ロングボード、ショートボード、ファンボード…サーフボードの種類って沢山あるから、どれを選んでいいのか分からないですよね。
この記事はサーフボードの種類について
サーフィンを始めたばかりの初心者さん
いろんなサーフボードを試してみたい
のような方々に向けて
自分に向いてるサーフボードって?
サーフボードを選ぶときに知っておきたいこと
をまとめています。
なるべくサーフィンの専門用語、上級者がよく使うカタカナ文字を少なくしてまとめているので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
サーフボード 種類
- ロングボード
- ソフト/スポンジボード
- ミッドレングス/ファンボード
- ショートボード(トライ/クアッド)
- EGG、ミニシモンズ系
- フィッシュ系ボード(ツイン)/レトロ系
他にもいろいろ形状がありますが、大きくカテゴリーに分けると上記の6つが現在の主流のサーフボードになります。ちなみにヒガシーサーは子供達と遊ぶ用のスポンジボード、沖縄の波で楽しむ用のショートボード(トライ/クアッド)を愛用しています。
どれが良いとかはないので、レベルや波質、どんなサーフィンがしたいかで選ぶと良いと思います。
ロングボードの特徴
- 大きくて長いサーフボード
- ハワイのワイキキビーチの写真とかでよく見る
- とにかく楽しいサーフボード
ざっくり特徴をまとめると上記の3つがロングボードの大きな特徴です。
一般的には9フィート以上(274cm以上)のサーフボードのことをロングボードと呼びます。サーフボードが大きくて浮力があるので女性やご年配のヒトにも人気があります。小さな波でもスピードを出すことができるので、たくさんの波に乗れます。
その反面、ロングボードは大きいので持ち運びが大変だったり、車の中に乗せることができなかったり、色々と工夫も必要です。
また海の上では上手にコントロールができないとぶつかったりすることも多いので、注意が必要です。
沖縄の波質はロングボード向きではありませんが、ゆったりとした波であればロングボードは極上の楽しさを体験できます。
初心者向けサーフィンスクールではロングボードクラスの大きさのサーフボードを使ってスクールを開催することも多いです。
ソフト/スポンジボードの特徴
- スポンジで作られている
- 柔らかい素材だから壊れにくくて、ぶつかってもそこまで痛くない
- 価格が安い
ソフトボード/スポンジボードは名称が違うだけで同じサーフボードのことです。本記事では【スポンジボード】と統一しますね。
スポンジボードは現在世界でめちゃめちゃ流行っているサーフボードの種類です。一昔前までは初心者用スクールに使うぐらいしか見かけなかったサーフボードの種類ですが、現在は世界中のあらゆるレベルのサーファーが楽しむボードになりました。
スポンジボードの特徴は、通常のサーフボードと違ってスポンジで作られているので、柔らかく安全な乗り物です。
子どもたちや初心者さんが初めて使うサーフボードに向いています。また価格も安いことが多いので、1本あれば家族や友人たちと楽しむことができます。
通常のサーフボードの違いとしては、水を吸ってしまう性質があるので海の上では重いということ。それでも浮力が小さいというわけではないので、むしろ通常のサーフボードよりも波をキャッチする能力が高かったりします。
今はいろんなメーカーがスポンジボードを販売しているので、その中から自分のレベル、波質に合わせて選びましょう。
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ミッドレングス サーフボードの特徴
- デザインや形が豊富
- それぞれ目的が違う
- めっちゃ楽しい
ミッドレングスのサーフボードの特徴は、一概に【ミッドレングスだから】というのは言えません。というのもミッドレングスサーフボードはデザインが豊富で、乗り味も、乗る目的もそれぞれ違うからです。
一言で言うと【サーフィンをもっと自由に楽しむためのサーフボード】になります。
大きさでいうとロングボードとショートボードの中間ぐらいのサイズで作られてることが多いですが、小さい波でも大きい波でも楽しめるので、とても人気のあるサーフボードです。
沖縄県では【YESSURF SHOP】さんが豊富に取り扱っています。
YES SURFさんはコチラ>沖縄サーフィンショップ「YES SURF」
ファンボードの特徴
ファンボードも以前までは「初心者向け」と「ファン(楽しむ)」を目的にしたサーフボードが多かった種類です。
