YouTubeの視聴者さんから「話題のYOW SURF SKATE(ヤウサーフスケートボード)もレビューしてください」というコメントをいくつも頂いたので、YOW(ヤウ)を購入しました。
Instagramで1分動画をシェアしています。
今回購入したYOWヤウサーフスケートは「S4」というトラックを採用しているモデルになります。
S4は体重が軽い方向けのトラックとなります。
体重50kg以上の方は S5 を選ぶと良いでしょう。
そして、結論からまとめると「見た目がカッコよくて海外女子スケーターに人気!でもサーフィンの基本的な練習には向いていない!」というのが筆者の本音です。
ただし、普段からパフォーマンス系のサーフボードに乗っていて、スラッシュ系やよく動かすサーフィンをしている方にとっての陸トレには向いています。
ターン主体の、サーフィンの基本的な3つの動き「傾ける、捻る、屈伸する」を練習するのは向いていないということです。
忖度もPRもありません。率直に感じた本音です。
サーフィンの陸トレ用に考えて YOW SURF SKATE を検討している方は注意してくださいね。
見た目やファッションとしてサーフスケートを楽しみたいヒトには最適だと思います!
では本記事は忖度なし、PRなしの初心者・中級者目線でヤウサーフスケートを乗ってみた感想をまとめています。
目次
YOW SURF SKATE はスペイン発のスケートブランド
YOW SURF SKATE(ヤウサーフスケート)はスペイン発のストリートスタイルサーフスケートブランドです。Your Own Wave を略して「YOW」となり、世界中のサーフスポットの名前を当てはめたモデル名が特徴です。
ヤウサーフスケートは見た目がカッコよくてトラックがよく動く
ヤウサーフスケートは見た目がとても洗練されていて、さすがは世界最先端の音楽やフットボール文化があるスペイン発だなと感じました。
これまで登場してきたサーフスケートの歴史の中でも群を抜いてスタイリッシュで見た目がカッコいいサーフスケートです。
またトラックがとても動くので、スケートボードを踏み込むことでぐんぐん加速していく特徴を持っています。(S4の場合)
トラックの動きがニガテなヒトは付属のネジを差し込むことでトラックを固定することができるので、通常のクルーズ系スケートボードとしても使うことができます。
ヤウサーフスケートは街乗りで楽しい
ヤウサーフスケートは街乗り(公道は不可)でとても楽しいサーフスケートです。
トラックは簡単に動かせるし、スケボーを左右に振るだけでグングン加速していきます。
サーフィンのアップスダウンとは全く違いますが、街乗りでグライド感を楽しむにはめちゃめちゃ楽しいスケートボードです。
ヤウサーフスケートがサーフィンの練習に向いてない理由

