こんにちは、ヒガシーサーです。20年以上のサーフィン経験と、Beach AccessとNanazeroのテストライダー・開発チーム参加者としての立場から、今回はビーチアクセスの高性能ラインである「HSシリーズ」を徹底解説します。HSシリーズは、中級〜上級者向けの高性能ソフトボードであり、私自身が開発過程やテストに関わってきました。

この記事では、以下のポイントを中心に、HSシリーズの全モデルを徹底解説していきます:
- HSシリーズの基本構造と他シリーズとの違い
- 全5モデルの詳細スペックと特徴比較
- サーファーレベル・体重・波質別の最適モデル
- ハードボードとの性能比較と限界
- 実際のテスト結果に基づく正直なレビュー

AI先生
HSシリーズは単なるソフトボードではない。ハードボードの性能とソフトボードの安全性を高次元で融合させた先進的なモデルだ。通常のソフトボードよりも軽量で反応性が高く、中級者から上級者がパフォーマンスサーフィンを楽しめる設計になっている。
目次
ビーチアクセス HSシリーズとは?特徴と構造
ビーチアクセスのHSシリーズは、中級〜上級者向けの高性能ソフトボードです。本格的な性能を持ちながらもソフトボードの安全性を兼ね備えた高級モデルで、ハードボードに近い操作性と軽量性が特徴です。まずは、HSシリーズがビーチアクセスの他のシリーズとどう違うのか、その基本構造と特徴を解説します。
HSシリーズの基本構造
- コア素材:高密度防水EPSフォーム
- ストリンガー:1本または2本のバンブーストリンガー(モデルにより異なる)
- 強化層:エポキシレジンコーティングと6oz + 6oz ファイバーグラス
- デッキ素材:4mm IXPE/EVAソフトトップ(ワックスフリー加工)
- ボトム素材:高光沢HDPEボトム(高速性を追求)
- フィンシステム:Futuresフィンボックス(交換可能)
HSシリーズの最大の特徴は、ソフトボードでありながら、ハードボードに極めて近い性能を発揮できる点です。これは、高密度EPSコアと二重のファイバーグラス層、精密な形状設計によって実現されています。一般的なソフトボードよりも軽量で、素早いターンやスピードが必要なマニューバーも可能にしています。

他シリーズとの比較
ビーチアクセスには、HSシリーズの他に「Standardシリーズ」と「m-softシリーズ」があります。HSシリーズは、これらのシリーズと比較して以下のような違いがあります。
比較項目 | HSシリーズ | Standardシリーズ | m-softシリーズ |
---|---|---|---|
対象レベル | 中級〜上級者 | 初級〜中級者 | 初心者・子供 |
価格帯 | ¥66,800〜¥73,800 | ¥58,800〜¥72,800 | ¥39,800〜¥46,800 |
重量 | 最軽量(同サイズ比) | 標準的 | 最も軽い(単純構造のため) |
形状精度 | 最高精度 | 標準的 | 簡易的 |
ファイバーグラス | 高品質二重構造 | 標準二重構造 | なし |
フィンボックス | Futures | Futures/ソフト混在 | ソフトフィンのみ |
操作性 | ハードボードに近い | 中間的 | 安定重視 |
耐久性 | 高い(適切なケア必要) | 標準的 | 中程度 |
HSシリーズは価格も高めに設定されていますが、その分、性能と素材品質は他シリーズを上回ります。特に、Standardシリーズと比較して、同じサイズでも1kg前後軽量化されており、操作性とレスポンスが大幅に向上しています。

アキ
HSシリーズは価格が高いと言っても本格的なハードボードより安いっすよね?初心者の僕でもHSシリーズに乗れるっすかね?

