本記事はオーストラリアのサーフボードブランド【FIREWIRE ファイヤーワイヤー】の人気ボード【OMNI オムニ】のレビューをまとめていきます。
なるべく専門用語を省きながら紹介していきたいと思いますが、分かりにくかったらYouTubeのコメント欄で教えて下さい。
ちなみに今回の動画は
- ボトムターンができる
- アップスダウンができる
- トップターンができる
程度のミドルクラス仲間に向けて
- オムニってどうなの?
- ノーズとか変だけど大丈夫?
- ボードのデザインかっこいいけど、どう?
という話を中心にまとめています。ちなみに筆者のサーフィンレベルは初級者レベルです。
では早速、動画をご覧ください。
FIREWIRE OMNI ファイヤーワイヤー オムニ について
まず FireWire OMNI についてですが、このボードはケリースレーターデザインズチームと、ダニエルトムソンが共同制作したサーフボードになります。
ケリースレーターは11回のワールドチャンプに輝いたサーフィンというスポーツの最も成功したサーファーです。
そして、ボードデザインを担当したダニエルトムソンは、オーストラリア出身のシェイパーであり、水流を効率的に流すシェイプデザイン理論をサーフボードに取り入れる世界的な有名シェイパーさんです。
その2人がコラボして作り上げたサーフボードが FIREWIRE OMNI というサーフボードになります。
FIREWIRE OMNI オムニの特徴は?
OMNI の特徴は次の通りです
- 発売日:2017年
- アウトライン:直線的
- テールデザイン:ラウンドテール
- ロッカー:ナチュラル
- レール:ミディアム
- コンケーブ:シングル~クアッド
- フィン:クアッド、トライ
- 素材:LFT、カーボンストリップ
はい、こんな感じのスペックになっています。
ぶっちゃけ全然分かりませんので、コーチに教わったことをシェアしていきますね。
FIREWIRE OMNI オムニのアウトライン
まず、サーフボードのアウトラインについてですが、OMNIは直線的なアウトラインなので、アライアやフィッシュ系のサーフボードと近い形状をしています。
それによって直線的な加速力が高いという性質を持っています。
OMNIのテールデザイン
サーフボードのテールデザインもサーフィンの動きに重要な働きをします。
OMNIは直線的なアウトラインなのに、テールデザインがラウンドになっていますね。というかピンテールに近いです。
テールデザインは水の表面張力の影響を受ける場所なので、OMNIのラウンドテールは水から離れにくく、粘るようなターンに向いています。
逆にスクエアなテールは水を切る作用が働きますので、水離れがよくトップアクションやスラッシュなど、水から離れるようなアクションがしやすくなります。
それだけでなく、ラウンドテールは後ろからの水圧を横に受け流す効果があります。その効果のおかげで波をキャッチする能力は、スクエアなテールと比べて低くなります。
逆に大きすぎる波やパワーの強い波に対しては後ろからの大きなパワーを横に受け流すことができるので、安定したテイクオフに繋がります。
今までテールデザインって何のために違うのか分からなかったんですが、こうしたサーフボードの知識もサロンのコーチから教わっています。
ファイヤーワイヤー オムニってどうなの?
