サーフィン初心者の方にとって、最初に選ぶサーフボードは非常に重要なポイントです。適切なサーフボードを選ぶことで、初めてのサーフィンでもよりスムーズで安全に始めることができます。
しかし、初心者にとっては、サーフボードの種類やサイズ、形状、フィンの数など、選ぶべきポイントがたくさんあり、どのボードを選んでいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
それにサーフボードはショップ、シェイパー、競技のプロ、YouTube、Instagram、サーフィンの先輩など沢山の意見があり、どの意見を信じていいのか分からなくなってしまうことも問題です。
そこで本記事では、インスタグラムやYouTubeを通じて1万人以上の初心者サーファーさんにアドバイスをしてきたサーフィン歴20年の筆者が、サーフィン初心者の方に向けて、おすすめのサーフボード5選と選び方のポイントを解説します。
また、オススメのサーフボードだけではなく「科学的メソッドを活用した効率的なサーフィンの上達方法」と「これだけは知っておきたいマナーとルール」についてもまとめています。
そして、一個人の経験則でオススメする情報では内容が偏ってしまうため、サーフィン系インスタグラム32,000人にフォローされているアカウントを活用して「サーフィン初心者にオススメのサーフボードを教えてください」というアンケート結果も掲載しています。
目次
【サーフィン初心者におすすめ!】ビギナー向けのサーフボード選び方5つのポイント
サーフィン初心者にとって、サーフボード選びは非常に大切なことです。
初めての一歩を踏み出すにあたって、適切なサーフボードを選ぶことは、楽しみ方や上達にも大きな影響を与えます。
本記事では、ビギナー向けのサーフボード選び方のポイントを5つ紹介します。
初めてのサーフボード選びで迷っている人も、選び方のポイントをしっかり押さえれば、自分に合ったサーフボードを選ぶことができます。本セクションを読むことで、初心者にとって大切なポイントがわかり、サーフボード選びがよりスムーズに進むことでしょう。
1-1 初心者におすすめ!サーフボードの形状と大きさの選び方
初心者にとって、サーフボードの種類は非常に複雑で分かりにくいものです。一般的には、サーフボードの種類はショートボード、ファンボード、ロングボード、ミッドレングス、オルタナティブなどがあります。それぞれの特徴を紹介します。
ショートボードの特徴は?
ショートボードは、一般的には身長から身長+30cm程度の長さがあります。アウトライン(サーフボードの輪郭)は細く、鋭角的な形状をしています。ファンボードやロングボードと比べると、より操作性が高く、波の中で素早く回転したり、空中にジャンプしたりすることができます。
ショートボードの主な役割は、波の中でマニューバを行い、パワフルな波に乗ることです。具体的には、バレルに入る(波の中に身体全体を潜らせること)や、カービング(波を横切りながら滑ること)、フロート(波の上に浮かんで滑ること)などがあります。
ショートボードの目的は、サーファーが自分の能力を最大限に発揮できるような高い操作性を提供することです。また、ショートボードは、競技会やプロサーファーの間で主流のサーフボードであり、高い技術力が必要なサーフィンをするためには欠かせない存在です。
ただし、ショートボードは初心者には難しいとされており、上級者向けのサーフボードです。初心者がショートボードに乗る際には、事故や怪我を防ぐために、指導者の指導の下、慣れてから挑戦することが望ましいです。
ファンボードの特徴は?
ファンボードは中間的な長さで、ショートボードとロングボードの中間くらいのサイズ感です。ファンボードはショートボードのようなマニューバビリティ(操作性)とロングボードのようなスピード感を持ち合わせており、初心者にとって乗りやすい形状です。ファンボードは、初心者が波に乗る練習をしたり、小〜中サイズの波を楽しんだりするためにも使われます。
ファンボードは、先細りのノーズとワイドなテール、フラットなロッカー(曲線)を持ち、大きなフィンを使っています。これにより、スピード感と安定感があるため、初心者でも比較的乗りやすいサーフボードとなっています。
ファンボードは、ショートボードのような鋭いカーブを描くマニューバを行うこともできますが、ショートボードほどの操作性はありません。一方で、ロングボードのように長い板を使って波に乗るようなスタイルでも使われます。そのため、中級者や上級者にとっても楽しめるサーフボードとなっています。
ロングボードの特徴は?
ロングボードは、長めで幅広いサーフボードで、一般的には9フィート以上のものを指します。そのため、初心者にも乗りやすい形状をしています。ロングボードは波に乗るための速度が出やすく、波に乗りながらの様々なマニューバを行うことができます。また、波の形状が変化しても乗りやすく、波に乗る時間が長いことが特徴です。
一般的なロングボードのアウトラインは、ノーズが丸く、テールが細く尖っている形状です。フィンの数はシングルフィンが多く、フィンの位置も後方にあります。これらの形状が、波に乗るためのスピードを出しやすく、安定感があるため、初心者でも乗りやすいとされています。
ロングボードの目的は、波に乗ることを楽しむことです。波に乗るためのテクニックやバランス感覚を身につけることができ、その後、他のタイプのサーフボードに乗り換える際にも基礎となるスキルが身につくとされています。また、ロングボードは波のエッセンスを感じることができ、サーフィンの原点ともいえるスタイルであるため、サーフィンを通じて自然と繋がることができるのも魅力の一つです。
ミッドレングスの特徴は?