AI先生
確かにハードボードより安価だ。しかし初心者には適していない。HSシリーズはテイクオフがある程度安定し、ボトムターンやカットバックができるようになった中級者以上向けだ。初心者ならm-softシリーズやStandardシリーズから始めるべきだ。
HSシリーズ全モデル徹底解説
HSシリーズには現在、5つの主要モデルがあります。それぞれに特徴的な形状と性能を持ち、サーファーのニーズや波質に合わせて選ぶことができます。ここでは、各モデルの詳細なスペックと特徴を比較していきます。
HSシリーズ モデル一覧と基本スペック
モデル名 | サイズ | ボリューム | 重量 | テール形状 | フィン | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
5’10” フィッシュ | 5’10” x 21″ x 2 7/16″ | 34L | 約4.0kg | フィッシュテール | ツインフィン(Futures) | ¥66,800 |
6’0″ ツイン | 6’0″ x 20 1/2″ x 2 7/16″ | 33L | 約4.0kg | ウィング付きラウンドピン | ツインフィン(Futures) | ¥66,800 |
6’2″ エッグ シングルスタビ | 6’2″ x 20 1/2″ x 2 7/8″ | 40L | 約4.4kg | ラウンドピンテール | シングル+サイドフィン(Futures) | ¥66,800 |
6’10” クアッドフィッシュ | 6’10” x 21 1/2″ x 2 11/16″ | 45L | 約5.2kg | フィッシュテール | クアッドフィン(Futures) | ¥69,800 |
7’6″ ミッドレングス シングル | 7’6″ x 21 3/4″ x 2 7/8″ | 51L | 約5.8kg | ピンテール | シングルフィン(Futures) | ¥73,800 |
9’4″ ロングボード シングル | 9’4″ x 23 1/4″ x 3″ | 76L | 約7.1kg | ラウンドピンテール | シングルフィン(Futures) | ¥84,800 |
HS 5’10” フィッシュ

HS 5’10” フィッシュは、HSシリーズで最もコンパクトで機動性の高いモデルです。クラシックなフィッシュデザインを採用し、幅広のテンプレートと短い全長で小波でも加速しやすいのが特徴です。ツインフィンセットアップにより、スピードとフロー感のあるライディングが可能です。
- 小波でもスピードが出やすい
- 軽量で取り回しが容易
- ツインフィンセットアップによる独特のフロー感
- 高いマニューバビリティ
- 波のサイズが大きくなると不安定になりやすい
- 初中級者には操作が難しい
- 体重70kg以上のサーファーには浮力不足の可能性
このモデルは波のサイズがスネからチェストくらいまでの条件に最適で、70kg未満の中上級サーファーに特におすすめです。テイクオフからトップターン、カットバックまで軽快に動かせますが、波が大きくなるとコントロールが難しくなる点に注意が必要です。
HS 6’0″ ツイン

HS 6’0″ ツインは、フィッシュよりも洗練されたアウトラインを持ち、ウィング付きのラウンドピンテールが特徴的なモデルです。ボリュームを維持しながらもテールを絞った設計により、ターン性能と直線的なスピードのバランスが取れています。
- レスポンスの高いターン性能
- 中波でも安定したコントロール
- ツインフィンの解放感とラウンドピンテールの安定性の両立
- バーティカルなマニューバーも可能
- 小波での加速はフィッシュに劣る
- 上級者向けの操作性で初心者には不向き
- 体重65kg以上のサーファーには少し浮力不足
このモデルはヒザからオーバーヘッドまでの条件に対応し、特に胸〜肩サイズの波で真価を発揮します。フィッシュほど小回りが利くわけではありませんが、より力強い波での走破性とコントロール性能が高いのが特徴です。中上級者で特にターン重視のサーファーに最適なモデルです。
HS 6’2″ エッグ シングルスタビ

HS 6’2″ エッグ シングルスタビは、HSシリーズの中で最も人気の高いオールラウンドモデルです。エッグシェイプとシングル+サイドフィン(2+1)のセットアップにより、安定性と操作性のバランスが取れています。40Lの適度なボリュームは、中級者からでも扱いやすい浮力を提供します。
- 安定したテイクオフと操作性のバランス
- 小波から中波まで幅広く対応
- シングル+サイドフィンによる適度な安定性と回転性能
- 中級者でも扱いやすい浮力とバランス
- ロングボードからの移行に最適
- 極端な小波ではフィッシュほど加速しない
- 急激なターンよりもなめらかなフローが得意
- 上級者には物足りなさを感じる場合も
このモデルはスネからオーバーヘッドまでの幅広いコンディションに対応し、特に腰〜胸サイズの波で最高のパフォーマンスを発揮します。重量70kgまでのサーファーに最適で、リラックスしたフローのあるサーフィンを楽しみたい中級者に特におすすめです。また、ロングボードからショートボードへの移行期にあるサーファーにとっても理想的な選択肢となります。
HS 6’10” クアッドフィッシュ

