ブランド&モデル徹底比較レビュー

ここでは、前述の選び方のポイントを踏まえ、人気の主要ブランドからおすすめのモデルをピックアップして詳しくご紹介します。
1. nanazero (ナナゼロ): 日本発!高コスパで初心者におすすめの安定モデル

- 高いコストパフォーマンス:品質に対して非常に手頃な価格
- 安定性が高く初心者でも乗りやすい:バランスを取りやすい設計
- 美しいバンブーデッキ:耐久性と見た目を両立
- 日本人サーファーが開発:日本人の体格や波質に合わせた設計
- YOWのようなハイパフォーマンスショートを想定したサーフスケートではない
- オンライン限定販売のため店頭で試乗できない
nanazeroは、品質とコストパフォーマンスのバランスに優れた日本発のサーフスケートブランドです。私自身が開発に携わっており、初心者〜中級者が安全にサーフィン基礎練習ができるよう設計されています。
モデル例: nanazero 31″ Bamboo Fish(19,800円)、nanazero 34″ Round Squash Tail(21,800円)
特徴:
- トラック: Carver CXに近いフィーリングを目指したRKPトラック。安定性が高く、初心者でも安心して乗れます。
- サイズ: 31″はオールラウンドな標準サイズ、34″はより安定したミッドレングス寄りのサイズ感。両サイズともWBが近いため、ターン半径は近いですが、スタンス幅の自由度が異なります。
- 乗り味: 安定感とカービング性能のバランスが良く、マイルドで扱いやすい特性。強すぎるスプリングの反発がなく、自分の力でコントロールしやすい点が特徴です。
おすすめの方: サーフスケート初心者、安定性重視の方、コストパフォーマンスを最優先する方、日本のブランドを応援したい方に特におすすめです。
nanazeroの最大の魅力は、2万円台という手頃な価格ながら、優れた安定性と操作性を持ち、初心者でも楽しく乗りながらサーフィンの基本動作を練習できる点です。私も日常的にこれらのボードでサーフィントレーニングを行っています。
2. Carver Skateboards (カーバースケートボード): サーフスケート界のパイオニア&ド定番

- 信頼のクオリティ:サーフスケートのパイオニアとしての確かな品質
- 3種類のトラックシステム:C7とCX4、C5から選べる異なる乗り味
- 豊富なラインナップ:様々なサイズ・デザインから選択可能
- 高い耐久性:長期間使用にも耐える堅牢な作り
- 比較的高価:特に本格的なモデルは5万円前後と高額
- C7トラックは重量がある:持ち運びや取り回しに影響
Carverは1996年にカリフォルニアで誕生したサーフスケートの先駆者的ブランドで、その確かな品質と性能で世界中のサーファーから支持されています。
主要トラック: C7、CX4
モデル例: Carver Resin 31″ (CX4)(約55,000円)、Carver Green Room 33.75″ (C7)(約65,000円)、Carver Triton Signal 31″ (CX)(約40,000円)など
特徴:
- トラック: C7は複雑なスプリング機構を持ち、スムーズでフロー感のある乗り味。CX4は安定性とキレのあるレスポンスがバランス良く、より正確なターンが可能。異なる乗り味を選べることが大きな特徴です。
- サイズ: 29インチ〜36インチ以上まで幅広いラインナップがあり、様々な体格や好みに対応。
- 乗り味: 高品質で信頼性が高く、C7は楽なポンピングと滑らかなカービング、CX4はレスポンスが良くキレのあるターンが特徴。
おすすめの方: 本格的なサーフトレーニングに取り組みたい方、高品質なボードを求める方に適しています。C7は初心者やロングボーダー、CX4は中級者以上や汎用性を重視する方向け。Tritonシリーズはより手頃な価格でCarverの性能を試したい方におすすめです。

