サーフスケートはサーフィンの練習に最適な「スケートボード」のことです。
スケートボードにはいくつも種類がありますが、サーフィントレーニング用のスケートボードは世界のサーフシーンをリードするオーストラリアやカリフォルニアのサーフィンレッスンの現場で幅広く活用されています。
本記事では世界のサーフィンレッスンの現場で使われている「サーフィン上達にオススメのサーフスケート」についてまとめています。
サーフィンってどんなスポーツよりも上達に時間がかかりますよね。その原因は『反復練習ができない』ところにあります。
バリ島のように毎日いい波が立っていて、そのポイントで貸し切りでサーフィンができるなら反復練習は十分にできると思いますが、現実はせいぜい1日5〜10本乗って、30秒程度しかライディングはできません。
つまりサーフィンのライディング練習って1日1分もできないことがほとんどなんです。そんなんで上手になるとか無理です!
だからサーフィンが上手くなりたいなら陸トレをする必要がありますが、サーフィン用の陸トレで1番効果の高いトレーニングが『スケボー(サーフスケート)』です。サーフスケートを使ってサーフィンの上達に繋げるための練習動画もご覧ください。
目次
サーフスケート(サーフィン練習用スケボー)とは?
サーフスケートとは、陸地でサーフィンのイメージをそのまま体感できるスケートボードのことです。
一般的なスケボーは数千円〜2万円前後で手に入りますが、サーフスケートは価格が高くなります。
サーフスケートの代名詞である「カーバースケートボード」は日本で買うと30,000円以上の価格で売られています。
しかし、中にはコスパに優れたサーフスケートや、ネットショッピングを使ってお得に購入できる裏技などがあるので、上手に使いこなして自分に合ったサーフスケートを選んでいきましょう。
では早速おすすめサーフスケートをまとめていきます。※中級者の感想です。
サーフスケート おすすめランキング
- カーバー:CAVER SKATEBOARD
- 普通のスケボー:SKATEBOARD
- ウッディープレス:WOODY PRESS
- ヤウ:YOW SURFSKATE
- スライド:SLIDE SURFSKATE
当サイトでオススメしているサーフスケートは上記5つのサーフスケートとなります。よくあるエアレビューではなくて、ちゃんと乗ってみての感想からまとめています。それぞれに特徴があるので、目的に合わせて選ぶのがオススメです。
第1位 カーバースケートボード
- サーフィンのタメが再現できている
- ターンの練習に向いている
- ニュートラルポジションの練習ができる
まず真っ先におすすめしたいのが CARVER(カーバースケートボード)です。このスケボーは感動するくらいサーフィンのイメージで練習することができます。
その理由は「サーフィンに近いターンの反発を再現」しているから。
他のサーフスケートはターンの感覚までは再現できていますが、反発のタイミングは再現できていません。それがカーバースケートが最もサーフィンの練習に最適な理由と根拠です。
ネットを見てみるとネガティブな意見もありますが、サーフィン先進国のオーストラリアのサーフィンレッスンの現場でも使われているので、最もサーフィン上達に適したスケボーです。
カーバースケートボードがサーフィンの練習に向いてる理由は?
カーバースケートは「ターンの反発を再現できている」ことがオススメポイントになります。特にC7トラック、CXトラックはサーフィンのイメージをほぼ完璧に再現していると言っていいくらいです。
以前、カーバーに乗るまで SurfStik というサーフスケートを長らく使っていましたが、カーバーに切り替えたときショックを受けました。
サーフィン初心者の頃に SurfStik を選んでから、10年間はずっと乗っていたので、もうほんとに後悔だらけです。これがネット情報を鵜呑みにする注意点ですね。
カーバースケートを使い始めてから、サーフィンの練習ができているという動画になります。
カーバースケートの選び方