HS 6’10” クアッドフィッシュは、フィッシュの特性とミッドレングスの安定感を兼ね備えたハイブリッドモデルです。45Lの豊富なボリュームと幅広のテンプレートにより、小波でも十分な浮力と安定感を提供します。クアッドフィンセットアップは、ドライブ感とスピードを高めながら、ハイパフォーマンスなターンを可能にします。
- 小波でもスピードが出やすく波をキャッチしやすい
- クアッドフィンによる高いドライブ感とスピード
- ミッドレングスの安定感とフィッシュの機動性のバランス
- 体重70kg以上のサーファーにも十分な浮力
- トリミングからターンまで幅広いライディングスタイルに対応
- サイズと重量が大きめで取り回しに慣れが必要
- 超小型のボードのような俊敏性はない
- 大きな波ではコントロールに技術が必要
このモデルはスネからオーバーヘッド手前までの波質に対応し、特にスネ〜胸サイズの波で最高のパフォーマンスを発揮します。重量65kg〜85kgのサーファーに最適で、クセのないバランスの良さから幅広いスキルレベルに対応します。特に5’10″フィッシュでは浮力不足を感じる体重の重いサーファーや、より安定感を求める中級者に向いています。
HS 7’6″ ミッドレングス シングル

HS 7’6″ ミッドレングス シングルは、ミッドレングスの安定感と浮力を活かしながらも、高性能な乗り味を両立しています。51Lのボリュームと洗練されたアウトラインにより、スタイリッシュなサーフィンが可能で、特にシングルフィンセットアップによる独特のフロー感が特徴です。
- 抜群の波キャッチ力と安定した滑走性能
- シングルフィンによる流麗なターンとトリム
- ノーズライディングも楽しめる十分な長さ
- 軽量化されたHSシリーズの特性で通常のミッドレングスより操作性が高い
- 体重85kgまでのサーファーに対応する浮力
- サイズが大きく持ち運びや収納に場所を取る
- 急激なターンやバーティカルな動きには向かない
- 小回りが必要な混雑したラインナップでは扱いにくい
このモデルはスネからヘッドオーバーまでの波質に幅広く対応し、特に腰〜肩サイズの波で最高のパフォーマンスを発揮します。一般的なミッドレングスよりも軽量で反応性が高く、洗練されたライディングが可能です。ロングボードのような安定感とショートボードの操作性の中間を求めるサーファーや、体重の重い中上級者に特におすすめです。

アキ
どのモデルにするか迷いますね。小波が多い場所なら5’10″フィッシュ、でも安定感も欲しいから6’2″エッグも気になるっす。体重や波のサイズでどう選べばいいっすか?

AI先生
ボード選択は科学的に考えるべきだ。体重、スキルレベル、波質の3要素で考えなさい。小波が多いなら加速性の高いフィッシュが有利だが、体重70kg以上なら浮力が不足する。中級者なら6’2″エッグが最もバランスが良く、初心者から使えるのは6’10″クアッドフィッシュだ。次のセクションで詳細に解説する。
HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングル ワックスフリー

HSソフトボード 9’4″ ロングボード シングル ワックスフリーは、HSシリーズの中で最大サイズのモデルで、ロングボードの安定感と浮力を活かしながらも、高性能な乗り味を両立しています。76Lのボリュームと洗練されたアウトラインにより、スタイリッシュなサーフィンが可能で、特にシングルフィンセットアップによる独特のフロー感が特徴です。
- 抜群の波キャッチ力と安定した滑走性能
- シングルフィンによる流麗なターンとトリム
- ノーズライディングも楽しめる十分な長さ
- 軽量化されたHSシリーズの特性で通常のロングソフトボードより操作性が高い
- 体重100kgまでのサーファーに対応する浮力
- サイズが大きく持ち運びや収納に場所を取る
- 急激なターンやバーティカルな動きには向かない
- 小回りが必要な混雑したラインナップでは扱いにくい
このモデルはスネからムネカタまでの波質に幅広く対応し、特に腰〜肩サイズの波で最高のパフォーマンスを発揮します。一般的なソフトボードのロングよりも軽量で反応性が高く、洗練されたライディングが可能です。抜群の安定感と軽快なロングの操作性の中間を求めるサーファーや、体重の重い中上級者に特におすすめです。

アキ
どのモデルにするか迷いますね。小波が多い場所なら5’10″フィッシュ、でも安定感も欲しいから6’2″エッグも気になるっす。体重や波のサイズでどう選べばいいっすか?