3. YOW (ヤウ): ショートボードサーフィンに近いクイックな反応!ハイパフォーマンストレーナー

- 極めて敏感な反応性:わずかな動きで鋭くターン
- アグレッシブなライディング:ラディカルなサーフマニューバーの練習に最適
- 体重別のトラック:S4(軽量向け)とS5(標準体重向け)から選択可能
- プロサーファー監修モデル:競技志向のデザイン
- 初心者には非常に難しい:極度の不安定さで習得に時間がかかる
- YOW特有の癖がつく可能性:足首主導の動きが実際のサーフィンと異なることも
- 長距離のクルージングには不向き:安定性より反応性を重視した設計
- 高価格帯:初心者には手が出しにくい価格設定
YOWはスペイン発のサーフスケートブランドで、極めてルーズでクイックな反応性が特徴です。プロサーファーとのコラボレーションモデルが多く、ハイパフォーマンスなサーフィントレーニングを目指す方に人気があります。
主要トラック: Merakiシステム (S4, S5)
モデル例: YOW Gabriel Medina 33.5″ (S5)(約45,000円)、YOW Aritz Aranburu 32.5″ (S5)(約45,000円)など
特徴:
- トラック: 独自のMerakiシステムは極めてルーズでクイックな反応が特徴で、わずかな足首の動きにも敏感に反応します。S4は50kg未満、S5は50kg以上向けと体重によって選べます。
- 乗り味: サーフィンのアッパーアクションなど、ラディカルで素早い動きの練習に最適。他のボードでは再現できない鋭いフィーリングがあります。
おすすめの方: サーフィン上級者、競技志向のサーファー、ハイパフォーマンスなマニューバー練習に特化したい方に適しています。

メイ
でも先生、YouTubeとかで見ると、プロサーファーとかみんなYOW乗ってません?あれが一番サーフィンに近いんじゃないんすか?
そう思いますよね。でもそれは間違いです。YOWは優れたサーフスケートですが、一般サーファーにとって優れているとは限りません。SNSで見かけるYOWの愛好者の多くはハイパフォーマンスショートボードに乗っているサーファーが多いです。初心者がYOWに乗ると、基本的なバランスを養う前に、YOW特有の「足首だけ」の動かし方を覚えてしまいます。それは実際のサーフィンでは全く役に立たないため、まずは安定したボードで基礎を固めることが大事です。

ヒガ

4. SLIDE SURFSKATE (スライドサーフスケート): 安定性と手頃さのバランス◎
SLIDEサーフスケートはスペイン発のブランドで、安定性と価格のバランスが良く、初心者から中級者まで幅広く支持されています。特に安定感のある乗り心地は、サーフスケート入門者にとって大きな魅力です。
- 安定感が高い、初心者でも安心してカービングやポンピングの練習ができる
- コストパフォーマンスに優れている(2〜3万円台で高品質なモデルが手に入る)
- New Wave V3トラックは、調整可能なスプリング機構で自分好みの硬さに変更可能
- クルージング性能も高く、サーフトレーニングと街中の移動を両立したい人に最適
- Carver CX よりクイックに動く
- YOWやSmoothstarなどのトップトレーナーと比べると、サーフィンの再現性はやや控えめ
- 安定性重視の設計のため、極端なターンやラディカルな動きには不向き
- 足首主導の独特の乗り方になる可能性があり、サーフィンでの全身を使った動きとは少し異なる場合も
主なモデルには「CMC Pro 31″」「Diamond 32″」「Fish 32″」などがあり、価格帯は約25,000円〜35,000円です。特におすすめなのはオールラウンダーとして人気の「CMC Pro 31″」で、バランスの取れたサイズ感と安定した乗り心地が魅力です。

メイ
SLIDEってCarverの半分くらいの値段で買えますよね!でも安いってことは性能も劣るのでしょうか?
価格と性能は必ずしも比例しません。SLIDEはコスパ良く反復練習をするのに向いています。nanazeroほどコスパが高いわけでもなく、Carverほどのサーフィンの再現性があるわけではありませんが、練習を目的とするなら良い選択肢と言えます。

ヒガ
こんな人におすすめ:
- サーフスケート初心者で安定性のあるボードを求めている方
- 手頃な価格で品質の良いサーフスケートを探している方
- サーフトレーニングとクルージングの両方を楽しみたい方
- 「毎日気軽に乗って練習したい」と考えている方