日本のサーファーの方や大手サーフィン系ショップがめちゃめちゃオススメしているから、きっとサーフィンの練習に向いているんだろうなと思って購入しました。
しかし乗った瞬間に「サーフィンの練習には向いていない」と分かりました。
いくつか理由がありますが、一つずつ私が感じたサーフィンの練習に向いていないポイントを挙げていきますね。
トラックが動きすぎてレールターンの練習ができない
どのくらい動くかというと、プッシュしてる段階で不安定になるので、プッシュで加速するのも不安になるレベルです。
感覚としては子どもたちに人気のラングスジャパンのスケートボードみたいな感じ。
トラックを左右に動かすことでグングン加速することはできます。なのでそういう乗り方ならすごく楽しいスケートボードだと思いますが、サーフィンの練習にはならないです。
例えばカーバースケートはレールターンのイメージでカラダを傾けることができますが、夜雨サーフスケートはすぐに曲がってしまうので、どちらかというと曲がらないように耐える必要があります。
サーフィンはレールを入れて自然とターンしていきますが、そのターンをしちゃったらヤウスケートボードは失速してしまうので、あぁコレはサーフィンの基本練習には向かないんだなと感じました。
反応が早すぎて、踏み込みで加速する癖が付いちゃう
ヤウサーフスケートはとにかくボードのレスポンスが早いです。サーフボードで言うとパフォーマンスボードに近いです。選手が試合で使うような薄くて軽いショートボードみたいな感じですね。
左右に振ることもできるし、グイッと踏み込むことでスケボーが加速していきます。コレはコレで楽しいスケボーです。
でも踏み込む癖が長年取れなかった筆者としては「ダメだよ・・・コレがダメなんだよ・・・」と呟いてしまいました。
コレクティブサーフィンフィットネスのコーチには「サーフィンのときに踏み込んで動かそうとする癖がある。」と指摘されています。
カーバースケートの時はちゃんとレールターンができているから、サーフボードのセンターフィンを取ってサーフィンすると良い練習になるよと教わりました。
なので今はスケボーするときもサーフィンするときも踏み込まないサーフィンを意識していますが・・・ヤウスケートボードは踏み込んで動かす必要があるので、サーフィンの練習とは違うかなって感じてます。
骨盤を前に向けにくい
サーフスケートを使った陸トレで大事なことは「骨盤を前に向ける癖」を練習することです。
ヒトは前に進むとき骨盤を横に向けて進みません。なのでサーフィンでもスケートボードでも必ず骨盤を前に出して、前に進む必要があります。
ここでもラングスジャパンのスケボーを例に出しますが、あのスケボーを乗ってる子どもたちに共通しているのは「骨盤を横に向けて進んでいる」状態です。
まるでフラフープでも回すように腰を動かしてスケボーを動かしているのが分かります。
YOW SURF SKATE はそこまでじゃないにしろ、トラックが動きすぎるからか、骨盤を前に出して乗るのが難しいと感じました。
サーフィン上級者、スケボー上級者の方はその特徴を分かって乗れるから大丈夫かもしれません。
でもサーフィン初級者、中級者のヒトは「骨盤を前に出してニュートラルポジション」が分からないので、こんなに反応が早いスケボーに乗ってしまうと、骨盤を横に向けたまま足首で曲がるサーフィンの癖が付いてしまうかも。
サーフィンの陸トレでとても重要な「骨盤を前に向けにくい」というのが、サーフィンの陸トレスケボーとしては向いてないなと感じました。*個人の感想です。
視点が下を向きがちになる
競技サーファーさんのサーフスケート解説動画では、スケボーの性能や乗り方についての解説が多いです。
でも、意外と見落としがちなのが「視点」です。
サーフィンではそうじゃないのに、スケボーをするときは視点が下を向いている競技サーファーさんもいます。
私はコーチに「ライディング中にボードのノーズが見えたらアウト」と教わったので、スケボーをするときもなるべく視点を上に向けるように意識しています。
YOWサーフスケートはプッシュのときからトラックが不安定なので、常に下を向いてしまいます。
これはあまり良い状態ではないなと思ったのが本音です。
YOW ヤウサーフスケートはスケボー初心者、サーフィン初心者にはオススメできない

YOW サーフスケートはセッティング次第でサーフィン練習に使えるサーフスケートになるかもしれません。
普段から試合で使うようなパフォーマンスボードに乗っていて、陸でもスラッシュ系やガシガシ動かすサーフィンがしたいヒトに向いてると思います。
ただ、サーフィン中上級者、スケボー中上級者ならという条件が必要になります。なぜヤウサーフスケートは初心者に向いてないのか?その理由をまとめていきます。
トラックが不安定で怪我のリスクが大きい
サーフィン初心者、スケボー初心者がヤウサーフスケートに乗ると怪我すると思います。
まず乗り出しの時点で安定していません。スケボー初心者は乗り出しすることも怖く感じるでしょう。
トラックが不安定で、ターンの基本ができていないとちょっとの体重移動ですぐにトラックが動きます。
トラックが動きすぎるので、安定して乗ることも難しいです。
10分乗っただけで癖がつく
YOW サーフスケートに10分乗っただけで、ヤウサーフスケートのトラックの動きをカラダが覚えてしまいました。
具体的に言うと「踏み込んで加速しようとする」ことです。
その後に他のサーフスケートに乗ると、踏み込みで曲がらないので違和感を感じました。
これは乗り比べをしていない方には分からないことです。
YoutubeやSNSでは乗り比べて比較している情報がないので、それを知らない方も多いでしょう。
もし日常的に YOW SURF SKATE でサーフィンの練習をしていたら、いざサーフィンの時に踏み込みでターンしてしまう癖がついちゃう可能性があります。
サーフィンの基本は「傾ける、捻る、屈伸する」なので、踏み込む必要はありません。
ガチャガチャ系のサーフィンになる可能性がある
日本人サーファーの特徴でもある板をガチャガチャ動かすサーフィンありますよね。YOW サーフスケートはそういうサーフィンの練習には向いてると思いました。
あと、トップで板をぶん回す系のスタイルの練習もできます。
なので自分が練習したいサーフィンに合わせて YOW や 他のサーフスケートを選ぶのがオススメです。
YOW ヤウサーフスケートのまとめ

YOW ヤウサーフスケートのまとめ「街乗りは楽しい!でも基本の練習には向いていない」というのがヒガシーサーの結論になります。
あくまでも個人の感想になるので、参考程度に見てもらえたら嬉しいです。
YOWサーフスケートは街乗り(日本の公道はスケボー禁止)やトラックをグニグニ動かして遊ぶ用のスケートボードとして考えるならアリですね。