- ショートボーダーなら WB16インチ〜18インチ
- トラックはどちらでもOK(扱いやすいのはCX4)
- 見た目の好みで選ぶ
サーフスケートは見た目や板の長さで選ぶのもアリですが、大事なのはWB(ホイールベース)です。スケボーのWBも車のホイールベースと同じ考え方です。
WBが狭ければ回転半径が小さくなるのでクイックな動きができるようになります。逆にWBが広ければ大きなターンの練習ができます。
こうした理由からサーフィンの練習に最適なWBは16〜18インチのモデルのものがオススメです。
カーバースケートはサーフィンの練習にならない?という口コミ
カーバースケートについては「ランプで使えない」とか「トップアクションに向いていない」と言われていた時期もありました。またトラックが動くので足首で動かしてしまうクセが身につく。ということも言われてきました。
ただ、それは日本にはサーフスケートの指導者がほとんどいないことが原因です。オーストラリアのようにサーフィンの教育機関が発達しているところでは、そういった考えはほとんどないそうです。
そうではなくて、ターンの練習にはカーバースケートを使い、エアリアルなどの練習は通常のスケボーで練習するなど使い分けることが大事です。
要は「教えることのできるヒト」から教えてもらうことが大事。独学ではズレていくので変な癖がついたり、怪我に繋がっていきます。
筆者はオーストラリア発の科学的メソッドが学べるオンラインスクールで学んでいるので、サーフィンの練習にはならないという考えにはなりませんでした。
サーフィン理論が進んでいるオーストラリアのスクールで使われている
カーバースケートはサーフィン先進国のオーストラリアでも教材としてよく使われているそうです。
日本よりも理論と教育が進んでいるオーストラリアのサーフシーンで使われているのは、「サーフィンの練習に向いている」から取り入れられているのでしょう。
オーストラリアNO1コーチと言われる「クレイトン・ニーナバー」さんのレッスンや自宅のランページでもカーバースケートが使われています。
なので、もしサーフィンの上達にスケートボードを使いたいのであれば「カーバースケート一択」で問題ありません。
カーバースケートの選び方は16インチ〜18インチのホイールベースで、トラックはC7でもCX4でもどちらでも大丈夫です。
筆者はC7とCX4を比較して乗ってみましたが、CX4のほうが軽くて乗りやすいなと感じています。そこは好みになってくると思うので、それよりもホイールベースの長さを重視してください。
第2位 通常のコンプリートスケートボード
- エアリアルの練習ができる
- トップアクションの練習ができる
- カラダの使い方を練習できる
普通のスケボーもサーフィン練習にオススメのスケートです。コンプリートデッキのスケートボードは価格も1万円台で手頃ですし、なにより横乗りの基本が身につくのでオススメ。
初級者だけではなく、サーフスケート上級者がランページを使ったトップアクションをするのにも向いています。
筆者は怪我が怖いのでランページのトップアクションは練習しませんが、カーバースケートと通常のスケートボードは二本持ちするのが良いとコーチにも教わっています。
第3位 ウッディプレス WOODY PRESS
- 価格が安い
- ターンの練習ができる
- 軽くて持ち運びが楽
WOODY PRESS はコスパに優れたサーフィン練習用スケートボードです。筆者も購入しました。カーバースケートと遜色なく使えて、価格も安いのでコストパフォーマンスに優れています。
WOODY PRESS のスケートボードは「スラスター2トラック」と「カービングトラック(オリジナル)」の2種類が用意されています。サーフィンの練習用に購入するなら「カービングトラック(オリジナル)」をオススメします。
サイズは28インチ、30インチ、32インチの3種類がありますが、デッキの長さよりもホイールベース(WB)で選ぶといいでしょう。
サーフィンに最適なホイールベースは16インチ〜18インチなので、ウッディプレスのスケートボードは板の長さが30インチ〜32インチのものをオススメします。
ウッディプレスのサーフスケートも実際に購入してから乗り心地をまとめています。
4位 YOW SURFSKATE ヤウ
- パフォーマンスボードの動き
- スラッシュ系の練習に向いている
- 見た目がカッコいい
YOW SURFSKATE は当初、サーフィンの練習には向いていないなと思いました。トラックが柔らか過ぎて、ターンの練習ができないと感じたからです。
しかし、使い続けていると「ショートボードのスラッシュ」の感覚を鍛えるのにはすごく向いていることが分かりました。
サーフィンで言うなら「パフォーマンスボード」に乗る感覚と近いです。
反応がめちゃめちゃ良くて、パフォーマンスボードのように動かすことができます。
サーフィン初心者〜中級者にはカーバースケートをオススメしますが、サーフィン上級者で板を動かしたい方にとっては練習しやすいサーフスケートです。
第5位 SLIDE その他
- スライド
- INTRO
- グラビティ
これまで色々なサーフスケートに乗ってきましたが、スライドはコストパフォーマンスに優れているサーフスケートです。
カーバーと近いのでサーフィンの基本的な練習に向いています。ただ、カーバーと違うのはタメが体感出来ないところ。微妙な違いではあるんですが、どうせ買うならカーバースケートのほうがいいのかなと考えて、5位にまとめています。
その他色々ありますが、上記5つ以外のスケボーで悩んでいるなら、まずは体感してみることをオススメします。
それぞれに特徴が違うのでムラサキスポーツやスケートボードショップで試乗するのがオススメです。
サーフスケートは3万円以上するスケボーがほとんどなので、なかなか購入に踏み込むのは勇気が入りますよね。なのでまずは試乗してみましょう。
沖縄だとムラサキスポーツが主催するスケボー教室や試乗会が開催されているので、タイミングがあえば参加してみるのも面白いと思います。
サーフィン上達にスケボー練習が欠かせない理由