5. WOODY PRESS (ウッディープレス): 予算最優先!手軽にサーフスケート体験
WOODY PRESSは国内でも人気の高い、コストパフォーマンスに特化したサーフスケートブランドです。2万円以下という圧倒的に手頃な価格帯で、サーフスケートの基本的な体験を提供しています。

WOODY PRESSは主に2種類のトラックシステムを採用しています:
- Carving Truck:比較的シンプルなRKP系のトラックで、安定感があり初心者でも扱いやすい設計
- Thruster System(Thruster 2):Carver C7に似たスイング+スプリング機構で、より柔らかな乗り心地とスムーズなターンが特徴
- 圧倒的なコストパフォーマンス(10,000円〜20,000円という手頃な価格帯)
- Thruster Systemは高価なCarver C7に近いポンピングのしやすさと柔らかな乗り心地を実現
- 初心者でも安定した乗り心地で基本的なカービングが練習できる
- 多彩なデッキデザインでビジュアル面も楽しめる
- 気軽に始められるため、「サーフスケートに興味はあるけど高額投資はためらう」方に最適
- 見た目のクオリティは高くない
- 価格なりの性能とデザイン
主なモデルには「30″ Carving」「32″ Thruster System 2」「36″ Thruster System 2」などがあり、特におすすめなのは「Carving Track」です。Carver CXに近い操作感でありながら、価格が2万円以下という驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。

メイ
WOODY PRESSって1万円台で買えるんすか!でも安すぎて逆に不安です。ちゃんとサーフィンの練習になるんですか?
サーフィンの基本を学ぶ入門機として、十分に役立ちます。特にCarving Systemは基本的なポンピングやターンの感覚を養うのに適している。ただし、使用頻度が高くなったり、上達して高度な練習をしたくなったりすれば、いずれ上位モデルへのステップアップは必要になるでしょう。まずは「サーフスケートとは何か」を体験したい初心者には、非常に合理的な選択です。