現在ではミッドレングスの中の一つのカテゴリーとなるのでしょうか。初心者向け、ショートボーダーが波の小さい日に楽しむファン向け、大波にトライする用など、さまざまなタイプのサーフボードを選ぶことができます。筆者が愛用している7ftのスポンジボードはファンボードのサイズになります。
ショートボード(トライ/クアッド)
- 最も人口が多い
- よく動くのでカッコいいサーフィンができる
- 乗りこなせるようになるまで時間がかかる
一般的にショートボードと呼ばれているサーフボードは 5ft〜6.4ft 程度の大きさのサーフボードのことを指します。
ショートボードは競技としてもオリンピックに採用されたりするほど、競技人口が最も多いサーフボードの種類です。ショートボードのトライ、クアッドというのは、サーフボードについている【フィンシステム】の名称です。3つのフィンシステムを採用しているショートボードを【トライ】もしくは【スラスター】と呼び、4つのフィンシステムを採用しているショートボードを【クアッド】と呼びます。基本的には【トライ】のショートボードを選ぶのがおすすめです。
ショートボードも種類が豊富で、どれを選べばいいかという基準はほとんどありません。どんなサーフィンがしたいのか?を考えてサーフショップに相談すると色々教えてくれます。
初心者のうちは浮力が大きな「大きめのショートボード」を選ぶことをオススメします。ヒガシーサーは最初から短いショートボードを買ってしまったので、初めてテイクオフができるまで1年ぐらいかかりました。(笑)正しいボード選びができていればテイクオフなんて1日ぐらいでできちゃうんですけどね。
EGG、ミニシモンズ系
ロングボードの短くしたような形状のサーフボードも人気です。それぞれ呼び名が違いますがEGG系、ミニシモンズ系と呼ばれることが多いです。
このボードの特徴はロングボードのようなスピードと、ショートボードのコントロール性を合わせたような乗り心地です。将来はショートボードに乗りたいと考えている初心者さんのステップアップボードにおススメです。
中級者以上の方はファンボードのように小さな波でも楽しむ用途に向いているボードです。
個人的にオススメなボードがソフテックのボマーですね。発売以来すごい人気で世界中で愛されているソフトボードです。
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フィッシュ、レトロ系
- サーフボードのテール部分が特徴的
- ツインフィンシステムを採用しているボードが多い
- 加速はするけどターンが難しいため初心者向きではない
フィッシュ系のサーフボードはいろいろな形とフィンシステムがありますが、この記事ではスタンダードなフィッシュ系サーフボードの解説をしていきます。
まず特徴的な部分はフィッシュ系ボードのテールデザインです。魚の尾びれのようなデザインですが、このテールデザインが実はテイクオフを速めるという力学的な作用をもたらします。その理由は後ろからの水流を一箇所に集めるようなテールデザインになっているため、ボードを波が押してくれるからです。
スタイルを重視するサーファーが愛用していることが多く、スタイルマスターのロブマチャドが乗りこなしているのを動画でよく見ます。
今で言うと”エモいサーフィン”の代表的なサーフボードだと思います。
またスタイルを重視するサーファーだけではなくて、サーフィンの実力をもっと伸ばしたい中級者のステップアップにもオススメです。
ちなみに2017年最も売れたサーフボードの中で唯一ランクインしたフィッシュボードがファイヤーワイヤー社のGo Fish です。このボードは前述したロブマチャドと共同開発したモデルで、世界中で人気が爆発した唯一のフィッシュボードでもあります。
サーフボードの外側の形状(アウトライン)がとても直線的にデザインされているので、まっすぐ進む力が強く、加速がとても速いという特徴があります。
フィンシステムも同様に真ん中のフィンがないので、その分水流をまっすぐに流すことができ、その効果もまっすぐ進む力にプラスに働きます。
フィッシュ系のサーフボードは流体力学の科学的な作用のおかげで【まっすぐに進む力が強い】サーフボードになっていますが、その分ターンするのが難しくなるので、初心者向きではないことを覚えておいてください。
レトロ系 シングルフィン
- 真ん中のフィンのみ
- 上級者向けのサーフボード
- 丁寧なサーフィンが身につく
シングルフィン系のサーフボードも色々形やデザインがありますが、この記事では【ショートボーダーのレールワークの練習向けサーフボード】という観念で解説していきます。
シングルフィン系のサーフボードはクルーズ系などと言われたりしますが、乗っていて楽しいサーフボードです。テイクオフが速く、直進性が優れているため優雅なサーフィンを楽しむことができます。