ミッドレングスとは、サーフボードの長さが7〜8フィート程度の中間的な長さのボードを指します。ショートボードでもなくロングボードでもない、それでいてファンボードともちょっと違う。そんなボードジャンルになります。
ミッドレングスは、これといって形が決まっておらず、レール(厚み)が太いものもあれば細いものもあります。しかし全体的にはサーフボードが大きく、さらにコントロール性も高めているサーフボードも多く初心者でも乗りやすいとされています。
また、ショートボードと比較すると体重を乗せた際の沈み込みが少なく、早くスピードを出せるため、高速ターンやクイックなマニューバーも行えるのが魅力です。
ミッドレングスは、波が小さめのコンディションや中〜上級者向けの波でも使用されることが多く、サーフィンの幅を広げるための重要な役割を担っています。初心者の方でも、サーフィンの幅を広げたい場合や、ファンボードから次のステップとして乗り換えたい場合には、ミッドレングスがおすすめです。
オルタナティブ系の特徴は?
オルタナティブ系のサーフボードは、従来のサーフボードの形状から逸脱した独自の形状を持っています。例えば、フィッシュタイプのボードは幅広く、胴厚で丸みを帯びた形状をしており、小波でもよく波に乗り、初心者でも乗りやすい特徴があります。また、エッグタイプのボードは、ファンボードとショートボードの中間的な長さで、中程度の波でも十分に乗ることができます。
それ以外にも、サーフィン以外のスポーツや文化から着想を得たオルタナティブ系のボードもあります。例えば、スケートボードに影響を受けたシェイプや、ハワイの古典的なオールディーズスタイルに基づくロングボード、あるいは、ウェイクボードに近い形状を持つものなどがあります。これらのボードは、従来のサーフボードの枠を超えた新しいスタイルや体験を提供することができます。
初心者にオススメのボードはどれなの?
初心者にとっては、ファンボードが最適な選択肢です。
ファンボードは、中間的な長さで安定感があり、初心者でも乗りやすい形状です。波のキャッチも早く、パドリングも疲れにくく初心者に向いています。
初めてサーフィンを始める方は、ファンボードをレンタルして、波に乗ってみることをオススメします。
初心者向けのレッスンでもファンボードを使用していることが多いです。初めてのサーフボード選びには、サーフィンショップやレンタルショップのスタッフに相談することも大切です。適切なサイズやボリュームのサーフボードを提案してくれます。
1-2 サーフィン初心者が知っておくべき、PU、EPS、スポンジボード、ソフトトップの違いと特徴
サーフボードには様々な種類がありますが、初心者にとっては主にPU、EPS、ソフトボード、ソフトトップボードの4つの種類がオススメです。
- PUボード:ポリウレタン樹脂を芯材にして作られたボードで、サーフボードの基本形です。価格が比較的安く、リペアなどのメンテナンスコストも低いため、初心者向けに適しています。
- EPSボード:発泡スチロールを芯材にして作られたボードで、軽くて丈夫なのが特徴です。しかし、PUボードと比べて価格が高く、リペアなどのメンテナンスコストも高めです。
- ソフトボード:ソフトな素材でできたボードで、衝撃を吸収しやすく、初心者向けに適しています。また、比較的安価で購入できるため、初めてのサーフィンにはオススメです。
- ソフトトップボード:EPSハードボードをソフトフォームで包んだボードで、通常のスポンジボードよりも重さがあり、ハードボードに近い乗り味を楽しめます。初心者から上級者まで幅広い層に向いています。
以上の4つの種類にはそれぞれ特徴があり、サーフィン初心者は自分に合ったボードを選ぶことが大切です。また、サーフィンショップやレンタルショップのスタッフに相談することもオススメです。
1-3 サーフィン初心者におすすめのフィンの形状と数の選び方!シングルフィン、ツインフィン、トライフィン、クワッドフィン、5プラグフィン、2+1(シングル+スタビライザー)の特徴
初心者におすすめのフィンの形状と数には、以下のような特徴があります。
シングルフィン
- 一つのフィンで構成されており、操作性が簡単で乗りやすい
- サーフィンの基本的な技術を身に付けるためにオススメ
ツインフィン
- 二つのフィンで構成されており、スピード感がある
- ターンの幅が狭く操作性にはやや難があるため、中級者以上に向いている
トライフィン
- 三つのフィンで構成されており、スピード感があり、ターンもしやすい
- オールラウンドに使えるフィンで、初心者にもオススメ
クワッドフィン
- 四つのフィンで構成されており、スピード感があり、ターンもしやすい
- 大波にも対応し、初心者から上級者まで使いやすい
5プラグフィン
- クワッドフィンとトライフィンの両方の組み合わせで、フィンを自由にカスタマイズできる
- サーフィンの状況に合わせて使い分けることができる
2+1(シングル+スタビライザー)
- シングルフィンでも乗れます
- シングル+2つのサイドフィンを使ってトライフィンのような役割で乗れます
- 2つのサイドフィンだけでツインフィンのように乗ることもできます
- シングルフィンとサイドフィン(スタビライザー)の組み合わせで、操舵性とスピード感がある
- ターンがしやすく、初心者から上級者まで幅広く使える
初心者にオススメのフィンシステム
初心者はトライフィンのシステムが最も扱いやすく、乗りやすいのでオススメです。
また2+1(シングル+スタビライザー)はシングルとトライフィンのいいとこ取りをしたフィンのセッティングなので、初心者にもオススメできます。
1-4 サーフボード選びにおいて注意すべきポイントとは?