ヒガ
こんな人におすすめ:
- 予算を最優先する初心者
- サーフスケートがどのようなものか体験してみたい方
- 基本的なカービングとポンピングの練習から始めたい方
- 上達に応じて将来的なグレードアップを考えている方
(補足紹介)さらなる特定のフィーリングを追求するあなたへ
上記の主要5ブランドに加え、サーフスケートには特定の乗り味やトレーニング効果を極めたブランドも存在します。より高度なサーフトレーニングや特殊なフィーリングを求める中級者以上の方は、以下のブランドにも注目してみてください。
Smoothstar (スムーススター)
オーストラリア発のSmoothstarは、サーフトレーニングに特化した究極のサーフスケートとして世界中のトレーナーから高い評価を受けています。
- 特許技術「Thruster D」による極限までルーズで流れるようなフィーリング
- ショートボードの練習向け
- タイトなターンやスムーズなフローライディングの練習に最適
- 不安定で初心者には不向き。ショートボード向けトレーニング効果を最優先する中級〜上級者向け
価格帯は高めで、約40,000円〜50,000円以上です。私も過去に乗ったことがありますが、YOWに近いフィーリングのためサーフィンの基本動作を練習するのには向いていないと感じました。サーフスケートそのものの楽しさはあります。
SwellTech Surfskate (スウェルテック)
アメリカ発のSwellTechは、究極のサーフシミュレーターを標榜し、最も実際のサーフボードに近い感覚を追求したと言われているブランドです。(ハイパフォーマンスショートボードの感覚)
- 360度回転するフロントトラックという独自システムにより究極の不安定さを実現
- 常にバランスを取る必要があり、体幹や下半身の連動を文字通り「強制」される
- 最もサーフボード(特に浮力の小さい板)に近いと感じる人もいるが、習得は非常に難しい
- 上級者限定のハイパフォーマンスショートに挑戦したい方向け。転倒リスクが高いことに注意
価格帯はミドルレンジ〜高めで、約28,000円〜40,000円です。競技者向けのハイパフォーマンスショートの練習に向いています。一般サーファーの基本動作の反復練習、サーフィンの基本を練習するのには向いていません。
主要サーフスケート ブランド・モデル比較表
各サーフスケートブランドの特徴を一目で比較できるよう、主要なスペックと特性をまとめました。自分に最適なモデル選びの参考にしてください。
ブランド モデル例 (代表) | トラック システム | 長さ (約) | WB (約) | 価格帯 (JPY 目安) | 主な対象 ユーザー/レベル | 主な乗り味/フィーリング |
---|---|---|---|---|---|---|
Carver Resin 31″他 | CX4 | 31″ | 17″ | ¥50,000-¥58,000 | 中級以上/汎用性 | 安定、レスポンス良、カービング、パーク対応 |
Carver Green Room他 | C7 | 33-34″ | 18-19″ | ¥57,000-¥70,000 | 初心者/クルーズ/ロング | 非常にスムーズ、流れるよう、楽なポンピング |
Carver Triton | CX (CX4相当) | 29-32″ | 16-17.5″ | ¥36,000-¥47,000 | 初心者/予算重視 | 良いコスパ、CXの安定性 |
YOW Medina 33.5″他 | Meraki S5 | 32-33.5″ | 18.5-19″ | ¥40,000-¥50,000 | 中級/上級者 (>50kg) | 非常にルーズ、クイック、ラディカルな動き |
YOW (同サイズS4) | Meraki S4 | 30-33″ | 17-19″ | ¥40,000-¥50,000 | 軽量中級/上級者 (<50kg) | 極めてルーズ、非常にクイック、軽い力で動く |
nanazero 31″ BF | CXライク | 31″ | 17″ | ¥20,000前後 | 初心者-中級 | 安定、バランス良、カービング、良いコスパ |
nanazero 34″ RST | CXライク | 34″ | 17″ | ¥22,000前後 | 初心者-中級/安定重視 | 安定プラットフォーム、フロー感、スタンス練習 |
WOODY 32″ Carving | Carving Truck | 32″ | 不明 | ¥15,000-¥19,000 | 初心者/予算最重視 | 基本的な安定カービング、非常に安価 |
WOODY 32″/35″ Thr | Thruster System 2 | 31-36″ | 44-56cm | ¥10,000-¥20,000 | 初心者/予算重視 | C7似の可能性、柔らかい感触 |
SLIDE 31″ Pro他 | New Wave V3 | 31-32″ | ~17-18″ | ¥25,000-¥35,000 | 初心者-中級 | 安定、予測可能、コントロールしやすい、良いクルーザー |
Smoothstar 30-34″他 | Thruster D | 30-34″ | ~17-18″ | ¥40,000-¥50,000+ | サーファー(中上級) | 極めてルーズ、YOWに近い |
SwellTech 37-40″他 | SwellTech System | 37-40″ | ~23-23.5″ | ¥28,000-¥40,000 | 超上級者限定 | 極度に不安定、ハイパフォーマンスショート向き |
サーフスケートの効果的な練習方法
サーフスケートを手に入れたら、次はその特性を活かして効果的に練習し、サーフィンに繋げていくことが重要です。ここでは、段階的な練習方法をご紹介します。
1. 平地での基本練習
最初は広くて平らな場所(駐車場や公園など)で、基本的な動きの練習から始めましょう。
- STEP
ボードに立つ練習
まずはボードの上でバランスを取る練習をします。両足をボードに乗せ、サーフィンと同じようなスタンスを取ります。足の位置は肩幅程度の間隔で、膝を軽く曲げ、上体をやや前傾させましょう。
- STEP
パンピングの練習
次に、サーフスケート特有の「パンピング」という動作を練習します。これは両足を使ってボードを前後左右に動かし、推進力を得る方法です。膝と足首を曲げ伸ばししながら、上半身も使って左右にウェイトを移動させます。
- STEP
基本的なターンの練習
パンピングができるようになったら、次は基本的なターンの練習です。前足に体重をかけながら、上体を回転させる方向に向け、視線も同じ方向に向けます。肩→腰→膝→足首と順番に力を伝えていくイメージでターンします。
平地でのこれらの基本練習は、サーフィンのパドリングからテイクオフ、そして最初のボトムターンに向かう動きに対応しています。特にパンピングの動作は、サーフボードで波のパワーを利用して加速する感覚に近いものがあります。
2. バンクや緩斜面での応用練習
基本動作に慣れてきたら、次はより実践的な練習に移りましょう。スケートパークのバンク(斜面)や緩やかな坂道を利用すると、サーフィンのより実践的な動きを練習できます。