ただし、曲がるときにはセンターのフィンと、サーフボードの外側の【レール】と言われる部分を水の中に沈めたり、出したりして動かさないといけないので、とても難しいサーフボードです。
サーフィンの基本は【レールを使う】と言われていますが、実は私も含めトライフィンのショートボードから始めたサーファーはこの【レールを使う】という基礎がないため、非常に軽いサーフィンになってしまいがちです。
なのである程度スキルが身についたショートボーダーはレールを使う練習をするためにシングルフィンのサーフボードを使うというのが上達に欠かせない練習方法になっています。
初心者にオススメのサーフボードはコレ
将来的にショートボードを乗りこなしたい!いろんなサーフボードに乗ってみたいと考えている初心者の方が最初に買うべきボードはソフテックの7ftモデルです。
このボードはソフトボード×ファンボード(ミッドレングス)の組み合わせなので、まずはこのボードから始めてサーフィンの楽しさを覚えましょう。筆者も子どもたちと楽しみながら使っています。
テイクオフが上手になったら選びたいサーフボードはコレ
テイクオフやパドリングが慣れてきたら、次はサーフボードをどんどん短くしていきましょう。ただし、ここでいきなりショートボードを選ぶのはオススメできません。
まだまだサーフィンの道のりは長いので、ここではEGG系、ミニシモンズ系のサーフボードを選びましょう。まだまだ価格が安いソフトボードで十分です。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]レベルに合わせてサーフボードを変えていこう![/st-cmemo]
サーフボードのオーダーは必要ない?
サーフィンのテイクオフやパドリングが慣れてきて、ファンボードでも、ショートボードでも横に走れる(波の斜面を進めるようになること)ようになってきたら、ショップでボードをオーダーしてしまう初級者の方も多いですよね。
でも、サーフボードのオーダーは現在のマシンシェイプの性能を考えると必要ありません。
筆者がサーフィンを始めた2003年ごろなら、まだオーダーする価値は高かったんですが、現在は本当にコンペティブ(競技のサーフィン)にサーフィンを楽しみたい方であればオーダーサーフボードを楽しめるでしょう。
筆者も未だにサーフボードをオーダーする必要性を感じていませんし、例えば15万円でボードをオーダーするよりも、15万円で種類が違うサーフボードを3本買った方がサーフィンの幅が広がると考えています。
スタイルマスターのロブマチャドも、コンペシーンから引退して、色んなサーフボードに乗ることによって、サーフィンの楽しさと奥行きを知ることができたと言っています。世界のトップで戦ってきたサーファーですら、そう感じるのだから、サーフィンは色んな波と色んなボードで楽しむことが重要なんじゃいかなと思います。
サーフィンライフハックTVでは、なるべく「楽しむサーフィン」を重視していきたいので、サーフボード選びも「楽しい」ことを最優先にしています。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]サーフィンは楽しんでるヒトが1番カッコいい![/st-cmemo]
波質に合わせてサーフボードを選ぶ
- ロングボード:厚くてトロめの波
- スポンジボード:オールラウンド(デザイン次第)
- ミッドレングス:厚めの波が楽しい(デザインにもよる)
- ショートボード:速い波、掘れる波、パワーのある波
- エッグ、ミニシモンズ系:厚めの波、楽しむ
- フィッシュ、レトロ系:オールラウンド、楽しむ
サーフボードはどれを選ぶのが正解というと【波質とレベルに合わせる】という曖昧な答えこそが正解となります。えっ?って感じですが、実際はそうなので仕方ないですね。
なので自分のホームポイントの波質に最も適したサーフボードを選ぶというのが正しいです。またショートだけ、ロングだけという形で一つのスタイルにこだわらない事も大切です。
今日の波は厚めのトロい波だからロングを使う。今日は掘れる波だからショートを使う。みたいな感じでシチュエーションに応じて選べるように練習するのがオススメ。
初心者さんはまず基本的な【パドリング】、【テイクオフ】、【ボードをコントロールする】という練習が必要になるので、たくさん波に乗れるスポンジボードがオススメです。
サーフボードの種類まとめ
- ロングボード
- スポンジボード
- ミッドレングス
- ショートボード
- エッグ、ミニシモンズ系
- フィッシュ、レトロ系
サーフボードの種類は上記の6つが現在の主流ですよと解説しました。この記事があなたのサーフボード選びの参考になれば嬉しいです。
それではまた。