サーフボードを選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。
- ボードのサイズ:体重や身長、経験値に応じてサイズを選ぶ必要があります。大きすぎると操作性が低くなり、小さすぎると安定感がなくなります。
- ボードの形状:波の状態やサーフィンのスタイルによって、形状を選ぶ必要があります。競技サーフィンのように縦の動きでサーフィンをしたい方はショートボード、波に乗ることを主目的にするならファンボードやミッドレングス、小さな波でも優雅に波に乗りたい方はロングボードがオススメです。
- ボードのフィンの数と形状:フィンの数と形状は、波の状態やサーフィンのスタイルによって選ぶ必要があります。シングルフィンは速度が出やすく、ツインフィンは旋回性能が高く、トライフィンはバランスがよく、クワッドフィンは加速が早いです。
- ボードの素材:PU、EPS、ソフトボードなど、それぞれの素材に特徴があります。価格や耐久性、操作性などを比較して選ぶ必要があります。
- ブランドやデザイン:ブランドやデザインによって価格が異なる場合がありますが、最優先すべきは自分に合ったサイズや形状、フィンの数と形状、素材などです。ブランドやデザインはあくまでも二次的な要素として考えるべきです。
以上のポイントを踏まえて、自分に合ったサーフボードを選ぶことが大切です。
1-5 ビギナーでも楽しめる!初めてのサーフボード購入時に役立つアドバイス
初めてサーフボードを購入する際には、レンタルサーフボードを利用する、もしくはサーフィンスクールなどで体験してみることも大事です。
経験者や上級者でも自分に向いてるサーフボードに出会うことは稀なことであり、サーフィン界ではそういうサーフボードのことを「マジックボード」と形容したりしますが、それはあくまでも個人の身体能力やスキルに対して使われる評価です。
他人の評価に惑わされず、自分の身体能力とスキルレベルに合わせて最適であろうサーフボードを選ぶことが大切です。サーフボードを購入する際は以下のアドバイスが役立つでしょう。
身体能力、レベル、サーフィンのスタイル、波質に合わせて選ぶ
自分に合ったサーフボードを選ぶことが重要です。サーフィンのレベル、体格、サーフィンスタイル、波の状態に合わせて選ぶことが大切です。初心者にはファンボードがおすすめで、中級者以上にはショートボードやロングボードが人気です。
レンタルサーフボードを利用して体験する
まずはレンタルサーフボードを利用して、サーフィンに慣れてみましょう。レンタルサーフボードは、サーフショップやスクールで借りることができます。自分に合ったサーフボードの形状や大きさ、フィンの数などを知ることができます。
中古サーフボードの選択肢もある
初めてサーフボードを購入する場合、高価な新品のサーフボードを購入するのは難しいかもしれません。そんな時は中古のサーフボードを購入するのも一つの方法です。中古のサーフボードは、安価に手に入れることができます。ただし、使用感や傷などに注意して選ぶようにしましょう。
サーフショップで相談する
サーフィンショップのスタッフに相談することも大切です。スタッフは、サーフィンのレベルや体格、サーフィンスタイル、波の状態などを踏まえて、適切なサーフボードを提案してくれます。また、レンタルサーフボードを借りることもできます。
サーフィン初心者が自分のサーフボードを持つメリット
ビギナーサーファーがサーフボードを手に入れる最大のメリットは、より楽しく安全に学ぶことができることです。
スクールでサーフボードをレンタルしてもいいですが、やはり「自分のサーフボード」を手に入れると意欲が高くなるのでサーフィン上達の近道になります。
しかし、サーフィン初心者さんが自分の知識のみでサーフボードを選ぶと、ほぼ間違いなく失敗します。
そのためショップで聞いたり、先輩に教えてもらうことがほとんどになりますが、現代ではインターネットでも自分に最適なサーフボードを見つけることができます。
まずは自分はどんなサーフィンがしたいのか目的をはっきりさせましょう。
将来的にショートボーダーになりたい。優雅に楽しく乗るスタイリッシュなサーファーになりたい。ロングボーダーになりたい。
目的が定まれば、自ずとサーフボード選びは絞られてきますので、あとは目的に沿ったサーフボードを選ぶだけで失敗はなくなります。
ただ、サーフィン初心者さんの場合はサーフィンの経験値が圧倒的に不足しているので、サーフボードをぶつける、ヒトとクラッシュする、家で壁や天井にぶつけてしまう、そんなことがよく起きます。
車の運転と同じように、徐々に車の扱い方や空間認識能力を覚えていくことしかできません。それがサーフボードの取り扱いにも同じことが言えます。
そのため最初はぶつけても壊れにくい「ソフトボード」を本記事ではオススメしています。
でもソフトボードってダサいよね・・・と考えているヒトでも、この記事を読めばソフトボードのメリットと、今のソフトボードはカッコいいということが分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
サーフィン初心者が最初のサーフボード選びで失敗しがちなこと
- 一本めからオーダーする
- 見た目やフィーリングで選ぶ
- ボリュームが大きすぎる、ボードサイズが長すぎる
- 目的がズレている
- スキルレベルに合っていない
初心者サーファーにありがちな失敗例は、スクールを受けたショップでオーダーを勧められてオーダーで注文するパターンがあります。
初心者さんがサーフボードをオーダーするメリットはあまりありません。自分好みのサーフボードが手に入るということぐらいでしょうか。でもそれもステップアップしたあとはあまり使わなくなりますし、何よりオーダーサーフボードはリセールバリュー(売る時の価値)が低いです。
世の中に沢山良いサーフボードがあり、ステップアップの時に下取りに出していい値段で売れるリセールバリューの高いサーフボードを選ぶようにしましょう。
見た目で選ぶこともサーファーにとっては大切な要素ですよね。私も見た目はとても大事だと思っています。ただし、それがサーファー視点なのか、サーフィン歴が浅いサーフィン初心者目線なのかで大きく変わってきます。サーファー視点の場合「シンプルなもの」の方がカッコいいことが多いです。
目的を決めないままなんとなく「初心者向けって言われたから買う」のもオススメできません。将来的にショートに乗りたいのか、ミッドレングスで楽しみたいのか、ロングボードで楽しみたいのかでも変わってくるので、まずははっきりと目的を決めていきましょう。