- ボトムターン練習:バンクの下部分から上に向かってターンする練習。サーフィンのボトムターンの感覚に近いです。
- カットバック練習:バンクの上部でターンして戻ってくる動き。サーフィンのカットバックの感覚を養います。
- リッピング練習:バンクの上部で素早くシャープなターンを行う練習。アグレッシブなマニューバーの感覚を養います。
- フローライン練習:バンク全体を使って、波の流れに乗るようなスムーズな一連の動きを練習します。

メイ
近くにスケートパークがないんですけど、どうすれば練習できますか?
9割の方がそうだと思います。必ずスケートパークで行う必要はなく、広い駐車場や、迷惑のかからない場所で練習することが大事です。大切なことは「ボードに乗る時間」を増やすことなので、近所で毎日練習できる場所を見つけてください。

ヒガ
3. 毎日コツコツ続ける – 反復練習の重要性
サーフィン上達において最も重要なのは「ボードに立っている時間」を増やすことです。サーフスケートの最大の利点は、場所や天候に左右されず、毎日練習できる点にあります。
- 短時間でも毎日継続:毎日10分でも良いので、ボードに乗る習慣をつけましょう。
- 意識的な練習:ただ乗るだけでなく、サーフィンのどの動きを意識して練習するのかを明確にしましょう。
- 運用しやすい環境づくり:ボードを取り出しやすい場所に保管するなど、練習のハードルを下げる工夫をしましょう。
- 動画撮影による自己分析:スマホで自分の動きを撮影し、フォームをチェックすることも効果的です。
安全にサーフスケートを楽しむために【必須の安全対策】
サーフスケートは楽しい反面、転倒のリスクはゼロではありません。安全に楽しく練習を続けるために、以下の安全対策を必ず行いましょう。
- ヘルメットとプロテクターを必ず着用する
- 安全な練習場所を選ぶ
- 練習前にウォームアップを行う
- 自分のスキルに合った練習内容を選ぶ
1. ヘルメットとプロテクターは必ず着用!
サーフスケートは特に不安定なものが多く、ターンの練習では思わぬ転倒が起こります。特に頭部への衝撃は一度でも重大な怪我につながる可能性があるため、ヘルメットは絶対に着用しましょう。また、手首・肘・膝のプロテクターも強く推奨します。
ヘルメットやプロテクターを着けるのは、ちょっと恥ずかしいです。