AI先生
ボード選択は科学的に考えるべきだ。体重、スキルレベル、波質の3要素で考えなさい。小波が多いなら加速性の高いフィッシュが有利だが、体重70kg以上なら浮力が不足する。中級者なら6’2″エッグが最もバランスが良く、初心者から使えるのは6’10″クアッドフィッシュだ。次のセクションで詳細に解説する。
あなたに最適なHSシリーズの選び方
HSシリーズから自分に最適なモデルを選ぶ際は、以下の3つの要素を考慮することが重要です:
- サーファーレベル:初中級者なのか、中上級者なのか
- 体重・体格:適切な浮力(ボリューム)の選択
- 波質・サーフポイント:よく入る波のサイズと特性
これらの要素を組み合わせて、最適なモデル選びをサポートします。
サーファーレベル別おすすめモデル
HSシリーズは基本的に中級者以上を対象としていますが、モデルによって難易度が異なります。
レベル | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
初中級者 (テイクオフは安定、ボトムターンに挑戦中) | 6’10” クアッドフィッシュ | 豊富な浮力と安定感、波のキャッチのしやすさ、フィッシュテールの加速性能で小波でも乗りやすい |
中級者 (ボトムターン、カットバックが安定) | 6’2″ エッグ シングルスタビ | バランスの取れた性能とボリューム、幅広い波質に対応、安定感とマニューバビリティのバランスが良い |
中上級者 (多彩なマニューバーが可能) | 6’0″ ツイン | 反応性の高いターン性能、ウィングテールの特性を活かしたスピーディーなライディングが可能 |
上級者 (高度なマニューバーが安定) | 5’10” フィッシュ | 最もコンパクトで機動性が高く、ハードボードに近い感覚でのパフォーマンスサーフィンが可能 |
ロングボード経験者 (ミッドレングスに移行したい) | 7’6″ ミッドレングス シングル | ロングボードの安定感を残しつつ、よりマニューバブルな乗り味、シングルフィンによる流麗なターン |
ロングボード経験者 (ロングのサイズを楽しみたい) | 9’4″ ロングボード シングル | ロングボードの安定感と乗り味をワックスフリーで楽しめる。シングルフィンによる流暢なターン。 |
HSシリーズは高性能志向のモデルですので、完全な初心者(サーフィン経験が浅い・テイクオフが不安定)にはStandardシリーズやm-softシリーズからスタートすることをおすすめします。初中級者でもHSシリーズを選ぶ場合は、6’10″クアッドフィッシュや7’6″ミッドレングスなど、サイズとボリュームに余裕のあるモデルが適しています。
体重・体格別おすすめモデル
サーフボード選びで最も重要な要素の一つが、体重に対する適切なボリューム(浮力)です。HSシリーズでは以下のガイドラインをおすすめします。
体重 | 推奨ボリューム | おすすめモデル | 注意点 |
---|---|---|---|
40-55kg | 32-38L | 5’10” フィッシュ (34L) 6’0″ ツイン (33L) | 軽量サーファーは小さめのモデルでも十分な浮力があり、機動性を活かせる |
55-70kg | 38-45L | 6’2″ エッグ (40L) 6’10” クアッドフィッシュ (45L) | 中間的な体重では幅広いモデル選択が可能、スキルレベルに合わせて選べる |
70-85kg | 45-55L | 6’10” クアッドフィッシュ (45L) 7’6″ ミッドレングス (51L) | 体重のあるサーファーはより浮力の高いモデルで安定性を確保 |
85kg以上 | 55L以上 | 7’6″ ミッドレングス (51L)または Standardシリーズのより大きなモデル | 85kg以上ではHSシリーズではボリューム不足になる可能性あり、Standardシリーズも検討 |
体重だけでなく、身長や体型も選択に影響します。比較的身長が高く、体重が軽いサーファーは、同じ体重の低身長サーファーよりも少し浮力のあるモデルを選ぶと安定します。また、体型によって重心位置が異なりますので、試乗できる環境がある場合は実際に感覚を確かめることをおすすめします。
波質・サーフポイント別おすすめモデル
あなたが主に入るサーフポイントの波質によっても、最適なモデルは変わってきます。
波質 | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
小波(スネ〜ヒザ) | 6’10” クアッドフィッシュ 7’6″ ミッドレングス シングル 9’4″ ロング シングル | 長さとボリュームのあるモデルが適しているため |
中波(腰〜胸) | 6’2″ エッグ シングルスタビ 6’0″ ツイン | バランスの取れた性能で中波のコンディションで最高のパフォーマンス、多様なライディングスタイルに対応 |
大波(肩〜オーバーヘッド) | 6’0″ ツイン | コントロール性能と安定感、大きな波でのホールド力と方向転換の正確さ |