サーフィン初心者さんは浮力があればいいという理由で、サイズが長すぎる、ボリュームが大きすぎるという場合も多いです。
サーフボードには体重とスキルレベルに応じて適正ボリュームがあり、ただ大きすぎてもダメなんですね。本記事ではそのことについても学べるセクションを用意しているので、ぜひ最後までご覧ください。
レベルに合わせた目標を達成できるボードを選ぶメリット
サーフィンには初心者、初級者、中級者、上級者という感じでサーフィンレベルに合わせたサーフボードの選び方があります。一本のボードで全てのスキルレベルに合わせた目標を達成するボードはありません。
それぞれのレベルに合わせた目標を達成しやすいサーフボードを選ぶことが大切です。例えば以下のような具体的な目標に合わせてサーフボードを選ぶと失敗しにくくなります。
- 初心者は「波を意図的にキャッチする」ことを目標にする
- 初級者は「ドルフィンスルー、基本動作の練習」ことを目標にする
- 中級者は「基本動作の練習、楽しむこと」を目標にする
- 上級者は「パフォーマンスを上げる」ことを目標にする
初心者さんは波を意図的にキャッチするという目標があるので、波をキャッチしやすいサーフボードを選びましょう。スキルレベルの目的に合わせてサーフボードを選んでいけば、サーフボード選びの9割は成功します。
本記事ではサーフィン初心者さんが、最速で中級者にステップアップするサーフボード選びをオススメしているので、順番にステップアップしていくことを推奨しています。
サーフィン初心者さんはまず「波を意図的にキャッチできる」ことができて、ようやく初級者にステップアップできます。
なので、その目的に一番向いているサーフボードを選びましょう。
サーフィン初心者の適正ボリュームを調べてみる
以下のフォームに体重を入力し、スキルレベルを選択すると、あなたにとって最適な適正ボリューム値が表示されます。あくまでも参考値ではありますが、サーフボード選びに役立ててもらえたら嬉しいです。
例
- 体重:55kg
- サーフィンレベル:中級者
- 適正ボリューム:25L〜26L
サーフボード適正ボリューム計算フォーム
適正ボリューム:–L
適正ボリュームの表
スキルレベル毎の適正ボリュームを表にしたものがコチラです。上記のフォーム入力で出てきた数値とは若干の誤差がありますが、考え方としては「55kgのサーフィン中級者なら25L〜26Lぐらいが適正値なんだな」という少し幅を持たせた考え方で捉えてください。このボリューム値じゃないとだめ!という性質のものではないので、参考にしてください。
体重 (kg) | スキルレベル | ||||
---|---|---|---|---|---|
上級者 | 中・上級者 | 中級者 | 初・中級者 | 初心者 | |
40 | 17.6L | 18.68L | 22.24L | 26.68L | 35.6L |
45 | 18.9L | 20.48L | 24.3L | 28.8L | 37.8L |
50 | 19.5L | 20.5L | 24.5L | 29.25L | 39L |
55 | 20.68L | 21.78L | 25.74L | 30.42L | 39.6L |
60 | 21.6L | 22.8L | 27L | 32.4L | 43.2L |
65 | 22.47L | 23.79L | 27.82L | 32.89L | 42.9L |
70 | 23.24L | 24.71L | 29.04L | 34.85L | 46.48L |
75 | 24.75L | 26.25L | 31.25L | 37.5L | 50L |
80 | 26.22L | 27.76L | 33.32L | 40L | 53.28L |
85 | 27.65L | 29.24L | 35.34L | 42.51L | 56.47L |
90 | 29.04L | 30.6L | 37.2L | 44.4L | 59.4L |
95 | 30.39L | 31.93L | 39.02L | 46.58L | 62.18L |
100 | 31.7L | 33.34L | 40.9L | 48.6L | 65.14L |
サーフィン初心者さんに知ってもらいたいサーフィンの大切なルールとマナー
これからサーフィンを始めたい、もしくはサーフィンを始めたばかりの方に知ってもらいたいことは、サーフィンの大切なルールとマナーについてです。
サーフィンは主に「みんなの安全を守るためのルール」「相手を不快にさせない礼儀作法としてのマナー」「自分の信念に従って行動するモラル」の3つがあります。
それぞれ意味や目的が違っているので複雑ですが、基本的には最低限のルールを勉強すること、そして人としてのマナーを遵守することが大切です。とりあえず最低限以下のことは守りましょう。
- サーフィンのルールを勉強する(本や雑誌、ググれば出てきます)
- そのポイントのルールとマナーを尊重する
- ゴミを捨てない、汚さない
- 社会人としてのマナーを守る
- 挨拶をする
- 間違ったらちゃんと謝る
上記のようなルールとマナーは最低限覚えておきましょう。これらはサーフィンの雑誌でも学ぶことができるので、まずはサーフィン雑誌やハウツー本なので学ぶようにしてください。以下の記事でもサーフィンのルールについて解説しています。
参考記事:【サーフィンのルール違反】初心者が守るべき基本的な7つのルール
初心者にオススメのサーフボードを32,000人のサーフィン経験者にアンケートした結果
サーフィン初心者さんにオススメのサーフボードは?とネットで検索しても、それは個人の価値観だったり、一人の考え方を反映した記事しか出てきません。
経験者やプロサーファー、サーフィンに情熱のあるライターさんが書いてある記事は確かに参考にはなりますが、筆者はジェームズ・スロウィッキーの【「みんなの意見」は案外正しい】という理論を大切にしています。
一握りの実力者や専門家が下す判断よりも、普通のヒトの普通の集団の判断の方が優れています。多様なレベルのサーファーさんが「初心者さんにオススメのサーフボード」について下した判断の方が信頼性も再現性も高いです。
2023年にインスタグラムで「サーフィン初心者さんにオススメのサーフボード」をアンケートした結果がコチラです。
ハードボードとソフトボードはどっちがオススメ?