メイ

ヒガ
そうですよね。私もそう思っていました。ただ、動画でも紹介している通り、怪我を防ぐためにもヘルメットやプロテクターはとても大事です。

2. 練習場所を選ぶ
サーフスケートの練習に適した場所を選ぶことも、安全に練習を続けるために非常に重要です。
- 初心者向け:広い空き駐車場、公園の舗装された広場、人通りの少ない広い歩道など
- 中級者向け:スケートパークの平坦なエリア
- 上級者向け:スケートパークのバンクやボウル、コンクリートウェーブなど
どのレベルでも共通して、以下の条件を確認しましょう:
- 路面が滑らかで石やひび割れがない
- 車や歩行者の通行が少ない
- 十分な広さがあり、障害物が少ない
- 法的に乗ることが許可されている場所(地域によってはスケートボード禁止の場所も)
3. 始める前にウォームアップ
サーフスケートは全身運動です。特に普段使わない筋肉や関節を多く使うため、ウォームアップなしで始めると怪我のリスクが高まります。練習前には必ず5〜10分程度のウォームアップを行いましょう。
4. 自分のスキルに合った練習を
サーフスケートを安全に楽しむためには、自分の現在のスキルレベルを正しく理解し、それに合った練習をすることが重要です。特に注意すべき点は以下の通りです:
- 無理なスピードを出さない:制御できる速度内で練習しましょう。特に下り坂では想像以上にスピードが出てしまうので注意が必要です。
- 段階的に難易度を上げる:平地での基本動作をマスターしてから、バンクやクルージングに挑戦しましょう。
- 無理な技に挑戦しない:SNSやYouTubeで見た派手な技に安易に挑戦せず、基礎からしっかり練習しましょう。
- 疲れを感じたら休憩する:疲労がたまると集中力が低下し、判断ミスによる転倒リスクが高まります。
【まとめ】あなたに最適なサーフスケートを見つけて、サーフィンをもっと楽しもう!