ビーチブレイク | 全てのモデル | HSシリーズの全てのモデルは変化の早いビーチブレイクに対応できるように設計されている |
ポイントブレイク | 7’6″ ミッドレングス シングル 6’10” クアッドフィッシュ | 長く続く波での安定したライディングとスピードコントロール |
リーフブレイク | 5’10 ツインフィッシュ 6’0″ ツイン 6’2″ エッグ シングルスタビ | 素早い反応性と正確なコントロールでリーフの鋭い波に対応 |
また、ブレイクの混雑度も考慮するとよいでしょう。混雑したラインナップでは、よりコンパクトなモデルの方が取り回しやすく、空いている状況では余裕を持ったサイズを楽しめます。
HSシリーズのモデル選びでは、一般的に以下の優先順位で検討することをおすすめします:
- 体重に合った浮力:まず自分の体重に適したボリュームの範囲を特定
- 波質と頻度:最も頻繁に入る波のサイズと質を考慮
- スキルレベルと目標:現在のレベルと目指すサーフィンスタイルに適合
- フィンの好み:ツイン、シングル、クアッドなど好みのフィン構成
ビーチアクセス HSシリーズと他ブランドの比較
ビーチアクセス HSシリーズは高性能ソフトボードのカテゴリーに位置しますが、他のブランドの同様のモデルとどのように違うのでしょうか。ここでは、人気ブランドとの比較を通じて、HSシリーズの強みと特徴を明らかにします。
ソフテックとの比較
ソフテック(Softech)は世界的に有名なソフトボードブランドで、多くのモデルを展開しています。HSシリーズとの主な違いは以下の通りです:
比較項目 | ビーチアクセス HSシリーズ | ソフテック |
---|---|---|
軽量性 | より軽量(EPSコア最適化) | 標準的な重量 |
日本の波への適合性 | 日本の小波環境に最適化 | グローバル設計 |
フィンシステム | 全モデルFuturesフィンボックス | モデルにより異なる(FCS/Futures) |
デザイン | 日本人向けのサイズとボリューム設計 | 西洋体型を基準とした設計 |
価格帯 | 66,800円〜73,800円 | 60,000円〜80,000円程度 |
取扱い店舗 | 日本国内に特化 | グローバル展開 |
ビーチアクセス HSシリーズの最大の強みは、日本の波質(特に小波)と日本人の体型に最適化された設計です。ソフテックが世界市場向けの汎用的な設計であるのに対し、HSシリーズは日本のサーフィン環境を熟知した開発チームによって作られています。特に軽量化にこだわり、同サイズのソフテックと比較して0.5〜1kg程度軽量である点が大きな差別化ポイントです。
キャッチサーフとの比較
キャッチサーフ(Catch Surf)はポップでカラフルなデザインが特徴的なソフトボードブランドです。HSシリーズとの主な違いは以下の通りです:
比較項目 | ビーチアクセス HSシリーズ | キャッチサーフ |
---|---|---|
性能志向 | 性能を重視した設計 | デザインとファンライディング重視 |
デザイン | 洗練された落ち着いたデザイン | ポップでカラフルなデザイン |
ライディングスタイル | 性能重視のサーフィン | 遊び感覚のスクールサーフ |
ターゲット層 | 中級〜上級の性能志向サーファー | 幅広い層を対象(楽しさ重視) |
耐久性 | 高い(適切なケア必要) | 非常に高い(乱暴な扱いにも強い) |
価格帯 | 66,800円〜73,800円 | 50,000円〜80,000円程度 |
キャッチサーフがより遊び心と手軽さを重視しているのに対し、HSシリーズは本格的なサーフィンのパフォーマンスに重点を置いています。キャッチサーフはビギナーからプロまで幅広く楽しめるブランドであるのに対し、HSシリーズはより性能志向のサーファーに特化しています。HSシリーズを選ぶ理由は、ハードボードに近い感覚での性能サーフィンを求める場合に適しています。
コストコソフトボードとの比較
コストコで販売されているウェーブストームなどの低価格ソフトボードも選択肢の一つですが、HSシリーズとは大きな違いがあります:
比較項目 | ビーチアクセス HSシリーズ | コストコソフトボード |
---|---|---|
品質と構造 | 高品質素材と精密な構造 | 低コスト素材と単純構造 |
性能 | ハードボードに近い高性能 | 入門用の基本性能 |
耐久性 | 適切なケアで長期使用可能 | 短期間での劣化が一般的 |
レスポンス | 高い反応性と精密なコントロール | 鈍い反応で限定的なコントロール |
価格帯 | 66,800円〜73,800円 | 20,000円〜40,000円程度 |
対象レベル | 中級〜上級者 | 完全初心者〜初級者 |
コストコソフトボードは価格の安さが最大の魅力ですが、性能面では大きな差があります。HSシリーズは本格的なサーフィンを楽しむための高性能ツールとして設計されているのに対し、コストコソフトボードは入門用の簡易的なボードです。サーフィンを長く続けるなら、HSシリーズのような品質と性能に投資する価値があります。