- ハードボード 25%
- ソフトボード 75%
ハードボードとソフトボードはどちらがオススメかを聞いたら、ハードボード25%、ソフトボード75%という結果になりました。
サーフショップに行くと、「初心者はソフトボード一択」みたいな高圧的な押し付けでソフトボードをオススメされることも多いそうです。(フォロワーさんから同じ相談を何度も受けています)
ネットで検索してもサーフィン初心者にはソフトボードをオススメすることが多いです。
しかし、アンケートの結果では25%のサーフィン経験者の方がハードボードもオススメできるという判断を下していることが分かりました。
安全面やコスパの良さからソフトボードを推す声が大半ですが、見た目のカッコ良さやモチベーションの継続の観点から、ハードボードを初心者さんが選んでもいいという意見も多かったです。
オススメのソフトボードブランドについて
- Softeck ソフテック(50%)
- CATCH SURF キャッチサーフ(21%)
- Beach Access ビーチアクセス(19%)
- CRIME クライム(11%)
- MF SOFTBOARD(その他回答)
- COSTCO コストコ(その他回答)
- 88(その他回答)
- スリーウェザー(その他回答)
- ウォーターランページ(その他回答)
- ドラッグ(その他回答)
- スマイルサーフ(その他回答)
アンケート結果では「SOFTECK ソフテック」をオススメする声が50%でした。オールスポンジボードですがコスパも良くて、サーフィンスクールでは必ずと言っていいほど使われていて、サーフショップにも必ず置かれています。その認知度の高さから50%というのはうなずけますね。
「CATCH SURF キャッチサーフ」もSOFTECKと同様にソフトボード黎明期から、ソフトボードを世界中に売ってきた老舗ブランドです。ジェイミーオブライエンやカラニロブなどの元CT選手をPRに使い、コミカルでキャッチーな世界観が魅力的。ただSOFTECKと比べると日本では価格が高めになります。性能はほぼ同じです。
「Beach Access」は2021年に発足した日本発のソフトボードブランドです。筆者も1番のお気に入りのブランドですが、たった2年で約20%のシェアを獲得しているのは性能の高さと、ユーザーの口コミ評価が高いことが理由です。SOFTECKやCATCHSURFと違ってソフトトップボードという構造で乗りやすくなっています。また、ワックスを塗らなくても滑りにくい「ワックスフリータイプ」が特に人気です。
「CRIME クライム」はサンフランシスコ発のソフトボードブランドで、ムラスポが推していることもあり人気が急増しているソフトボードブランドです。ただ、ソフトボードとは言っても、デッキ面とレール面をソフトフォームでカバーしているだけで、ボトム面は通常のEPSハードボードのボトムになっています。なのでボトム面をクラッシュさせやすい初心者さんにはオススメしにくいモデルが多いですね。
「MF SOFTBOARD」はワールドチャンピオンに3度輝いたミック・ファニングが作ったソフトボードブランド。ビーチアクセスと同様にソフトトップボードの構造を採用しています。サーフィン初心者さんから上級者まで楽しめるラインナップが多く、日本でも人気です。ただ価格が高いので予算に合わせて選んでいきましょう。
インスタグラムのアンケートでは「4択」しか作ることができず、ソフテック、キャッチサーフ、ビーチアクセス、クライムの4点をアンケートの選択肢にしています。
それ以外のブランドは質問に対しての返答というツールを使って、みんなの声を教えてもらいました。上記5つのブランドの他には「コストコ」や「88」、ムラスポで推されている「スリーウェザー」をオススメしているサーファーさんも多かったです。
サーフィン初心者にはどのサイズがオススメなのか?
