本記事では、オーストラリアのサーフボードブランド「FIREWIRE(ファイヤーワイヤー)」の人気モデル「OMNI(オムニ)」について、実際に1年間乗り込んだ経験を基に詳しく解説します。購入を検討されている方に、メリット・デメリットを含めた正直な評価をお伝えします。
Q
この記事でわかること
- FIREWIRE OMNIの特徴と性能
- どんなサーファーに向いているか
- 実際の波での使用感
- 1年間使用した正直な評価
目次
FIREWIRE OMNI(ファイヤーワイヤー オムニ)の基本情報
FIREWIRE OMNIは、伝説的サーファーのケリー・スレーターとトップシェイパーのダニエル・トムソンが共同開発したハイパフォーマンスモデルです。革新的なデザインと高い性能を備えたモデルとして、2017年の発売以来、多くのサーファーから注目を集めています。
- アウトライン:直線的
- テール:ラウンドテール(ピンテール寄り)
- ロッカー:ナチュラル
- レール:ミディアム
- コンケーブ:シングル〜クアッド
- フィン:クアッド/トライフィン対応
- 素材:LFT、カーボンストリップ
FIREWIRE OMNIの特徴と性能分析
- 直線的なアウトラインによる高い加速力
- パワーのある波での安定性
- 大きなターンでの操作性
- リーフブレイクでの性能の高さ
- テイクオフのタイミングが難しい
- 小波での扱いにくさ
- レールワークの繊細さ
- 初中級者には扱いが難しい
波のコンディション別性能評価
- STEP
高性能
ラウンドテールとストレートアウトラインの組み合わせにより、パワーのある波での安定性と加速力を発揮。特にリーフブレイクでの性能が際立ちます。
- STEP
中程度
波のパワーが十分にある場合は楽しめますが、レールワークの正確性が求められます。テイクオフのタイミングが重要です。
- STEP
苦手
ボードの特性上、小波での加速力が不足しがちです。波のパワーが弱い場合は、他のモデルの方が適している可能性があります。
1年間の使用体験からわかったOMNIの実力
TOMOが「これ1本で世界中の波が滑れる」と太鼓判を押すOMNIですが、その真価を引き出すにはある程度の技術が必要です。以下、実際の使用感を詳しく解説していきます。
- 波の立ち上がりが速い状況での優れた反応性
- 前足荷重でのドライブ力が特に優れている
- レールワークは繊細な操作が求められる
- サイズのある波での安定性が際立つ
なお、サーフボードのリッター数計算については、体重の40%程度を目安にすることをお勧めします。
OMNIの適性と向き不向き
- 流麗なサーフィンスタイルを追求する方
- パワーのある波をメインに乗る方
- 繊細なレールワークを楽しむ方
- 中上級者でさらなる上達を目指す方
- 初心者の方
- 主に小波でサーフィンする方
- 安定性重視の方
- テイクオフに不安がある方
ボードの選び方について、より詳しい情報はサーフボード選び方完全ガイドをご覧ください。
購入前の重要チェックポイント
Q
購入前の確認事項
A
- 普段乗るブレイクの特性とボードの相性
- 自身のサーフィンレベルとの適合性
- 体重に応じた適切なボリューム選択
- フィンセットアップの選択(クアッド/トライ)
まとめ:FIREWIRE OMNIの総合評価
FIREWIRE OMNIは、TOMOとケリー・スレーターのコラボレーションによって生まれた革新的なモデルです。パワーのある波での性能は非常に高く、中上級者が使いこなせば素晴らしいパフォーマンスを発揮できます。ただし、その特性を最大限に活かすには、ある程度の技術力が必要です。
- パワーのある波での性能:★★★★★
- 小波での性能:★★★☆☆
- 操作性:★★★★☆
- 扱いやすさ:★★★☆☆
- コストパフォーマンス:★★★★☆