アキ
HSシリーズって結構いいお値段するっすね。ハードボードを買った方がいいんじゃないっすか?

AI先生
ハードボードとソフトボードの選択は単純な価格比較の問題ではない。HSシリーズはハードボードの性能と、ソフトボードの安全性・耐久性を両立している。特に混雑したラインナップや、不意の衝突リスクがある環境では優れた選択だ。また、カスタムハードボードは10万円以上するものも多く、コスパ面でも優れている。あなたがパフォーマンスとバランスを求めるなら、HSシリーズは理にかなった選択だ。
HSシリーズの実際のパフォーマンスと限界
テストライダーとして実際にHSシリーズのすべてのモデルをテストしてきた経験から、その実際のパフォーマンスと限界について解説します。HSシリーズはソフトボードでありながら、ハードボードに近い性能を持っていますが、完全に同等というわけではありません。その強みと限界を正直に評価します。
HSシリーズの強みと実際の性能
HSシリーズの強みは、以下の点において顕著です:
- 軽量性:同サイズの一般的なソフトボードより0.5〜1kg軽量で、反応性とマニューバビリティが向上
- 波キャッチ力:浮力を最適化した設計で、特に小波での波のキャッチとスピード維持に優れる
- ターン性能:精密なレールデザインとEPSコアの反発性により、シャープなターンが可能
- 安定性:ソフトボードの特性を活かした安定したライディングで、集中してマニューバーに取り組める
- 安全性:ハードボードと違い、衝突時の危険性が低く、混雑したラインナップでも安心
- 耐久性:適切なケアを行えば3〜5年程度の長期使用が可能
特に注目すべきは、小〜中波でのパフォーマンスです。日本の多くのサーフポイントで頻繁に見られるスネ〜胸サイズの波で、HSシリーズは真価を発揮します。例えば、5’10″フィッシュは波のないフラットな状況からでも波をキャッチしやすく、スピードが持続します。7’6″ミッドレングス シングルは、波のパワーが弱い状況でも滑らかにトリミングでき、流麗なターンが可能です。

HSシリーズの限界
しかし、HSシリーズにも限界があります。正直な評価として、以下の点は認識しておく必要があります:
- エアリアルなどの極端なマニューバー:ハードボードと比較すると重量があるため、空中技などの極限のマニューバーには向かない
- 大きな波でのコントロール:オーバーヘッドを超える大きな波では、特に小さめのモデルではコントロールが難しくなる
- レールの食い込み:ハードレールのハードボードと比較すると、強い波でのレールの食い込みは若干弱い
- 繊細なフィーリング:ソフトデッキの特性上、足裏での微妙なボードコントロールの感覚はハードボードに劣る
- 耐候性:直射日光や高温環境に長時間さらすと変形するリスクがあるため、保管に注意が必要
特に競技志向の強いサーファーや、すでに高いレベルでハードボードを操れるサーファーにとっては、HSシリーズはメインボードというより、特定の条件(小波や混雑した状況など)で使用する補完的なボードという位置づけになるでしょう。
ハードボードとの性能比較
HSシリーズとハードボードの性能を10点満点で比較すると以下のようになります:
性能要素 | HSシリーズ | 同等クラスのハードボード | 解説 |
---|---|---|---|
小波での加速性 | 8/10 | 7/10 | 浮力が高く、幅広のアウトラインで小波に強い |
ターンの切れ味 | 7/10 | 9/10 | シャープさではハードボードに劣るが、十分実用的 |
スピードコントロール | 8/10 | 9/10 | 加速は良いが、トップスピードはやや劣る |
安定性 | 9/10 | 7/10 | ソフトボードの浮力と幅広さで安定感に優れる |
波のキャッチのしやすさ | 9/10 | 7/10 | 浮力が高く、パドリングからテイクオフが容易 |
操作感の繊細さ | 6/10 | 9/10 | ソフトデッキのため微妙な足裏の感覚が伝わりにくい |
大波での性能 | 6/10 | 9/10 | 大きな波ではコントロールに限界がある |
耐久性 | 8/10 | 6/10 | 適切なケアを前提に、凹みや小さな衝撃に強い |
重量 | 7/10 | 9/10 | 軽量化されているが、ハードボードには及ばない |
コストパフォーマンス | 8/10 | 6/10 | 性能と価格のバランスが良く、長期的な価値が高い |
HSシリーズは、特に小〜中波や快適性を重視する条件では、ハードボードに匹敵する、あるいは上回る場合もある性能を発揮します。一方で、極限のパフォーマンスや大波では、ハードボードの方が優位です。用途や状況に応じて、使い分けることが理想的です。

アキ
HSシリーズってハードボードとはどっちがいいんすか?ハードボードに慣れてる人がHSシリーズに乗ると違和感ありますか?