- 7'0"〜8'0"(52%)
- 6'0"〜7'0"(31%)
- 8'0"〜9'0"(17%)
サーフィン初心者さんにオススメのサーフボードサイズ(長さ)のアンケート結果は上記の結果になりました。
身長、体重、サーフィンの目的によっても変わってくるので、あくまでも参考値として考えて欲しいのですが、筆者もアンケート結果に同意しています。
初心者さんは波をキャッチすることが最初の目標になるので、なるべくサーフボードサイズの長さは7'0"以上あるのが好ましいです。
かと言って8'0"以上になってくると取り扱いが難しくなり、サーフボードを車内に積めるには車種を選ぶ必要があります。
正に【「みんなの意見」は案外正しい】ということですね。初心者さんは特に理由がなければ 7'0"〜 8'0"の長さのサーフボードを目安に選ぶといいでしょう。
SOFTECH ソフテック オススメモデル
SOFTECH ソフテック サーフボードは世界中で最も知名度が高いソフトボードブランドの一つです。日本でも人気が高く、ソフトボードが世の中に普及し始めた頃から人気です。
人気の高さはなんと言っても「コスパの良さ」です。
SOFTECHはサーフィン世界チャンピオン経験もある「トム・キャロル」が開発に携わっていたスポンジボードなのでサーフィンに適した性能を追求されています。
ムラサキスポーツや大手のサーフショップでも取り扱いが多く、スクールでもよく使われているので、日本でもトップクラスに知名度が高いスポンジボードブランドです。
筆者は「ソフテック ローラー 7.0フィート」を愛用していました。私の場合は子どもたちとタンデムサーフィンするために購入したので7.0フィートを使っています。
波が小さい時にガンガン波を掴んでくれるので、普段の遊び用としても活躍してくれます。子どもたちが小さな波で練習する時にも使っていて、初心者にはとても使いやすいサーフボードですね。
ただし SOFTECK のソフトボードは浮く力が強すぎるので6'6"〜7'0"の大きさがオススメです。
Beach Access ソフトボード おすすめモデル
ビーチアクセスは日本発のソフトボードブランドで、インスタグラムを中心にサーフィン系インフルエンサーさん、プロサーファーも絶賛しているソフトボードブランドです。
ソフテックのスポンジボードと比べて価格は高いですが、性能が高いので経験者も楽しめるボードになっています。
筆者もビーチアクセスブランドのソフトボードのラインナップは全て乗らせて頂きました。その全てのソフトボードに乗った経験から、このソフトボードは本当にビギナーフレンドリー(初心者に優しい)なサーフボードだと感じました。
その秘密は通常のソフトボードと違って、中にハードボードが入っており、そのハードボードをソフト素材のフォームで包み込んだ形状の「ソフトトップ」だから。
コストコやソフテックのような安価なスポンジボードと違って、サーフィンのターンやテイクオフの安定に必要なスペックで作られているので、初心者さんも経験者さんも楽しめる作りになっています。
なので本記事ではサーフィン初心者さんに最もオススメできるソフトボードブランドとして、自信を持ってシェアしています。
2-1.ビーチアクセス 初心者向けのオススメサーフボードはコレ
2023年時点でビーチアクセスには全13種類のボードラインナップがあります。筆者は全種類に乗らせてもらっていますが、最も初心者にオススメできるのは以下の2つです。
- Beach Access ソフトボード 7'2" 56L
- Beach Access ソフトボード 8'0" 66L
どちらも初心者向けモデルですが、取り回しがしやすいのは 7'2" 56L のミッドレングスになります。身長と体重のある方は 8'0" 66L ミニロング の方がオススメです。どちらもソフトフィンが付いていて、波キャッチも速いモデルなので初心者さんのテイクオフ練習に最適なモデルになります。
当ブログ限定の5%OFFクーポンコード「higashisa」も使えますので、お得に購入ができます。しかも送料無料。
関連記事:ビーチアクセス ソフトボード 評判は?全ボード試乗レビューとクーポンコードの使い方解説
Beach Access 8'0" レビュー動画
YouTube 初心者にオススメのサーフボード5選
以下の動画は2021年ごろにまとめた動画です。ビーチアクセスの紹介はありませんが、色々なソフトボードに乗ってきた筆者の体験談と、インスタグラムで13,000人(当時)のサーファーさんにアンケートをお願いした結果をまとめています。
Youtube動画:https://youtu.be/C79zBODIT8s
サーフィン初心者が失敗するサーフボードの選び方 5つの事例
- 最初からショートボードを買う
- 先輩からボードを譲ってもらう
- 知識がないままネットで中古を買う
- ショップでいきなりオーダーする
- プロサーファーと同じボードを買う
多くの初心者サーファーがやってしまいがちですが、上記の5つの方法でサーフボードを選んでしまうと、上達が遅くなりモチベーションも下がってしまうので注意しましょう。
筆者はショートボードから始めて、テイクオフができるようになるまで1年以上かかりました。また先輩のショートボーダーからボードを譲ってもらったこともありましたが、身長と体重が大きい先輩だったので全然上達できなかったです。
知識がないままネットで安いサーフボードを買うのもあまりオススメできません。特に中古ボードなんかは傷やリペア次第で耐久性が著しく低いボードなんかもあります。
ショップでオーダーするパターンも失敗例として多いです。サーフィン初心者さんは市販のボードでも「波に乗る」という目的は達成できます。見た目の部分でオーダーがいいという方以外はオーダーするメリットはありません。
プロサーファーと同じサーフボードを買うのもオススメできません。筆者も過去にケリー・スレーターが乗っているボードだから・・・という理由で購入したボードがいくつもあります。もちろん素晴らしいサーフボードではありますが、プロサーファーは一般人の身体能力とは違うので、まず乗りこなすことができません。同様にプロサーファーがYouTubeでマジックボードだ!とか初心者にオススメ!など言っていることも話半分ぐらいに聞いておくのがいいでしょう。なぜなら、彼らはサーフィンの技術力と身体能力が高いので、一般人がつまづくポイントを本当の意味で理解することができないからです。
ソフトボードは意外とむずかしい?