- 一つとして同じ波で練習ができない
- 大人になってからは週末しか行けない
- 1回のライディングでボードの上に立ってる時間は長くて5秒(沖縄)
- 1回のサーフィンで波に乗れる回数は3〜10回
- サーフィンの反復練習はウェーブプールがないと無理
スポーツの上達には「知識」と「反復練習」が必要です。サーフィンの難しい点は「反復練習」ができないこと、そして正しい知識が手に入りにくいというダブルパンチで上達しにくいスポーツになっているからです。
日本のサーフィンは、オーストラリアやカリフォルニアに比べると文化的思考が強く、それが「経験」からしか知識を得られない仕組みになっています。
スポーツであれば科学的根拠やスポーツサイエンスが意思決定の基準になりますが、日本のサーフィンはそうなっていません。
例えば「パドリングの練習は海でパドリングするしかない」や「普通のスケボーが一番いい」のような言葉ですね。上記の言葉は実際に私が何度も言われてきたことです。
日本のサーフィンは文化的思考が根強いため、スポーツサイエンスを取り入れにくくなっていますが、サーフスケートの選び方や正しい練習方法はネットを通じて手に入れることもできます。
Corrective Surf’n’ Fitness や 市東重明さんの市東道場など、いまは少しずつスポーツサイエンスを取り入れたサーフィン上達を教えてくれる場所も増えてきました。

これまで独学でサーフスケートを練習していたヒガシーサーも、正しい知識と練習方法を学んでからあっという間に上達しました。それこそ1,2週間で上達を実感できるくらいです。
サッカーや野球と同じ様にサーフィンをスポーツとして考えると、自己流や根性論が時間を無駄にしていると実感しました。
サーフィンの上達には「知識」と「反復練習」が必要。その2つを実践するためにサーフスケートが欠かせないのです。
サーフィンの反復練習はスケボーしかできない

サーフィンの感覚を鍛えるためにはサーフィンを続けるしかありませんが、サーフボードの上に乗って波を乗りこなすライディングはスケボーで練習できます。
サーフィンはインナーマッスル(体幹)を使います。
インナーマッスルは普段の生活で鍛えることは難しいため、なかなかインナーマッスルの使い方は上達しません。
しかしスケボーを乗りこなす小学生や中学生を見ていると、とても器用にインナーマッスルを使ってカラダを動かしています。
アウターマッスルがない分、インナーマッスルの使い方が上手なんですね。あの動きを大人が真似するのは相当の練習が必要ですが、それはスケボーで鍛えることができます。
毎日10分でもいいからサーフスケートに乗ってみてください。そうするだけでもインナーマッスルが鍛えられるし、足腰も強くなります。

higashisa
初級者〜中級者はスケボーした方が上手くなる!(実体験)
サーフィンの練習は量よりも質

波質が良い場所で良いサーフィンをしていれば、サーフィン上達に繋がるわけではありません。あのケリースレーターだって小さい頃は波が全然良くない地域で、しかもボディーボードでサーフィンしてました。
サーフィンの上達は「量」よりも「質」を重視していきましょう。
って偉そうに言ってますが19年間間違ったサーフィンをしてきたのは私です。
感覚で上達した上級者さんやプロの方とは違い、凡人代表だからこそ正しい知識と正しい練習方法が大事だなと思い知らされました。

例えば正しい練習方法や知識を知らなければ、サーフスケートで下を向く、骨盤が横に向くなどサーフィンに逆効果な癖が身に付いてしまします。
サーフスケートで練習したいのは「正しい反復練習」であり「間違った反復練習」をしてしまうリスクもあります。
正しい知識を得てサーフスケートを実践するのと、ただサーフィンの間隔に近いからという理由でカーバースケートをやるのとでは、大きな差が生まれます。
その上で「量をこなす」ことが大事になってくるので、まずは何よりも正しい知識が大事。それからサーフスケートを実践すると、ほんとに1、2週間でめちゃめちゃ上達します。
サーフスケートで怪我した動画!ヘルメットとサポーターは必須
スケボーはサーフィンよりも怪我のリスクが大きいです。そして怪我をすることによって信用の損失が計り知れません。
遊んで怪我していいのは小中高生まで。20歳を過ぎた大人がスケボーで怪我するとかマジで笑い事では済まされないので、そこは注意して行いましょう。

higashisa
ヘルメットなかったら、救急車でした・・・
サーフスケート オススメのまとめ
- 1位 カーバースケート
- 2位 普通のスケボー
- 3位 Woody Pressのスケートボード
- 4位 YOW SURFSKATE
- 5位 SLIDE その他、好みに合わせて
以上が本記事のまとめになります。オススメはカーバースケートと普通のコンプリートデッキスケボーの併用です。