AI先生
二者択一ではない。ハードボードとHSシリーズは相互補完的な関係だ。ハードボードに慣れたサーファーは初めは若干の違和感を感じるが、すぐに順応できる。ハードボードとHSシリーズを併用することで、あらゆる波質に対応できる。例えば、コンディションの良い日はハードボード、小波や混雑した日にはHSシリーズといった使い分けが理想的だ。上級者でも混雑したビーチでは安全面からHSシリーズを選ぶケースも多い。
HSシリーズの取り扱いとメンテナンス
HSシリーズはソフトボードでありながら、高品質な素材と構造を持つモデルです。その性能を長く維持するためには、適切な取り扱いとメンテナンスが重要です。開発に携わった経験から、HSシリーズを長持ちさせるためのポイントを解説します。
日常のケア
日々のサーフィン後のケアは、HSシリーズの寿命を大きく左右します。以下のポイントを心がけましょう:
- 真水での洗浄:使用後は必ず真水でしっかりと洗い、特に海水が付着したままにしないようにする
- 乾燥:洗った後は直射日光を避け、風通しの良い日陰で乾燥させる(特にフィンボックスやデッキ接合部に水分が残らないよう注意)
- フィンのケア:フィンは使用後に取り外し、フィンボックスも清潔に保つ
- ワックスフリー面のメンテナンス:定期的に湿らせた布で汚れを拭き取り、粘着性を保つ
- デッキパッド使用時の注意:追加のデッキパッドを使用する場合は、剥がす際にデッキ面を傷めないよう注意
保管方法
適切な保管は、HSシリーズの変形や劣化を防ぐために非常に重要です:
- 保管場所:直射日光が当たらない、涼しく乾燥した場所を選ぶ
- 保管姿勢:横置きが理想的。または専用のボードラックを使用する
- 長期保管時の注意:ボードカバーを使用し、埃や傷から保護する
- 温度管理:高温環境(車内や直射日光の当たる場所)での保管は絶対に避ける
- 重ねて置かない:他のボードと重ねて保管すると変形の原因になるため避ける
- 壁立て掛けの注意:長期間壁に立て掛けて保管すると、変形の原因になるため避ける