実際にOMNIを使ってみて最初に感じたのは波をキャッチするのが遅くて、いつもレイト気味にテイクオフしてしまうところです。
ボリュームが23.5Lぐらいしかないので、体重53kgの私でも浮力が足りないと感じます。
それだけだったらまだ良いんですけど、ピンテールに近いラウンドテールなので、どんどん水を横に受け流してしまいます。その結果テイクオフが遅れていたんですね。
そして、テイクオフがなかなか思うようにできないから、いつもの悪い癖であるボードに顎をくっつけるというのが、より悪化しました(笑)
いまはテイクオフのやり方を教わっているので、顎はつけないようにしていますが、ボードデザイン、テイクオフ動作の両方で「科学的に波を掴めない状態」を作り出していたので、そりゃーテイクオフが遅れますよね。
ファーストインプレッションはそういう感じでなかなか波をキャッチするのが難しいボードだなと感じてました。
ファイヤーワイヤー オムニの加速性と回転性
直線的なアウトライン、ピンテールに近いラウンドテール、シングル〜クアッドコンケーブ、ノーズをぶった切った形状。
まるで既存のサーフボードをひっくり返したような形状です。
ケリースレーターデザインとダニエルトムソンがコラボして作ったサーフボードなので、加速性と回転性を上手に組み合わせたサーフボードだと思いますが・・・ぶっちゃけそれケリーレベルのめちゃめちゃ高度な次元の話でデザインされたものです。
なので、ヒガシーサーのような素人が乗っても、全然このボードの真価は測れません。
結論から言うと、楽しいけど初級者〜中級者が乗るようなボードではないということですね。
ファイヤーワイヤー1年間乗ってみたヒガシーサーの感想
個人の感想ですが、具体的な例で言うと
- ピンテールに近いラウンドテールなのでテイクオフは速くない
- しっかり前足に荷重すると加速する
- アウトラインが直線的なのでレールの切り替えが繊細
- 小さなターンはしにくい
- 大きなターンがしやすいかと言うとそうでもない
- テールに体重をかけると速攻で失速する
- パワーのある波と相性が良い
- 面が荒れてるコンディションだと楽しくない
- パワーのない波だと楽しくない
- リーフブレイクの胸~でめっちゃ楽しいボードになる
みたいな感じです。
特にレールの入れ方なんですけど、テールの方から徐々にノーズにかけて丁寧にレールを入れていくときは気持ちの良いターンができます。
でも、焦って一気に身体を傾けてしまうとテールからノーズまでのアウトラインが直線的なので引っかかって倒れてしまったりすることが多いです。
お前のサーフィンが下手すぎるからだよという意見は重々×100ぐらい承知の助ですが、そんな感じでした。
素人がサーフボードのレビューをする目的
本業がブロガーなので、ガジェットをレビューするノリでサーフボードやサーフグッズの紹介をしています。
ターゲットは私のような初級者〜中級者です。
実はサーフボードのレビューってメーカー公式、プロサーファーの動画がほとんどです。あとは海外サーファーですね。
確かにカッコいいし、ちょっと意味不明なカタカナ言葉ばかりですが、どのサーフボードもすごく良く見えるんですよね。
例えば今回のOMNIもそうでした。ダニエルトムソンめっちゃサーフィン上手いじゃないですか。彼が乗ってるOMNIめっちゃ調子良さそうじゃないですか。
って思ってたら欲しくなって買いました。
そしたら・・・楽しいけど、そういえばコレ、ケリー用に作ったボードなんだよな。(笑)という現実を突きつけられました。
結果、このボードでCT戦うとかケリーやっぱりアホみたいにすごいな。という逆の意味で畏敬の念が生まれるという効果はありますけどね。
話はズレちゃいましたが、私のような初級者が正直な意見を発信することも、サーフボード購入を検討している方や、メーカーさんにとっても有益なんじゃないかなと思ってレビューをしています。(希望)
怒られることも多いですけど、人柱になることでサーフィンもガジェットのように気軽に初心者さんや素人が発信しても良い風潮になったら良いなと思っています。
なので、初級者〜中級者サーファーさんを応援したいと思ったら「いいね」を押してもらえると嬉しいです。
でも、サーフィンは上手いやつじゃないと語ったらダメというのであれば「良くないね」を押してもらえると、それも正しい評価なので嬉しいです。
FIREWIRE OMNI ファイヤーワイヤーサーフボードオムニの結論
ということで結論をまとめます。
FIREWIRE OMNI は独特の形状で、ケリースレーターとダニエルトムソンのコラボで、なんとなくカッコいいけど、ケリーじゃないと使いこなせないよね(笑)というボードでした。
2017年に発売された古いサーフボードですが、ヒガシーサーはパワーのある波のときに楽しんで使っています。(使いこなせてないけど)
それではまた。