この記事では、「サーフスケート おすすめ」を見つけるための詳しい選び方と、主要な人気ブランド・モデルの比較をご紹介しました。
最適な一台を選ぶには、以下のポイントを総合的に考慮することが重要です。
- 乗り味の核となる「トラックシステム」:サーフスケートの性能はトラック性能で大きく変わります。一般サーファーの陸トレは Carver CX トラックの動きが最もオススメです。
- 体格と目的に合った「サイズ(デッキ長/WB)」:身長からニュートラルスタンスが取れる長さを目安に、練習したい動きに合わせて調整する。運用しやすいサイズも考慮。
- 予算と現在の「スキルレベル」:初心者なら安定性重視のモデルから始める。価格と性能のバランスを考える。
結局どれを選べばいい?迷ったらこれ!
特に「サーフスケート初心者で、まずは安全に乗り慣れたい」「波がない日にサーフィンの基本的な反復練習をしたい」「価格も抑えめで、日常的に気軽に運用できるボードが良い」という方には、
- nanazero (高コスパ、安定性◎、CXライク、日本のブランド)
- Carver Triton / Carver CX (30-32インチ) (定番の安心感、高品質、バランス型)
- WOODY PRESS (圧倒的コスパ、エントリーモデル)
といった、安定性があり、かつ30〜34インチ程度の「運用しやすい」サイズ帯のモデルが特におすすめです。
中でもnanazeroは、著者自身が開発に携わり、初心者〜中級者のサーフィン練習に最適なボードとして自信を持ってお勧めできます。 価格以上の性能とデザイン性を持ち、最初のサーフスケートとして選んで間違いのない一台と言えるでしょう。
サーフスケートは、あなたのサーフィンライフを豊かにし、上達を加速させてくれる強力なパートナーとなります。この記事の情報が、あなたにぴったりの一台を見つける手助けとなれば幸いです。安全対策を忘れずに、陸上での楽しいサーフセッションを満喫してください!
よくある質問(FAQ)
Q
サーフスケートとロングスケートボードの違いは何ですか?
A
最大の違いはトラックシステムにあります。サーフスケートは特殊なトラック(C7、CX、YOW Merakiなど)を使用し、サーフィンのようなカービングやパンプ動作が可能です。一方、ロングスケートボードは長めのデッキと標準的なトラックを使用し、主に長距離移動やダウンヒルに適しています。サーフスケートは主にサーフィンの練習や短距離移動に、ロングスケートボードは長距離のクルージングに向いています。見た目は似ていても、乗り味と目的が大きく異なるのです。
Q
どのくらいの頻度で練習すれば効果がありますか?
A
1日15分だけでもサーフィン15回分の練習になります。週に一回1時間程度練習すれば、1ヶ月で上達の効果を感じられるでしょう。
Q
パーツの交換やメンテナンスはどうすればいいですか?
A
基本的なメンテナンスとして、以下の点を定期的に行いましょう:
- ベアリングの掃除:約1〜2か月ごとにウィールを外してベアリングを掃除し、専用オイルを注す
- トラックの調整:緩すぎず固すぎないようにキングピンナットの締め具合を調整(特にCarver CXはこの調整で乗り味が変わります)
- ボルト類の締め直し:振動でボルトが緩むことがあるため、月1回程度は各部を締め直す
- 砂やゴミの除去:使用後にブラシなどで砂やゴミを落とし、トラックやウィールに入り込まないようにする
パーツ交換については、まず消耗しやすいのはウィールとベアリングです。ウィールは偏摩耗や硬化が見られたら交換時期です。ベアリングは回転が悪くなったり、音が出るようになったら交換を検討しましょう。多くのサーフスケートはスケートボードの標準パーツと互換性があるので、専門店で購入できます。トラック自体の交換は、各ブランドの専用パーツを公式ショップで購入するのが安全です。特にCarver C7やYOWなどの特殊トラックは、適切なメンテナンスで長持ちさせましょう。
Q
雨の日や冬場の練習はどうすればいいですか?
A
雨天時や寒い冬場でも練習を続けるための方法がいくつかあります:
- 屋内スケートパーク:多くの都市には屋内スケートパークがあり、天候に関係なく練習できます
- 地下駐車場:許可を得られる場合、広くて平らな地下駐車場は雨を気にせず練習できる場所です
- 自宅での練習:十分なスペースがあれば、リビングやガレージなどでバランス練習やポンピングの基礎動作を行えます
- ショッピングモールや公共施設:早朝や閉店後など人が少ない時間帯に許可を得て使用できる場合も
冬場は特に体が硬くなりやすいので、練習前のウォームアップを念入りに行い、防寒対策もしっかりとしましょう。また、雨の後は屋外の路面が滑りやすくなっているため、完全に乾くまで待つことが安全です。ベアリングやトラックは水に弱いパーツなので、雨天での走行後は必ず良く拭き、場合によってはベアリングを取り外して乾燥させることをおすすめします。
Q
体重が重い(または軽い)場合、選び方で注意することはありますか?
A
体重別のサーフスケート選びのポイントは以下の通りです:
- 軽量(〜50kg):YOWはS4モデル推奨。トラックが柔らかめのモデルを選ぶ。nanazeroやSLIDEなど一般的なトラックでも問題なく使用可能。
- 標準(50〜85kg):多くのモデルがこの範囲で設計されているため、特に制限なく選べる。
- 重量級(85kg〜):安定性の高いモデルを選ぶ。ウィールの硬度は軟らかめ(78A〜82A)を選ぶと重量に対応しやすい。長めのWB(17インチ以上)のモデルも安定感が増す。C7などのスプリング式トラックは、重量に対応できるよう調整可能なものが多い。
特にCarver CXなどいくつかのトラックはキングピンの締め具合で硬さを調整できるので、自分の体重に合わせて調整するとより乗りやすくなります。また、体重が非常に軽い/重い場合は、試乗できる機会があれば実際に乗り比べてみることをおすすめします。
Q
サーフスケートはサーフィン以外にも役立ちますか?
A
はい、サーフスケートはサーフィン練習以外にも様々なメリットがあります:
- 全身の体幹トレーニング:サーフスケートは体幹、下半身、上半身のバランスを総合的に鍛える優れた運動です
- バランス感覚の向上:日常生活でのバランス感覚や身体制御能力の向上に役立ちます
- 短距離移動の手段:特に安定性の高いモデルは、短〜中距離の移動手段として活用できます
- 他のボードスポーツへの応用:スノーボード、ウェイクボード、スケートボードなど他のボードスポーツのバランス感覚やエッジコントロールの向上にも効果的です
- ストレス解消・気分転換:ターンやカービングの感覚は爽快で、日常のストレス解消や気分転換に最適です
- 社交的な活動:サーフスケートを通じて新しいコミュニティやつながりができることも多いです
サーフィンをしない方でも、純粋に新しいスポーツとして、あるいは体幹トレーニングの一環としてサーフスケートを楽しむ人も増えています。特に安定性の高いモデル(nanazero、Carver CXなど)は、サーフィン専用というよりも汎用性の高い楽しみ方ができるでしょう。
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