輸送時の注意点
サーフトリップなどでHSシリーズを持ち運ぶ際は、以下の点に注意しましょう:
- ボードカバーの使用:輸送時は必ずボードカバーを使用し、直射日光や傷から保護する
- 屋根キャリアでの固定:過度に締め付けず、適切な圧力で固定する
- 機内持ち込み/預け:航空機で輸送する場合は、頑丈なトラベルケースの使用を検討する
- 高温環境の回避:長時間駐車する場合は、ボードを車内に放置せず、日陰に移動させる
- フィンの取り外し:輸送時はフィンを取り外し、別途保管するとリスクが減る
適切なケアと保管を行うことで、HSシリーズは3〜5年の長期間、高いパフォーマンスを維持することができます。特に、直射日光と高温環境の回避は最重要ポイントです。
よくある質問(FAQ)
HSシリーズに関するよくある質問とその回答をまとめました。購入を検討する際や、使用方法について参考にしてください。
Q
HSシリーズは初心者でも乗れますか?
A
HSシリーズは基本的に中級者以上を対象としており、テイクオフがある程度安定している方に最適です。完全な初心者にはStandardシリーズやm-softシリーズをおすすめします。ただし、初心者でもHSシリーズを選ぶ場合は、6’10″クアッドフィッシュや7’6″ミッドレングスなど、サイズとボリュームに余裕のあるモデルがより扱いやすいでしょう。
Q
HSシリーズは本当にハードボードのような性能がありますか?
A
HSシリーズはハードボードに近い性能を持っていますが、完全に同等というわけではありません。小〜中波や安定性を重視する条件では、ハードボードに匹敵する、あるいは上回る場合もある性能を発揮します。特に反応性、軽量性、波のキャッチのしやすさは優れています。一方で、エアリアルなどの極端なマニューバーや大波でのコントロールは、ハードボードの方が優位です。用途や状況に応じた使い分けが理想的です。
Q
HSシリーズのフィンは交換できますか?おすすめのフィンはありますか?
A
はい、HSシリーズは全モデルでFuturesフィンボックスを採用しており、フィンの交換が可能です。標準のフィンでも十分なパフォーマンスを発揮しますが、より高いパフォーマンスを求める場合は、モデルに合わせたフィンの選択をおすすめします。例えば、5’10″フィッシュや6’0″ツインにはスピードを重視したフィン、6’2″エッグにはオールラウンドな特性のフィン、7’6″ミッドレングスには安定性の高いフィンが適しています。具体的なおすすめはフィンの選び方ガイドを参考にしてください。
Q
HSシリーズのワックスフリー面は本当にワックスが不要ですか?滑りませんか?
A
基本的には、HSシリーズのデッキに施されたワックスフリー加工により、ワックスなしでも十分なグリップ力を発揮します。ただし、以下の場合は追加のデッキパッドや部分的なワックスの使用を検討するとよいでしょう:
- 冬場の低温時(ワックスフリー面のグリップ力が低下する場合がある)
- オーバーヘッドなどの大きな波(より強いグリップ力が必要)
- パフォーマンス重視のハードなライディング
- レギンスなど合成繊維との相性が良くない場合
Q
HSシリーズの耐久性はどれくらいですか?どのくらいの期間使えますか?
A
適切なケアと保管を行うことを前提に、HSシリーズは一般的に3〜5年程度の長期使用が可能です。使用頻度や条件によって差がありますが、以下の点に注意することで耐久性を高めることができます:
- 使用後の真水での洗浄
- 直射日光と高温を避けた保管
- フィンボックスの定期的なメンテナンス
- 輸送時の適切な保護
ハードボードと比較すると、小さな衝撃や凹みに強いというメリットがありますが、EPSコアの特性上、直射日光による変形には弱いため、保管には特に注意が必要です。
Q
HSシリーズをお得に購入する方法はありますか?
A
当サイト「ポケットサーフ」では、ビーチアクセス公式サイトで使える5%OFFクーポンコード「higashisa」をご用意しています。このコードを使用すると、HSシリーズを含むすべての商品が5%割引で購入できます。また、ビーチアクセスでは年に数回、季節の変わり目などにセールを開催することがあります。このセール期間中にクーポンコードを併用すると、さらにお得に購入できます。詳しくはビーチアクセス クーポン情報をご覧ください。
まとめ:あなたに最適なHSシリーズの選び方
ビーチアクセスのHSシリーズは、中級〜上級者向けの高性能ソフトボードとして、ハードボードに近い操作性と軽量性を実現しながら、ソフトボードならではの安全性も兼ね備えたモデルです。この記事では、全5モデルの詳細な特徴と、自分に合ったモデルの選び方を解説してきました。
- 体重とボリューム:自分の体重に適したボリュームのモデルを選ぶ
- スキルレベル:自分のサーフィンレベルに合ったモデルを選ぶ
- 波質:よく入る波のサイズと特性に適したモデルを選ぶ
- サーフスタイル:好みのライディングスタイルに合ったモデルとフィン構成を選ぶ
- 適切なケア:購入後のメンテナンスと保管に注意し、長く使い続ける
HSシリーズは価格帯こそ高めに設定されていますが、その性能と耐久性を考えれば十分な価値があります。特に日本の波質に最適化された設計は、小波の多い日本のサーフポイントでその真価を発揮します。
各モデルの特徴を簡単におさらい
最後に、HSシリーズ全モデルの特徴を簡潔におさらいしましょう:
- HS 5’10” フィッシュ:小回りの利く機動性とスピードが魅力の上級者向けモデル
- HS 6’0″ ツイン:シャープなターンと安定性のバランスが取れた中上級者向けモデル
- HS 6’2″ エッグ シングルスタビ:オールラウンドな性能で最も人気の高い中級者向けモデル
- HS 6’10” クアッドフィッシュ:フィッシュの特性とミッドレングスの安定感を兼ね備えた初中級者向けモデル
- HS 7’6″ ミッドレングス シングル:安定感とスタイリッシュなライディングを両立したモデル
- HS 9’4″ ロングボード シングル:安定感のあるスピード感もあるバランスなモデル
これらのモデルから、あなたの体重、スキルレベル、波質、好みのサーフスタイルに合ったモデルを選んでください。特に迷ったら、最も人気の高いHS 6’2″ エッグ シングルスタビは、幅広いレベルと条件に対応できるオールラウンドモデルとしておすすめです。
最後に、HSシリーズを含むビーチアクセス製品をお得に購入する方法をご紹介します。当サイト「ポケットサーフ」では、ビーチアクセス公式サイトで使える5%OFFクーポンコード「higashisa」をご用意しています。このコードを使用すると、すべての商品が5%割引で購入できます。
HSシリーズの詳細情報や個別モデルのより詳しいレビューについては、各モデルの個別記事をご覧ください。また、ビーチアクセス ソフトボード 完全ガイドでは、HSシリーズだけでなく、StandardシリーズやM-softシリーズも含めた全モデルの比較情報をご覧いただけます。
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