- サーフボードの側面が分厚い
- 曲がろうとすると引っかかる
- 普通のサーフボード以上に繊細な体重移動が必要
サーフィン初心者が波をキャッチする目的で使うならソフトボードはオススメですが、実はステップアップするためには難しい側面もあります。
ソフテックやキャッチサーフ、コストコのようなオールスポンジボードはその側面が顕著に表れています。分厚いレールと、適当なアウトラインのデザイン・・・。
コスパは高いけれど、サーフィンの基本動作である「傾ける、屈伸する、ひねる」を行うのが難しいです。
ソフトトップボードが万能な理由
多くの一般サーファーがインスタグラムで「ソフトトップボード」を絶賛しているのは、ハードボードが中に入っていて、通常のスポンジボードと比べて重さがあり、その結果テイクオフが安定し、サーフィンの基本動作もやりやすいからです。
厚すぎないレールと大きすぎないボリューム、そしてボード自体に重さがあるので波のパワーをしっかりとキャッチしてくれます。
サーフボードは軽すぎると波の力をキャッチできないんですね。オールスポンジのボードは例えるなら空のペットボトルを水に浮かべているイメージです。海の表面をポチャポチャと漂ってるだけで、波の力をもらいにくいんですよね。
船も同じように「バラスト」と言って船底に水を入れて安定性を高めていますよね。それによって推進力を出しやすくしています。あれと同じようにサーフボードもある程度重さ(沈むこと)が必要なんです。
だからソフトトップボードは乗りやすいんですね。
サーフィン初心者が最速で上達するための手順
- 波に乗る楽しさを覚える
- 意図的に波に乗れるようになる
- 科学的メソッドでサーフィンを練習する
- サーフスケートで練習する
- ソフトボードを売って2本目を買う
サーフィン初心者さんが最も早くサーフィンの上達をしていくためには、正しい順序でステップアップしていくことが重要です。筆者はそのステップアップの順番を間違っていたせいで19年間も上達できなかった過去があります。
まずサーフィンを始めたら、サーフィンの波に乗る楽しさから覚えていきましょう。最初からカッコいいサーフィンはできません。波に押してもらう感覚を楽しむことから始めてください。
次に意図的に波をキャッチできるように練習をしましょう。この場面では波をキャッチしやすいサーフボードに乗る必要があります。ここで私のようにショートボードから始めると1年以上波をキャッチすることすらできないという事態になる可能性があります。オススメは7'0"〜8'0"のソフトボードです。
次に科学的メソッドでサーフィンを練習するようにしましょう。プロや上級者の経験則は再現性がありません。一般人の身体能力や初心者中級者の悩みを数段飛ばしで飛び越えちゃっているので、本当の意味で理解できていないからです。科学的メソッドとは「誰が実践しても同じ結果が出る」もの。つまり再現性のあるハウツーになります。筆者はコレクティブサーフィンフィットネスというオーストラリア発のサーフィンサイエインスを学べるオンラインスクールで35歳から学び始めました。
次はサーフスケートで練習すること。サーフィンは反復練習が難しく、一回のライディングの平均時間は10秒間しかありません。仮に1日10本の波に乗っても100秒間しか練習できていないことになります。それだと上達するのに時間がかかってしまいますよね。なので陸上でサーフスケートを使いましょう。1時間練習すれば、週末サーファーの1年分のライディング反復練習を1日でできる計算になります。
最後に、ステップアップするためにはサーフボードを変えていく必要があります。ソフテックやビーチアクセスのソフトボードは中古市場でも人気なので売るとお金になります。そのお金でステップアップに適したサーフボードを買いましょう。
NSAが定めるサーフィンのレベル
以下は NSA 一般社団法人日本サーフィン連盟 が定めるサーフィンのレベルと検定級の表です。一般的なサーフィンの初心者〜上級者の表現は NSA の検定級で考えると分かりやすいです。
検定級 | 要求される技術 | レベル |
---|---|---|
5級 | 25m程度の泳力があること。 パドリングをしてゲッティングアウトできること。 テイクオフしてある程度サーフボードの上に立つことができること。 | 初心者 |
4級 | 5級の能力に加えてテイクオフから確実なターンをし、 プルアウトできること。 | 初級者 |
3級 | テイクオフからレールを使ったターンで加速できること。 カットバックもしくはリエントリーができること。 ロングボードは上記の技術に加え、 ウォーキング・ウォーキングバックができること。 ※3級以上にはバランスも要求される。 | 中級者 |
2級 | フリーライディングで、スピード、パワー、フロー、 コントロールなどをジャッジクライテリアに沿って審査する。 その日のコンディションに合わせたグッドスケール(6.0ポイント以上) に入るライディングができることが合格の判断基準となる。 | 上級者 |
1級 | フリーライディングで、スピード、パワー、フロー、 コントロールなどをジャッジクライテリア(基準)に沿って審査する。 2級以上の積極性、波を見る能力、ポジショニングなども審査の対象となる。 その日のコンディションに合わせたエクセレントスケール(8.0ポイント以上) に入るライディングができることが合格の判断基準となる。 | エキスパート |
サーフィンの目的「波に乗る」を体験しよう
サーフィンの目的は「波に乗る」ことです。この波に乗るという体験をすることで、サーフィンの楽しさに気づくことができます。
しかし、サーフィンは海で遊ぶスポーツなので危険もあります。いきなりサーフボードを買ったり、先輩に連れていかれるままサーフィンをしても上達どころか楽しむことも難しいです。
まずはインストラクターさんがいるサーフィンスクールを利用して、そこでサーフィンを体験してから次のステップに進むのが一番オススメです。
ソフトボード で「波に乗る」経験値を増やしていこう
サーフィン初心者さんがサーフボード選びで失敗するのは「一つのボードで全部をやろうとする」からです。
例えば「上手くなってからも使えるボードがいい」とか「ショートボードに憧れてる」の理由でスキルレベルに合わないボードを選んでしまうことが多いです。
自転車に乗るのと同じように、まずは波に乗ることができるようになりましょう。
いきなり自転車レースに出場するような自転車に乗る6歳児は少ないと思います。私の子どもたちもストライダーというペダルなしの自転車から始めて、5歳のころに普通の自転車に乗ることができました。補助輪ありの自転車は逆に乗れなくなるのは「自転車に乗る」という経験値が低いからなんですね。
それと同じようにサーフボードも「波をキャッチする」という行為を意図的に行う練習が必要です。それができてから次のステップアップに繋がるサーフボード(ショート、ロング)に移行するのがオススメです。
科学的メソッドでサーフィンを練習する
YouTubeや雑誌で学ぶことができるサーフィンのハウツーの9割以上は「経験則」によって作られています。
なぜなら日本はこれまでに世界のサーフィンチャンピオンレース(WSL)に参加している選手が一人もいないから。(五十嵐カノア選手はアメリカ育ち)
つまり日本のハウツーと日本のサーフィン環境で育成された選手は、WSLのようなチャンピオンレースに参加できる選手が過去一人も出ていないというのが紛れもない事実なんですね。
もちろん日本のプロサーファーさんも素晴らしい技術、素晴らしい努力を持っているのも事実です。しかし「再現性」という意味では、なぜオーストラリアが常にトップ選手を輩出できているのか、その理由と根拠に目を向けなければいけません。
※ちなみに日本で言われる「プロサーファー」という資格制度は海外にはありません。日本国内でのみ有効な民間資格であり、国内の特定の団体が主催する試合に参加するための資格です。
科学的に効率の良い上達方法
私が学んでいるのは、世界で最も多くの世界チャンピオンを輩出しているオーストラリアのメソッドです。
オーストラリアが世界トップで活躍するサーファーを継続して輩出しているのは、再現性の高い育成環境があるからです。
個人の才能、個人の努力だけでは再現性はありません。何人ものサーファーが安定的に活躍しているのは個人の才能や個人の努力に加えて「再現性のある上達方法」があるからなんですね。
実は、個人の経験則に頼らない科学的メソッドは、サーフィン初心者でも効果があります。体の仕組みや使い方、サーフボードの物理学など、スポーツサイエンスに基づいた理論は誰にでも再現性のある情報です。
科学的に自転車に乗る方法と同じ
自転車の例でもありましたけど、ストライダー→自転車は科学的メソッドです。二輪車に乗る、二輪車で走ることができる、二輪車楽しい、楽しいから続けられる、楽しんでいたら勝手に乗れるようになっていた。
これは科学的メソッドで自転車に乗る技術を習得しているので、3歳の子供でも自転車に乗れるようになります。
「補助輪付き自転車」は根性論と経験則で自転車に乗る方法
逆に「補助輪付き自転車→自転車」は経験則のメソッドです。
父親は母親の経験で「私はこうやって自転車に乗れたから、補助輪付きの自転車から始めなさい。」という教え方ですね。
実は補助輪付き自転車は、二輪車の練習にはなりません。三輪車の練習になります。
そうすると、努力ができる子どもは二輪車も乗れるようになるけど、上手く乗れないし、楽しくないから続けられない子どもが多いです。
それと同じように、サーフィン初心者さんがサーフィンを楽しみながら上達するには「根性論」や「経験則」ではなく科学的メソッドでサーフィンを練習するのがオススメです。
そのことについては、筆者の公式LINEで解説しているので、もし良かったら、LINEも読んでみてくださいね。
サーフスケートで練習する
意図的に波に乗れるようになってきたら、次は「陸上トレーニング」にお金を使っていきましょう。
多くの初級者さんがここで2本目のサーフボードを買ってしまうので、中級者までの道のりが非常に遅くなるので注意が必要です。
もし、あなたが最速でステップアップをしたいなら「反復練習」にお金をかけた方が将来的に節約になります。
オススメはサーフスケートを使って、サーフィンの感覚を練習することです。
サーフィンがむずかしいのは、野球やサッカーのように反復練習ができないから。でもサーフスケートがあれば毎日練習できます。
サーフィンが上達しないのは反復練習ができないから。じゃあ反復練習ができちゃったら?
簡単に上達しちゃうんですね。
サーフスケートについてもまとめているので、もし良かったらコチラの記事も読んでみてね↓
ソフトボードを売って2本目のサーフボードを買う
最後に「サーフボードを売る」という体験をしてもらいたいです。なぜならサーフボードは中古でも高く売れます。
スポンジボードは需要も高く、売るときも値崩れしにくいです。買った価格とさほど変わらない価格で売れる可能性も高いです。
リセールバリューという考え方ですが、他のスポンジボードブランドとは違ってソフテックは人気も需要も高いので、売るときも高く売れます。
サーフボードはリサイクルショップ、フリマアプリ、買取サイトで売る方法があります。
サーフィン初心者にオススメのサーフボードまとめ
本記事ではサーフィン初心者さんには「ソフトボードがオススメ」という結論になりました。その理由はコスパの良さ、安全面、取り扱いのしやすさ、そして波キャッチの速さからオススメしています。
インスタグラムのアンケートでもハードボードよりもソフトボードをオススメする経験者さんが多かったですね。
もちろん、何よりも大切なことはサーフボードではなくて、楽しむことなので、ハードボードでもソフトボードでも大丈夫です。サーフィンは自由ですからね。本記事ではアンケート結果をもとに、初心者さんがサーフボード選びで悩まないことを願ってまとめています。
本記事が沢山の初心者サーファーさんの役に立つと感じたら、シェアしてもらったり、高評価を頂けると嬉しいです。